B787|NTSB「バッテリー設計に問題あった可能性」示唆

NTBS・ハースマン委員長は、1つの電池の異常がほかの電池にも影響しないよう8つの電池を離して配置していないなどバッテリーの設計に問題があった可能性もあるとみて調査を進めていることを明らかにした。 「ボーイング社は、バッテリーが発煙する可能性は極めて低いとしてきたが、再検証が必要なのは明らかだ」と述べ、航空当局による認可が適切だったかどうかについても調べるとしている――

B787・バッテリー設計に問題か1

B787“バッテリー設計に問題か”
(NHK 2月8日5時20分)

B787・バッテリー設計に問題か2 B787・バッテリー設計に問題か3B787・バッテリー設計に問題か4 B787・バッテリー設計に問題か5 トラブルが相次いでいるボーイング787型機で、日本航空の機体から一時出火したトラブルについて、アメリカのNTSB=国家運輸安全委員会は、火元となったバッテリーの設計に問題があった可能性もあるとみて調査を進めていることを明らかにしました。

この問題は、先月16日、全日空のボーイング787型機がバッテリーから煙が出たために高松空港に緊急着陸したもので、先月7日には、ボストンの空港で、日本航空の機体で同じバッテリーから出火したことから、アメリカの航空当局がすべての機体の運航停止を求めました。

7日、日本航空のトラブルを調べているNTSBが記者会見を開き、火元はバッテリーの中にある8つのリチウムイオン電池の1つで、内部でショートしたため異常に加熱し、その熱がほかの電池にも伝わったことで出火につながったと説明しました。 そのうえで、1つの電池の異常がほかの電池にも影響しないよう、8つの電池を離して配置していないなど、バッテリーの設計に問題があった可能性もあるとみて調査を進めていることを明らかにしました。 ハースマン委員長は「ボーイング社は、バッテリーが発煙する可能性は極めて低いとしてきたが、再検証が必要なのは明らかだ」と述べ、航空当局による認可が適切だったかどうかについても調べるとしています。

NTSBは、電池の内部でショートが発生した原因は依然不明だとしていますが、30日以内に調査の中間報告をまとめて公表するとしています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130208/k10015378831000.html

B787・バッテリー設計に問題か6787機:JAL機電池出火はショートきっかけ…NTSB
(毎日 2013年02月08日 11時13分)

米国家運輸安全委員会(NTSB)は7日、1月に米ボストンで発生した日本航空のボーイング787機の出火トラブルについて、バッテリー内部の八つのリチウムイオン電池のうちの一つの回線ショートがきっかけだったと明らかにした。ショートの原因は不明で、記者会見したハースマン委員長は「(原因究明には)長い道のりがある」と、調査が長期化する可能性を示した。

NTSBが、出火したバッテリーを分解して調べたところ、左側に並ぶ四つの電池の損傷が激しいことが判明。このうち手前から2番目に配置された「6番」の電池で複数の回線ショートの痕跡が認められた。NTSBは、ショートをきっかけに制御不能な高熱を発する「熱暴走」が起き、その熱が周りに伝わって熱暴走がバッテリー全体に波及、出火に至ったと判断した。

ショートの原因は特定せず、(1)電池への充電の状況(2)バッテリーの製造過程(3)バッテリーの設計??の3点に焦点を当てて調査を続けるとした。

米連邦航空局(FAA)による認可手続きの際、ボーイングがバッテリーから煙が発生する可能性は「1000万飛行時間に1回の確率」とする試験結果を報告していたことも明らかにした。787機は1月に日本国内でも全日空機から煙が発生しており、委員長は「10万飛行時間以内で2度もトラブルを起こした。バッテリーの安全確認の前提を再考すべきだ」として、FAAに認可のあり方の見直しを求めた。

http://mainichi.jp/select/news/20130208k0000e040220000c.html

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■ 全日空B787バッテリー熱暴走の現象、米・日航機出火と同様」 Posted on 2013/02/05 (記事タイトルをクリックで記事へジャンプ)