上海「PM2.5大気汚染」最悪レベル⇒一時日本基準の17倍、24時間平均で5倍以上|見えぬ空、離着陸できぬ飛行機…

中国・上海(地図小)更新2013-12-10 記事、後段に追加】 深刻な大気汚染が続く中国の上海では6日午後、PM2.5が1立方メートルあたり610.5マイクログラムと、日本の環境基準の17倍を超える観測史上最悪の濃度となった。汚染レベルでも6段階中最悪の「深刻な汚染」となったことから「汚染警報」が出されていて、小中学校では屋外活動が禁止されている。また、視界の悪化で上海の浦東国際空港は一時、航空機が離着陸できない事態となった。

上海「PM2.5・大気汚染」最悪レベル01同じ場所の写真を今日と今年の5月と比べると…
上海「PM2.5・大気汚染」最悪レベル02上海「PM2.5・大気汚染」最悪レベル03上海「PM2.5・大気汚染」最悪レベル05

(NNNニュース 12/06 16:47 http://www.ytv.co.jp/press/mainnews/TI20127585.html

大気汚染の猛威は、上海だけでなく、江蘇省や安徽省など中国東部の広い範囲に及び、その影響は日本にも及んだ。 午後2時半ごろの福岡市上空は、白くかすみ、福岡タワーが、おぼろげにしか見えなかった。

中国で「PM2.5」大気汚染が最悪レベルに⇒影響は福岡や大分にも(FNNニュース(12月6日 18時44分)画像1福岡市内では6日、PM2.5の大気中濃度が高い状態が続き、街中が、うっすらとかすんでいた。 福岡市天神では、午後2時に、PM2.5が110マイクログラムと、高い数値を観測した。 この高い濃度は、6日夜まで続くとみられている。

中国で「PM2.5」大気汚染が最悪レベルに⇒影響は福岡や大分にも(FNNニュース(12月6日 18時44分)画像2さらに、大分・中津市では、午後4時までの1時間で、98マイクログラムとなり、大分県が、県内全域に初めて注意喚起を行った。

中国で「PM2.5」大気汚染が最悪レベルに⇒影響は福岡や大分にも(FNNニュース(12月6日 18時44分)画像3中国にとどまっている高気圧の影響で大気が流され、九州北部に運ばれたとみられるPM2.5。

中国で「PM2.5」大気汚染が最悪レベルに⇒影響は福岡や大分にも(FNNニュース(12月6日 18時44分)画像41日前には、韓国を直撃していた。 5日、ソウル市は、10月の観測開始以来、初めて注意報を発令した。 1立方メートルあたり、85マイクログラム以上という状態が2時間以上続き、健康に影響が出るおそれがあるとして、市民に外出を控えるよう呼びかけた。

中国で「PM2.5」大気汚染が最悪レベルに⇒影響は福岡や大分にも(FNNニュース(12月6日 18時44分)画像5 中国で「PM2.5」大気汚染が最悪レベルに⇒影響は福岡や大分にも(FNNニュース(12月6日 18時44分)画像6

日替わりで隣国を直撃する、中国発のPM2.5。 これから7日朝にかけて、九州南部を中心に濃度が高くなる予報だが、8日になると、濃度の高いエリアは南の海上に抜ける見込み。

(FNNニュース 12/06 18:44 http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00259258.html)

以上は、上海「PM2.5大気汚染」がもたらした今日の午後の状況を伝える読売NNNとフジFNNニュースクリップ。 では今日の午前中はというと、NHKニュースはこのように伝えている――

上海PM2.5濃度極めて高く
(NHK 12月6日12時43分)

大気汚染が深刻になっている中国の上海では6日、大気汚染の原因物質PM2.5の濃度が極めて高い状態になっていて、上海に暮らす日本人からも懸念の声が上がっています。

上海PM2.5濃度極めて高く(NHKニュース12月6日12時43分)1 上海PM2.5濃度極めて高く(NHKニュース12月6日12時43分)2

上海では、大気汚染物質PM2.5の6日午前10時までの24時間の平均濃度が1立方メートル当たり374マイクログラムと、日本の環境省が外出を控えるよう注意喚起する基準としている70マイクログラムの5倍以上の値になっています。

上海の中心部ではスモッグが立ちこめ、数百メートル先の建物がかすんではっきり見えない状態で、通勤する人たちの中にはマスク姿も目立ちました。 中国人の会社員などは「こんな天気は絶対に体に良くない」とか「体の弱いお年寄りが心配です」などと話していました。

上海PM2.5濃度極めて高く(NHKニュース12月6日12時43分)3 上海PM2.5濃度極めて高く(NHKニュース12月6日12時43分)4

上海にはおよそ5万7000人の日本人が暮らしていて、日本総領事館は5日夜、ホームページなどを通じて、不要不急の外出をしないよう呼びかけました。 上海に暮らす31歳の日本人男性は「ふだんも青空が見えませんが、ここ2日ぐらいは特段、空気が悪いです。健康にも影響するのではと心配です」と話していました。

上海や隣接する江蘇省などではこのところ風が弱く、自動車や工場などから排出される汚染物質が拡散しにくい状況が続いていて、一部の地域では小中学校が休校になるなど、大気汚染による影響が広がっています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131206/k10013627221000.html

当ブログに掲載している『中国大気汚染|九州大スプリンターズ・週間予測キャプチャ』から12月6日~8日分の予測画像を転載してみよう――

12月6日6時、12時、18時(左から
SPRINTARS_PM2.5大気汚染粒子予測(画像)_2013-12-6_0600 SPRINTARS_PM2.5大気汚染粒子予測(画像)_2013-12-6_1200 SPRINTARS_PM2.5大気汚染粒子予測(画像)_2013-12-6_1800

12月7日6時、12時、18時(左から

SPRINTARS_PM2.5大気汚染粒子予測(画像)_2013-12-7_0600 SPRINTARS_PM2.5大気汚染粒子予測(画像)_2013-12-7_1200 SPRINTARS_PM2.5大気汚染粒子予測(画像)_2013-12-7_1800

12月8日6時、12時、18時(左から
SPRINTARS_PM2.5大気汚染粒子予測(画像)_2013-12-8_0600 SPRINTARS_PM2.5大気汚染粒子予測(画像)_2013-12-8_1200 SPRINTARS_PM2.5大気汚染粒子予測(画像)_2013-12-8_1800

さて、最悪のレベルになった上海の「PM2.5大気汚染」で初めて警報が出された12月2日には、NHKは以下の2本の記事を配信している――

上海 PM2.5の大気汚染 最悪レベルに
(NHK 12月2日22時4分)

上海 PM2.5の大気汚染、最悪レベルに(NHKニュース 12月2日)1中国の上海では2日、濃いスモッグが広がり、大気汚染物質PM2.5の観測値が公表されて以来最悪のレベルとなり、気象当局は市民に外出を控えるよう呼びかける初めての警報を出しました。

上海 PM2.5の大気汚染、最悪レベルに(NHKニュース 12月2日)2 上海 PM2.5の大気汚染、最悪レベルに(NHKニュース 12月2日)3

中国東部の上海市では、1日から2日にかけて大気汚染物質PM2.5の濃度が高くなっています。 1日の1立方メートルの平均濃度は220マイクログラムと、去年6月にデータを公表して以来最悪となったほか、2日午後5時までの24時間の平均も1立方メートル当たり259マイクログラムと深刻な状況が続いています。

上海 PM2.5の大気汚染、最悪レベルに(NHKニュース 12月2日)4日本ではPM2.5の1日の平均濃度が70マイクログラムを超えると健康に影響を与えるおそれがあるとされていますが、上海市ではその基準の3倍から4倍の汚染状態が続いています。

上海 PM2.5の大気汚染、最悪レベルに(NHKニュース 12月2日)5上海市気象局は2日午前、大気汚染による濃いスモッグが広がり、視界が2キロ以下の極めて悪い状態になったとして、市民に外出を控えるよう呼びかける警報を初めて出しました。 これを受けて、上海市内の幼稚園や小中学校では課外授業を相次いで取りやめたということです。

上海 PM2.5の大気汚染、最悪レベルに(NHKニュース 12月2日)6 上海 PM2.5の大気汚染、最悪レベルに(NHKニュース 12月2日)7

中国では、寒さが厳しくなるにつれ北部を中心に暖房のために石炭を多く利用することから、各地で大気汚染がさらに悪化することが懸念されています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131202/k10013521231000.html

中国大気汚染、改善策は不十分(NHKニュース12月2日)中国大気汚染 改善策は不十分
(NHK 12月2日23時38分)

中国の大気汚染の状況について、環境保護団体が試算を発表し、大気汚染物質の排出量を80%減らさなければ、北京市などが立候補している2022年の冬のオリンピックまでに環境基準値を達成できないとして、中国政府の改善策では不十分だと訴えました。

この調査は、国際的な環境保護団体の「グリーンピース」が、北京市や隣接する河北省などの大気汚染の状況を専門家と試算し2日、発表したものです。

深刻な社会問題になっている中国の大気汚染を巡っては、中国政府がことし9月、北京市周辺地域で大気汚染物質のPM2.5の濃度を、2017年までの5年間で25%以上下げるとする「行動計画」を発表しています。

これについて今回の試算は、仮に計画が予定どおり実行されたとしても、汚染物質の濃度を中国政府が定める1立方メートル当たり35マイクログラムという年間の環境基準値に下げるには、2030年ごろまでかかるとしています。

そのうえで、北京市などが立候補している2022年の冬のオリンピックについて言及し、それまでに環境基準値を達成するためには、大気汚染物質の排出量を2010年より80%減らす必要があるとしています。

環境保護団体では、人々が健康に生活ができ、屋外でスポーツをするのにふさわしい環境を取り戻すには政府の改善策では不十分で、さらなる取り組みが必要だと訴えています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131202/k10013516941000.html

2013-12-10 記事追加

PM2.5大気汚染、大気中の微粒子の流れに詳しい九州大応用力学研究所の竹村俊彦准教授(大気環境学)によると、注意が必要なのは、むしろこれからだという――

猛威振るう中国からの厄介者「年明けに注意」 福岡のPM2.5
(産経 2013.12.10 22:14)

今月6日、発がん性が指摘される微小粒子状物質「PM2・5」の影響により、北部九州は視界が10キロ未満となる「煙霧」が観測された。大分県中津市で大気1立方メートル当たり最大101マイクログラムと、連続して高い数値を記録したほか、福岡市西区元岡でも最大122マイクログラムを観測した。

この冬、事前の懸念通り中国からPM2・5が飛来している。

原因は中国の大気汚染だ。中国で電気の8割を担う石炭火力発電所に加え、民家の石炭ストーブ使用が本格化し、汚染物質を大気中にはき出している。

上海の米国総領事館は同じ6日、大気1立方メートルあたり600マイクログラム以上を記録したことを公表した。日本で外出を控えるよう注意喚起する環境省の指針値(1日平均70マイクログラム)の8・5倍に達した。

この汚染物質が、風に乗って九州に来ている。

だが、大気中の微粒子の流れに詳しい九州大応用力学研究所の竹村俊彦准教授(大気環境学)によると、注意が必要なのは、むしろこれからだという。

冬場は、冷たく重い空気がふたの役割をし、中国で発生したPM2・5は上空に拡散せず、高度千メートルまでの安定した大気層に滞留している。

年明けになると、大陸から東へ向かう移動性高気圧が、滞留したPM2・5を運ぶ。この傾向は6月ごろまで続くという。

飛来シーズンを見据え、九州の自治体は、対策強化に乗り出した。

福岡市は10日、市民へのPM2・5に関する注意喚起を、これまでの朝1回から朝夕の計2回とした。午後の濃度上昇に対応するためだという。

市は今年2月、朝の注意喚起を始めた。毎朝6時の観測値平均が39マイクログラムを超えた場合、マスク着用などを呼び掛けるメールを事前登録した市民に送っている。ところが、午後にPM2・5の濃度が急上昇するケースに対応できなかった。市によると、こうした“注意漏れ”は13回あった。

福岡県も6日から、午前と午後の注意喚起を実施した。

一方、熊本市は8日、PM2・5の測定機を市内4カ所に追加し、観測地点を計6カ所に増やした。市の担当者は「市民の不安や関心が高く、観測態勢を強化した」と説明している。

ただ、自治体が観測と周知態勢を強化しても、この中国からの厄介者を食い止めることはできないのが現状だ。

石原伸晃環境相は10日の記者会見で、日中韓3カ国が国境を越える大気汚染対策を実務者レベルで話し合う政策対話を来年3月に中国・北京市で開くと発表した。中国に大気汚染の解決を促すほか、打つ手はない。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131210/lcl13121022160003-n1.htm


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