未来の党はひと月で瓦解したが、天声人語「火中の栗を拾う」はその茶番を上手く書いている

未来の党に未来など無かったのは、結党時から国民がよーく知っていることだ。 分裂したところで、「やっぱりね」と思うだけで誰も驚きはしない。 何とかなると思っていたのは嘉田のオッカサンぐらいだろう。 「火中の栗を拾ったのか、拾わされたのか」、朝日12月28日の朝刊・天声人語がもとになった寓話を持ち出して今回のドタバタ茶番を上手く書いている。 さっそくクリップして紹介したい――

【天声人語】 「火中の栗を拾う」
「火中の栗を拾う」という例えには、身を捨てて難儀を背負うイメージがある。だが、元になる話はだいぶ違う。猫が猿におだてられて、炉で焼けている栗を四苦爪苦して拾わされる寓話だ。お人好しを戒めるお話にもなっている▼滋賀県知事にして日本未来の党を立ち上げた動即由紀子さんは、火中の栗を拾ったのか、拾わされたのか。掲げた「卒原発」の志に偽りはなかったのだろうが、見る側は興ざめを通り越して呆れる。小沢一郎氏らのグループが、もう袂を分かつのだという▼もともと不安視されていた。「小沢さんに口説かれた雇われ女将」。そんな陰口も聞こえ、党に合流した亀井静香氏など、選挙前に「ステキなおばさんのスカートの下にもぐり込む」と言っていた。その亀井氏も離党するそうだ▼嘉田さんは承知で清濁を併せ呑(の)んだのだろう。だが、あからさまな選挙互助会ぶりが透けて伸びを欠いた。とはいえ342万人が党名を書いたのだから、ひと月での仲間割れなど背信だ。小沢氏の責任も関われる▼阿部知子副代表が分裂を成田離婚に例えていた。恋愛を「美しい誤解」と言ったのは評論家の亀井勝一郎だった。結婚生活は「恋愛が美しき誤解であったということへの、惨憺(さんたん)たる理解」であると。やっぱりね、の声も聞こえてくる▼脱原発はとかく情緒的と蔑(さげす)まれがちだ。環境学者でもある嘉田さんに、情と理の整った主張を期待する人は少なくあるまい。倒れた党の切り株から、新しい芽は吹くだろうか。
(2012年12月28日 朝日新聞朝刊)

天声人語 「渦中の栗を拾う」

天声人語 「渦中の栗を拾う」

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【火中の栗を拾う】 
☛ <意味> 火中の栗を拾うとは、自分の利益にはならないのに、そそのかされて他人のために危険をおかすことのたとえ。また、あえて困難なことに身を乗り出すことのたとえ。
☛ <語源> 十七世紀のフランスの詩人ラ・フォンテーヌが『イソップ物語』を基にした寓話で、ずるい猿におだてられた猫が、囲炉裏の中で焼けている栗を拾ったが、栗は猿に食べられてしまい、猫はやけどをしただけだったという話から生まれたフランスのことわざ。
☛ <英語では> Take the chestnuts out of the fire with the cat’s paw.(猫の足で火の中の栗を取り出せ)。Take the chestnuts out of the fire with the cat’s paw.(猫の足で火の中の栗を取り出せ)。
[出典] 故事ことわざ辞典 http://kotowaza-allguide.com/ka/katyuunokuriwohirou.html
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天声人語は「倒れた党の切り株から、新しい芽は吹くだろうか」で締めくくっているが、芽は吹かないだろう…みどりの党にも袖にされたし。 未来の党の分裂は各紙で報道されつくしたものだが、毎日jpのクローズアップ2012の記事がかなりいいと思う――

未来、党分裂 宙に浮いた卒原発 嘉田氏は「選挙用」|交付金「生活」独り占め (クローズアップ2012)
(毎日新聞 2012年12月29日 大阪朝刊)

16日の衆院選の際、小選挙区で約299万票、比例で約342万票を獲得した「日本未来の党」が、投開票日から10日あまりで分裂した。342万人が投票用紙に記入した「未来」の党名も「生活の党」に変更され、国政政党としては消滅。小沢一郎氏が嘉田由紀子滋賀県知事を選挙用の看板として担ぎ出したあげく、選挙が終わるやいなや追い出した。嘉田氏が掲げた「卒原発」に寄せられた民意は宙に浮き、国民の政党政治への不信感を一層深めそうだ。

「嘉田代表には身軽になっていただいて、ただ大切な名前をどうしてもということだったので、それはどうぞ」。生活の森ゆうこ代表は28日の記者会見で、党の名称だけを嘉田氏に譲ったと強調した。「未来」は有権者に書いてもらった大事な名称だが、生活側にとっては嘉田氏とともに、もう用済みだった。

衆院選での未来の公認候補121人の約6割が生活系で「未来は生活の隠れみの」との指摘は当初からつきまとった。世論の批判が強い小沢氏の代わりに女性で自治体首長という嘉田氏の「清新さ」を利用したのが実態だ。

だが、未来は衆院選で惨敗。小沢氏は参院選に向け、民主党との連携を探り始めた。生活系議員は首相指名選挙で森氏に投票したが、参院の決選投票では民主党の海江田万里代表に投票した。未来の独自性にこだわる嘉田氏はこの戦略の障害になる。このため、代表の人事提案を拒否する「クーデター」で嘉田氏を追い込み、排除した。

28日の共同声明は「総選挙を戦った未来がなくなることは決してない」と円満な「分党」だと主張。小沢氏も記者会見で「同じ方向を目指して今後も頑張っていくことに変わりはない」と語った。しかし、分裂の経緯を問われると「横の話はまたの機会にしてほしい」と不快感をあらわにした。分党の発案者についても嘉田氏は小沢氏側としていたが、森氏は28日の会見で嘉田氏側と主張。嘉田氏は「せんさくしないことにしたい」と述べ、亀裂は隠せなかった。

「小沢さんを使いこなす」と豪語しながら失敗した嘉田氏の責任も重い。嘉田氏は27日に「少し休んで戦略を練り直す」と語ったが、分裂の結果「卒原発」を掲げた嘉田氏の主張を代弁する国政政党は消えた。選挙戦では全面的に小沢氏側に依存しており、事務局体制もカネ(政党交付金)もない。政策実現は容易ではない。

「嘉田新党」なのに自身が出馬しなかったことも、無役の小沢氏に介入を許した遠因。未来から出馬し落選した初鹿明博前衆院議員は28日、ツイッターで「落選議員に連絡も報告もなく党が瓦解(がかい)。ひどすぎる」としつつ、「国政政党の代表が国会議員にならないのは無理があった」と指摘した。【田中成之、加藤明子】

◇交付金「生活」独り占め

日本未来の党の分裂で、未来が13年に受け取る予定だった政党交付金約8億6500万円のほぼ全額を、未来の名称を変更した「生活の党」が手にする。一方、嘉田由紀子滋賀県知事が設立する別の政治団体「日本未来の党」は政党要件を満たさず、交付金はゼロ。小沢氏は文字通り「名」より「実」を取った。

政党交付金は年間約320億円で、直近の国政選挙得票数や1月1日現在の所属議員数に応じ配分が決まる。

未来は得票分だけで約4億7000万円の交付が確定していた。嘉田氏と阿部知子副代表が未来に残り、小沢氏らが離党して新党を作れば、得票分の交付金を嘉田氏らが受け取り、議員分を小沢氏らが取る決着も可能だった。しかし結果は、離党した亀井静香、阿部両氏の議員分が減額されるだけで、小沢氏側がほぼ独り占めする。未来で落選した前衆院議員も「資金が欲しいんだろう」と冷ややかだ。

これまでも政党が分裂する際は、交付金の配分が問題になってきた。小沢氏主導で結党された旧自由党の解党の際は、党に残った資金の大半が小沢氏系の政治団体に移された。また、00年4月に旧自由党の離党者が旧保守党を結成した際は、旧保守側が「分党」による交付金分割を要求したが、小沢氏が拒否。交付金を受け取れない「分派」の扱いとなり、同年6月の衆院選後まで交付金が支給されなかった。【笈田直樹】

http://mainichi.jp/opinion/news/20121229ddn003010035000c.html

私に言わせれば、「国民の生活が第二、議席が第一」が見え見えの旧「生活」と組んだ嘉田のオッカサンのお脳の構造がよく分からなかった。 さらに、「卒原発、それなに? 脱原発と何が違うネン?」と誰しも思うような言葉遊びで選挙に挑む現実認識の甘さ。 大方が当初から予想したように、「用済み、利用価値なし」と見るや小沢・旧生活は政党交付金を分捕って「卒原発」を卒業した。 馬脚をあらわしのがその新党の名前「生活の党」だ。 国民の生活は「第一」ではなくなった、それどころか「国民」さえなくなった。 党名が長かったから短くしたのではあるまい。 その新党の目的を露骨に表現したに過ぎない――だれの生活なのか?それは所属議員の生活である、つまり新党名の「生活の党」をフルネームで書くと「議席が第一、議員の『生活の党』」、というのが本当のところだろう。


続報

2013-1-3|朝日新聞のこの報道によれば、嘉田・「日本未来の党」の代表を辞任する意向を固めたようだ。 県知事との二足のわらじは県議会から突き上げを受けている。 橋下大阪市長のように人気とパワーがあるわけでもないのだから、無理をしないのが賢明な選択だ――

嘉田氏、日本未来の党代表辞任へ 知事との兼務批判受け
(朝日 2013年1月3日12時1分)

滋賀県の嘉田由紀子知事は、兼務している政治団体「日本未来の党」の代表を辞任する意向を固めた。4日の定例会見で明らかにする。後任には阿部知子衆院議員を充てる予定で、自身は顧問などの形で団体に関わる見通し。6日に開く会合で正式決定する。▼ 知事と代表の兼務をめぐっては、県議会が昨年12月26日、県政運営に支障を及ぼしているとして、兼務の解消を求める決議案を賛成多数で可決。嘉田知事は知事職に専念することで、県議会の批判をかわし、新年度予算を審議する県議会2月定例会を円滑に進める狙いがあるとみられる。  http://www.asahi.com/politics/update/0103/TKY201301030170.html

未来の無い未来の党|小沢氏の処遇巡り党内対立(NHK)⇒卒原発を卒業するのか分裂するのか?

始まった時に終わっている『日本未来の党』に未来は無い、あるのは分裂以外の何物でもない。「国民の生活が第二、議席が第一」の小沢「生活」と嘉田由紀子・滋賀県知事の「卒原発」の単なる野合、それは国民がよ~く分かっている事だ。何とかなると思っているのは政治音痴の学者知事だけだろう。日本未来の党は党所属国会議員17人のうち、阿部氏と亀井静香氏を除く15人が旧「生活」出身の議員だ。「議席が第一」の「生活」は数に物言わせて主導権を握ろうとする、「卒原発」側は分裂すると政党要件を見せなくなり政党交付金をもらえなくなるため分裂を避けたい。「卒原発」を卒業するか分裂するか、時間の問題だ。 そうこうしているうちに亀井静香氏が「この党に未来はない」と言って離党した、それから4時間もしないで「未来、分党へ」というニュース。 最後は「政党交付金」の奪い合いで、たったひと月で「未来」は瓦解(ブログ更新12月28日、最後段に最新情報――

未来 小沢氏の処遇巡り党内対立
(NHK 12月25日4時15分)

日本未来の党は、24日夜の両院議員総会で、党の役員人事について、嘉田代表が小沢一郎氏を要職に起用せず顧問とする案を示しましたが、小沢氏に近い議員から反発が相次ぎ、小沢氏の処遇を巡る対立が深まっています。

未来の無い未来124日夜に開かれた日本未来の党の両院議員総会には、代表を務める滋賀県の嘉田知事と、小沢一郎氏を除く衆参両院の国会議員16人が出席しました。この中で、嘉田代表は、党の役員人事について、社民党を離れて合流した阿部知子衆議院議員を共同代表に起用し、幹事長に鈴木克昌元総務副大臣を充てる一方、小沢氏と亀井静香氏は要職に起用せず顧問とする案を示しました。

未来の無い未来2未来の無い未来3これについて、小沢氏に近い議員からは「小沢氏が要職に就かなければ、党内はまとまらない」といった反発や、「参議院選挙に向けて党を立て直すためにも、選挙の戦い方に通じた小沢氏を共同代表に起用すべきだ」という指摘が相次ぎ、人事案は了承されませんでした。

未来の無い未来4総会のあと、嘉田氏は記者団に対し、「小沢氏を共同代表にするつもりはない。これはクーデターのようなものであり、絶対に折れずに粘り強く説得していきたい」と述べました。日本未来の党は、役員人事について改めて協議することにしていますが、小沢氏の処遇を巡る嘉田代表と小沢氏に近い議員の対立が深まっていて、決着までには、なお時間がかかることが予想されます。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121225/k10014403971000.html

この件、産経はこう伝えている――

日本未来の党、共同代表案で真っ二つ 嘉田氏は阿部氏、小沢系は小沢氏
(産経 2012.12.25 00:36)

未来の党(産経12-12-25) 日本未来の党は24日夜、結党後初の両院議員総会を都内で開いた。嘉田由紀子代表は阿部知子前社民党政審会長を共同代表にするなどの人事を提案したが、小沢一郎氏に近い議員らが拒否。逆に小沢氏を共同代表とするよう提案されたが、嘉田氏は応じず、結論は持ち越された。

嘉田氏の人事案はこのほか、衆院選で落選した飯田哲也代表代行の続投と、結党時から空白だった幹事長に鈴木克昌・前国民の生活が第一国対委員長を充て、小沢氏と亀井静香氏を顧問とする内容。総会は約2時間半にわたって行われた。小沢氏は欠席した。

嘉田氏は総会後、記者団に対し、自身の人事案が承認されなかった理由について「みなさんに聞いてください」とだけ述べた。

森裕子副代表らによると、出席者からは「嘉田氏が事前にマスコミの前で人事案をしゃべった」「政治力のある人が必要だ」という発言が出た。森氏は記者団に「人事刷新の観点が抜けている」と嘉田氏の人事案を批判した。

一方、小沢氏を共同代表にする案について、嘉田氏は「小沢氏と党を立ち上げるときからの約束だ」として要職に起用しない方針を堅持する考えを示し、「自分の提案したことに従わないのは認めない」と反発したという。

嘉田氏は特別国会召集の26日に行われる首相指名選挙で阿部氏を投票することも求めていたが、小沢氏系の激しい抵抗は収まる様子はなく、嘉田、飯田両氏と小沢氏系との溝は決定的なものとなっている。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121225/stt12122500370000-n1.htm

そもそも嘉田氏が日本未来党代表と滋賀県知事の二束の草鞋(にそくのわらじ)を履いているのは難しい――

未来の党、漂流 党か知事か迫られる嘉田氏、小沢氏は表情に覇気なし
(Zakzak 2012.12.23)

未来の党(Zakzak) 衆院選で当選9人と惨敗した日本未来の党が漂流を続けている。嘉田由紀子代表(滋賀県知事)は県議会から代表と知事のどちらかの辞任を迫られ、阿部知子前社民党政審会長との「共同代表」案を打ち出したが、小沢一郎氏に近い議員らは反発。ただ、衆院選で多くの子分を失った小沢氏にも往時の勢いはなく、まとめ役不在の中、26日に行われる国会での首相指名選挙の候補者を一本化できるかどうかすら不透明だ。

嘉田氏は23日までに「阿部氏が共同代表就任を受け入れる考えを示した」と明らかにし、同氏を首相候補にすべきだとの考えも示した。共同代表案は、20日に京都市内で会談した小沢氏にも伝えたという。

嘉田氏は19、20両日の定例県議会で自民党などの会派から「衆院選遊説を優先し公務をおろそかにした」として知事か代表のいずれかを辞めるよう迫られた。嘉田氏は「任期満了まで知事を全うしたい。軸足は滋賀県だ」と釈明し、知事を辞職しない方を選んだ。

しかし、代表ポストを手放すと、数で勝る小沢氏側に党の実権を奪われる。

未来は、衆院選比例代表の名簿順位をめぐり、嘉田氏に近い飯田哲也代表代行と小沢系が主導権争いを繰り広げ、届け出の締め切り間際まで名簿提出が遅れる醜態をさらした。そのしこりは残ったままだ。

嘉田氏は22日、小沢氏を役職に就けない意向を改めて示した。嘉田氏は「小沢さんと私の約束だ」と訴えて党内の理解を得ようとしているが、小沢系が反発を強めている。

ただ小沢氏は、落選した前議員から「小沢さんが前面に出るべきだった」などの苦情を受け、「何とかして救済するから」と頭を下げる日々。面会した一人は「元気がなくなっていた」と小沢氏の表情から覇気が感じられなくなっていたことに驚きを隠さない。

党のリーダーが誰なのか明確ではない中で、共同代表案には県議会も「二足のわらじ」と納得せずに知事の辞職勧告決議案などを提出する動きもあり、今後の党運営に関する落としどころは見えてこない。

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121223/plt1212232124004-n1.htm

代表選で混迷した「決められぬ政治の民主党」といい、未来の無い日本未来の党といい、党利党略で動く政治家しかいなのか。 これが今の日本の政治家達のレベルなのだ…

[続報]   「未来の無い未来」に誰も興味ないとは思うが、続報を掲載する。 国民を侮った「にわか仕立ての政党」の末路をこれから時折続報を追加して見て行きたい――

● 嘉田代表、厳しい立場 滋賀県議会が兼職解消決議提出へ
(朝日 2012年12月25日22時1分)  嘉田代表、滋賀県議会が兼職解消決議日本未来の党代表の嘉田由紀子滋賀県知事が、党所属国会議員と地元・滋賀県議会の反発にあい、厳しい立場に追い込まれている。阿部知子副代表を共同代表にする党役員案を小沢一郎氏に近い旧「国民の生活が第一」出身議員らが拒否。県議会では26日、知事と党代表の兼職解消を求める決議案が可決される見通しだ。▼嘉田氏は24日の両院議員総会で阿部氏の共同代表案を示したが、国会議員17人のうち15人を占める旧生活出身の議員が拒み、小沢氏を共同代表にする案を突きつけた。嘉田氏は25日、記者団に「小沢さんと連絡がつかない。小沢さん本人に確認しないといけない」と不快感を示し、調整は難航。互いに譲らなければ分裂しかねない状況だ。▼一方、滋賀県議会で過半数を握る野党の自民党県議団は、26日の本会議で兼務解消を求める決議案を出す。知事与党だった会派も賛成し、可決される見通しだ。決議案に法的拘束力はないものの、年明け以降の議会運営の難航は必至だ。<http://www.asahi.com/politics/update/1225/TKY201212250840.html&gt;

● 亀井静香氏、未来離党の意向
(朝日 2012年12月26日11時41分)  日本未来の党の亀井静香衆院議員は26日、嘉田由紀子代表と小沢一郎氏に離党する意向を伝えた。同日中に離党届を提出する。亀井氏は朝日新聞の取材に「党は日本の危機を切り開くという当初の状態ではない。このままでは日本の将来を変えることができない」と語った。未来は小沢氏の共同代表起用をめぐって党内が混乱している。 一方、嘉田氏は亀井氏の離党について滋賀県庁で記者団に「これから議会なので、終わったらお話しする」と語った。 <http://www.asahi.com/politics/update/1226/TKY201212260430.html&gt;

● 日本未来の党・亀井静香氏、離党の意向 「この党には未来はない」 (FNN  12/26 11:45)
亀井静香・この党に未来はない<http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00237735.html>

亀井さんは未来の党の「嘉田 vs 小沢系議員」の内紛に嫌気がさして離党したという事らしい――

● 首相指名、未来小沢系は森裕子氏に投票 嘉田代表の中止命令無視
(産経 2012.12.26 12:38)
亀井離党の理由日本未来の党は26日、国会内で両院議員総会を開き、首相指名選挙で森裕子副代表に投票することを決めた。総会は嘉田由紀子代表が中止を指示したのに対し、小沢一郎氏や同氏に近い議員らが開催を決めた。出席者からは小沢氏への投票を求める声が強かったが、小沢氏は自らが「一兵卒」であることから党幹部である森氏に投票するよう呼びかけた。代表の中止指示を小沢氏系が無視したことで両者の対立は決定的となった。▼亀井静香元建設相はこうした事態を受けて離党を決め、26日午前に嘉田氏に電話で伝えた。事実上の解党も促したという。亀井氏は、都内で小沢氏とも会談した。関係者によると、亀井氏は小沢氏系の行動を批判、「早く別れた方がよい」と促したが、小沢氏は明言を避けた。亀井氏は総会に出席しなかった。▼ 嘉田氏から共同代表を打診されていた阿部知子前社民党政審会長も欠席した。阿部氏は記者団に対し「嘉田代表が中止すると伝えたから出席しない」と述べた。首相指名選挙は白票で臨み、離党の意思は現時点ではないことも強調した。<http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121226/stt12122612520012-n1.htm&gt;

と言いながらシズカとイチロはその日の午後、「イッちゃん」、「シズカちゃん」と呼び合いながら肩を並べて衆院本会議に出席し……
シズカとイチロー1二人並んで腕組みをしながらゴタゴタ第二幕の作戦にふけるのででした….
シズカとイチロー

亀井氏離党のニュースの4時間後には嘉田代表、年内にも分党で調整」というニュースが流れた、やっぱりね~。旧「生活」の議員達はアホ集団だから御しがたいのは周知の事実。分党したあと旧「生活」の党名はやはり「生活が第二、議席が第一、流浪の党」としてはどうか―― 

● 嘉田代表 年内にも分党で調整 (NHK 12月26日15時41分)
未来分党へ(NHK)日本未来の党の嘉田代表は、党役員の人事を巡って、小沢一郎衆議院議員に近い議員との対立が深まり、このままでは事態の収拾が図れないとして、年内にも党を分党する方向で調整を進めています。▼日本未来の党の役員人事を巡っては、嘉田代表が阿部知子衆議院議員を共同代表にする一方、小沢一郎衆議院議員を顧問とする案を示しましたが、小沢氏に近い議員は、小沢氏を共同代表にすべきだと反発していて、党内の対立が深まっています。▼これを受けて、嘉田代表は、このままでは事態の収拾は図れないとして、年内にも、円満な形で党を2つに分ける、分党する方向で、すでに、みずからに近い飯田哲也代表代行が小沢氏と会談を行うなど、調整を進めています。日本未来の党は、発足から僅か1か月で、存続が危ぶまれる事態になりかねない見通しです。<http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121226/n67692510000.html&gt;

● 日本未来の党:分裂が不可避に 人事を巡る対立などで
(毎日 2012年12月26日20時01分)
小沢vs嘉田日本未来の党は26日、小沢一郎元民主党代表の処遇など党役員人事を巡る対立などから分裂が不可避になった。嘉田由紀子代表(滋賀県知事)は同日、滋賀県庁で記者会見し、「平和的に分党できる方向を探っている」と語った。亀井静香元金融担当相は「党の一体感がなくなっている」と同日離党を表明した。発足からわずか1カ月で、批判が出るのは必至だ。▼ 未来の国会議員は17人(衆院9人、参院8人)だが、旧「国民の生活が第一」系が15人を占めており、嘉田氏が言う分党の形がどうなるかは不透明だ。▼ 対立のきっかけは24日夜の両院議員総会。社民党を離党し参加した阿部知子副代表を共同代表にする嘉田氏の提案に、生活系議員が反対し、小沢氏の共同代表起用を求める決議をした。▼嘉田氏は「小沢氏欠席の中での強行採決で受け入れられない。小沢氏と連絡がつかず、共同代表になりたいのか本人から聞きたい」と拒否した。▼森ゆうこ副代表は26日、国会内で記者団に「共同代表の人事は一方的に人事権を振りかざして押し付けるものではない。国会、国政政党は県庁と違うと反論している。▼嘉田氏が結党を発表したのは11月27日。阿部氏は記者団に「成田離婚だ」と皮肉交じりに語った。<http://mainichi.jp/select/news/20121227k0000m010060000c.html&gt;

そうそう、「国会、国政政党は県庁と違う」と思うね~、同感。 滋賀県知事という足元もおぼつかなくなっている訳だし、国政にスケベ根性出さないほうがいいですね――

● 嘉田氏に兼務解消請求決議 滋賀県議会「立場に矛盾が生じる」
(産経 2012.12.26 19:54)
日本未来の党代表を兼務する嘉田由紀子・滋賀県知事に対し、兼務解消を求める決議案が26日、同県議会本会議で賛成多数で可決された..(中略)..嘉田氏は「党の活動は継続するつもりだが、『軸足は滋賀』という考えは一貫している。議会の決議を重く受け止め、知事としての職責をしっかりと果たしたい」などとするコメントを発表した。 嘉田氏に兼務解消請求決議1嘉田氏に兼務解消請求決議2

<http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121226/plc12122619570019-n2.htm&gt;

本当は解党なのだが政党交付金の問題があるので分党などと言っているが….まあとにかく、「未来」の党名を嘉田氏が引き継ぎ、旧生活の勢力が新党を立ち上げるという構図だろう。 では、分党した場合の政党交付金はどうなるのか?

未来分裂・政党交付金(日経)日経による「党首が分党を決めれば、政党助成法に基づく政党交付金を分割できるが、11月28日に結党したばかりの未来はまだ交付金を受け取っていない。総務省によると「財産をどうするかは両者の話し合いに委ねるしかない」という。」 分党した場合、嘉田氏側の議員は阿部氏以外いないので、国会議員5人の政党要件を失うことになる。 まさしく「未来のない未来の党」!

● 小沢氏また決別、7度目の党は7人 (日経 2012/12/26 20:34)
小沢・7度目の党過去20年間、つねに政界の中心にいた小沢一郎氏が26日、自民党を飛び出してから7つめの政党へ籍を移すことになった。衆院選直前に結党した日本未来の党を、嘉田由紀子代表が「小沢さんのグループと分かれることになる」と分党方式による決別を宣言したからだ。7度目の党は、小沢氏を含めて衆院7人の構成となりそうな気配だ…▼1993年に衆院36人、参院8人で自民党を離党し、新生党で非自民政権をつくった小沢氏が所属する党はその後、新進党―自由党―民主党―国民の生活が第一―未来と、分裂のたびに党名が変わってきた…▼亀井静香氏も離党を表明したため、衆院の小沢グループは現段階で7人。もっとも近かったのは小渕連立政権から離脱し、自由党が分裂した時だが、その際も軽く2桁は超えていた。今回は8人いる参院議員も、6人が今夏に改選を迎える。党をかえるたびに生き残ってきた小沢氏も、次の展望が開けそうにない。

未来の党の主導権争いの原因は、やはり「政党交付金」の取り合いだったのだ。 期待外れだった「卒原発」という名の脱原発路線の選挙効果、ならばもう用は無い。 「卒原発」を卒業して、未来の無い「未来」とはおさらばし頂くものは頂く、これが小沢流だ。 見たか、皆の衆――

行き着く先は「カネ」 日本未来の党、“野合”1カ月で幕
(産経 2012.12.28 00:51)

日本未来の党の両院議員総会に臨む小沢一郎氏=27日午前、国会内

日本未来の党の両院議員総会に臨む小沢一郎氏=27日午前、国会内

「選挙互助会」と揶揄(やゆ)された日本未来の党が行き着いた先は政党交付金の“争奪戦”だった。勝ち取ったのは小沢一郎氏側。交付金の額は1月1日時点の所属国会議員数などに応じて決まるため、年内に政党の体裁を整えなければ、交付はお預けとなる。小沢氏側が主導権を握る形で“衣替え”を急いだのはこのためだ。結党から1カ月。「カネ目当て」の分裂劇への批判は免れない。

27日に国会内で行われた日本未来の両院議員総会は約20分間で終了した。 「本物の『脱原発』に向けての第一歩を目指していきたい」、代表の嘉田由紀子滋賀県知事に近い飯田哲也代表代行は会合後、記者団にこう語り、小沢氏側との対立の根深さをうかがわせた。

所属国会議員は27日に離党届を提出した亀井静香氏を除くと16人。小沢氏と小沢氏系議員計15人は名称を変えて存続する「生活の党」に残り、嘉田氏と社民党出身の阿部知子衆院議員が党を追われる形だ。

政党交付金を受け取るには、1月1日時点で(1)所属国会議員が5人以上(2)所属国会議員が1人以上で、国政選挙での得票率が2%以上-のいずれかの条件を満たさなければならない。 存続する「生活の党」は、日本未来が受け取るはずだった平成25年分の政党交付金約8億6千万円(産経新聞試算)の大半を受け取ることができる。嘉田、阿部両氏らが新たな政治団体を結成しても交付金は受け取ることはできない。

気になるのは今後の小沢氏側の動向だ。 日本未来の国会内の控室に27日、就任挨拶のため訪れた民主党の海江田万里代表に、「生活の党」代表に就任する森裕子参院議員は満面の笑みを浮かべて“接近”を図った。

「海江田万里8票プラスさせていただきました!」

日本未来は26日に参院で行われた首相指名選挙の決選投票で、8人全員が海江田氏に票を投じている。森氏のパフォーマンスは、小沢氏側と民主党が手を握る新たな“野合”を想像させるものだった。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121228/stt12122800530001-n1.htm