子供の脳死判定、5例目の臓器提供 ⇒ 北海道大病院で摘出された女の子の心臓は大阪大病院へと搬送された。【更新7/26】男の子への移植手術は無事終了。

更新7/26】 北海道大病院(札幌市)で治療を受けていた10代前半の女の子が、7月24日朝、脳死と判定され、臓器の提供が行われた。摘出された心臓は大阪大病院へと搬送された。 4年前に改正臓器移植法が施行されて以降、15歳未満の子どもが脳死と判定されたのは5人目。

北海道大病院(札幌市)に脳血管障害で入院していた10歳以上15歳未満の女児が同日午前8時18分、臓器移植法に基づき脳死と判定された。家族が心臓の提供を承諾した。女児の心臓摘出手術が25日朝、北大病院で行われた。摘出された心臓は同日午前、大阪大病院(大阪府吹田市)に向け運び出され、同日中に拡張型心筋症の18歳未満の10代男子に移植される予定。
子供の脳死判定、5例目の臓器提供
北大病院での摘出手術は移植手術を行う大阪大病院の医師が担当し、午前8時17分に始まった。手術は無事終了し午前9時半すぎ、大阪大病院の医師らが摘出した心臓を収めたクーラーボックスを持って、北大病院の中央診療棟の救急玄関前から待機していたタクシーに乗り込み、札幌市東区の丘珠空港へ向かった。心臓はチャーター機で大阪空港に運ばれ、緊急車両で大阪大病院へ搬送。

女児の家族は今月14日、回復の可能性が厳しいことを主治医から告げられた。 女児は生前に臓器提供の意思を示していなかったが、家族が日本臓器移植ネットワークのコーディネーターから説明を受けて、家族5人で相談して臓器提供を決め承諾した。 そして、脳死判定が行われた結果、24日午前8時18分、脳死と判定された。 女の子の家族は、臓器提供を承諾した理由について、「娘は日頃より人の役に立ちたいと周りに言っており、薬剤師か看護師になりたいと思っていました。臓器を提供することにより、役に立てることができると考えました。私たち家族としては、娘の身体を傷つけたくないのですが、何か一つだけ生きてきた証を残したいという思いで、家族で相談して、子どもでは提供が少ない心臓を承諾することにしましたというコメントを発表している。

ソース:

  • NHK 「女の子が脳死と判定 15歳未満で5人目」(7月24日20時08分)
    <http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140724/k10013262671000.html>
  • 産経 「15歳未満に脳死判定 5例目臓器移植へ」(2014.7.24 20:59)<http://sankei.jp.msn.com/life/news/140724/bdy14072420590006-n1.htm>
  • 北海道新聞 「北海道大学病院、脳死少女の心臓摘出 大阪で10代男子に移植へ」(07/25 14:06) <http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/553180.html>
  • 読売・北海道発 「脳死移植 少女からの心臓摘出が終了」(7月25日) <http://www.yomiuri.co.jp/hokkaido/news/20140725-OYTNT50096.html?from=ycont_top_txt>
    「女の子が脳死と判定 15歳未満で5人目」NHK(7月24日20時08分) 「15歳未満に脳死判定 5例目臓器移植へ」産経(2014.7.24 2059) 「北海道大学病院、脳死少女の心臓摘出 大阪で10代男子に移植へ」北海道新聞(7月25日) 脳死移植、少女からの心臓摘出が終了(読売7月25日)

7月26日追記】 北海道新聞の続報によると――7月25日朝、北大病院で脳死判定後に摘出された女の子の心臓は大阪大病院に搬送され、10歳以上18歳未満の拡張型心筋症の男子へ「大阪大で心移植は無事終了 道内の脳死少女から摘出」北海道新聞(7月26日0127)の移植手術を無事終了した。

ソース: 北海道新聞 「大阪大で心移植は無事終了 道内の脳死少女から摘出」(07/26 01:27) <http://www.hokkaido-np.co.jp/news/topic/553347.html>

2010年の臓器移植法の改正で、成人も含めて本人が拒否していなければ、家族の承諾で脳死判定と臓器提供が実施できるようになり、15歳未満からの脳死判定による臓器移植も可能となった。 15歳未満の脳死判定は2011年に関東甲信越地方の病院に入院していた10歳以上15歳未満の男児で初めて実施。2012年には富山大病院に入院していた6歳未満の男児で行われ、2013年にも長崎大病院と長崎医療センターでそれぞれ実施した。2010年施行の改正臓器移植法に基づく15歳未満の脳死判定・臓器提供・臓器移植は今回で5例目となる。改正臓器移植法の施行後約4年間に脳死で臓器を提供した人は、192名で、そのうち約76%が家族の承諾による提供だった(2014年7月10日現在)。

改正臓器移植法に関しては、日本臓器移植ネットワークHPの「改正臓器移植法が施行されました」<http://www.jotnw.or.jp/jotnw/revision.html>に詳しい情報が掲載されている。 15歳未満の場合、生前に臓器提供の意思表示をしていることは極めて少ないだろう。 そこで、本人の意思が不明の場合の臓器提供の判断は家族に委ねられる。 改正臓器移植法が施行される前は、15歳未満の子供に対して家族の判断で臓器提供することができなかった、2010年7月17日の改正法施行後できるようになった。 臓器提供にかかわる脳死判定も出来るようになった。

臓器摘出の要件と臓器摘出に係る脳死判定の要件に関しては、「臓器の移植に関する法律の一部を改正する法律の概要」<http://www.jotnw.or.jp/jotnw/pdf/pdf13.pdf>によるとこうなっている――

改正臓器移植法_臓器摘出の要件_臓器摘出に係る脳死判定の要件今回の場合は、②の要件を適用したものだ。

ちなみに、日本臓器移植ネットワークは毎年、臓器提供の意思表示に関する意識調査を行っていて、今年の調査結果は<http://www.jotnw.or.jp/news/2014/detail5450.html>に掲載されている。 それをチョット抜粋して掲載しよう――

  • 「臓器提供についてどのように考えているか」という質問に対し、60.5%が「脳死後でも心臓が停止した死後でも提供してもよい」と答えた人は60.5%、「心臓が停止した死後のみ提供しても良い」は30.0%、「提供したくない」は9.5%だった。

    臓器提供についてどのように考えているか_日本臓器移植ネットワーク「臓器提供の意思表示に関する意識調査」2014

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