<STAP細胞>若山教授が感じた恐怖感⇒笹井芳樹・CDB副センター長が記者会見などで責任を転嫁するかのような発言を繰り返したことに「僕に全部押しつけられるんじゃないかという恐怖感があった」と若山教授は会見で語った。

STAP細胞問題に関し、第三者機関の解析結果を公表した6月16日の記者会見で、若山照彦・山梨大学教授は、笹井芳樹・CDB副センター長が記者会見などで責任を転嫁するかのような発言を繰り返したことに「僕に全部押しつけられるんじゃないかという恐怖感があった」と語った。 また、ネイチャーに掲載された二つの論文のうち「レター」と言われる論文を実際に執筆したのは笹井芳樹・CDB副センター長だったことを明かしている。 電子版の報道記事を読むと、私の見た限りではこの件に触れているのは毎日新聞と朝日新聞の二紙かと思う。 では二紙jはどう書いているのか、ピックアップしてみよう――

■ 毎日新聞の場合は「STAP細胞:『あったらいいなの夢があった』若山教授」(2014年06月16日21時26分)の中で出てくる。 以下に抜粋する――

<STAP細胞>若山教授が感じた恐怖感_毎日新聞記事小保方氏や、論文の責任著者を共に務めた笹井芳樹・CDB副センター長が、4月の記者会見などで若山氏に責任を転嫁するかのような発言を繰り返したことに、若山氏は「僕に全部押しつけられるんじゃないかという恐怖感があった」と振り返り、自らの潔白を証明する気持ちから、今回の細胞の解析を依頼したことを明かした。

また、小保方氏から「若山氏が責任著者となり、若山氏の指導の下で作った」と指摘された「レター」と呼ばれる論文について、「笹井氏が執筆し、自分自身も理解できないような難しい内容になり、再現実験も成功できなかった。このため、昨年8月に責任著者から外してほしいと笹井氏に伝えた」と話した。笹井氏が引き留め、自身も「少し魅力を感じて」残ることになったという。

http://mainichi.jp/select/news/20140617k0000m040110000c.html

■ では、朝日新聞はどう書いているのか? 毎日とは若干書き方が違うが、大筋は同じ内容を伝えている。 朝日の記事は「『』実験ノート一度も見たことない』若山教授会見3」(2014年6月16日21時53で朝日デジタルに掲載されている。 以下、その記事の抜粋――

――今から思うと、レター論文の共著者にはなるべきではなかったと思うか。

<STAP細胞>若山教授が感じた恐怖感_朝日新聞記事はい。僕がキメラをつくるという大事なデータを出していますが、実際に(論文を)書いて下さったのは笹井先生(笹井芳樹・理研発生・再生科学総合研究センター副センター長)です。データの多くは、自分自身が理解できなくなってしまったような難しい論文になってます

2013年の8月には笹井先生に「コレスポンデンス(主要著者)をやめたい」というメールを送っています。ただ、笹井先生は僕の今後のことを考えて下さって、僕がコレスポンデンスをもっていた方がいいんじゃないか、と言う話になり、僕はコレスポンデンスをやめたい、と言ったんですけれども、やっぱりそこに魅力もあって。そういうことで、僕自身、コレスポンデンスに残るという結果になってしまいました。

――笹井さんや小保方さんが、記者会見で若山さんに責任をおしつけるような発言があったと思う。2人への恐怖感はあったか。

理研は組織として大きいですし、何か問題があったときに僕にすべておしつけるんじゃないか、という恐怖感はずっとありました。そのために、第三者機関にお願いしたりとか、自分でできる範囲のことに力を注いできました

http://www.asahi.com/articles/ASG6J6SBQG6JULBJ01H.html)

登場人物の面々―西川伸一副センター長(当時、小保方氏採用にかかわった)、竹市雅俊センター長(現)、笹井芳樹副センター長(現)、小保方晴子ユニットリーダー、若山照彦・山梨大学教授とみていくと、若山教授が最も良心的な行動をとっているようだ。 他の登場人物は押して図るべし、言うに値しない。

とりわけ、このブログで何度か触れているが、笹井芳樹・CDB副センター長のこのSTAP細胞問題での責任は限りなく重いのではないか。

コメントを残す