<覚醒剤所持でアスカ容疑者と知人女性逮捕!昨年8月の週刊文春・疑惑報道後に何があったのか?> 東京都内のマンションで覚醒剤を所持したとして、警視庁は17日午前、歌手のASKA(本名・宮崎重明)容疑者(56)(目黒区東が丘1丁目)を覚醒剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕した。 また、警視庁組織犯罪対策5課は同日、共謀して覚醒剤を隠し持っていたとして、知人で会社員の栩内香澄美(とちない・かすみ)容疑者(37)=港区青山3=を同法違反容疑で逮捕した。 ASKA容疑者は人気デュオ「CHAGE and ASKA」のメンバー。 組織犯罪対策5課による尿検査で両容疑者から覚醒剤陽性反応が検出されている。
NHKの報道によると、ASKA容疑者の自宅からは10数回使用できる量の覚醒剤とみられる粉末や、合成麻薬のMDMAなどとみられる錠剤100個以上のほか、薬物を使用するための器具や、さらに、覚醒剤を使ったかどうかを尿の中の成分で判定できる検査キットが複数押収されているという。 警視庁はASKA容疑者が覚醒剤を使っていることが発覚するのを警戒し、自分で検査していたとみて捜査しているという。
また、ASKA容疑者が、ともに逮捕された栩内香澄美容疑者の東京・港区の自宅マンションを週末に頻繁に訪れていた。 ASKA容疑者がことしに入って栩内容疑者のマンションを週末になると頻繁に訪れ、短時間滞在するのを捜査員が確認していた。 警視庁は、ASKA容疑者がみずから入手した覚醒剤を女の自宅に持ち込み、日常的に使っていたとみて調べている。 ASKA容疑者の自宅からは覚醒剤や合成麻薬のMDMAとみられる薬物などが押収された一方で、栩内容疑者の自宅から違法薬物は見つかっていない。 日スポによると―栩内容疑者については、ASKA容疑者の他にも芸能関係者との交流があったことが判明した。自宅から徒歩1分の飲食店には、有名ミュージシャンと一緒に訪れていた。同店は午前3時まで営業しており、栩内容疑者は深夜に来店することもあった―という。
ASKA容疑者(画像、上と左下)は18日午前8時22分ごろ、栩内香澄美(とちない・かすみ)容疑者(画像、中段右下と下段)は18日午前9時20分ごろ、東京湾岸署から東京地検に身柄を送検されている。 2人とも、10日間勾留されることが認められた。
栩内香澄美(とちない・かすみ)容疑者(37)、ニュース画像キャプチャ▼
昨年8月に週刊文春はASKA容疑者の覚醒剤疑惑報道をしている。 それから9ヶ月後の逮捕である、いったい何があったのか? 報道によると、*警視庁組織犯罪対策5課(組対5課)は週刊文春の覚醒剤疑惑報道後、ASKA容疑者に対する内偵捜査を行っていた(*【警視庁組織犯罪対策部】については後段での解説参照)。
今回の逮捕容疑は「4月6日と12日に知人の栩内香澄美容疑者宅で、覚せい剤を所持した疑い」なのだが、逮捕に至るまでの順番は――ASKA容疑者が5月17日未明に港区青山の栩内香澄美(とちない・かすみ)のマンションを訪れ、その朝7時半頃にマンションから出てきたところを組対5課の捜査員が任意同行を求めた。そして、約2時間後、東京湾岸署内で覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕された。
一ヶ月まえの事案で逮捕? 組対5課は…4月にASKA容疑者が誰かから覚せい剤を譲り受け、それを渡したであろう人物(栩内容疑者)も、確実に覚せい剤を所持していた証拠を得た、その上で、逮捕の尿検査で陽性反応を検出でき、使用容疑で逮捕できることを見据えてのアクションだった…と思われる。 週刊文春の覚醒剤剤使用疑惑報道から9ヶ月を要したのは、疑惑報道後にASKA容疑者が警戒して覚せい剤の使用を差し控えるとみて時間を置き、覚醒剤の陽性反応を確実に取れるタイミングを狙っていたというところだろう。 そのあたりの事情を、日スポと朝日新聞の記事は以下のように伝えている――
ASKA尿から出る時期待ち逮捕か
(日スポ 2014年5月18日7時5分)
男性デュオ、CHAGE and ASKA(チャゲアス)のASKAこと宮崎重明容疑者(56)が17日、覚せい剤取締法違反(所持)容疑で警視庁に逮捕された。4月に都内の知人女性宅で少量の覚せい剤を所持した疑い。逮捕後の尿検査で覚せい剤の陽性反応が検出され、自宅でも使用器具などが発見された。
東京地検特捜部元副部長の若狭勝弁護士(57)が、ASKA容疑者逮捕の背景を分析した。まず、現行犯逮捕ではなく、4月6日と同12日に知人の栩内香澄美容疑者宅で、覚せい剤を所持した事案での逮捕であることに着目した。
「4月にASKA容疑者が誰かから覚せい剤を譲り受け、それを渡したであろう人物(栩内容疑者)も、確実に覚せい剤を所持していた証拠があった。そうした証拠でもって逮捕するケースは、なくはありません」
その上で、この逮捕が、尿検査で陽性反応を検出でき、使用容疑で逮捕できることを見据えてのアクションだったと指摘した。「所持は逮捕の切り口であり、使用で起訴する手法はあります」。
週刊文春の覚せい剤使用疑惑報道から9カ月のタイムラグについても、ASKA容疑者から覚せい剤の陽性反応を確実に取れるタイミングを狙っていたからだと分析した。「警視庁は内偵を進めていたでしょうが、報道が出れば、容疑者は警戒して覚せい剤の使用を差し控えるもの。だから時間を少し置いて、使用したと思われる時期、尿から覚せい剤の陽性反応が出る時期まで、逮捕を待っていた可能性があります」。
起訴、有罪となった場合の量刑と今後の見通しについては、「初犯なので懲役1年6月、執行猶予3年程度。所持の量が、個人では多い1グラム以上の場合は懲役が2年の可能性もあります」と語った。
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20140518-1302687.html
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疑惑報道後、9カ月間の捜査 ASKA容疑者逮捕
(朝日 2014年5月17日22時36分)
「任意同行をお願いしたい」。17日午前7時半、東京・南青山。マンションから出てきたASKA容疑者(56)に、警視庁の捜査員が声をかけた。同日未明に栩内(とちない)香澄美容疑者(37)の部屋を訪れ、自宅へ帰るところだった。
ASKA容疑者は約2時間後、東京湾岸署内で覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕された。終始落ち着いた様子だったが、ややろれつの回らない様子もみせたという。
警視庁が本格的に捜査を始めたのは昨年8月。週刊誌がASKA容疑者の覚醒剤使用疑惑を報じたことがきっかけだった。だが、覚醒剤は一定期間を過ぎると薬物反応が出なくなるため、「現行犯でない限り、立件は簡単ではない」(警視庁幹部)と難航した。
これに対しASKA容疑者は疑惑報道の後、「違法なことは一切やっていない」とホームページで否定。活動再開に向け、意欲的な言葉を語っていた。
その中で警視庁は、ASKA容疑者が覚醒剤を所持しているという情報を入手。行動を確認し、栩内容疑者の部屋へ頻繁に通っていることも突き止めた。逮捕容疑となった4月6日と12日に、部屋に覚醒剤があったという物証を関係先の調べで得たうえで、両日はこの2人しか部屋に出入りしていないことを確認し、容疑を固めた。
http://digital.asahi.com/articles/ASG5K5H88G5KUTIL017.html
それでは、昨年8月の週刊文春の覚醒剤剤使用疑惑報道とはどういうものだったのか振り返ってみたい。 週刊誌とは見出しを付けるのがうまいもんだ、「チャゲ&飛鳥」をもじって「シャブ&飛鳥」などと記事の見出しにしている――
- 『シャブ&飛鳥の衝撃』 飛鳥涼は「覚せい剤吸引ビデオ」で暴力団に脅されていた!(週刊文春2013年8月8日号)
- 『シャブ&飛鳥』 独占スクープ第2弾 ASKAvs暴力団員“盗撮ビデオ”交渉 「好きにしろ。これが出れば俺は辞められる」(週刊文春2013年8月15・22日夏の特大号)
- シャブ疑惑の真相を本誌に全て語った! 飛鳥涼 独占告白3時間 「暴力団から薬物を受け取り、映像を撮られたのは事実です…」 10月3日、ASKAは本誌記者を自宅スタジオに招き入れた。盗撮ビデオ、暴力団との交際を認めると、突然テープをてに… (週刊文春2013年10月17日号)
それぞれ、以下のような中吊り広告だった(画像クリックで拡大)――
週刊文春WEB(http://shukan.bunshun.jp/)なるものがあって、そのサイトに「スクープ速報」が掲載されて週刊誌発売前に記事をある程度読めるようになっている。 『シャブ&飛鳥の衝撃』8月8日号の発売前にはこういうスクープ記事速報が掲載されていた――
チャゲアス飛鳥が『覚せい剤吸引ビデオ』で脅迫されていた!
(週刊文春スクープ速報 2013.07.31 18:00)
大物人気デュオ「CHAGE and ASKA」のASKA(飛鳥涼)が、覚せい剤を吸引しているところを盗撮され、山口組系暴力団員に脅されていたことが週刊文春の取材で分かった。
ASKAと親しい芸能関係者によると、ASKAは中1から4年間を北海道で過ごしているが、そのとき同級生だった暴力団員を通じてドラッグを購入していた。だが、最近になってドラッグの売買をめぐりトラブルが発生。暴力団員は、ASKAがガラスのパイプを使って覚せい剤を吸引するシーンを盗撮し、それを使ってASKAを脅したという。
本誌はASKAを自宅前で直撃した。
──薬物中毒なんですか?
「ぜ~っんぜん。もう、ぜ~んぜん。ハッハッ」
──山口組系暴力団員からクスリのことでゆすられていると聞いていますが。
「(少し間があり)……そうそう、それはね『お金を貸してくれ』って言われたの。それで、俺は『嫌だ』って言ったらね。『嫌だ』って。そうそうそうそう、それで揉めただけでぇ」
8月に予定していた「CHAGE and ASKA」としての6年ぶりのライブは、6月に所属事務所がASKAに一過性脳虚血症の疑いがあるため延期すると発表したが、その時点でも暴力団員による脅迫は続いていたという。
今後、ASKAは復帰することが出来るのか。捜査当局の動きも含めて展開が注目される。
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/2974
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薬物、暴力団員、盗撮ビデオ…ASKAがついにすべてを語った!
(週刊文春スクープ速報 2013.10.08 18:00)
気大物デュオ「CHAGE and ASKA」のASKAが週刊文春のインタビューに応じた。
同誌が8月8日号で「シャブ&飛鳥の衝撃?飛鳥涼は『覚せい剤吸引ビデオ』で暴力団に脅されていた!」と報じて以来、初めてのメディアへの登場となる。
自宅で3時間にわたり記者からの質問に答えたASKAは、薬物を暴力団員から受け取っていたこと、ガラスパイプで吸引するシーンを盗撮され、それを使って金をせびられていたことなどを認めた。
8月に予定していたスペシャルライブは延期したが、現在は新曲発表に向けスタジオで曲作りなどに励んでいるという。果たしてASKAは完全復帰できるのか。
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/3202
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ASKA シャブ疑惑は「ショック療法」 チャゲは秘かに音楽活動再開へ
(週刊文春特集 2013.12.26 07:00)
小誌が8月8日号で報じたASKA(55)のシャブ疑惑は、10月17日号には本人が登場し、「暴力団員から薬物を受取り、映像を撮られたのは事実」と語り、衝撃を与えた。ASKAは活動自粛となったが、あれから2カ月….
(中略…サムネイルまたはリンク参照)
一方のASKA。実は、同じ会報誌で、ファンにメッセージを寄せている。小誌に登場してからは、初めてのことだ。
〈二度も週刊誌の記事で世間を騒がすことになってしまい、本当に申し訳ありません〉
〈本当に穴があったら入りたい気持ちです〉
と謝罪の気持ちを綴る一方で、旺盛な創作意欲についても語っている。
〈不思議なことに、今度のことがあってから創作意欲がどんどん高まってくるのを感じていたのですが、一種のショック療法とでもいうのでしょうか、眠っていた力が苦しい体験をすることでスイッチがオンになったようです。今は多くの時間をスタジオで過ごしていますが、自分でもびっくりするようなペースで楽曲ができていってます。もちろん、歌詞も書きあがってます。こんな湧き立つような喜びと充足感を、僕はもう長いこと忘れていた気がします〉
小誌にも、「『SAY YES』とか曲を量産していた頃に結構似た感じ」と語っていたが、そのハイテンションぶりは変わっていないようだ。前出の音楽関係者が明かす。
「報道後は基本的に自宅にいます。楽曲制作のためにスタジオにはよく行っていますよ。ただ、報道された暴力団関係者との関係はまだ切れていないようで、いまだに連絡を取っているようです。警察もマークしているようで心配です」
チャゲアスとして、ファンの前に姿を現すには、まだ時間が必要なようだ。
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/3505
上記の文春WEB版の記事の音楽関係者の話の最後の部分を赤字にしてあるが、その記事12月26日時点でASKAの関係者でさえ「警察もマークしているようで心配です」と述べている。ASKA本人が警察のマークを認識していないはずがない。 その記事から数えれば5ヶ月だ。覚醒剤の誘惑に勝てなかったということか….。 私の妻はチャゲ&飛鳥の大ファンだったのだが、甚だ残念である。 それはともかくとして、日スポの電子版記事にASKA容疑者と暴力団関係者の関係に関して詳しく書いてある記事をみかけたので以下にクリップする――
ASKA容疑者の“黒い人脈”「僕にはヤクザの友達がいる」
ASKA容疑者 覚せい剤所持容疑で逮捕
(日スポ 2014年5月18日 07:19)
覚せい剤取締法違反容疑で17日、逮捕されたASKA容疑者。警視庁はこの日、薬物の供給源についても暴力団関係者の介在も視野に慎重に捜査を進めた。かねて、暴力団関係者との友人関係を著書で公言するなど人脈は多岐にわたるとされている。“クスリ”“オンナ”に加え“黒い交際”と、トップミュージシャンの深すぎる闇が浮上。全容が暴かれれば芸能界の枠を超えた衝撃をもたらしそうだ。
警視庁組対5課はASKA容疑者の疑惑を内偵する中で、薬物の入手先が覚せい剤を譲渡していたとされる暴力団であった可能性にも注目している。
この日午後3時ごろ、同課課長は取材に対し「捜査中。それ以上は言えない」と、供給源について、慎重かつ徹底的に捜査を進めていることを示唆した。
薬物疑惑の端緒になった盗撮ビデオについて、昨年8月の「週刊文春」は札幌に拠点を置く暴力団組員が盗撮したと報じた。同誌によるとこの組員は、ASKA容疑者の中学時代の同級生で、数年前から薬物手配の依頼に応じていたとされる。
ASKA容疑者の注文が徐々にエスカレートし無理難題や暴言を繰り返すようになる中、怒った同組員が恐喝目的で盗撮したという。
これ以外にもASKA容疑者の周辺には暴力団の影がつきまとっていた。96年に発表した書き下ろしエッセー「インタビュー」(幻冬舎)では「僕にはヤクザの友達がいる。“ヤクザな”ではなく、“ヤクザのような”でもなく、正真正銘の」とつづっている。
さらに故郷・福岡県の小学校時代の友人である暴力団関係者とも親密な交際を続けていた。この友人とも薬物をめぐってもめ事を起こし、別の暴力団関係者に仲裁を依頼した過去があるという。“黒い人脈”は複数の幹部にも及ぶとされ、全容が解明されれば、芸能界や各業界にはびこる、暴力団の影が白日にさらされる可能性もある。
ASKA容疑者について関係者は「頑固でエキセントリックな部分の一方、どこか隙のある部分や、ナイーブさがある」と指摘。「ASKA容疑者は歌唱の第一人者を目指すのではなく、作り手として高みを極めることに美学を感じていた。90年代の全盛期からすればその後の楽曲が比較的、世間に受け入れられていない状況に、著しく焦りや不安を覚えていたようだ」との声もある。
こうした精神的不安定さが、反社会的勢力との交際へ足を踏み入れ、自分を制御できなくなった要因の一つになったのかもしれない。
▽【警視庁組織犯罪対策部】 03年4月、従来の刑事、公安、生活安全部に横断していた外国人、暴力団、銃器・薬物犯罪などの担当課を移行・再編して新設。組織犯罪対策総務課のほか同1課から同5課までと「組織犯罪対策特別捜査隊」の6課1隊で構成。組対5課は銃器と薬物を担当▽
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/05/18/kiji/K20140518008184440.html
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