ニホンウナギよ、お前もか⇒絶滅危惧種に指定! レッドリスト入りで、国際取引制限されるのか…

【更新6月12日】<ニホンウナギ、絶滅危惧種指定でレッドリスト入り> 世界の野生生物の専門家などで作るIUCN=国際自然保護連合は6月12日、ニホンウナギについて、近い将来、絶滅する危険性が高いとして絶滅危惧種に指定し、レッドリストに掲載した。 これにより今後、ニホンウナギの保護を求める国際的な世論が高まることが予想される…..トホホホ….ニホンウナギ、アンギラ・ジャポニカよ、お前もか…….。

6月10日投稿のクリップ記事に続報を追加して内容を再構成した。 記事はこの順序: 「ウナギ レッドリストへ 将来輸入制限の恐れ」(朝日6月10日) ⇒ 「ニホンウナギ 絶滅危惧種に指定」(NHKニュース6月12日9時05分) ⇒ 「ウナギの漁獲量は年々減少」(NHKニュース6月12日10時58分) ⇒ 「IUCN(国際自然保護連合)HPの公式発表のクリップ」――

ニホンウナギと稚魚の国内漁獲量_グラフ  ニホンウナギ、絶滅危惧種指定でレッドリスト入り_2014年6月10日

ニホンウナギ レッドリストへ 将来輸入制限の恐れ
(朝日新聞朝刊 2014年6月10日)

かば焼きで日本人になじみ深いニホンウナギについて、国際自然保護連合(IUCN)は、12日に発表する、生物の絶滅危機に関する情報を紹介する「レッドリスト」改訂版に掲載する方針を固めた。絶滅危惧種として指定する見通し。売買や食べることの禁止に直結するわけではないが今後、国際取引の制限などにつながる可能性が高まる。

日本で食べられているウナギの多くは、ニホンウナギの稚魚を国内で捕獲したり輸入したりして養殖したものと、中国などから輸入されるかば焼き。稚魚の国内漁獲量は今年、数年ぶりに回復しているが、長期的には激減傾向にある。半世紀前は日本で年間約200トンの稚魚の漁獲量があったが、2012年までの3年間は年間3~6トンにとどまっている。天然ウナギの漁獲量も激減傾向だ。

IUCNは、国家や自然保護団体が加盟する世界最大の国際的な自然保護組織。IUCNレッドリストは「絶滅」や「絶滅危惧」「情報不足」など危機の度合いに応じて8段階に分類されている。昨年7月から、専門家らがニホンウナギを含むウナギ全19種をレッドリストに載せるため、科学的に評価してきた。ニホンウナギは昨年、環境省による日本のレッドリストで絶滅危惧種に指定されている。

指定は規制に直結しない。だが、野生生物の国際取引を規制するワシントン条約で、IUCNレッドリストは規制対象を決める有力資料になる。2016年の次回の国際会議で、参加国から規制が提案されて投票国の3分の2以上が賛成すると、商業目的の国際取引が禁止される「付属書1」か、輸出国の許可が必要な「付属書2」に記載される。

付属書1に記載されると、生きている生物と加工品のいずれも国際的な商業取引はできなくなる。食べることができるのは、国内で漁獲された稚魚を養殖したウナギと、国内で捕獲された天然ウナギに限られる。付属書2は、輸出国が発行する許可書が必要で、輸出国は漁獲が種の存在を悪化させないことなどを証明しなければならない。

過去に付属書に記載された水産物は、「フカヒレ」などの食材になるシュモクザメやニシネズミザメのほか、ヨーロッパウナギなどの例がある。

激減しているニホンウナギをめぐっては、日本と中国、韓国、台湾が、国際的にウナギ資源を保護、管理する枠組み作りを目指し非公式協議中。漁獲上限を設けるなど民間業者を巻き込んだ資源管理の仕組みを9月にも立ち上げることを目指している。(神田明美)

〈ニホンウナギ〉 太平洋のマリアナ海溝近くで産卵し、黒潮に沿って日本や中国、台湾周辺に稚魚がやってくる。卵からの完全養殖は実現していない。ウナギは世界に19種いるが、日本で食べられるウナギの大半はニホンウナギ。昨年には、環境省による日本のレッドリストで絶滅危惧種に指定された。

ニホンウナギ 絶滅危惧種に指定
(NHK 6月12日9時05分)

ニホンウナギ 絶滅危惧種に指定_NHKニュース6月12日_1世界の野生生物の専門家などで作るIUCN=国際自然保護連合は12日、ニホンウナギについて、近い将来、絶滅する危険性が高いとして絶滅危惧種に指定し、レッドリストに掲載しました。 これにより今後、ニホンウナギの保護を求める国際的な世論が高まることも予想されます。

ニホンウナギ 絶滅危惧種に指定_NHKニュース6月12日_2スイスに本部があるIUCNでは、専門家のグループが、世界のさまざまな野生生物について絶滅のリスクなどを評価し、「すでに絶滅」から「情報不足」までの8段階に分類したレッドリストを毎年数回、改定し発表してきました。

ニホンウナギ 絶滅危惧種に指定_NHKニュース6月12日_3生息数が激減しているニホンウナギについても、去年7月から検討を進めてきましたが、12日発表されたレッドリストの最新版では、ニホンウナギは絶滅のリスクが上から4番目に当たる「近い将来、野生での絶滅の危険性が高い」絶滅危惧種として分類されました。

ニホンウナギ 絶滅危惧種に指定_NHKニュース6月12日_4ニホンウナギが絶滅危惧種として指定された理由として、IUCNでは、生息地の減少や水質の悪化、海流の変化、それに乱獲などを挙げています。

ニホンウナギ 絶滅危惧種に指定_NHKニュース6月12日_5レッドリストに法的な拘束力はないものの、絶滅危惧種のリストとしては世界で最も権威のあるものとされるため、ニホンウナギが掲載されたことで、今後、国際的な取り引きの規制など保護を求める世論が高まる可能性もあります。

今回、ウナギの評価に当たった作業部会のゴロック議長はコメントを発表し、「ニホンウナギの状況は大きな懸念だが、生息数などの情報を集めて評価が行われたこと自体は大きな前進だ。今後は、この情報を活用して保護へ向けた取り組みを進めることが可能になる」と述べています。

■ IUCNのレッドリストとは

IUCNのレッドリストは、ちょうど50年前から発表が始まり、ここ数年は、年に数回ずつ新たな生物が加えられるなどして改訂が発表されています。 動物や植物などさまざまな野生生物について、生息数のデータなどに基づいて専門家が評価をしたうえで、8つの段階に分類して発表しています。

このうち上位の2つは「すでに絶滅」「野生の環境では絶滅」となっていて、合わせて880種が掲載されています。

さらにその下のカテゴリーが3段階あり、いずれも絶滅危惧種として指定され、合わせて2万2103種が掲載されています。

このうち、最も絶滅の危険性が高いのが「ごく近い将来に野生での絶滅の危険性が極めて高い」とされるカテゴリーです。

続いて今回、ニホンウナギが含まれたのが、「近い将来、野生での絶滅の危険性が高い」とされるカテゴリーです。

そして、「絶滅の危険が増大している」とされるカテゴリーが続きます。

さらにその下の段階に「今後、絶滅危惧に移行する可能性がある」とされる「準絶滅危惧」と「懸念は少ない」とされる「軽度懸念」のカテゴリーがあります。

■ ワシントン条約再来年に締約国会議

レッドリストは各国政府の政策担当者やNGOなどの多くが基礎的な資料として利用していることから、今後、絶滅のおそれがある野生動植物の国際取引を規制するワシントン条約の会議などで規制を求める世論が高まることも予想されます。 ワシントン条約の締約国は、再来年に南アフリカで締約国会議を開いて絶滅危惧種の新たな規制などを決める予定です。 この会議で議題として取り上げられるためには、会議の5か月前までに規制案を提案することが求められており、締約国がこうした提案を行った場合、締約国会議へ向けて各国の議論が行われる見通しとなります。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140612/k10015160401000.html

ウナギの漁獲量は年々減少
(NHK 6月12日10時58分)

ウナギの稚魚、シラスウナギの漁獲量は、減少傾向にあります。 国内の漁獲量は、ピークの昭和30年代には年間200トンを超えていましたが、年々減少を続け、昭和60年代に入ってからは20トン前後で推移していました。

ところが、ここ数年はさらに漁獲量が減少し、去年は過去最も少ない5.2トンにとどまりました。減少が続く背景として、水産庁は、ウナギが生息する河川の開発が進むなど生息環境が悪化したほか、乱獲が続いていることも影響しているとしています。

水産庁によりますと、ことしの漁獲量は、3月末現在で10.3トンとなり、年間としては5年ぶりの高い水準となる見通しですが、水産庁は、「歴史的に見れば少ない水準であることに変わりはなく、引き続き資源管理の強化を徹底したい」と話しています。

■ 漁獲抑制策を強化

水産庁は、ウナギの漁獲量が減少していることを受けて漁獲抑制策を強化しています。 去年、規制権限を持っている都道府県に対して、ウナギの稚魚、シラスウナギを漁獲する期間を短く限定するほか、漁獲量に上限を定めるよう要請しました。 また、ウナギの養殖業者に対しても、養殖しているウナギの量を毎年水産庁に報告するよう求めています。

一方、シラスウナギは赤道近くの太平洋でふ化して回遊することから、漁獲を抑制するには国際的な話し合いが欠かせないとして、シラスウナギを漁獲している中国や韓国など関係する国や地域の漁業当局とも具体策について話し合いを続けています。 しかし、ウナギを巡っては、規制をかいくぐって漁獲する悪質な業者も多く、漁獲を抑制する有効な手立てはいまだ確立されていないのが実態です。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140612/k10015163331000.html

さて、IUCN(国際自然保護連合)のHPに行き、プレスリリース(http://www.iucnredlist.org/news/iucn-red-list-raises-more-red-flags-for-threatened-species)を見てみると、ニホンウナギの件はこのように掲載されていた――

ニホンウナギ 絶滅危惧種に指定_IUCNのレッドリストにはどのように掲載されているのかでは、IUCNのプレスリリース序文とニホンウナギの部分の英語原文と抄訳を掲載しよう――

IUCN Red List raises more red flags for threatened species
(2014年版IUCNレッドリスト発表 多くの生物に赤信号)
12 June 2014

Almost 80% of temperate slipper orchids and over 90% of lemurs are threatened with extinction, according to the latest update of the IUCN Red List of Threatened Species?. The newly assessed Japanese Eel has been listed as Endangered, while the Brazilian Three-banded Armadillo – the mascot of the 2014 FIFA World Cup – remains Vulnerable as its population continues to decline

(温帯のアツモリソウの仲間の80%、キツネザル類の90%が絶滅の危機にあることがIUCNレッドリストの最新の更新によって明らかになった。新たに評価された種として、ニホンウナギ(Japanese Eel)が絶滅危惧ⅠB類(EN)に、2014FIFAワールドカップのマスコットであるブラジルのミツオビアルマジロは個体数の減少が続くものの、絶滅危惧Ⅱ類(VU)という評価が維持された。)

The Japanese Eel (Anguilla japonica) – a traditional delicacy in Japan and the country’s most expensive food fish ? has been listed as Endangered due to loss of habitat, overfishing, barriers to migration, pollution and changes to oceanic currents. East Asia is a hub for farming, trade and consumption of this species and its decline has meant that trade in other eel species, such as the Shortfin Eel (A. bicolor) has increased.

(ニホンウナギ(Anguilla japonica)は、日本で伝統的な美味とされ日本の最も高級な魚の一つであるが、生息地の損失、過剰捕獲、回遊ルートの障害、汚染、海流変化によって絶滅危惧IB 類とされた。東アジアは、養殖、取引(貿易)、消費の拠点となっており、その減少は、ビカーラ種(Shortfin Eel(A. bicolor))などの他のウナギの種の取引増加につながっている。)

“While the status of this species is of great concern, the assessment of the Japanese Eel and other eels is a hugely positive step,” says Dr Matthew Gollock, Chair of the IUCN Anguillid Specialist Sub-Group. “This information will allow us to prioritise conservation efforts for eel species and the freshwater ecosystem more broadly.”

(「この生物種の状況は、非常に大きな関心事ではあるけれど、ニホンウナギや他のウナギの評価は非常に大きなステップといえます」と、マシュー・ゴロック博士(ウナギ類専門家グループ委員長)は語る。「この情報は、ウナギ類の保全に向けて優先的に取り組まなければいけないことや、広く淡水生態系について取り組むべきことを私たちに教えてくれます」)

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