【更新2014-3-24 動画情報追加】<NHKスペシャル File.4 放射能”大量放出”の真相>が夜9時、放送される。東日本大震災3.11から3年、人々の関心は薄れていっているのは確かなようだ。しかし、福島第1原発事故による放射能大量放出という“最大の謎”は未だ明らかになっていないのだが…のど元過ぎればなんとやら、古人曰く「天災は忘れた頃にやってくる」。人災は忘れなくてもやってくる。福島第一原発で起きたことは、他の同型の原発に起きる可能性はゼロではないことを忘れないように。原子力発電所の再稼働という現実は刻々と目の前に迫っている。 ということで、今夜のNHKスペシャルはオススメの番組です――
【NHKスペシャル】 メルトダウン File.4 「放射能”大量放出”の真相」
初回放送 2014年3月16日(日)午後9時00分~9時49分(総合)
再放送 ⇒2014年3月20日(木)午前0時40分~1時29分(19日深夜)(総合)
「メルトダウンFile.2連鎖の真相(2012年7月放送)」で文化庁芸術祭大賞、「メルトダウンFile.3原子炉“冷却”の死角(2013年3月)」で放送文化基金本賞を受賞したシリーズの第4弾。 今回は、“最大の謎”大量放出の原因に迫る。
福島第一原発の事故でまき散らされた放射性物質は、チェルノブイリに次ぐ量に上り、それが原因で未だに13万人近くが避難を余儀なくされている。しかし、事故から3年たった今も、大量の放射性物質が、なぜ、どのようにして放出されたのか、明らかになっていない。関係者への膨大な取材と、専門家による独自の分析で浮かび上がってきたのは、思いもよらない放射性物質の漏えいルート。日本の原発が誇ってきた「多重防護」の弱点だ。さらに、事故後も、大
量放出を防ぐための“最終手段”と位置づけられている「ベント」の思わぬ落とし穴も明らかになってきた。
専門家は「これは福島第一原発だけでなく、他の同型の原発も抱える弱点ではないか」と指摘する。
核燃料がメルトダウンした後、なぜ、どのようにして放射性物質の“封じ込め”に失敗したのか。 科学的な検証とシミュレーション、関係者の証言からその真相に迫る。
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2014/0316/
【動画】 NHKスペシャル メルトダウンFile4 放射能大量放出の真相
Pideo スマホ版 http://m.pideo.net/video/youku/4ba4159d6f3ce1cf/
Pideo PC版 http://www.pideo.net/video/youku/4ba4159d6f3ce1cf/
(下の画像クリックでジャンプ) (動画情報2014-3-24追加)
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メルトダウンに関するNHKスペシャルは過去に3回放送されているが、File2とかFile3などとは過去の放送の際に題名に付いてたわけではない。 NHKが後からそう呼んでいるだけの話。 今回メルトダウンに関する4番目の番組なのでFile4を付けたようだ。 では、過去3回の番組の紹介と現時点で視聴可能な動画情報を掲載します――
<NHKスペシャル メルトダウンFile3>
3.11 あの日から2年 メルトダウン 原子炉”冷却”の死角
初回放送 2013年3月10日(日) 午後9時00分~9時58分
「人類は原発を制御できるのか」「安全対策は本当に十分なのか」。再稼働をめぐって社会的な議論が続く原発。発端となった東京電力福島第一原子力発電所の事故が、なぜどのように起きたのか。事故から2年たったにも関わらず、いまなお謎と課題は残されたままだ。「メルトダウン」シリーズでは、最初に水素爆発を起こした1号機の検証をおととし12月に、その後メルトダウンに至った2号機・3号機の検証を去年
7月に放送、大きな反響を得た。その後の取材で浮かび上がってきたのは、“複数号機”が同時多発的にメルトダウンを起こすという世界で初めての事態が、事故の対処をより困難にした、という事実だった。型が全く異なる冷却装置を使ってメルトダウンへの対応を行った1号機と2号機。現場では2号機への危機感が強かったにもかかわらず、実際の事故の進展は1号機の方がより危機的だった。また3号機と4号機では、稼働中だった3号機の原子炉の冷却に力を注いでいる間に、運転が止まっていた4号機燃料プールの1535本の使用済み核燃料棒がメルトダウンの危機にさらされるという事態に陥った。
番組では、さらに国内外の専門家チームとともに、原子炉を模した海外の巨大な施設での実証実験やコンピューター解析(コンピューター・シミュレーション)を実施。そこからは原発の安全性の根幹に関わる驚くべき事実が浮かび上がってきた。事故は本当に防げなかったのか。全国で原発再稼働の動きが進む中、事故の教訓はどこまで生かされているのか。証言に基づく再現映像やデータに基づくCGを駆使して検証する。
https://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/0310/
【動画】 3.11 あの日から2年 メルトダウン 原子炉”冷却”の死角
(NHKスペシャル メルトダウンFile3)
Pideo スマホ版で視聴できるもよう。 同一リンクでPCでも可。 http://m.pideo.net/video/dailymotion/0020c05c318007a3/ (画像クリックでジャンプ。)
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<NHKスペシャル メルトダウンFile2>
メルトダウン 連鎖の真相
初回放送 2012年7月21日(土) 午後9時00分~9時58分
あの日「メルトダウン」していく事故の現場でいったい何が起きていたのか? 福島第一原子力発電所の事故は、発生から1年4ヶ月がたった今なお多くの謎を残したままだ。 番組では今回、1号機が爆発した3月12日から2号機がメルトダウンをおこした3月15日までの3
日間を徹底検証する。
実は、この期間にほとんどの放射性物質が外部へ放出されていた。 しかもそのほとんどは「水素爆発」によるものではなく、これまで国や電力会社が想定もしていなかったあるルートからだった可能性が浮かび上がってきた。史上最悪レベルの事故を防ぐことは出来なかったのか? 現場の作業を阻んだ放射線。そして外部からの支援も途絶え孤立していった原発の実態。 独自のデータと最新のシミュレーション、そして現場の当事者たちの証言から事故の真相に迫る。
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2012/0721/
【動画】 メルトダウン 連鎖の真相
(NHKスペシャル メルトダウンFile2)
Pideo スマホ版で視聴できるもよう。 同一リンクでPCでも可。 http://m.pideo.net/video/youku/bc5a110769e24c06/ (画像クリックでジャンプ。)
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<NHKスペシャル メルトダウンFile1>
シリーズ原発危機 メルトダウン~福島第一原発 あのとき何が~
初回放送 2011年12月18日(日) 午後9時15分~10時04分
レベル7、世界最悪規模の放射能汚染を引き起こした東京電力・福島第一原発事故。発災から8ヶ月経つが事故の全容解明は未だ道半ばだ。NHKでは福島第一原発であの時いったい何が起きていたのか、独自の取材をもとに徹底解明する。
まず、原発の命綱ともいえる電源を奪った津波はどのように発電所を襲ったのか。専門家による新知見を踏まえてCGで再現、思わぬ経路から海水が進入した事実を明らかにする。続いて、核燃料のメルトダウンはどのように進んだのか。原子炉の水位や圧力、放射線量の記録など膨大なデータを改めて検証。最新の解析ソフトでシミュレーションを実施し、全電源喪失から、燃料のメルトダウン、水素爆発にいたるまでの詳細なメカニズムを明らかにする。さらに、メルトダウンが進む原発で発
電所員らはどう事故に向き合ったのか。事故想定をはるかに超える長時間の全電源喪失。通信装置が壊れ連絡が取れない建屋内部。照明が消えた制御室に迫る放射性物質。取材を通して、壮絶な現場の状況も明らかになってきた。
事故直後から独自取材で集めた証言をもとに中央制御室を再現。最新のデータ分析と証言を重ねて「あの日」の“真実”に迫り、人類はこの巨大な原子力エネルギーにどう向き合うべきなのか、根源的な問いを投げかける。
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2011/1218/
【動画】 シリーズ原発危機 メルトダウン~福島第一原発 あのとき何が~
(NHKスペシャル メルトダウンFile1)
Pideo スマホ版で視聴できるもよう。 同一リンクでPCでも可。 http://m.pideo.net/video/youku/f61d28cf5159bfd3/ (画像クリックでジャンプ。)
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福島第一原発の原子炉はGE製マークⅠ型原子炉
同型の原子炉ならびにマークⅠ改良型原子炉を使用している原発は
以下のようになっている
【マーク1型一覧】
東北電力 女川原発1号炉
東京電力 福島第一原発1号炉(廃炉)
東京電力 福島第一原発2号炉(廃炉)
東京電力 福島第一原発3号炉(廃炉)
東京電力 福島第一原発4号炉(廃炉)
東京電力 福島第一原発5号炉
日本原電 敦賀原発1号炉
中部電力 浜岡原発1号炉(廃炉)
中部電力 浜岡原発2号炉(廃炉)
中国電力 島根原発1号炉
【マーク1改良型一覧】
東北電力 東通原発1号炉
東北電力 女川原発2号炉
東北電力 女川原発3号炉
中部電力 浜岡原発3号炉
中部電力 浜岡原発4号炉
北陸電力 志賀原発1号炉
中国電力 島根原発2号炉
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