【2013-9-9 02:11 更新】 2020年の東京オリンピックの除外種目なかで「リスリング」が生き残った。 IOC=国際オリンピック委員会の総会で行われた投票の結果、レスリングに決まり、最終候補に残っていた野球・ソフトボールとスカッシュは落選した――
東京五輪 レスリング実施 野球ソフト落選
(NHK 9月9日0時53分)
東京開催が決まった2020年オリンピックの、残る1つの実施競技は、IOC=国際オリンピック委員会の総会で行われた投票の結果、レスリングに決まり、最終候補に残っていた野球・ソフトボールとスカッシュは落選しました。
2020年に東京で開催されるオリンピックは、実施される28の競技のうち27の競技は決まり、残る1つの枠を、▽レスリング、▽野球・ソフトボール、▽スカッシュの3つが争っていました。
そして、アルゼンチンのブエノスアイレスで開かれているIOCの総会で、3つの競技団体のプレゼンテーションに続いて、委員の投票が行われた結果、レスリングが実施競技に決まり、次の2024年大会でも実施されることになりました。
投票の結果は、▽レスリングが49票で最も多く、▽3大会ぶりの復帰を目指した野球・ソフトボールが24票、▽初めての実施を目指したスカッシュが22票でした。
レスリングは1896年の第1回アテネ大会から一部の大会を除いて行われてきた伝統競技で、2004年のアテネ大会からは女子も正式種目になりました。
日本はこれまでオリンピックで金メダル28個を含む62のメダルを獲得し、お家芸とも言われてきましたが、ことし2月のIOC理事会でレスリングが除外候補に決まりました。
その後、実施の継続を求める声が強まるなか、分かりにくさを指摘されていたルールの見直しや組織改革を進め、今回の決定ではこうした取り組みが評価されたものとみられます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130909/t10014384571000.html
以下は更新前の投稿記事 ——————————————-
レスリングが2020年のオリンピックから外れるかもしれない。 なぜ五輪「除外」候補になったのか、その経緯は….
レスリング 除外の経緯は
(NHK 2月12日22時9分)
関係者によりますと、IOC=国際オリンピック委員会の理事会では、中核から外す競技として5つの競技が検討されました。
“人気や国際性など考慮”
検討されたのは、ホッケー、テコンドー、カヌー、近代五種、レスリングで、理事会で投票を行った結果、レスリングが中核競技から外れたということです。 IOC=国際オリンピック委員会のマーク・アダムス広報部長は、レスリングが中核競技から外れた理由について、「人気、国際性、男女の選手の比率などを考慮して、理事会で協議した結果、最終的に投票で決まった」と話しました。
今後の流れは
レスリングは5月にロシアで開催されるIOC=国際オリンピック委員会の理事会で、2020年のオリンピックで実施される競技に選ばれるかどうか検討されます。
理事会では2020年の実施競技として新たに採用が検討されているスカッシュやローラースポーツなどほかの7つの競技とともに、プレゼンテーションを行うことになっています。 理事会ではこの8つの競技から2020年のオリンピックで実施する1競技を選んで、ことし9月にアルゼンチンのブエノスアイレスで開かれるIOC総会に推薦し、総会で最終的な決定が行われます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130212/k10015469501000.html
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IOC理事会の投票内容ははどうだったのか? 共同通信の2月13日14:15の配信記事によるとこうである――
レスリングは終始最多票/IOC、除外の票数公表/最後は近五、ホッケーと (共同通信 2013/02/13 14:15)
【ローザンヌ(スイス)共同】 国際オリンピック委員会(IOC)は12日、2020年五輪の「中核競技」からレスリングを除外した理事会の投票結果を公表し、4回の投票でレスリングが終始最多の票を投じられていたことが分かった。最後は近代五種にホッケーも加えた3競技の決選投票となり、レスリングが8票、他の2競技が3票ずつだったことも判明した。
20年五輪では25の中核競技とゴルフ、ラグビー7人制の実施が確定。レスリングは採用を目指す野球とソフトボール、空手、スカッシュなど7候補と残り1枠を争うが、票数は理事会での評価の低さを裏付けており、苦戦が予想される。
無記名で行われた投票には15人の理事会メンバーのうち、ロゲ会長を除く14人が参加。除外するべき競技に投票する方式で、ロンドン五輪の26競技を対象にした1回目の投票でレスリングと近代五種が各5票、ホッケーが2票、テコンドーとカヌーが各1票だった。
2回目からはこの5競技に絞り、過半数を取る競技が出るまで、最少得票の競技を除きながら繰り返し実施。レスリングは2回目が7票、3回目は6票で全ての投票で最も多かった。
除外の可能性が高いとみられた近代五種は票数が1回目から5、4、5、3と変動。最後の投票で1回目より2票も減る不可解な結果だった。
http://www.47news.jp/47topics/e/238278.php
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レスリング 2020年五輪から「除外」候補に
(NHK 2月12日21時45分)
IOC=国際オリンピック委員会は、夏のオリンピックで実施する競技について、12日、理事会で検討し、レスリングが2020年のオリンピックから外れる候補になりました。 最終的には9月のIOC総会で決まります。
IOCは、2020年のオリンピックに向けて、現在、行われている競技から1つを除外し、野球とソフトボールや空手などの候補から1つを採用することを検討しています。 スイスのローザンヌで12日、始まった理事会では、去年のロンドンオリンピックで行われた26の競技のうち、今後のオリンピックで実施する「中核競技」について話し合いました。 その結果、「中核」として25の競技を9月のIOC総会に提案することを決め、ここからレスリングが外れました。 今後は、レスリングを含めて、5月の理事会で2020年のオリンピックで新たに加える1つの競技を検討しますが、今回、中核競技からはずれたことで、厳しい状況となりました。
2020年のオリンピックで実施する競技は、最終的には9月のIOC総会で決まります。
■ “人気や国際性など考慮”
IOC=国際オリンピック委員会のマーク・アダムス広報部長は、レスリングが中核競技から外れた理由について、「人気、国際性、男女の選手の比率などを考慮して、理事会で協議した結果、最終的に投票で決まった」と話しました。
■ JOC専務理事“事前情報無かった”
レスリングが2020年のオリンピックから外れる候補になったことについて、JOC=日本オリンピック委員会の市原則之専務理事は、NHKの取材に対して、「まさか、本当かという気持ちで言葉にならない。そういった情報が事前になかっただけにショックだ」と話しました。
■ レスリング協会“寝耳に水”
レスリングが2020年のオリンピックの実施競技から外れる候補になったことについて、日本レスリング協会の福田富昭会長は、「まさに寝耳に水で驚きです。レスリングは第1回のオリンピックから行われている歴史のある競技だ。どういう基準で、何が原因で外れたのかその理由がはっきりしない」と話しています。
■ レスリングは“お家芸”
レスリングは、東京オリンピックで金メダル5個を獲得した日本のお家芸です。
日本が世界に名だたるレスリング大国と言われるようになったのは、現在の「日本レスリング協会」の会長を長年にわたって務めた八田一朗氏の指導がありました。
その指導法は、「八田イズム」と呼ばれ、スパルタと言われるほどの猛練習に、「夢の中でも勝て」という精神面の強化も加えた指導で、日本のレスリング強化の基盤になっています。 日本は、去年行われたロンドンオリンピックでは男子1個、女子3個の合わせて4個の金メダルを獲得しました。 女子55キロ級で、オリンピック3連覇を果たした吉田沙保里選手は、世界選手権と合わせて13連覇を果たし、国民栄誉賞を受賞しています。 一方で日本レスリング協会のホームページには、11日付けで「レスリングは生き残れるか」と題して、IOC=国際オリンピック委員会の理事会で、オリンピック競技から除外されるかどうか、協会として注目しているニュースを掲載していました。
■ 日本のメダル 過去62個
オリンピックのレスリングで日本は、これまで男女合わせて金メダル28個を含む、62個のメダルを獲得しています。 1924年のパリ大会で、男子フリースタイルのフェザー級で銅メダル1個を獲得したのをはじめ、1964年の東京大会では、日本のレスリングとして1つの大会で獲得した金メダルとしては最多となる5個を獲得しました。 アテネ大会からは女子が正式種目となり、女子はこれまでに金メダル7個を含む11個のメダルを獲得しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130212/k10015468371000.html
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【続報2013-5-19】
■ <レスリング新ルール決定、五輪存続目指す>果たして、レスリングは存続枠に残れるか?(投稿日:2013/05/19)