フランスの国際漫画祭⇒韓国の「慰安婦」展示説明会中止に、主催者が要請

「30日付の韓国紙、朝鮮日報は、フランス南西部アングレームで現地時間30日から開かれる国際漫画祭で韓国が予定している従軍慰安婦をテーマにした企画展をめぐり、地元記者ら対象の事前説明会が漫画祭を主催するフランス側の要請で中止されたと報じた」と産経電子版記事が配信されている――

韓国の「慰安婦」展示説明会中止に フランスの国際漫画祭、主催者が要請
(産経 2014.1.30 14:37)

30日付の韓国紙、朝鮮日報は、フランス南西部アングレームで現地時間30日から開かれる国際漫画祭で韓国が予定している従軍慰安婦をテーマにした企画展をめぐり、地元記者ら対象の事前説明会が漫画祭を主催するフランス側の要請で中止されたと報じた。

同紙によると、説明会はパリ市内で29日、韓国の趙允旋女性家族相も出席して行われる予定だったが、主催者側が28日に中止を要請し、中止しなければ企画展ができなくなるとの立場を韓国側に伝えたという。

企画展は韓国の漫画関連団体や女性家族省が計画して30日から2月2日まで開かれる予定。親しみやすい漫画を通じて慰安婦の「被害実態」を国際社会にアピールする狙いという。

同紙は中止要請の背景について、日本が主催者側に働き掛けたとの情報があると伝えた。(共同)

http://sankei.jp.msn.com/world/news/140130/kor14013014380002-n1.htm

それにしても、マンガ祭までも利用する韓国の「慰安婦」キャンペーンのえげつなさ。 本当に、品格ゼロかつ何でもありの国だ。 私はネトウヨではない、善良なる一般市民ではあるが、韓国のやり方にはほおほと呆れ果てている。 韓国の「慰安婦」展示説明会とやらが中止になって当然だと思っている。 では、前述の朝鮮日報のクリップ記事を掲載――

日本が圧力? 慰安婦説明会が突然の中止=仏漫画展
(朝鮮日報 2014/01/30 09:11)

仏漫画展、慰安婦説明会が突然の中止(朝鮮日報2014-1-30)「中止しなければ企画展の実施を認めない」 事務局側が強硬姿勢

フランスで30日から開催される世界最大級の漫画展示会「アングレーム漫画祭」で韓国が企画している慰安婦関連の特別展について、パリで行われる予定だった事前説明会が展示会事務局側の要求により全面的に中止された。説明会は現地メディアや文化界関係者を招いて行われる予定だった。最近韓国と「歴史戦争」を繰り広げている日本が、事務局に圧力をかけたのではないかとの疑惑が浮上している。

韓国は30日から4日間の日程で行われる同漫画祭で、慰安婦に関する特別企画展「しおれない花」の開催を予定している。イ・ヒョンセさん、パク・チェドンさんら19人の漫画家が慰安婦の悲惨な体験をテーマに20編の漫画と4編のアニメーションを展示・上映することになっている。韓国側の慰安婦企画展組織委員会は29日午後、パリの韓国文化院で、フランスの記者や文化界関係者およそ20人を招いて懇談会を開催する予定だった。懇談会にはチョ・ユンソン女性家族部(省に相当)長官も出席することになっていた。だが、懇談会の前日になって漫画祭の事務局から、懇談会を中止するよう要請があった。事務局は、懇談会を中止しなければ企画展自体を認めないという強硬な態度だったという。

日本は昨年5月に韓国が慰安婦企画展を提案した直後から、アングレームの事務局に抗議の意を伝えるなど、組織的に妨害する動きを見せていた。日本の漫画はフランスの漫画市場の約8割を占めており、今回の漫画祭でも最大の後援国となっている。

パリ=李性勲(イ・ソンフン)特派員

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/01/30/2014013000324.html

民家から拳銃18丁、小銃1丁、実弾670発押収⇒神奈川県警公開の映像にはちょっとビックリした

神奈川県警が県内の一般住宅から拳銃18丁とライフル1丁の計19丁と、実弾計約670発を押収したと1月27日公表した。 公開された銃と実弾の画像にはちょっとビックリした。
【神奈川県警】民家から拳銃18丁、小銃1丁、実弾670発押収 (FNN2014-1-28)画像1【神奈川県警】民家から拳銃18丁、小銃1丁、実弾670発押収 (FNN2014-1-28)画像2【神奈川県警】民家から拳銃18丁、小銃1丁、実弾670発押収 (FNN2014-1-28)画像3神奈川県警暴力団対策課によると、押収したのは、主に米スミス&ウェッソン社製の回転式拳銃12丁、主に米コルト社製の自動式拳銃6丁、米国製の軍用ライフル1丁、拳銃用実弾約570発、ライフル用実弾約100発。 住宅内の1カ所にまとめて隠されていた。 県警の簡易鑑定でいずれも本物と判明し、さらに使用の有無などを調べている。

県警は捜査の過程で情報を入手、2013年12月中旬に指定暴力団の関係先を捜索し発見した。

同課によると、県内での1度の押収量としては、07年6月に横浜市内の民家から拳銃31丁と実弾約500発を発見して以来の規模という。

【ニュースソース】
● 神奈川新聞・カナロコ  http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1401270029/
● FNN http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00262002.html

マルハニチロ冷凍食品・農薬混入事件⇒契約社員(49、男)、偽計業務妨害の疑いで逮捕⇒阿部容疑者が供述始める【1/29更新】

更新2014-1-29、「農薬混入 阿部容疑者が供述始める」記事を後段に追加】 マルハニチロHDの子会社、アクリフーズ群馬工場で製造された冷凍食品から農薬が検出された問題で、群馬県警は、農薬の混入に関与した疑いが強まったとして、25日午後、40代の従業員の男を逮捕した▽偽計業務妨害の疑いで逮捕された契約社員・阿部利樹容疑者(49)は、2013年10月3日から7日ごろまでの間、4回にわたって、工場で出荷する冷凍食品に農薬を混入し、工場の業務を妨害した偽計業務妨害の疑いが持たれている▽阿部容疑者は「覚えていない」と容疑を否認している▽阿部容疑者は、1月14日から所在不明となっていたが、24日に埼玉・幸手(さって)市内で身柄を確保され、25日午後に逮捕された。

「マルハニチロ」農薬検出、従業員の49歳男を逮捕(2014-1-25 1935)「マルハニチロ」農薬検出_従業員の49歳男を逮捕_大泉警察署前に集まった報道陣(画像)NHKニュースによると――

農薬混入事件 40代従業員の男逮捕
(NHK 1月25日18時57分)

マルハニチロ・農薬混入事件_40代従業員の男逮捕(NHK2014-1-25 1857)_画像01品大手「マルハニチロホールディングス」の子会社の群馬県の工場で製造された冷凍食品から農薬が検出された事件で、警察は工場に勤める49歳の従業員の男が農薬を混入させた疑いが強まったとして偽計業務妨害の疑いで逮捕しました。男は「覚えていない」と容疑を否認しているということです。

マルハニチロ・農薬混入事件_40代従業員の男逮捕(NHK2014-1-25 1857)_画像02逮捕されたのは「マルハニチロホールディングス」の子会社「アクリフーズ」の群馬県大泉町の工場の従業員で、同じ大泉町に住む阿部利樹容疑者(49)です。

マルハニチロ・農薬混入事件_40代従業員の男逮捕(NHK2014-1-25 1857)_画像03この工場で製造されたピザやコロッケなど7品目の冷凍食品から殺虫剤などとして使われる農薬「マラチオン」が、最大で残留農薬の基準値の150万倍もの濃度で検出され、警察は工場内でこの農薬が使用されていないことから、何者かが意図的に混入させた疑いが強いとみて捜査を進めてきました。

マルハニチロ・農薬混入事件_40代従業員の男逮捕(NHK2014-1-25 1857)_画像04 マルハニチロ・農薬混入事件_40代従業員の男逮捕(NHK2014-1-25 1857)_画像05

その結果、阿部容疑者が去年10月3日から7日にかけて工場内で4回にわたって商品に農薬を混入させた疑いが強まったとして、25日、偽計業務妨害の疑いで逮捕しました。阿部容疑者は今月14日から行方が分からなくなり、24日、埼玉県内で見つかったということです。
マルハニチロ・農薬混入事件_40代従業員の男逮捕(NHK2014-1-25 1857)_画像06警察は農薬を混入させた方法や動機などについて調べを進めることにしています。 調べに対し、阿部容疑者は「覚えていない」と容疑を否認しているということです。

■ ふだんから周囲に不満

阿部容疑者についてよく知る工場の従業員によりますと、阿部容疑者は8年ほど前から大泉町の工場に契約社員として勤めていて、主にピザの製造ラインで働いていたということです。
マルハニチロ・農薬混入事件_40代従業員の男逮捕(NHK2014-1-25 1857)_画像07マルハニチロ・農薬混入事件_40代従業員の男逮捕(NHK2014-1-25 1857)_画像08 マルハニチロ・農薬混入事件_40代従業員の男逮捕(NHK2014-1-25 1857)_画像09

この従業員は、阿部容疑者について「ふだんから給料が安くてやってられないとしばしば周りの従業員に不満を話していた。事件が発覚してからは急におとなしくなるなど様子がおかしかった。みんな一生懸命に働いていたのにこんな事件があって本当に悔しい。早く工場が再開してほしいです」と話していました。

また、大泉町の工場の下請け会社で働く58歳の男性は「容疑者が捕まって、とりあえず安心しました。食品に対する信頼を失わせた責任は重いと思うので、会社や従業員の皆さんに謝ってほしいです」と話していました。そのうえで、「ふだんどおりの業務に早く戻ってほしいです」と話していました。

■ 会社「コメントできない」

工場の従業員が逮捕されたことについて、マルハニチロホールディングスは「まだ警察から逮捕の情報が確認できていないので今の段階では何もコメントできない」としています。

■ 農薬混入は工場内とみて捜査

農薬が検出された商品は、埼玉県など3か所の倉庫に分散して運ばれたあと、全国に出荷されていました。警察は3つのルートのいずれからも農薬が検出されたことから、農薬の混入は工場内とみて捜査を開始。今月4日、製造工程などを確認するため工場の現場検証を行うとともに、従業員およそ300人を対象に聞き取りを進めました。

これまでの調べで、農薬の混入が確認された7品目9つの商品は、3つのラインで別々に作られたあと、同じ部屋に集められて包装されていたことが分かっています。

さらに、製造されたのは去年10月から11月にかけてのおよそ1か月間にわたり、製造日はすべて異なっていたほか、袋に印字された記号から製造された時間帯が特定できることも分かりました。また、一部の商品は中の具材より外側の衣のほうが農薬の濃度が高く、衣からだけ農薬が検出されたものもありました。

こうしたことから、警察は、商品が加工されたあと包装されるまでの間に何者かが農薬を複数回混入させた疑いがあるとみて、商品が製造された日や時間帯に勤務していた従業員から話を聞くなどして捜査を進めていました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140125/k10014768291000.html

アクリフーズ農薬混入事件、契約社員の49歳男を逮捕(JNN201-1-25 2016)JNNニュース(25日20:16)によると、警察はマラチオンが検出された商品の製造年月日や製造時間から従業員を絞り込み、捜査線上に阿部容疑者が浮上した。

また、NHKニュース(1月25日22時1分)によると――

マルハニチロ・農薬混入事件_逮捕の男の周辺から同じ成分の農薬検出(NHK2014-1-25 2201)画像2
マルハニチロ・農薬混入事件_逮捕の男の周辺から同じ成分の農薬検出(NHK2014-1-25 2201)画像1● 阿部容疑者の周辺から農薬の「マラチオン」が検出された。
● 阿部容疑者は警察が一度話を聞いたあと、今月14日から行方が分からなくなり、24日午後8時すぎ、埼玉県幸手市内で見つかった。
● 路上に不審者がいると通報があり、警察が駆けつけたところ、自転車に乗っている阿部容疑者を見つけたということで、警察はいったん家族のもとに引き渡したあと、25日午後から警察署に任意同行を求めて取り調べていた。
● 阿部容疑者は平成17年10月からこの工場に契約社員として勤め、8年余り、ピザの製造ラインを担当していた。

ANNニュース|動画】 冷凍食品農薬混入で契約社員の49歳男を逮捕(14/01/26)

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マルハニチロ冷凍食品農薬混入事件・容疑者逮捕、続き(1) 2014-1-26

各メディアが色々報道しているが…民放TVのニュースを見ていると単発報道なのでいささか混乱してしまう。 阿部利樹容疑者(49)の逮捕翌日の大手紙の記事はそれなりに詳しく報道しているので、要点をまとめてみようと思います。

今回の阿部容疑者の逮捕で気になるのは、マルチオンが検出された冷凍食品は10品なのですが、逮捕容疑はそのうちの4品なことです。 残りの6品に関しては、取り調べと自供に頼っているということなのでしょう。

警察は起訴する自信があるから逮捕したのでしょうが、阿部容疑者が自供しなかった場合に農薬混入を立証できるのでしょうか? 今のところ報道から知りうることはこの3点だけです――

  1. 阿部容疑者が工場で着ていた作業着からマラチオンが検出された、
  2. マラチオンが検出された4品が製造され時の阿部容疑者の勤務時間が一致する、
  3. 工場作業員の事情聴取を行い、阿部容疑者も事情聴取され、その後、阿部容疑者が行方不明になった。

という事だけ。 この3点では阿部容疑者の農薬混入を立証しえないでしょう。 阿部容疑者が、「私がやりました」と自白し、その具体的方法を自供し、それを警察が検証して立件しうると証明しなければならないでしょう。 ということで、自供し立証されるまでは「推定無罪」…いや~、あくまで素人の独り言ですが….

逮捕された佐藤容疑者がスクーター・マニアで、ワンピース海軍のコスプレの衣装をまとった映像が民放TVニュースで繰り返し放送され、「こいつはヤバい。きっと犯人だ。」などと思い込んでしまいまう。 私もこれを見た直後はらそういう感じになったのですが――
農薬混入事件_阿部利樹容疑者(ANN2014-1-25)_1 農薬混入事件_阿部利樹容疑者(ANN2014-1-25)_2   

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雑誌で改造愛車アピール(産経2014-1-26)雑誌で改造愛車アピール 「人見知りの印象」(産経2014.1.26 17:30)
雑誌を発行する「造形社」(東京)によると、阿部容疑者は昨年12月22日、埼玉県川越市で開かれた撮影会に1人で参加。人気漫画「ワンピース」のキャラクターにふんしたコスプレ姿だった….
編集者によると、阿部容疑者の愛車は新車で購入すると約70万円。スピーカーを付けたり、ライトに凝った改造が施されたりしており「改造費用だけで100万円ぐらいかかっていた」と推測する。平成24年8月号と12月号には、背中に大きく「正義」と書かれた白の上着姿で登場していた。  http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140126/crm14012617310015-n1.htm
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ネットでは「犯人ヤバすぎ..」と、容疑者ではなく「犯人」と言う言葉が飛び交い始めています。 しかし、ワンピース海軍のコスプレの衣装は犯行を立証するのとは全く無関係な話です。 ついつい「三億円事件」のモンタージュ写真による誤認逮捕の件を思い出してしまいました。 メディアも国民も警察発表を信じて「あいつが犯人だ!」と日本国中で思ったのですが、それが警察大失態の誤認逮捕でした。 今回の事件の阿部利樹容疑者(49)は契約社員ですが、妻と20代の息子の3人暮らしと報道されています。 給料が安いと不満を漏らしていたと報道されていますが、果たして家族を犠牲にしてまで事件を起こすほどの動機なのでしょうか? 立証の件といい、動機の件といい、疑問が湧く事件です。 では、報道されている事実をまとめてみましょう。

朝日新聞(2014年1月25日と26日)の記事から――

  • 農薬混入、49歳契約社員を逮捕 偽計業務妨害容疑(朝日2014-1-25 2333)阿部容疑者が工場で着ていた作業着からマラチオンが検出された。
  • 阿部容疑者の逮捕容疑は、群馬工場内で昨年10月3~7日に4回、冷凍食品計4袋にマラチオンを混入し、冷凍食品を回収させたり、操業を停止させたりして、工場の業務を妨害したというもの。 その4袋からは1ppm未満~430ppmの濃度でマラチオンが検出されおり、製造日が阿部容疑者の勤務日と一致したという。 4袋とは以下の製品――

「みなさまのお墨付きミックスピザ2枚入り」(10月3日製造)
「チーズがのび~る!チキンナゲット5個入り」(10月4日製造)
「チーズがのび~る!グラタンコロ!」(10月5日製造)
「とろ~りコーンクリームコロッケ」(10月7日製造)

  • アクリフーズ群馬工場での製造工程_マラチオンが検出されたライン(工程表画像)阿部容疑者はピザの製造ラインで、生地を練ったり焼いたりする作業をしていた。
  • 別々の部屋で加工されたピザ、フライ、コロッケなどの各商品から農薬が検出されたため、当初はすべてが集まる「包装室」が混入場所と疑われたが、実際には製造ライン間を行き来できる状態だった。
  • 県警は今月10日にアクリ社から被害届を受理し、従業員の任意聴取を本格化。 阿部容疑者からも話を聴いたが、14日の勤務後に行方不明になっていた。 家族から捜索願を聴取後、10日間姿消す 農薬混入容疑者、安給料に愚痴(朝日2014-1-26 0551)受けて24日夜、埼玉県警が同県幸手(さって)市の駐車場で阿部容疑者を発見。  群馬、埼玉両県警によると――
  • 阿部容疑者は24日午後8時ごろ、自宅から南東に約40キロ離れた埼玉県幸手市中2丁目の駐車場で保護された。東武日光線幸手駅から東に約600メートルの国道4号に面した住宅街だった。 「駐車場に不審者がいる」との110番通報を受けて、駆けつけた埼玉県警の警察官が職務質問。身分を照会したところ、家族から捜索願が出ていたことがわかった。
    農薬混入事件_阿部利樹容疑者が発見された場所(地図)
  • 阿部容疑者は警察官に「自分の家に帰る」と訴えたという。ただ、体調がすぐれない様子だったことなどから、警察官が自力での帰宅は困難と判断。群馬県警に連絡し、阿部容疑者の妻に引き渡した。
  • 阿部容疑者は群馬県警の捜査線上に浮上しており、このときも詰めの捜査が続いていた。 逮捕は保護の約21時間後だった。

http://www.asahi.com/articles/ASG1T5QSHG1TUTIL01B.html
http://www.asahi.com/articles/ASG1T5K88G1TUTIL012.html

次に毎日新聞の記事です。 毎日新聞の記事は逮捕に至った経緯を他紙より詳しく書いていると思います――

  • マラチオンが検出された冷凍食品の製造日時(一覧表)アクリフーズ群馬工場(群馬県大泉町)製の冷凍食品に農薬が混入された事件は発覚から約1カ月、容疑者逮捕で大きく動いた。阿部利樹容疑者(49)が浮上した決め手の一つが、マラチオンが検出された冷凍食品の製造日時だった。マルハニチロホールディングス(HD)が混入を明らかにした9点は製造時間帯がバラバラだったことが判明。群馬県警は独自に検出した1点を含めて、従業員の勤務記録を精査した結果、阿部容疑者が混入させたとしても矛盾はないと結論づけた
  • マルハHDが農薬検出を公表した9点は、昨年10月4日~11月5日に製造された。関係者によると、パッケージの記号から製造時間帯が▽午前10時~正午=2点▽正午?午後2時=1点▽午後2~4時=2点▽午後4?6時=2点▽午後6~8時=1点▽午後8時~終業時=1点――だったことが判明した。
  • 県警は商品が別々の倉庫から出荷されていることなどから、工場内で混入されたとの見方を強めた。任意提出を受けた阿部容疑者の作業服からマラチオンが検出されたうえ、任意の聴取後に行方不明になったことから、逮捕に踏み切った
  • 10点の製造ラインは、ピザとコロッケ、フライ関係と三つの部屋に分かれているが、いずれのラインの商品からもマラチオンが検出されている。三つのラインの製品がすべてベルトコンベヤーで流れ込むのが、加工後の食品を密封し、段ボール箱に詰める「包装室」だ。そのため、ここで混入されたとの見方が強まっていた。容疑者が勤務していたピザ製造ライン(イメージ図)
  • 県警によると、阿部容疑者はピザの生地の生成・焼成を担当。製造ラインには生地をねるミキサーや型抜きするカッター、オーブンなどがあり、阿部容疑者は包装前の段階での業務にあたっていた。従業員は各部屋を行き来することも班長の許可がなければ原則できないが、マルハHDなどによると、阿部容疑者が包装室で商品の品質確認をする場合もあったという。

以上のように逮捕に踏み切った最大の理由は、1)作業着からマラチオンが検出されたこと、2)任意の聴収後に行方不明になったことです。 農薬混入に関しては可能性の高い論理的推論が成り立つということであって、犯行を立証できる決定的証拠はないようです。 つまり、逮捕後の取り調べ⇒自供⇒立件という前提の逮捕のようです。 素人の独り言ですが、以下のアクリフーズの以下のような作業状況の画像を見ると「果たして、他の作業員に気付かれずに農薬の混入をできるものなのか?」「それも単独犯で?」などと思ってしまいます――

アクリフーズ群馬工場の冷凍食品製造作業の画像1 アクリフーズ群馬工場の冷凍食品製造作業の画像2

次に、アクリフーズ群馬工場で製造された冷凍食品の製造時間帯の特定についてですが、NHKのニュースによると――

農薬混入_袋の印字で製造時間帯も特定(NHK2014-1-26 0408)農薬混入 袋の印字で製造時間帯も特定
(NHK 1月26日4時8分)

食品大手「マルハニチロホールディングス」の子会社の群馬県の工場で製造された冷凍食品に農薬を混入させたとして、従業員の男が逮捕された事件で、事件が起きた工場の商品は、袋に印字された記号から、製造日だけでなく、製造された時間帯もおよそ2時間の幅で特定できることが、関係者への取材で分かりました。

これらの時間帯と逮捕された従業員の男の勤務時間は一致しているということで、警察は男が不審な動きなどをしていなかったか調べ、農薬混入の方法について捜査することにしています。

これまでに農薬が検出されている商品は、去年10月から11月にかけて製造され、製造日はすべて異なっていますが、工場の関係者によりますと、商品の袋にはアルファベットと数字の記号が印字され、製造日だけでなく、製造された時間帯もおよそ2時間の幅で特定できるということです。

これらの記号から、▽10月4日と5日の商品は、午前10時から正午の間、▽12日と23日は、午後4時から6時、▽25日は午後6時から8時、▽28日は正午から午後2時、▽29日と11月5日は午後2時から4時の間に、それぞれ製造されていたことが、工場の関係者への取材で分かりました。

この工場の関係者は「A1やB2などの記号があり、何時ごろに作られた商品なのかが分かる。そのときに作業をしていた人は絞り込める」と話しています。

警察によりますと、これらの時間帯と、逮捕された従業員の阿部利樹容疑者の勤務時間は一致しているということです。 警察は阿部容疑者が不審な動きなどをしていなかったか調べ、農薬混入の方法について捜査することにしています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140126/k10014773141000.html

農薬混入_袋の印字で製造時間帯も特定(NHK2014-1-26 0408)(図解)これによって、マラチオンが検出された4点の冷凍食品の製造時間帯と、逮捕された従業員の阿部利樹容疑者の勤務時間は一致しているということが警察の捜査で判明したようです。 ただし、阿部容疑者の犯行を立証するものではありません。 さらに、他の6点の冷凍食品は誰が何時したのでしょうか? その6点の製造時間と阿部容疑者の勤務時間の関連は?

ハッキリとした捜査結果の発表が待たれます。

◇   ◇

続報 2014-1-29

「アクリフーズ」の群馬県の工場に勤める従業員、阿部利樹容疑者(49)が農薬混入の関与を認める供述を始めたということです――

農薬混入 阿部容疑者が関与認める供述
(NHK 1月29日17時24分)

農薬混入_阿部容疑者が関与認める供述(NHK2014-1-29)1食品大手「マルハニチロホールディングス」の子会社の群馬県の工場で製造された冷凍食品に農薬を混入させたとして、従業員の男が逮捕された事件で、男が事件への関与を認める供述を始めたことが分かり、警察は、農薬をどのように混入させたのか詳しく調べるとともに、動機の解明を進めることにしています。

この事件で、「マルハニチロホールディングス」の子会社、「アクリフーズ」の群馬県の工場に勤める従業員、阿部利樹容疑者(49)は、去年10月、工場内で製造された4つの冷凍食品に農薬のマラチオンを混入させたとして、偽計業務妨害の疑いで警察に逮捕されました。

警察によりますと、阿部容疑者は当初、「覚えていない」などと容疑を否認していましたが、その後の調べに対し、事件への関与を認める供述を始めたということです。

阿部容疑者は「お客様や会社の従業員、家族に大変な迷惑をかけてしまい、本当に申し訳ないと思う」と話しているということです。
これまでに農薬の混入が確認されたのは、8品目10の商品で、阿部容疑者が製造を担当していたピザのほかにも、コロッケとフライの2種類あり、それぞれ別の製造ラインで作られていました。

農薬混入_阿部容疑者が関与認める供述(NHK2014-1-29)2また警察によりますと、阿部容疑者が工場内で身に着けていたものから同じ農薬が検出されているということで、警察は、農薬をどのように持ち込み商品に混入させたのか、詳しく調べるとともに、動機の解明を進めることにしています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140129/t10014862561000.html

(続報があれば、追加すると思います…..)

大手5デパート、偽ブランド品販売か⇒米人気ブランド・CHAN LUU(チャンルー)のブレスレットの偽物商品が販売されていたようだ…

更新2014-5-14 容疑者4人逮捕後の記事追加> 大手百貨店5社は22日、偽ブランド品を販売していた可能性があると発表した。 偽物の可能性があるのは米アクセサリーブランドの「CHAN LUU(チャンルー)」、手首に巻き付ける形のブレスレット。 百貨店各社の催事会場で販売していた製品について偽物の可能性があり、各社とも返金などで対応するという。 西武池袋本店、京王百貨店新宿店、松坂屋名古屋店、大丸梅田店、伊勢丹の松戸、浦和、相模原、府中の各店で販売された可能性があるという。 いずれの店舗も共通するアクセサリー販売会社と取引があったようだ。 昨年12月に偽ブランド品を調べる団体から西武池袋本店に連絡があり、販売中だった商品に偽物の疑いがあることが判明したようだ。

大手百貨店、偽ブランド品販売|米人気ブランド・チャンルーの偽物_01「チャン・ルー」のブレスレットは若い女性に人気で、米歌手のレディー・ガガさんなどが愛用していることで知られる。 正規品の価格は1個2万~3万円。 本来、百貨店は商標権上問題のない商品しか扱わないという社会通念がある。 今回の件は、日本の流通の信用を傷つける。 昨年の食材偽装問題の次は、大手百貨店の偽ブランド販売…どうなってる日本? 以下、ニュースクリップ――

大手5デパート 偽ブランド品販売か
(NHK 1月22日14時5分)

大手百貨店、偽ブランド品販売|米人気ブランド・チャンルーの偽物_02国内の5つの大手デパートの催し物の売り場などで、アメリカの人気ブランドの偽物の疑いがあるブレスレットが顧客に販売されていたことが関係者への取材で分かりました。 各デパートは22日午後にも公式に謝罪するとともに、商品を回収する手続きを始めることにしています。 大手デパートで偽物の疑いのある商品が販売されたことが明らかになるのは極めて異例です。

大手百貨店、偽ブランド品販売|米人気ブランド・チャンルーの偽物_03偽ブランドの疑いのある商品が販売されていたのは、東京の西武池袋本店と、京王百貨店新宿店、名古屋の松坂屋名古屋店、大阪の大丸梅田店、それに伊勢丹の千葉県松戸市にある松戸店など5つのデパートの8つの店舗です。

大手百貨店、偽ブランド品販売|米人気ブランド・チャンルーの偽物_04 大手百貨店、偽ブランド品販売|米人気ブランド・チャンルーの偽物_05

デパート各社や関係者によりますと、これらの店舗では去年2月から先月にかけてアメリカの人気ブランド、「CHAN LUU(チャンルー)」のブレスレットを催し物の売り場などで販売しましたが、偽ブランド品の排除活動をしている社団法人の「ユニオン・デ・ファブリカン」が、先月、寄せられた情報をもとに調査したところ、西武池袋本店で販売中の商品が偽物と確認されたということです。

大手百貨店、偽ブランド品販売|米人気ブランド・チャンルーの偽物_06(画像)大手百貨店、偽ブランド品販売|米人気ブランド・チャンルーの偽物_07(画像)大手百貨店、偽ブランド品販売|米人気ブランド・チャンルーの偽物_08(画像)大手百貨店、偽ブランド品販売|米人気ブランド・チャンルーの偽物_09(画像)大手百貨店、偽ブランド品販売|米人気ブランド・チャンルーの偽物_10(画像)
本物は、革ひもにトルコ石があしらわれていますが、偽物は本物より作りが荒く、商品に付いているカードも偽物は色が濃いといった特徴があるということです。 文字の形も微妙に違うように見えます。

大手百貨店、偽ブランド品販売|米人気ブランド・チャンルーの偽物_11(画像)各デパートでは同じブランド名のブレスレットを8000円から2万円ほどで合わせて100個以上販売したということで、納入業者が同じのためいずれも偽物の疑いがあるとみています。

各社は同じブランドの正規代理店が扱う商品以外の販売をすでに中止し、22日午後にもホームページなどで謝罪し、商品を回収する手続きを始めることにしています。 大手デパートで偽物の疑いがある商品が販売されていたことが明らかになるのは、極めて異例です。

■ 偽ブランド品巡る被害相談急増

消費者庁によりますと、「買った商品が偽物だった」などといった偽ブランド品などを巡る被害相談は去年1年間に2300件余りと、おととしの3倍以上に増えているということです。

従来、偽ブランド品は明らかに欠陥のあるものが多くみられましたが、最近は作りが精巧になっているうえ、消費者に不審を抱かせないように販売価格を極端に安く設定していないケースもあり、本物と思い込んで購入してしまう人が増えているということです。

また、ネットショッピングの利用の拡大とともに、偽ブランド品を偽のショップのサイトを通じて購入してしまうケースも後を絶たないなど、偽ブランドを巡る消費者の被害には歯止めが効かない状態なのが実情です。

■ デパート側「深くおわび」

これらのデパートのうち、西武池袋本店を運営する「そごう・西武」は、「お客様には多大なご心配とご迷惑をおかけ致しますことを深くおわび申し上げます。誠に申し訳ありませんでした。今後は再発防止に向けて商品のチェック体制の強化に取り組んでいきます」とコメントしています。 大丸梅田店と松坂屋名古屋店を運営する「大丸松坂屋百貨店」は、「商品の仕入れや販売は取引先に任せていたが、商品を販売した責任は百貨店側にあると認識している。結果的に偽物の疑いがある商品を販売したことについて誠に申し訳なく、おわびしたい」とコメントしています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140122/t10014676891000.html

偽ブランド品 160点以上販売か(NHKニュース2014-1-22)偽ブランド品 160点以上販売か
(NHK 1月22日17時52分)

国内の5つの大手デパートの催し物の売り場などで、アメリカの人気ブランドの偽物の疑いがあるブレスレットが、160点以上顧客に販売されていたことが関係者への取材で分かりました….(記事中略)

各デパートでは同じブランド名のブレスレットを8000円から2万円ほどで合わせて160個以上販売したということです。 いずれも静岡県に本社を置くアクセサリー販売会社、「マルヤマ商会」が各デパートと契約を結んで催し物の売り場などで販売したもので、関係者によりますと、マルヤマ商会が商品を仕入れた都内の業者とは現在、連絡が取れなくなっているということで、マルヤマ商会も偽物の疑いがあることを認めています。

■ 各デパートの販売数は

関係者によりますと、偽物の疑いがあるブレスレットは東京の西武池袋本店で去年2月6日から12月20日にかけて4回開かれた催し物で117個が販売されたほか、京王百貨店新宿店で、去年4月11日から16日までの間に2個が販売されました。 名古屋の松坂屋名古屋店と大阪の大丸梅田店ではいずれも去年12月11日から25日の間に合わせて30個が販売されたということです。 伊勢丹では千葉県松戸市にある松戸店で去年2月20日から12月17日にかけて4回の催し物で販売されたほか、さいたま市にある浦和店では去年10月1日から8日までの間に、相模原市にある相模原店では去年6月26日から7月9日までの間に、また、東京・府中市にある府中店で去年10月2日から8日までの間に販売され、4つの店舗を合わせると少なくとも18個が販売されたということです。

■ なぜデパート売り場に

関係者などによりますと、デパートでは通常、ブランド品は、個別の売り場を構える正規の代理店を通じて販売されていますが、今回、偽物の疑いがある商品が売られていたのは、クリスマスシーズンなど特定の期間に限って行われる催し物の売り場でした。

催し物では、正規の代理店だけでなく、代理店以外の業者が独自のルートで商品を仕入れ、デパートと契約したうえで売り場で販売するケースもあるということです。今回、各デパートは、いずれも静岡県に本社を置くアクセサリー販売会社、「マルヤマ商会」と契約を結び、マルヤマ商会がみずから仕入れたブレスレットを催し物の売り場などで通常よりやや安い価格で販売していたということです。関係者によりますと、マルヤマ商会が今回のブレスレットを仕入れた別の都内の業者は正規の代理店ではなく、現在この業者とは連絡が取れなくなっているということです。

今回の問題の調査に当たった、偽ブランド品の排除活動をしている社団法人、「ユニオン・デ・ファブリカン」の堤隆幸事務局長は「通常、百貨店は代理店から直接仕入れた物しか販売しておらず、逆に言うとそれ以外の商品を扱うことに不慣れであると言えると思う。市場に偽物が多く流通しているなか、脇が甘かったというのが現実だと思う」と話しています。
そのうえで、「百貨店としては安心と常に安心できる物を売るという基本的概念があり、万一こういうことが続発的に起きてしまうと、信頼が揺らぐ、傷つく、崩れるという事態に陥ると思います。日本市場の信頼性、今まで築き上げてきた信頼を崩さないように努力していただきたいと思う」と話しています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140122/t10014685531000.html

記事追加2014-5-13】  デパート「CAHN LUU (チャン・ルー)」偽物販売事件で4人逮捕 アメリカの人気ブランド「CHAN LUU」の偽物のブレスレットが大手百貨店の催事場で売られていた事件で、アクセサリー販売会社「マルヤマ商会」の責任者・芹澤一也容疑者(26)、販売店責任者・来間風花(くりま・ふうか)容疑者(20)、納入業者・半澤沙織(はんざわ・さおり)容疑者(26)ら4人が商標法違反の疑いで警視庁に逮捕された。

CAHN LUU (チャン・ルー)偽物販売事件で4人逮捕_芹澤一也容疑者_画像CAHN LUU (チャン・ルー)偽物販売事件で4人逮捕_容疑者_画像1  CAHN LUU (チャン・ルー)偽物販売事件で4人逮捕_容疑者_画像2

デパート「CHAN LUU」偽物販売事件 4人逮捕
(NHK 5月13日16時10分)

国内の複数のデパートで、アメリカの人気ブランド「CHAN LUU(チャン・ルー)」の偽物のブレスレットが販売されていた問題で、警視庁は、このうち西武池袋本店の売り場で偽物200個余りを販売する目的で陳列したなどとして、アクセサリー販売業の男ら4人を商標法違反の疑いで逮捕しました。 4人は容疑を否認しているということです。

逮捕されたのは、東京・渋谷区に事務所を置くアクセサリー販売会社「マルヤマ商会」の責任者、芹澤一也容疑者(26)や、東京・練馬区の半澤沙織容疑者(26)ら4人です。

この問題は、西武や松坂屋、それに大丸、伊勢丹などの各デパートの催し物売り場で、アメリカの人気ブランド「CHAN LUU」の偽物のブレスレットが販売されたもので、警視庁は商品を販売していた「マルヤマ商会」の関係先を捜索するとともに、各デパートが回収した商品や在庫品などの鑑定を進めていました。

デパート「CHAN LUU」偽物販売事件 4人逮捕 (NHKニュース2014年5月13日16時10分)その結果、4人が去年12月、西武池袋本店の催し物売り場に偽物のブレスレット205個を販売する目的で陳列するなどした疑いが強まったとして、商標法違反の疑いで逮捕しました。

警視庁によりますと、芹澤容疑者らはおととし以降、570個ほどの商品を仕入れ、このうち346個を11つのデパートの19の店舗で販売していて、回収された商品や在庫品などを鑑定したところ、少なくともおよそ400個は偽物と確認されたということです。

仕入れた商品のうち、およそ260個は半澤容疑者が中国から輸入し、それ以外は芹澤容疑者がインターネットオークションなどで買い付けたということで、警視庁は4人が偽物と認識しながらデパートで販売していたとみて調べています。 大手のデパートでの偽ブランド品の販売を巡る摘発は、極めて異例です。 調べに対し、4人はいずれも「偽物とは思わなかった」と供述し、容疑を否認しているということです。

■ 売り場に偽物が混じった経緯は

警視庁の調べによりますと、マルヤマ商会では、合わせて570個ほどのブレスレットを仕入れていましたが、このうちおよそ260個は、芹澤容疑者から依頼を受けた半澤容疑者が、中国にいる知人から国際郵便で仕入れ、残りは芹澤容疑者自身がインターネットオークションなどで買い付けていたということです。

そのうえで、マルヤマ商会は「自社ブランドのアクセサリーを売る」と申告して、各デパートと契約を結んでいましたが、実際はブランド品の「CHANLUU」のブレスレットの偽物を、通常よりやや安い価格で販売していたということです。

デパートでは、通常、ブランド品は、個別の売り場を構える正規の代理店を通じて販売されていますが、今回、偽物が売られていたのは、クリスマスシーズンなど特定の期間に限って行われる催し物の売り場でした。

偽ブランド品の排除活動をしている社団法人「ユニオン・デ・ファブリカン」の堤隆幸事務局長は「催し物売り場では、デパート側が販売業者に商品のチェックを任せっきりの面があり、今回の事件はデパートのチェック機能の甘さがつかれた結果と言える。催し物売り場とはいえ、デパートの看板の元で商品が販売されているので、デパートが積極的に商品管理を行う体制が必要だ」と話しています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140513/k10014416611000.html

CHAN LUU偽物と認識しながらブレスレット販売か_NHKニュース2014年5月14日_画像1偽物と認識しながらブレスレット販売か
(NHK 5月14日4時09分)

大手デパートで人気ブランドの偽物のブレスレットが販売された事件で、逮捕された業者らが去年の12月に商品が偽物だとデパート側から指摘されたあとも、別の複数のデパートで販売を続けていたことが分かりました。 警視庁は偽物と認識しながら販売を続けたとみて捜査しています。業者らは容疑を否認しているということです。

CHAN LUU偽物と認識しながらブレスレット販売か_NHKニュース2014年5月14日_画像2この事件は、西武や伊勢丹などのデパートで、アメリカの人気ブランド、「CHAN LUU」の偽物のブレスレットが販売されたもので、警視庁は西武池袋本店の催し物売り場に205個の偽物を販売する目的で陳列するなどしたとして、アクセサリー販売会社、「マルヤマ商会」の責任者、芹澤一也容疑者(26)ら4人を13日、商標法違反の疑いで逮捕しました。 その後の調べで、芹澤容疑者らは西武池袋本店で販売した商品2個が偽物だと去年の12月に西武側から指摘されていたことが、警視庁への取材で分かりました。

CHAN LUU偽物と認識しながらブレスレット販売か_NHKニュース2014年5月14日_画像3西武では商品を鑑定した社団法人から偽物だという連絡を受けて芹澤容疑者に伝えるとともに、販売を中止したということです。 ところが「マルヤマ商会」は、その後も別の複数のデパートで商品の販売を続けていたということで、警視庁は芹澤容疑者らが偽物と認識しながら販売を続けたとみて捜査しています。 調べに対し4人はいずれも容疑を否認しているということです。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140514/k10014430391000.html

映像化でひっぱりだこ、人気原作者ランキング

小説を原作にしたドラマ、映画、アニメが増えている。 小説家の人気も、映像化作品によって左右される面が大きくなってきた。 人気が高い作家や作品は? この2年間に映像化された小説を調査。 作家別に映像化数をカウントし、「人気原作者ランキング」を作成すると(画像クリックで拡大)――

<ドラマ・映画・アニメ>人気原作者ランキング表(1位~6位) 【調査方法】 ⇒ 2012年1月1日~2013年12月31日までの2年間に、映画化、4話以上の連続ドラマ化、劇場版アニメ化、テレビアニメ化された小説(ライトノベルを含む)を調査(映画作品公開1回で1、ドラマやアニメは1クールで1とカウント)。作家別にランキング。

<ドラマ・映画・アニメ>人気原作者ランキング表(1位~6位) 【調査方法】 ⇒ 2012年1月1日~2013年12月31日までの2年間に、映画化、4話以上の連続ドラマ化、劇場版アニメ化、テレビアニメ化された小説(ライトノベルを含む)を調査(映画作品公開1回で1、ドラマやアニメは1クールで1とカウント)。作家別にランキング。

<ドラマ・映画・アニメ>人気原作者ランキング表(13位~)

<ドラマ・映画・アニメ>人気原作者ランキング表(13位~)

「映像化」でひっぱりだこ 人気原作者ランキング
(日経エンタテインメント 2014/1/20)

社会現象を起こしたドラマ「半沢直樹」。ドラマ人気とともに、原作シリーズ「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」の部数も激増。ドラマ開始前に合計50万部だった発行部数は、最終回直後の2013年9月末には約5倍の250万部にまで達した。

ドラマや映画のヒットが、原作をベストセラーへと押し上げる風潮は強い。映像と小説の関係が密接なため、作家の注目度もまた、映像化によるところが大きくなっている。では、今パワーがある小説家は誰か。2012年1月から2013年12月までの24カ月間に映像化された小説をカウントし、作家別にランキングした。この2年で小説を原作とした映像作品(連続ドラマ、映画、アニメ)は265に上り、2作以上が映像化された作家は、13位までの31人となった。

■ 東野圭吾が圧勝、トップを占める有名作家

2年間で7作の映像化と圧倒的1位となったのは、東野圭吾。過去にも「白夜行」や「流星の絆」など、映像化のヒット作は多い。この2年では、「加賀恭一郎」シリーズの映画「麒麟の翼」、「ガリレオ」シリーズのドラマ「ガリレオ2」および映画「真夏の方程式」と、2大シリーズからの映像化が進んだ。また近未来サスペンス映画「プラチナデータ」や、20年前の短編集3冊をドラマ化した「東野圭吾ミステリーズ」なども実現した。

映像化数5作で2位にランクインしたのは、山田悠介。ゲーム性とスピード感ある設定が中高生に人気の作家だ。2001年のデビュー作「リアル鬼ごっこ」は、映画が第5弾までシリーズ化されている。

3位には、有川浩、湊かなえ、宮部みゆきの女性3人が続いた。有川はポップに描かれる“ベタ甘恋愛”の名手。今年は出世作「図書館戦争」が実写映画化と劇場版アニメ化、「空飛ぶ広報室」が綾野剛と新垣結衣のキャストでドラマ化、「県庁おもてなし課」が錦戸亮主演で映画になり、盛り上がった。

ブラックな後味が特徴のミステリー作家・湊は、処女作「告白」のミリオンセラーに続く勢いで映像化も多数。既刊13作中8作が映像化済み、あるいは映像化確定と打率も高い。ドラマ「高校入試」で脚本を書き下ろすなど、作家自身もメディアミックスに積極的だ。

大御所の宮部は、ミステリーの「理由」や「模倣犯」、時代劇の「三島屋変調百物語」シリーズなど多ジャンルで多数の人気作を持つ。作品数のわりに映像化は多くなかったが、ここ2年は長編デビュー作「パーフェクト・ブルー」の連ドラなど映像化が目立ってきた。

トップの5人は、原作者名で一定層からの支持が見込める有名作家が占めた。背景には、映画界で主流の「製作委員会」の影響もうかがえる。複数の企業や組織が出資する製作委員会方式では、企画段階の安心材料として原作者の知名度や実績が重宝されるのだ。

3作が映像化された6位には、ドラマ「ハンチョウ」シリーズの今野敏、映画「悪の教典」の貴志祐介、「ストロベリーナイト」の誉田哲也(ほんだてつや)など、映像化の実績が高い顔ぶれが並ぶ。辻村深月(つじむらみづき)は、結婚式場を舞台にした群像劇「本日は大安なり」が2012年秋に初映像化。ミステリーが底流にありながらエンタテインメント性も高い作風の辻村は、映像化に向く期待の星だ。

ライトノベルからは、代表作「空の境界」の映画版がシリーズ化している奈須きのこや、「物語」シリーズ全作品のアニメ化が進行中の西尾維新がランクイン。局地的な人気が高い原作は、アニメ化をきっかけに読者層を広げて大ベストセラーになることも多い。

映像化数2作の13位には、「半沢直樹」の池井戸潤、「永遠の0」の百田尚樹(ひゃくたなおき)、「天地明察」の冲方丁(うぶかたとう)ら話題性のある作家陣が名を連ねている。次なるヒットメーカーが潜んでいるのは、このあたりだ。

■ 映像化されやすい小説とは

「特殊な職業など、知らない世界を見せてくれる原作は注目されやすい」と分析するのは、エンタテインメント小説に詳しい書評家・大森望氏。13位の高殿円(たかどのまどか)「トッカン」は特別国税徴収官を、三浦しをんの「舟を編む」は辞書編集者を描き、大ヒットした。

さらに大森氏は「民放の1クールは約10回。その枠に合わせるために、連作短編集が使われがち」とも考察する。連作からなるドラマには、個性的な主人公が1話完結で謎を解く形式が多い。「ガリレオ」(東野圭吾)や「謎解きはディナーのあとで」(東川篤哉)がよい例だ。ドラマ側のニーズに合わせて、作家がシリーズ作の短編を描き足すケースも出てきている。

「新しいのは、今夏のドラマ『半沢直樹』と『名もなき毒』が、長編小説2作を足して1ドラマにしたこと。『半沢~』では、主人公や主要キャストは固定で、中盤で大阪から東京へ舞台を移した。原作1作の内容を引き延ばすより、2作を足した方が物語の厚みも増して面白くなるでしょう」(大森氏)

池井戸潤原作「空飛ぶタイヤ」、相場英雄原作「震える牛」などを成功させた、WOWOWのプロデューサー・青木泰憲氏も、「分量」に言及した。「多くの長編小説は、ドラマの6~8話で描くのに適した内容だと思う。WOWOWの視聴者は映画のように集中して見てくれるので、長編を5話程度に凝縮させて濃密にしています」(青木氏)。

■ 映像が人気作家に後押し

青木氏はさらに「まだあまり映像化されたことがない作家を探すようにしている」と、独自の観点を示した。

「ベストセラー作家の作品はクオリティーも高いが、どの局も目を向ける。地上波との差別化を常に考えています」と明かす。青木氏は2012年6月、知る人ぞ知る作家だった相場英雄の小説「震える牛」を連ドラとして放送した。スポンサーへの配慮で民放では扱いにくい「食品偽装」という題材を、硬派に描いたことで話題に。原作の発行部数は、累計28万部を超えた。

相場英雄原作の連続テレビドラマ「血の轍」「次は相場さんの警察小説『血の轍』を、2014年1月から放送する(1月19日放送開始)。出版社はドラマに合わせて、放送開始前に文庫化してくれました。『震える牛』の熱が、視聴者にも原作を売ってくれた書店員さんにもまだ残っている。間を置かずに同じ作家の2作目を作ることで、映像と小説のどちらにも盛り上がりが作れると思っています」(青木氏)

映像化のヒットが、埋もれていた作家、小説に光を当てる傾向は今後も強まっていくだろう。

(ライター 土田みき、平山ゆりの)

[日経エンタテインメント! 2013年12月号の記事を基に再構成]

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK09038_Z00C14A1000000/