地震M7.1、福島沖・未明に発生⇒アウターライズ型、懸念されていた地震だった…

更新10/26 20:30】 福島県沖で26日未明に起きた地震について気象庁は、日本海溝の東側を震源とするアウターライズ(海溝外縁部)型と呼ばれるタイプだったと発表した。東日本大震災で誘発が懸念されていた余震の一つで、巨大地震の影響が現在も続いていることを示した。

アウターライズ型は震源が陸から離れているため揺れはさほど大きくないが、海底が上下に大きく動いて津波が巨大化する恐れがある。マグニチュード(M)7以上のアウターライズ型は大震災の当日以降では初めて。 政府の地震調査委員会はM8級のアウターライズ型が発生する確率を30年以内に4~7%と評価している。今回は小規模で津波も注意報レベルにとどまったが… NHKのニュースによると――

「半日程度は潮位の変化に注意を」
(NHK 10月26日 4時54分)

気象庁の土井恵治地震予知情報課長は記者会見を行い、「半日程度は潮位の変化が続く可能性があり、念のため海岸付近での作業は十分注意してほしい」と述べました。
地震M7.1、福島沖・未明に発生⇒アウターライズ型(NHK2013-10-26)今回の地震について、土井課長は「おととしの東北沖の巨大地震の余震の一つで、日本海溝の外側で起きた、『アウターライズ地震』と呼ばれる地震とみられる」と説明しました。 「アウターライズ地震」は震源が陸地から遠いため、揺れがあまり強くなくても地震の規模が大きい場合は大きな津波が発生することがあります。
地震M7.1、福島沖・未明に発生⇒アウターライズ型(NHK2013-10-26)2土井課長は「東北沖の巨大地震の余震が起きている海域では、『アウターライズ地震』を含め、今後もマグニチュード7前後の地震がまれに発生するおそれがある。強い揺れや津波には、引き続き注意や警戒をしてほしい」と述べました。

今回、気象庁は、地震発生からおよそ4分後の午前2時14分に福島県に津波注意報を発表したあと、およそ40分後の午前2時50分に岩手県や宮城県、茨城県、それに千葉県の一部に津波注意報を追加して発表しました。

注意報の発表までに時間がかかったことについて、土井課長は「地震の規模が当初の推計より大きいことが分かり、注意報の範囲を拡大したが、地震の解析に時間がかかってしまった。当初から最大の高さの津波が到達するまでに時間があると考えて慎重に作業しており、今回の注意報は間に合ったと考えているが、発表のタイミングが適切だったかどうかは今後、検証したい」と話しています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131026/k10015573661000.html

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☛ 【アウターライズ地震】 海洋プレートが陸地側に潜り込んだ歪みを解消するため陸地側プレートが反発した時に、プレート境界型地震が起こる。歪みはこれから沈み込む海洋プレート側(海溝よりも更に沖側)にもたまっており、海底が隆起している場合がある(アウターライズ・海溝上縁隆起帯)。この歪みはプレート境界型地震の発生によって解消されるとは限らず、プレート境界型地震の前後などに、解消されなかった歪みによってずれや割れが生じ、地震を発生させることがある。アウターライズ(海溝上縁隆起帯)で発生するため、主にアウターライズ地震と呼称される。
(出典: Wikipedia 「地震>地震の種類>アウターライズ地震」
後段に読売・科学欄のアウターライズ型地震の記事と電力土木協会の解説を追加。そっちの方が分かり易い。
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今回の福島沖地震で福島・宮城などに一時、津波注意報が発令され、岩手、宮城各県で避難勧告が出された。 第1波が観測されたのは対象範囲拡大のわずか4分後だった――

福島沖・未明地震、各地で観測した津波

福島沖・10月26日未明地震、各地で観測した津波

福島・宮城などに一時津波注意報…M7・1地震
(読売 2013-10-26 11:57)

26日午前2時10分頃、福島県沖を震源とする地震があり、宮城、福島、茨城、栃木の各県で震度4を観測した。

気象庁によると、震源の深さは約10キロ、マグニチュード(M)は7・1と推定される。東日本大震災の余震とみられるという。気象庁は当初、津波注意報は福島県だけに発令したが、その後、地震の規模を修正し、対象範囲を拡大。岩手、宮城各県で避難勧告が出されたが、第1波が観測されたのは対象範囲拡大のわずか4分後だった。

津波注意報が発令されたのは、岩手県から千葉県九十九里・外房にかけての太平洋沿岸。気象庁によると、岩手県久慈市と福島県相馬市でそれぞれ最大40センチ、宮城県石巻市で最大30センチの津波などを観測した。注意報は午前4時5分に全て解除された。津波注意報の発令は、今年2月6日のソロモン諸島沖で発生したM8・0の地震以来。

気象庁は当初、地震の規模をM6・8と推定し、福島県だけに津波注意報を発令した。しかし、地震波の周期などを精査した結果、午前2時50分にM7・1に訂正。津波注意報の対象範囲に岩手、宮城、茨城の各県などを追加した。対象範囲を拡大した4分後、岩手県大船渡市で津波の第1波が観測された。

同庁の土井恵治・地震予知情報課長は26日未明の記者会見で、「マグニチュードの精査には時間が必要だが、発表のタイミングや作業を検証したい」と語った。

各地の主な震度は次の通り。

▽震度4 宮城県石巻市、岩沼市、福島県郡山市、白河市、須賀川市、水戸市、栃木県大田原市など

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131026-OYT1T00161.htm

Yomiuri Online の科学欄でアウターライズ型地震の記事を見つけたので追加――

◆ M7・1地震はアウターライズ型、大津波危険も

M7・1地震はアウターライズ型、大津波危険も気象庁によると、福島県沖のマグニチュード(M)7・1の地震は、海側の太平洋プレート(岩板)の内部で起きた「アウターライズ型地震」だったとみられる。

2011年の東日本大震災後、専門家が度々、発生の可能性を指摘しており、昨年12月にも、三陸沖で同タイプの地震(M7・3)が起きた。震源が遠く、強い揺れは感じにくいが、海底が上下に大きく動き、大津波を起こしやすい。

東日本の太平洋の沖合では、陸側のプレートの下に太平洋プレートが沈み込んでおり、東日本大震災(M9・0)は、その境界部分が滑った「プレート境界型」の地震だった。この結果、太平洋プレートが以前より沈み込みやすくなり、プレート内部が引っ張られて裂けるアウターライズ型地震につながった。1896年の明治三陸地震の37年後に起きた昭和三陸地震がこの典型例で、大津波によって3000人以上の死者・行方不明者が出た。

(Yomiuri Online>科学 2013年10月26日13時22分 http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20131026-OYT1T00527.htm)

読売の解説もいまいちです。 今まで読んだ中では下記の電力土木協会の「アウターライズ地震」の解説が一番分かり易かったです――

アウターライズ地震

アウターライズ地震(電気土木協会)アウターライズ(海溝外縁隆起帯)とは,海溝軸の海寄りにかけて存在する、海洋プレートが地形的に隆起した領域である(図参照)。

海洋プレートの沈み込み帯付近で発生する浅い海洋プレートの地震は大別して次の4種類

(1) プレート境界で発生する低角逆断層型地震

(2) アウターライズの浅い部分で発生する正断層型地震

(3) アウターライズの深い部分で発生する逆断層型地震

(4) その他のプレート内部で発生する地震,が挙げられる

このうち、アウターライズで発生する(2)および(3)がアウターライズ地震と呼ばれるものである。

海洋プレートが陸側プレートに沈み込みを開始するアウターライズ付近ではプレートが下向きに曲げられるため、プレートの浅い部分では伸張応力が、深い部分では圧縮応力が作用する。 このため、アウターライズ地震のメカニズムは震源が浅い場合には正断層型の、深い場合には逆断層型の地震となる。

過去に発生した代表的なアウターライズ地震としては正断層型の昭和三陸沖地震(1933)や逆断層型の紀伊半島南東沖地震(2004)が挙げられる。

(参照: 電力土木協会の「アウターライズ地震」解説 http://www.jepoc.or.jp/tecinfo/library.php?_w=Library&_x=detail&library_id=149

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☛ なーるほど、これで、気象庁の土井恵治・地震予知情報課長さんが記者会見で「正断層というパターンの地震」と述べていた意味がやっと分かりました。 今回の10月26日のアウターライズ地震の仕組み・図解福島沖地震は「正断層型のアウターライズ地震」だったわけですね~。 「陸地の揺れは比較的小さいが、地盤が上下方向にずれるため津波が発生しやすい」とされているそうです。  また、「地震自体が緩やかで長く揺れるのが特徴。震源が遠く、揺れが小さいものの地震の規模自体は大きい場合がある」ということなので要注意!   Hashigozakura
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