築地初セリ2014⇒最高値は大間クロマグロ「736万円」、「すしざんまい」が競り落とす。競り値下落は「板前寿司」、「銀座久兵衛」のセリ最高値への不参戦…

1/11 更新】 2014年1月5日、注目の東京・築地市場「マグロ初セリ」最高値は、230キロの「大間クロマグロ」で736万円で落札。 競り落としたのは、すしチェーン「すしざんまい」を全国展開する「喜代村(きよむら)」(木村清社長)。 昨年は222キロの大間産マグロが1億5540万円で落札されたが、今年は大幅に値を下げた、というより正常値に戻ったと言うべきか。 最高値をつけたクロマグロの重量は昨年と今年では8キロしか違わないが、価格は昨年の20分の1となった、一億円を夢見て釣り上げた大間の漁師らの落胆の顔が目に浮かぶが、今までの初セリ値が異常だったのだ。 (1/11追加情報テレビ東京で「洋上の激闘!巨大マグロ戦争2014」が1月13日放送される。詳細を後段に追加

築地初セリ2014、最高値は大間産マグロ「736万円」_マグロを披露する「すしざんまい」_画像1 築地初セリ2014、最高値は大間産マグロ「736万円」_マグロを披露する「すしざんまい」_画像2

なぜ築地市場のマグロ初セリは大幅に値を下げたのか? その背景には、初セリで三つ巴の戦いを繰り広げてきた競争相手(香港に拠点を置く「板前寿司」や高級すし店として知られる「銀座久兵衛」)が、今年は初競りの「最高値競争」に参戦しなかったことが大きいのだろう――

築地市場のマグロ初競りはここ数年、ご祝儀相場の域を超えた高騰を続ける。2010年に大間産が1628万円の最高値を記録すると、11年の北海道・戸井産は3249万円、12年には大間産が5649万円と毎年のように急騰し、13年の大間産はついに1億5千万円超となった。 板前寿司は日本出店を機に08年から初競りに参加し、翌年からは久兵衛と共同購入の形で、11年まで4年連続で最高値のマグロを競り落とした。 しかし、板前寿司ジャパンは昨年12月のメディアの取材に対し、「マグロ1本1億円を超えるのはやはり異常。当社にはこの事態を収束させる責任がある。来年の初競りには参加するが、最高値競争はしない」と表明していた….

以下は、「築地初セリ2014 ― 最高値は大間産マグロ「736万円」を伝えるNHKニュースと日経記事のクリップ――

築地市場で新春恒例の初競り
(NHK 1月5日7時12分

築地市場で新春恒例の初競り(NHKニュース2014年1月5日)画像_01水産物の取扱量が全国で最も多い東京の築地市場で5日朝、新春恒例の初競りが行われ、注目された青森県の大間沖で取れたクロマグロは、去年記録した1億5000万円余りの過去最高値を大幅に下回り、1本当たりの最高値は736万円で落札されました。

築地市場で新春恒例の初競り(NHKニュース2014年1月5日)画像_02東京・中央区の築地市場では5日朝、初競りが行われ、卸売業者の代表が「ことしは消費税の影響を注意深く見守る必要はあるが、順調な商いができることを期待したい」と述べて商売繁盛を祈る手締めをし、午前5時半すぎから早速マグロの初競りが始まりました。 ことしは全国各地の港や海外から1700本余りのマグロが集められ、冷凍マグロと生鮮マグロに分けて競りが行われ、卸売業者の威勢のよい掛け声に合わせて次々に落札されていきました。

築地市場で新春恒例の初競り(NHKニュース2014年1月5日)画像_03   築地市場で新春恒例の初競り(NHKニュース2014年1月5日)画像_04

注目された青森県の大間沖で取れたクロマグロは去年、1億5000万円余りの過去最高値をつけた業者が、ことしは230キロのクロマグロを736万円で競り落としました。 ことしのマグロ1本当たりの最高値だということで、去年を大幅に下回りました。

■ すしチェーン社長「妥当な値段」

築地市場で新春恒例の初競り(NHKニュース2014年1月5日)画像_05青森県の大間沖で取れたクロマグロを去年の最高値を大幅に下回る736万円で競り落としたすしチェーン店の木村清社長は「ご祝儀的な値段ではあるが、ことしは妥当な値段に戻ったと思っている。過去最高だった去年の値段と比べると安いが、非常にいいマグロなのでお客さんにおなかいっぱい食べてもらいたい」と話していました。

■ 大間町の受け止めは

築地市場で新春恒例の初競り(NHKニュース2014年1月5日)画像_06大間漁協の浜端広文組合長は「去年までの値段は売る方がびっくりして腰を抜かしていました。 ことしくらいの値段がマグロに見合った価格ではないでしょうか」と話していました。
また、マグロの町として大間町を全国に売り込んできた金澤満春町長は「残念だという気持ちもありますが、妥当な価格だとも思います。よいものを皆さんに提供して喜んでもらうことを続けてきましたし、これからも続けていきたいです」と話しています。
築地市場で新春恒例の初競り(NHKニュース2014年1月5日)画像_07築地市場で新春恒例の初競り(NHKニュース2014年1月5日)画像_08築地市場で新春恒例の初競り(NHKニュース2014年1月5日)画像_09築地市場で新春恒例の初競り(NHKニュース2014年1月5日)画像_10

■ 高騰続いた最高値

築地市場では、マグロの初競りの最高値について平成11年から記録を残すようになり、近年、高騰が続いていました。 当初は300万円から600万円ほどの間で推移していましたが、アジアですしの人気が高まったことを背景に中国などですしチェーン店を展開するグループが参入して日本のすしチェーン店と激しく競り合ってきました。

築地市場で新春恒例の初競り(NHKニュース2014年1月5日)画像_113年前の平成23年には、中国で店を展開するグループが日本のすしチェーン店と共同で3249万円で落札し、価格が急上昇。 その翌年のおととしは、このグループと競争を続けてきた築地に本店を置くすしチェーン店が一気に5649万円の値をつけたのに続き、去年はその3倍近くに上る過去最高値の1億5540万円で競り落とし、競争は過熱の一途をたどっていました。

■ 高騰と一服の背景には

こうした背景には、初競りの宣伝効果があると市場関係者は見ています。 去年、最高値で落札した築地のすしチェーン店には、大勢の見物客が訪れ、社長みずからがマグロを解体したほか、落札額で見れば5万円程度になる大トロのにぎり1つを400円ほどで提供し、注目を集めました。

築地市場で新春恒例の初競り(NHKニュース2014年1月5日)画像_12ただ、市場関係者の中には「マグロの値段ではなく異常だ」として適正な価格が崩れる恐れがあると懸念する声も上がっていました。

築地市場で新春恒例の初競り(NHKニュース2014年1月5日)画像_13築地市場で新春恒例の初競り(NHKニュース2014年1月5日)画像_14  築地市場で新春恒例の初競り(NHKニュース2014年1月5日)画像_15

ことしは、中国で店を展開するグループが築地のすしチェーン店と競り合わなかったことで相場が落ち着いたとみられ、市場関係者は「極端な競争がなくなり、取り引きが以前の状態に戻ってほっとしている」と話し、市場には安ど感も広がっています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140105/k10014261911000.html

(注☛落札値はNHK7時12分のニュースでは730万円となっていたが、日経9時24分更新のニュースによると736万円となっていた。 7時12分のNHKのニュースの中で木村社長が「730万円」と話している映像が流れていたが、どうやら端数を切って話していたようだ。 午後にNHKのニュース動画をみてみると配信記事が736万円に訂正されていた、ただし何処にも「訂正」という表示はないが。 という事で、上記のNHKニュースは訂正版に差し替えた。 【追記1/5 21:57】夜7時のNHKニュース後、上記のリンクの記事内容が更新されていたので内容を再度差し替え。)

マグロ初競り大幅安 最高値は1匹736万円
2014/1/5 6:57 (2014/1/5 9:42更新)

築地初セリ2014、最高値は大間産マグロ「736万円」_マグロを披露する「すしざんまい」木村清社_長画像東京・築地市場で5日、新春恒例の初競りが開かれ、青森・大間町産のクロマグロが1匹736万円(1キロあたり3万2千円、230キロ)で1匹あたりでの最高値を付けた。落札者は3年連続ですし店「すしざんまい」を展開する喜代村(東京・中央)。1キロあたりの最高値は大間町産の4万円(168キロ、1匹では672万円)だった。

これまでの最高値は昨年の1億5440万円(1キロ70万円)。今年は20分の1になった。ここ数年、喜代村と香港資本のすし店「板前寿司」が最高値のマグロを巡って競り合っていた。今年は板前寿司が無理に競らず、相場が落ち着いた。

昨年の初競りでは悪天候による水揚げの不振などで上場が4匹しかなかったが、今年は卸各社に30匹ずつ程度の入荷があり、供給が大きく増えたことも影響した。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK05001_V00C14A1000000/?dg=1

「大間でマグロ初漁、315キロ大物も」(東奥日報2014年1月4日)2それにしても一つ気に掛かる事がある。 青森県の東奥日報紙電子版によると、大間港では1月4日に315キロの大物マグロが水揚げされ築地の初競りに向けて出荷されている。 一体このマグロはどうなったんだろう?

大間でマグロ初漁、315キロ大物も」(東奥日報2014年1月4日)  大間漁協(大間町)の今年初めての漁が3日夜から4日にかけて行われ、5日朝の東京・築地市場の初競りに向けて、重さ315キロのクロマグロが水揚げされた。昨年の初競りでは、222キロの大間マグロが1億5540万円の史上最高値を付けた。昨年のような桁違いの競り値つり上げ合戦は沈静化するという見方があるが、4日にハマを沸かせた巨大マグロは昨年の最高値「大間でマグロ初漁、315キロ大物も」(東奥日報2014年1月4日)1マグロを大幅に上回る大きさで、今年の初競りの主役に躍り出そうだ…(http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2014/20140104210125.asp?fsn=eb33f76037153e93cde084f7e7644d6f)

昨年までの「築地初セリ」大間のクロマグロに関しては以下のブログ投稿記事が参考になるかと思います。 特に「大間マグロ「初セリ史上最高値1億5540万円」始末記、減る本マグロ回遊量、増える養殖マグロ」はオススメです――

■ 「築地初セリ、青森「大間」産クロマグロ1億5千万円で落札!」(投稿日 2013-1-5)

■ 「大間マグロ「初セリ史上最高値1億5540万円」始末記、減る本マグロ回遊量、増える養殖マグロ」(投稿日 2013-1-6)

【2014-1-5 19:35 追加】 今年の1月2日に「昨年1億5千万円 狂騒のマグロ初セリ、今年は…」という記事を、また今日(1月5日)の初競り後に「初競り大幅安、それでもマグロは築地を目指す」という記事を日経が配信しています。 時間がある方は読んでみては….損はないです。以下にクリップして掲載します――

昨年1億5千万円 狂騒のマグロ初セリ、今年は…
(日経 2014/1/2 7:00)

恒例の東京・築地市場の初セリが5日の日曜日に迫ってきた。ここ数年、上昇を続けてきたクロマグロの最高値は昨年、ついに1億5千万円を突破した。常軌を逸した相場に多くの関係者は眉をひそめ、世間からは驚嘆とともに違和感の声も上がっている。果たして採算は合っているのか。そして今年はどうなるか。

■ すしチェーンの意地の張り合い

これほど注目されるようになる前から、初セリのマグロは一般よりも高かった。この季節、青森県大間町に代表される津軽海峡での漁は過酷を極める。9~10月に比べると水揚げはガクンと減り、築地にも数えるほどしか届かない。年末年始で市場が休んだ後とあって、欲しがる人は増えている。需給が締まったところに正月の「ご祝儀」が加わり、通常の2倍程度というのが5年ほど前までの初セリ相場だった。

昨年1億5千万円 狂騒のマグロ初セリ、今年は… (日経2014-1-2)画像1-1上昇が目立ち始めたのは2010年以降だ。1628万円→3249万円→5649万円ときて、昨年は1億5540万円を付けた。1キロ単価では70万円。通常は1~2万円だから、べらぼうな高値であることがわかる。セリを開く築地の卸会社の手数料などを除き、大半は漁師の取り分となる。以前も高級車ぐらいは買えたが、今なら豪邸だって建てられる。

昨年の高値には驚きを通り越して困惑気味の関係者も多かった。セリの直後、大間漁業協同組合の販売担当者は「70万円って魚の値段じゃないべさ」といい、築地の卸会社の幹部も「マグロの値段としてはおかしい」と苦笑いを浮かべたのだった。

高値をつり上げてきたのは「すしざんまい」と「板前寿司」の競り合いだ。香港資本の板前寿司が11年まで4年連続で買っていたが、12~13年はすしざんまいが取った。

マグロの価値としては違和感がある高値も、当事者にとっては採算が合っている。昨年の初セリ後、市場近くにあるすしざんまいの本店には交通整理が必要なほどマスコミが詰めかけた。テレビでは正月の特番が一巡し、ネタが切れかけているタイミング。「日本VS香港」の対決構図が面白おかしく伝えられ、社長自らが店頭でマグロを解体したり、すしを握ったりする様子が各局で繰り返し流された。原価に基づくと1個10万円相当のマグロのにぎりを500円以下で食べられるとあって、店先には行列ができた。

昨年1億5千万円 狂騒のマグロ初セリ、今年は… (日経2014-1-2)画像2-1効果は当日限りのものではなかった。運営会社・喜代村(東京・中央)の2013年9月期の売り上げは222億円と前年から30億円(16%)も増えた。すべてが初セリ効果とはいえないが、築地の本店の前では多くの観光客が「おお、これがあのすしざんまいか!」と立ち止まるようになった。初セリ後のテレビ露出などを宣伝広告費に換算すると少なく見積もっても数億円。中には数十億円相当という試算もある。大手回転ずしの広告宣伝費は売上高の2~3%。1億5千万円を広告費と考えればおかしいことはない。もっとも、すしざんまいが普段使っているのはスペイン産の養殖物が中心。いつでも大間のマグロが食べられるわけではない。

■ すしざんまい不戦勝?

3年連続で最高値を更新してきたこのマグロ狂騒曲、今年は打ち止めになる可能性が高い。板前寿司が降りることを決めたのだ。「元々はお客さんにおいしいマグロを食べてもらおうと始めたが、今やご祝儀相場の域を超えてしまった。初セリに出るマグロは何本もある。最高値のマグロとそれ以外で質に大きな差があるわけではなく、最高値を取る以外にもお客さんに還元する方法はあるという結論になりました」(同社)

板前寿司にマグロを納める築地の仲卸店「やま幸」の山口幸隆社長が補足する。「板前寿司は一昨年、初セリで仕入れたマグロを被災地の気仙沼で無料で振る舞った。なのに世論は『香港に持って行かれなくて良かった』というムード。昨年は意地で張り合いました。ただ、異常な高値が続けば、一獲千金を狙う漁師がしけの中、むちゃをして海に出て事故につながる恐れも出てくる」。新たなライバルが現れる可能性はゼロではないが、競り合う相手がいなければ相場は落ち着く。一気に10分の1以下になる可能性もあるのだ。

2年前、最高値のマグロのセリを担当した卸会社のセリ人は振り返る。「都民のみなさんに、魚を適正な価格で安定的に供給するのが市場の仕事。最近の初セリはその趣旨から外れてしまっているから違和感がある」。

卸売市場は本来、公平さや透明性を前提として、適正な値段を求めていく公共的なインフラだ。公共性や適正価値が置き去りにされるようになった年始のマグロの価格に賛否両論が出るのは健全なことだろう。

(商品部 吉野浩一郎)

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDJ2500B_W3A221C1000000/

初競り大幅安、それでもマグロは築地を目指す
2014/1/5 12:05

全国の主な卸売市場で5日に新春恒例の初市があり、全国最大の水産市場である東京都中央卸売市場・築地市場では青森県の大間漁業協同組合(大間町)所属の漁船がとった生鮮クロマグロ(本マグロ)に最高で1キロ当たり4万円(消費税別、1匹672万円)の値>>がついた。1匹の最高値は736万円(1キロ3万2000円)で、いずれも大間産だ。産地が天候に恵まれ、この時期の漁獲量が増えたのが影響したとはいえ、前年の70万円(1匹1億5540万円)から大幅に下がった。それでも、この時期に大間産などのクロマグロはほとんどが築地市場をめざす。天然物のクロマグロに限れば、築地への一極集中が続く。

■ 香港資本手を引く

築地の初セリ最高値が下がった背景には好天で漁獲が増えたほか、養殖の増加も影響している。13年の最高値が1匹1億円を超えたため、初セリをにらんで出漁する漁業者も増えたもようだ。だが最大の理由は13年まで最高値まで競り合っていた香港資本の飲食チェーンが手を引いたためだ。

築地初セリ2014、最高値は大間産マグロ「736万円」_マグロを披露する「すしざんまい」木村清社_長画像1匹あたり、1キロあたりの最高値を付けた2匹を含め大間産を6匹競り落としたすし専門店「すしざんまい」を展開する喜代村(東京・中央)の木村清社長は満面の笑みを浮かべつつも報道陣の「高いマグロを競り落とせて満足か」との問いかけに「(品質の)いいマグロを落としただけだ」と語った。外資系2社と喜代村が競り合って最高値が高騰を続けた13年までの展開には、良質のマグロを割安に買い付けるために努力してきたマグロのプロの目利きからの批判も多い。東京・築地の本店を改装して最高値のマグロを展示するショーウインドーをわざわざ設けた同社の最高値での買い付けに対する意欲は強いが、昨年よりも割安な値段で買えたためか、昨年の初セリの時よりも穏やかな表情をみせていた。

クロマグロ産地のお膝元、青森市中央卸売市場。2011年から14年までの初市に青森産の生鮮クロマグロは入荷しなかった。同市場の初市で取引される国産生鮮クロマグロは長崎、愛媛などの養殖物がほとんどだ。10年から14年までの初市で最高値がついたのはすべて養殖物で、1キロ3000円台が続いている。初市以外でも青森県産のクロマグロが入荷することはあるが、大間産の入荷はほぼゼロだ。

初市に地元産の天然物が入荷しない理由を市場関係者は「買い手が少ないため」としている。ちなみに青森のマグロの初市は競りではなく、個別商談による相対取引で値付けされている。クロマグロは値が張るため、資金力のある仲卸でないと買えないため、ほかの魚より買い手が限られるという。

■ 地元に入荷するのはすべて養殖物

同じ東北の政令指定都市、仙台市中央卸売市場でも13年まで5年間続けて初競りに入荷した生鮮クロマグロはすべて養殖物だったが、今年の初競りは北海道産の天然物が入荷したため、前の年より最高値が66%上昇した。

初競り大幅安、それでもマグロは築地を目指す(日経2014-1-5)グラフ1-1関西最大の水産市場、大阪市中央卸売市場・本場も事情は同じだ。今年の初市も含め入荷した国産生鮮クロマグロはすべて養殖物だ。初市には養殖物が10~15本ほどが入荷する状態が続いている。巻き網漁船が出漁して漁獲量が増える「夏には国産の天然物も入荷するが、量は少ない」(水産卸のうおいち)。

もともと冬は海が荒れがちで天然クロマグロの漁獲量が少なくなるうえ、マグロ漁に従事する人すべてが、初市向けの漁に出るわけではない。初市に出荷される年末や年明けの時期に出漁するのはマグロ漁師の一部。初市ではご祝儀相場も加わるが、普段より希少価値が上がるのが初セリの高値の大きな理由だ。

グラフが示すように、資源の減少や世界的な漁獲規制の強化を背景に日本のクロマグロ漁獲量は減少傾向にあり、12年は1万トンを割った。漁業者からすれば漁船の燃料費や漁網などの資材費が高くなり、漁獲も減っているとあれば、買い手が多く、高値が付きやすい築地市場に出荷したくなるのは当然のことともいえる。競りにかかる魚の卸売市場までの輸送費は基本的には漁協など生産者の負担だ。天然クロマグロは東京までの運賃を負担してでも築地をめざす。高級すし店や料亭などの顧客を持つ多数の仲卸が売買に参加し、高値が見込まれるため、一極集中が起きるのだ。

初競り大幅安、それでもマグロは築地を目指す(日経2014-1-5)グラフ2-1地方都市の卸売市場では最高値の生鮮クロマグロは航空便で運ばれた輸入物、というところも多かったが、急増する養殖物が天然物の減少を補っている。ほとんどが稚魚を漁獲して、いけすなどで育てるが、生産量が増えている。農林水産省のまとめによると、12年の生産量は前の年より600トンほど多い9639トン。16万トンの養殖ブリ・ハマチには及ばないがフグやヒラメを抜いて銀ザケ並みの生産量となった。養殖物は大半が卸売市場を経由せずに取引されるが、仲卸などに「品質を評価してもらうために」(築地市場の水産関係者)一定量が卸売市場が入荷する。

(編集委員 山岸寿之)

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDJ05002_V00C14A1000000/

追加情報 2014-1-11

<TV東京・スペシャル番組「洋上の激闘!巨大マグロ戦争2014」>2014年1月13日(月)夕方6時30分~夜9時54分に放送、番組概要は――

洋上の激闘!巨大マグロ戦争2014(TV東京2014-1-13)_画像1大間No.1漁師に挑む新スゴ腕漁師が登場!昨年初競りで史上最高値をつけた大間マグロにライバル戸井の延縄船団が闘いを挑む!

洋上の激闘!巨大マグロ戦争2014(TV東京2014-1-13)_画像2 洋上の激闘!巨大マグロ戦争2014(TV東京2014-1-13)_画像3

今年の大間は下剋上の嵐が吹き荒れていた。大間No.1漁師と讃えられるヨシさん、そして嵐の中にたった一人で舟を出す、あの鉄人山崎よりもマグロを釣る若手漁師がぞくぞくと現れている洋上の激闘!巨大マグロ戦争2014(TV東京2014-1-13)_画像3のだ。中でも、釣り方から生き方まで、古い考えとは一線を画す新進気鋭の小鷹将人に密着!脱サラして漁師になった新婚ホヤホヤの小鷹が、ベテラン漁師たちを脅かす! さらに大間のライバル港、北海道戸井・青森竜飛・長崎壱岐にも若きスゴ腕漁師達が!

http://www.tv-tokyo.co.jp/program/detail/23062_201401131830.html

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築地初セリ2014⇒最高値は大間クロマグロ「736万円」、「すしざんまい」が競り落とす。競り値下落は「板前寿司」、「銀座久兵衛」のセリ最高値への不参戦…」への1件のフィードバック

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