NHKスペシャル<狂気の戦場 ペリリュー ~“忘れられた島”の記録~>再放送情報 ⇒ NHK総合10月27日(月)午前0時50分~1時39分(26日深夜、総合)

NHKスペシャル「狂気の戦場 ペリリュー~”忘れられた島”の記録~」見逃した方々、再放送をお見逃しなく ⇒ NHK総合2014年10月27日(月)午前0時50分~1時39分(26日深夜)。 現在のパラオ共和国(パラオ諸島)の一角にその島はある――

NHKスペシャル_狂気の戦場 ペリリュー_画像01  パラオ諸島とペリリュー島の位置_地図

パラオ諸島に浮かぶサンンゴ礁の美しいペリリュー島。 しかしここは70年前、太平洋戦争で日米両軍が死闘を繰り広げた激戦地の一つだった。

NHKスペシャル_狂気の戦場 ペリリュー_画像02島を守る日本軍10,931名のうち生還者はごく僅かの236名、10,695名が戦死した。 一方、米軍は圧倒的多数の兵力48,740名を動員し日本軍の200倍の火力をもって攻撃、特に海兵隊の最精鋭部隊・第1海兵師団を送り込んだ。 しかし、尖端が開かれてから1ヶ月半、第1海兵師団の死傷者率は60%にも及ぶ壊滅的な被害を受け、「3日間で制圧できる」と豪語していたリュパータス海兵少将は師団長を解任された。 「太平洋戦争で最も不名誉な戦い」としてアメリカはその記憶を封印した。 いつしか、ペリリューは「忘れられた戦場」― The Lost Evidence – Peleliu ― と呼ばれるようになった。

今年、ペリリュー島での過酷な戦いを記録した113本のフィルムの存在が明らかになった。 保管されていたのはアメリカ・バージニア州にある海兵隊の「クアンティコ(Quantico)基地」、情報戦略の拠点基地だ。 この基地の地下倉庫奥深くに、アメリカ史上最悪の犠牲を払った「ペリリュー島の戦い」を記録した113本のフィルムが眠っていた。

番組はその記録フィルム映像を交えながら、撮影した米海兵隊カメラマン兵士18名の中でただ一人生き残っているグラント・ウルフキル氏(91)の証言や生存する日米の元兵士たちの証言を織り交ぜて進む。 憎しみが憎しみを呼び狂気の戦場へと化すまでの姿を映し出す。 ペリリュー島での過酷な戦いの実録と、生存する元兵士たちが残す言葉は限りなく重い。

NHKスペシャル_狂気の戦場 ペリリュー_画像03NHKスペシャル_狂気の戦場 ペリリュー_画像04
番組を見終わって、祖国を守るために散った日米双方の英霊たちの鎮魂を祈るばかりである。惜しむらくは、NHKの放送では日本軍守備隊最後の電文「サクラ、サクラ」の送信と、終戦後の1947年4月22日まで投降せず闘い続けた34名の兵士がいたことに言及しなかった。 なぜ、34名は終戦後1年8ヶ月も戦い続けたのか――「命ある限り戦え、そして生き抜け」という守備隊長中川州男大佐の薫陶があったからだろう。 米軍は上陸開始から2ヵ月半が経過した11月27日にようやくペリリュー島を占領した。 しかし、34名の日本兵は洞窟を転々として降伏せず、戦闘が終結した11月27日から2年半後の昭和22年4月22日に、米軍が要請した元日本海軍少将の説得でようやく34名の兵士たちは投降に応じたのだ。

また番組は、中川洲男(なかがわ・くにお)大佐には言及しているが守備隊主力の水戸歩兵第二連隊の名を出さなかった。 まことに残念である。 さらに、ペリリュー島のあるパラオ共和国の国旗が日章旗をもとに作られていることも言及しなかった…戦争の悲惨さを前面に出して平和を訴えるNHKのスタンスでは望むべくこともないのだろう。 しかしながら、ドキュメンタリーとしては質の高い作品であることは確かだ。

戦争はしないにこしたことはない。 戦争を回避して国家間の問題を解決するのが最善である。しかし、ひとたび戦火が開かれれば、命を賭して祖国を守る多くの兵士達がいたのだ。 ペリリュー島で散った日本兵の多くが、後の祖国の繁栄を願いつつ人柱となる覚悟で戦ったのではなかろうか。 今日の日本の繁栄があるのもその尊い犠牲の上にたっていることを我々は忘れてはいけない、と番組を見終わってつくづく思った次第である。 歴史の事実を知るためにも多くの若い人達に見て頂きたい番組なのだが、果たして、どれだけの若い人達が見ただろうか….。少しでも多くの若い世代に見て頂きたい、それがブログを通して情報発信する所以である。

Hashigozakuraの前口上の締めくくりとして、中川洲男(なかがわ・くにお)大佐の妻―中川光枝夫人―の話を紹介したい。 この話は泣けてくる――

戦後、中川大佐が自決した洞窟が発見されたが光枝夫人は行こうとはしなかった。 光枝夫人が初めてペリリュー島を訪れたのは平成4年になってからだった。 しかし、夫人はその夫・中川大佐の遺骨を探そうとはしなかった。 「まだ多くの方がこの島に眠っておられるのに、主人は自分だけ先に帰ることを許さないと思います。 俺は一番最後でいいよと言っているはずです。」と。 平成14年9月18日、光枝夫人は、彼女を慈しむ人々に看取られながら静かにその幕を閉じた、享年98歳。 (参考: 実在する中川州男氏について書かれている「愛の手紙」(著・升本喜年))

NHK番組紹介のクリップ――

NHKスペシャル 「狂気の戦場 ペリリュー ~”忘れられた島”の記録~」
本放送 ⇒ 2014年8月13日(水)午後10時00分~10時49分 NHK総合
再放送 ⇒ 2014年8月19日(火)午前0時30分~1時19分(18日深夜) NHK総合
再放送 ⇒  2014年10月27日(月)午前0時50分~1時39分(26日深夜)NHK総合

NHKスペシャル_狂気の戦場 ペリリュー_画像05NHKスペシャル_狂気の戦場 ペリリュー_画像06今年、アメリカで日米の熾烈な戦いを記録した113本のフィルムの存在が明らかになった。撮影地はフィリピンの東800キロに位置するパラオ諸島の小島・ペリリュー。「地球最後の楽園」と呼ばれるサンゴ礁の美しい島だ。70年前、日米両軍はここで死闘を繰り広げた。米海兵隊の最精鋭部隊と言われる第1海兵師団第1連隊の死傷率は、史上最も高い約60%。そのあまりの犠牲者の多さと過酷さから、ほとんど語られてこなかったため、「忘れられた戦場」と呼ばれている。

NHKスペシャル_狂気の戦場 ペリリュー_画像07ペリリュー島は、太平洋戦争の中でも特異な戦場だった。日本軍はアッツ島以降続けてきた組織的な“玉砕”を初めて禁じ、持久戦を命令。米軍が当初「3日以内で終わる」と予想した戦闘は2カ月半に及んだ。今回発掘したフィルムには、日米双方が日増しに追い詰められていく様が克明に記録されている。NHKはフィルムを撮影した元米海兵隊のカメラマン(91歳)や、生き残っている日米元兵士の証言を記録。フィルムと証言から、ひとたび戦争が始まるとそれを終結することがいかに難しいか、戦場とはどんなものなのか、その厳しい現実を伝える。

http://www.nhk.or.jp/special/detail/2014/0813/index.html

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BS1の番組案内をチェックしていたら、以下のような番組案内を目にした。 NHKスペシャル「狂気の戦場 ペリリュー ~”忘れられた島”の記録~」と同じ内容だろうか? BS1スペシャルでやる時は内容が再編集されて実写映像が多く含まている事があるが、これもそうだろうか――

BS1スペシャル 「忘れられた戦場 ペリリュー ~未公開フィルムが語る狂気の戦場~」 BS1 2014年 9月6日(土)午後10:00~10:54

NHKスペシャル_狂気の戦場 ペリリュー_画像11太平洋戦争の終結から間もなく70年。アメリカで、日米の熾烈な戦いを記録した200本近い未公開フィルムが見つかった。撮影されたのは、フィリピンの東800キロに位置するパラオ諸島の小島、ペリリュー。「地球最後の楽園」と呼ばれるサンゴ礁の美しい島だ。1944年、日米はこの島で「太平洋戦争史上もっともおぞましく、不名誉」と言われる戦いを繰り広げていた。しかし、その事実は封印され、「忘れられた戦場」と呼ばれてきた。

今回、映像を保管する米国立公文書館と海兵隊博物館から、特別に複製する許可を得た。「最もおぞましく不名誉な戦闘」とは一体どんなものだったのか、いま、初めて明らかになろうとしている。

ペリリューは太平洋戦争で特異な戦場であった。日本軍はアッツ島以降、サイパン、テニアン島で次々と玉砕したが、ペリリューについては、米軍のフィリピン攻略を遅らせるために、大本営が“玉砕”を禁じたのだ。米軍が当初「3日で終わる」と予想した戦闘は74日間に及び、日米それぞれに1万人の死者を出した。日本軍は島内に500以上の洞窟陣地を築き、米兵を目前まで引きつけて飛び出す「体当たり攻撃」を繰り返し、多数の米兵が「戦争神経症」に陥った。フィルムには、「非人道的」として使用が禁止されている「火災放射器」を米軍が初めて本格導入し、日本兵の潜む洞窟を容赦なく焼き払う様子や、日本兵の遺体を傷つける残虐行為、無抵抗の日本兵を撃ち殺す様子などが記録されている。

なぜこの小さな島で、日米は極限状態に達しながら戦闘を繰り広げたのか。取材を進めると、日米双方が「メンツ」にこだわり、「大義なき戦い」を続けたことが、両軍兵士の人間性を奪い、残虐行為を蔓延させていったことがわかってきた。「鬼畜米英、つり目の猿・・・。日米が互いを人間と見なさなくなる、その転換点がペリリューだった。最終的にはそれが、広島・長崎への原爆投下という底なしの地獄へつながってしまった」とジョン・ダワーは分析する。

発掘されたフィルムを丹念に検証すると共に、日米の記録や生存者の証言を徹底取材。太平洋戦争の「分岐点」となった狂気の戦場の現実、そして、狂気がさらなる狂気を呼んでいった理不尽な戦争の現実に迫る。

http://www.nhk.or.jp/bs/special/

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動画】 NHKスペシャル 「狂気の戦場 ペリリュー ~”忘れられた島”の記録~」
NHKスペシャル_狂気の戦場 ペリリュー_(DailyMotion動画)