シーチキン、ツナ何が違う?はごろもフーズ回収騒動に際し誤解を解いてみようと思う…

10/16更新】 今回の「はごろもフーズ」のシーチキン・マイルドシリーズ672万缶自主回収騒動に関し、このブログで記事投稿しました⇒<シーチキン672万缶回収、はごろもフーズ⇒ヒスタミン検出、同社基準値を上回るアレルギー原因物質「ヒスタミン」が検出されたためだそうだ…>(投稿日2013/10/11)。 その投稿記事はこの時点で48,627回閲覧されています。 「満員御礼」の限りです。

さて、その投稿記事で「ツナ」とか「ツナ缶」という表記が私の文章や一部のメディア報道記事に使われている件でコメント投稿がありました――

コメント 「ツナとカツオを混同して書いているのが気になりました。製品名にマイルドと付いた商品はツナ(マグロ)では無くカツオなので何となく誤解の拡散に繋がっている気がする…」

それに答えて「ツナ(tuna)とはマグロもカツオも含む総称ですよ」という説明を返信投稿しました。

そうしたら、今度は私のブログのフォロワーからメールがあり、ヤフー知恵袋のベストアンサーを引き合いに出して、「ベストアンサーに書いてあるのは間違いなのか? 説明して」と要請がありました。

私のブログの数少ないフォロワーからの要請なので、「ツナとシーチキンそしてシーチキン・マイルドに関する誤解」を実証し説明したいと思います。 「ヤフー知恵袋のベストアンサー」などによって広く通説となってしまっているものに手を挙げて「違うんだな~」という人間が必要なようです。

前述のブログ投稿記事に追記しようと思いましたが、明快に解説するとチョット長くなるのでスピンオフの投稿にしました。 では…

■ 「ツナとシーチキンの違い」に関するヤフー知恵袋のベストアンサーの何が問題なのか

● ヤフー知恵袋に「ツナとシーチキンの違い」に関する質問が結構あるようです。 その中で、私のフォロワーが引き合いに出したのが閲覧数の多い次の二つです――

(1) ヤフー知恵袋 「ツナとシーチキンの違いは?」(閲覧数5,918)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail.php?queId=451464
FS3163_'ツナとシーチキンの違いは? - Yahoo!知恵袋'_20131014(2) ヤフー知恵袋 「ツナとシーチキンは同じものでしょうか? 違いがよ
く分かりません。」(閲覧数119,164)  http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q129694852ヤフー知恵袋_ツナとシーチキンは同じものか

● (1)の場合のベストアンサーの問題点を指摘すると――

 「ツナ缶には、実は原料になるマグロによって2つの種類があります…」
② 「欧米では“海の鶏肉”つまり「シーチキン(sea chicken)」とも呼ばれ、親しまれているのです」

とあり、① ツナ缶の魚種をマグロに限定していること、② シーチキン(sea chicken)が常用されている英語であるかのごとく述べている点が間違いです。

● では(2)のベストアンサーですが、問題点を指摘すると――

 「「ツナには2種類あるらしく、1つは「ライトミールツナ」。原材料は「キハダ」や「メバチマグロ」です。2つは「ホワイトミートツナ」。原材料は「ビンナガマグロ」です。
② 2つは「ライトミールツナ」よりたんぱく質が良質なことから欧米では「sea chicken(海の鶏肉)と呼ばれています。
③ 「はごろもフーズ」という会社はここから商品名にしたそうです。」

とあり、① ツナの魚種をマグロに限定していること、② 「sea chicken(海の鶏肉)」を常用されいる英語のように言っていること、③ 商品名シーチキンのいわれが実は極めてパクリに近いという認識がないこと、さらに、④ 情報源の一つとして(1)のベストアンサーをを参照している点で間違いが始まっています。

● 私のフォロワーの指摘では、「ツナとシーチキンの違い」とか「ライトツナシーチキン違い」とか「ツナ缶とシーチキンの違い」のキーワードがグーグル検索ではオートコンプリートで出てきて、前述のヤフー知恵袋のQ&Aがトップヒットするとのことでした。

私もやってみるとその通りで、そのベストアンサーをそのまま受け入れている人が多いという事なのでしょ。 ネットは恐ろしいです。 不正確あるいは間違った情報や知識がアッという間に広まります。 それを多数の人が信じれば、あたかも真実のようにひとり歩きしてしまうのでしょう。 しかも、上述のヤフー知恵袋の質問とベストアンサーは2004年と2006年のものです。 7年から9年間ネットにポストされているのです。 ネットはコワイですねぇ~…

■ では、ヤフー知恵袋のベストアンサーなどによる拡散する「ツナ、シーチキン」の誤解を解きましょう――

これから以下の3点に関しこの投稿記事で解説し、広く流布している誤解あるいは不正確な情報に対するHashigozakuraの回答を書きたいと思います――

● (1). 何がツナなのか?

☛ マグロだけがツナではない。 ツナに含まれる魚種は13~15種ある。

● (2). ツナ缶にはどういう種類があるのか?

☛ ホワイト・ツナ(White tuna)とライト・ツナ(Light tuna)、それにダーク・ツナ(Dark tuna)というのもある。 これは加工後の魚肉の色の明度(Munsell value)が魚種によって違い、明度の数値によって区分するるように規定されている。

ライト・ツナのライト(Light)は色の明度(Munsell value)の淡い色を意味するライト(Light)であって、低カロリーで使われるライト(Light)ではない。 英単語には色んな意味があるが、言語を理解せずにカタカナ英語を使っていると間違いを犯す。

● (3). シーチキンは「海の鶏肉」という意味の英語”Sea chicken”に由来するのか?

☛ シーチキンは「はごろもフーズの登録商標名」というだけで、シーチキンの缶詰はツナ缶そのものだ。 「L」もマイルドもツナ缶である。

輸出のためにシーチキンを”Sea chicken”という英語表記で登録しているが和製英語(ただし、スラング(slang)というよりはブロークン・イングッシュ(broken Englishなら通じる程度で、常用英語で使われる言葉ではない。)

「海の鶏肉」を指す英語は”Chicken of the sea”という言葉が用いられ、それは米国に本社のある世界的シーフード会社、Chicken of the Sea International の社名となっている、またその会社のツナ缶の登録商標名となっておりそのロゴはツナ缶のラベルに表示されている。 米国人の「海の鶏肉」を認識する英語は”Chicken of the sea”であり、「はごろもフーズ」のシーチキン”Sea chicken”とういう命名は輸出のための苦肉の策の結果と思える。 これを韓国の会社がやったら、日本人はパクリと言うだろう。ほぼパクリと私は思うが――
Chicken of the Sea - Logo

■ (1) 何がツナなのか?

● 先ず、ツナとかツナ缶というのはマグロだけを指しているものではないという事。 ツナ(英語tuna)は、スズキ目サバ科マグロ族(Thunnini)に分類される魚の総称で5属14~15種が含まれ(ビンナガマグロはもちろん、キハダマグロそれにカツオやサバもこの中に入る) ⇒ Wikipedia日本語版 「ツナ」。 ただし、日本語版「ツナ」の解説は英語版「Tuna」の要点翻訳であり、かなり割愛している。 英語版は詳細に解説している ⇒ Wikipedia英語版「Tuna」

● また、国連のFAO(Food and Agriculture Organization 食糧農業機関)はツナ(tuna)を13種4属と定義しているが、当然カツオも当然含まれまている ⇒ http://www.fao.org/docrep/003/T3740E/T3740E02.htm
FAO_TunaUS FDA - Canned Tuna - Approved fish● さらに、世界で最初にツナ缶を製造・販売した米国では、連邦規制基準(CFR=Code of Federal Regulations)によって詳細に「ツナ缶」(Canned tuna)を規定しており、ツナ缶に使える魚種を14種と規定している、当然カツオも含まれている。 「ツナ缶」(Canned tuna)を規定するCFRは米食品医薬品局(FDA=Food and Drug Administration)のサイトに掲載されており、誰でも閲覧できる ⇒ http://www.accessdata.fda.gov/scripts/cdrh/cfdocs/cfcfr/cfrsearch.cfm?fr=161.190

● 報道によると「はごろもフーズ」は米国基準に合わせているとの事。 輸出するためには、やはり米国基準に準拠してツナ缶を製造すことになるのだろう。 他社も米国基準に準拠していると思う。 日本のツナ缶は米国の規定でひも解かなければ、なぜ「ライトミート」というのか、なぜ「ライトツナ」というのか、”L”の意味は何なのか….という事は分からないのだ。 残念なことに、ネット上で英語が堪能で米国法規や行政法に詳しい人間で情報提供しているのはHashigozakuraを含めて極めて少ないのが現実だ。 ゆえに、ネット情報は素人情報の錯綜とそれによる混迷になる場合が多いと私は危惧する。

■ (2). ツナ缶にはどういう種類があるのか?

● 前述の米連邦規制基準では、ツナ缶は加工後の魚種による色の明度(Munsell value)や加工形状(固形(Solid)、ぶつ切り(Chunks)、フレーク(Flakes)、すりつぶし(Grated))、そして同梱素材(packing media、オイルか水かなど)などによって分類される。

● 【色の明度による種類】 これを日本の消費者がよく理解していないのでネットにある不正確な説明や解説を信じてしまう。 この点に重点を置いて説明したい。 ツナ缶を規定する米連邦規制基準のSec.161.190(a)(4)によれば明度(Munsell value、これは後で説明)によって以下の4種類に分類されている――
色の明度によるツナ缶のツナの分類(i) ホワイト(White) ― このホワイトはビンナガマグロ(albacore)だけに限定され、かつ、加工後の魚肉の明度が6.3以下でないものをいう。 いわゆる「ホワイト・ツナ」(White tuna)、「ホワイト・ミート・ツナ」(White meat tuna)などと呼ばれる。 以下の画像で「はごろも」と米国のラベルの表示の違いが分かる――
はごろものツナ缶(White)の表示  米国のツナ缶(White)のラベル表示

(ii) ライト(Light) ― ビンナガマグロ以外の魚種(主なものでいうとキハダマグロやカツオなど)に適用され、明度が5.3以下でないにものをいう。 いわゆる「ライト・ツナ」(Light tuna)、「ライトミート・ツナ」(Light meat tuna)と呼ばれる。 ライト(Light)はこの場合、色の濃淡に使うライトカラーのライト(light)であり、カロリーが少ない時に使う重い軽いを意味するライト(light)ではない。 ネット上の知りうる限りの説明は間違っている。 さて、はごろもフーズHPの商品情報ページに行くと「L」も「マイルド」も「シーチキン(油漬け)ライトミート」の下に掲載されていて「ライト・ツナ」(Light tuna)だという事は明白だ――
シーチキン(油漬け)ライトミートただ、はごろもフーズの場合は「ライト・ツナ」(Light tuna)を魚種によって、シーチキン「L」はキハダマグロ、シーチキン・マイルドはカツオと振り分けている。 ライト・ツナまたはライトミートと明確に分かるように表示していないため「シーチキン・マイルドはカツオでツナでない」と思っている人がかなりいるようだ。 しかし、シーチキン・マイルドもツナ缶なのだ。 では、いなば食品はどうか――
いなば食品ツナ缶いなば食品の場合はキハダマグロを使用したものを「ライトツナ」、カツオを使用したものを「ライト」と表示している。 こういう日本の表示がカツオは「ツナでない、ツナの代用品」と思わせているのではないか? などと思うのだが。 ではアメリカはどうか? Chicken of the Sea Int’l社HPのライト・ツナの商品ページを見てみよう――
ライトツナの表示(米国)米連邦規制基準のSec.161.190(a)(4)に基づきライト・ツナはライト・ツナである。 カツオもキハダマグロも同列でライト・ツナの中で区別をしていない。 この意味において、イナバ食品の「ツナ缶の基礎知識」>「原料の基礎知識」で解説されている「ホワイトミート/ホワイトツナ ライトミート/ライトツナ」の説明は的を射ている――

イナバ食品・ツナの基礎知識・原料の種類● ホワイト・ツナとライト・ツナの分かれ目を決める色の明度(Munsell value)について

この明度表をみて頂ければ一目瞭然だと思うが、縦方向が明度(Munsell value)だ。 この明度がホワイト・ツナ(White tuna)とライト・ツナ(Light tuna)を区別する基準に用いられている。 残念ながら、これを説明しているサイトはないようだ――
色の明度(Munsell Value)☛ 参照: Wikipedia 英語版 <Munsell color system>
☛ 参照: Wikipedia 日本語版 <マンセル・カラー・システム>

(書きかけ中…..これ結構、骨が折れます……まだ続きます)

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