伊勢神宮・遷御の儀⇒<神々の引っ越し>62回目の式年遷宮

10/6 11:50 更新】 20年に1度、神々を新しい社殿に遷(うつ)す伊勢神宮の「式年遷宮」がこのヤマ場を迎える。天武天皇が定め、20年に一度、天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祭る内宮(ないくう)と、豊受大御神(とようけのおおみかみ)を祭る外宮(げくう)の社殿を東西に隣接する敷地に建て替え、1500点以上に及ぶ神宝や装束も古式のまま新調する。 持統4年(690年)から1300年にわたり継承され、62回目となる今回は10月上旬の「遷御(せんぎょ)の儀」でいよいよクライマックスを迎えた。

「ご神体」を新宮に移す「遷御」は皇大神宮(内宮)が10月2日、豊受大神宮(外宮)が同5日に、いずれも午後8時から行われる(備考:「遷御」の日時を決定するのは天皇陛下である、それを「御治定(ごじじょう)」という)。 「遷御の儀」と同じ時間帯に皇居では、神嘉殿(しんかでん)の前庭で「遙拝の儀」が行われ、衣冠束帯正装の陛下が、閉じられた屏風(びょうぶ)の中で、お一人で儀式に臨まれる。 皇后さまは皇居・御所で、皇太子ご夫妻もお住まいの東宮御所で拝礼される。

伊勢神宮の2013年の参拝者は9月20日、900万人を突破した。23日現在で内宮が約593万人、外宮が約331万人、計約924万人となっている。

伊勢神宮の2013年の参拝者は9月20日、900万人を突破した。23日現在で内宮が約593万人、外宮が約331万人、計約924万人となっている。

10月2日、ご神体を新しい正殿に移す「遷御の儀」が始まる午後8時前に、内宮では、、儀式を執り行うおよそ150人の神職たちが太鼓の音を合図にご神体がまつられている正殿のある敷地に入った。 列の先頭には、天皇陛下のお使いや天皇陛下の長女で臨時祭主の黒田清子さんが並び、たいまつの明かりの中、参道を進んでいった。

   150人の神職たち  天皇陛下の長女で臨時祭主の黒田清子さん

午後8時からは、秋篠宮さまや安倍総理大臣など、神宮から招かれた3000人の参列者が見守る中、ご神体を移す「遷御の儀」が行われる。
伊勢神宮・遷御の儀02

午後8時前、鶏の鳴き声を模した声を3回唱える「天岩戸」の故事にならった「鶏鳴三声(けいめいさんせい)」の儀式で始まった、神様の引っ越し

午後8時前、鶏の鳴き声を模した声を3回唱える「天岩戸」の故事にならった「カケコー」と3度唱える「鶏鳴三声(けいめいさんせい)」の儀式で始まった、神様の引っ越し

午後8時、天照大神(あまてらすおおみかみ)を古い正殿から出す「出御(しゅつぎょ)」が始まり、「絹垣(きんがい)」と呼ばれる白い絹の幕に囲まれたご神体が、古い正殿から新しい大宮「新宮(にいみや)」へと移された

午後8時、天照大神(あまてらすおおみかみ)を古い正殿から出す「出御(しゅつぎょ)」が始まり、「絹垣(きんがい)」と呼ばれる白い絹の幕に囲まれたご神体が、古い正殿から新しい大宮「新宮(にいみや)」へと移された

午後8時、灯籠の明かりなどが全て落とされ、天の岩戸の故事にならい、神職が鶏の鳴き声をまね「カケコー」と3度唱える「鶏鳴三声(けいめいさんせい)」を合図に儀式が始まった。勅使が「出御(しゅつぎょ)」を3度告げると遷御の列が出発。たいまつとちょうちんの明かりを頼りに、大宮司・少宮司らが「仮御樋代(かりみひしろ)・仮御船代(かりみふなしろ)」に収められたご神体「八咫鏡(やたのかがみ)」をしずしずと運んだ。 行列は新正殿前まで進んでご神体を移し、神宝や装束も奉納。正殿の扉が閉じられ、1時間ほどで遷御の儀は終了した。

「式年遷宮」の「遷御の儀」で絹の幕に囲われ、新正殿に向かうご神体

「式年遷宮」の「遷御の儀」で絹の幕に囲われ、新正殿に向かうご神体

■ 1300年の歴史

伊勢神宮の「式年遷宮」は1300年の歴史が伝えられている。 なぜ「式年遷宮」は20年に一度行われるのか? それは、「木造建築である社殿の尊厳を保つため」、「宮大工などの技術を伝承するため」、「20年は人生の区切りと考えられるため」など、さまざまな説がある。 式年遷宮の行事は8年にわたって続き、合わせて33の行事や神事が執り行われる。 62回目を迎える今回も、木の伐採にあたり山の神に安全を祈願する2005年の山口祭から始まった一連の行事は、木材を神宮域内に曳(ひ)き入れる「御木曳行事(おきひきぎょうじ)」や地元市民らも参加した今夏の「御白石持(おしらいしもち)行事」などを経て一歩一歩進んできた。

■ 遷宮に要する歳月だけでなく、そのスケールは大きい

社殿や鳥居など65棟の建物と宝物や装束など1600点が新調された。 そのために、地元のほか、長野県や岐阜県のヒノキの木が1万本余り使われたという。 一連の費用はおよそ570億円。 1973年の60億円、93年の327億円から大きく増えた。 造営に必要な木材は約1万本、萱は2万3000束。 ヒノキは大きなもので長さ10メートルを超える。 「御装束神宝(おんしょうぞくしんぽう)」と呼ばれる神々の調度品や衣装など714種1576点もすべて一新。 全てが古代から続く寸法、技法で作られ、完成品は神宮司庁の職員が細部まで検査して質を確認する。

■ 伊勢神宮内宮の御神体

内宮のご神体は三種の神器(さんしゅのじんぎ)の一つの「八咫鏡(やたのかがみ)」で、白い絹のとばりに覆われて、午後8時、すべての明かりが消されて雅楽が演奏されるなか、およそ150人の神職によって、現在の正殿の隣に建て替えられた新しい正殿へと移される。

三種の神器(さんしゅのじんぎ)☛ 三種の神器(さんしゅのじんぎとは、天孫降臨(てんそんこうりん)の時に、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が天照大神(あまてらすおおみかみ)から授けられたという鏡・玉・剣 ⇒ 八咫鏡(やたのかがみ)・八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)・天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ、又は草薙剣(さなぎのつるぎ)ともいう)であり、日本の歴代天皇が継承してきた三種の宝物である。 八咫鏡(やたのかがみ)は伊勢神宮の御神体として内宮に奉安されている。 八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)は皇居吹上御殿の剣璽(けんじ)の間に、剣(レプリカ)とともに保管されている。 天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ、又は草薙剣(さなぎのつるぎ)は熱田神宮の奥深くに神体として安置されている。

伊勢神宮・遷御の儀03伊勢神宮・遷御の儀04
(参考: <「神々の引っ越し」10月ヤマ場 62回目の式年遷宮>(日経2013/9/28 12:15); <伊勢神宮でまもなく遷御の儀>(NHKニュース10月2日 19時12分))

【動画】 伊勢神宮「遷御の儀」 平成25年10月2日午後8時開始

ドナルド・キーン先生日本文学研究者、ドナルド・キーン先生(91)は「遷御の儀」終了後こうコメントを述べられている

☛ 「とても素晴らしい儀式だった。 4回も遷御の儀を見ることができて、91歳まで生きていて本当に良かったと思う。 1回目に見た1953年は外国人の拝観者はほとんどいなかったが、今回は私の友人も米ボストンから駆け付けた。 国籍という枠組みを超越した神事で、もはや伊勢や日本国内だけ伊勢神宮「遷御の儀」は「国籍超越した神事」ドナルド・キーン氏(の儀式ではなくなっている

伊勢神宮「遷御の儀」は「国籍超越した神事」ドナルド・キーンさん(産経2013.10.2 23:51)より>

(少々脱線するが、ドナルド・キーン先生に関して最近の東京新聞の記事「ドナルド・キーンの東京下町日記 ノーベル賞と三島、川端の死」(2013年10月6日)も読んで頂ければ幸いである。)

(もう一つ横道にそれよう。 「日本人は、日本文化を外国人には理解できないものと、信じたいのではないか」、いや、 「日本文化は日本人だけのものではない」とドナルド・キーン先生はおっしゃっています ⇒ 「日本文化は日本人だけのものではない ~ ドナルド・キーンさんの歩いた道」(国際派日本人養成講座No.817 2013/09/29)

■ 伊勢神宮内宮で奉幣の儀(ほうへいのぎ)

奉幣の儀(ほうへいのぎ)1「遷御の儀」が無事終えたことを祝う儀式「奉幣の儀」が10月3日午前10時行われた。 「奉幣の儀」とは、「遷御」の儀式が無事終えたことを祝って、天皇陛下からのささげ物を奉納する儀式のことである。 秋篠宮さまが見守るなか、祭主の池田厚子さんと陛下のお使い(勅使)を先頭に、遷御の儀と同じ装束を身にまとった神職などおよそ200人が境内を進み、新しい社殿にささげ物の絹などの布と玉串を納めた。 神職たちは古式にのっとって作られた料理を囲んで酒を口にする行事「饗膳の儀」も執り行った。

奉幣の儀(ほうへいのぎ)2 奉幣の儀(ほうへいのぎ)3 奉幣の儀(ほうへいのぎ)4

(<伊勢神宮で「奉幣の儀」>(NHKニュース 10月3日19時16分)より)

■ 伊勢神宮内宮での遷宮終局

10月3日午後、伊勢神宮(三重県伊勢市)の内宮では、旧正殿に残っている宝物を新正殿に移す古物渡(こもつわたし)や御神楽(みかぐら)の奉奏などが行われた。

伊勢神宮内宮での遷宮終局午後2時ごろからの古物渡には、2日夜の遷御時と同様、鷹司尚武大宮司ら黒や赤、紺色の装束を身にまとった神職約50人が奉仕。神職は新正殿の扉を開けた後、旧正殿に向かい、宝物を移動させた。 夕方には御神楽に先立ち、御神楽御饌(みけ)の儀式で神様に食事をささげ、夜には最後の祭事となる御神楽が奉奏された。 内宮に祭られる天照大神に仕える立場の臨時神宮祭主で天皇家の長女、黒田清子さん(44)や、天皇陛下の勅使らも参列する中、宮内庁の楽師が新社殿敷地内の四丈殿で神楽を奏でた。 神様にだけささげる「秘曲」という特別な曲も演奏された。

8年にわたって続いた計約30の遷宮の諸祭事が全て終わった。 5日には外宮で遷御の儀が営まれ、遷宮祭事は6日に完了する。

(<伊勢神宮内宮での遷宮終局 5日外宮で「遷御の儀」>(日経2013/10/3 23:01)より)

■ 伊勢神宮外宮(げくう)の「遷御の儀」(せんぎょのぎ)

伊勢神宮外宮(げくう)の新正殿

伊勢神宮外宮(げくう)の新正殿(写真左)

 伊勢神宮の外宮には衣食住の神とされる豊受大神が祭られている。 外宮社殿を20年ごとに造り替え、神様に引っ越ししてもらう式年遷宮のクライマックス「遷御の儀」を5日夜に控え、神様を迎えるのに先立ち、新しい正殿を飾り付ける御飾の儀式が5日、行われた。 遷御前の最後の儀式で、準備が全て整った。

伊勢神宮外宮で、御飾の儀式外宮の御飾では、天皇家の長女で臨時神宮祭主の黒田清子さん(44)や鷹司尚武大宮司ら神職が、遷御時にご神体を入れる器となる仮御樋代などを現正殿に奉納し、ご神体を移動させる準備をした。その後、新正殿に向かい、扉の奥ですだれの役割をする御幌や、正殿の壁を覆う御壁代など絹の布で内部を飾った。

遷御の準備整う 伊勢神宮外宮それに先立つ4日、外宮では「後鎮祭(ごちんさい)」「御装束神宝読合(おんしょうぞくしんぽうとくごう)」「川原大祓(かわらおおはらい)」が続けて営まれた。 後鎮祭では社殿の完成を感謝し鶏などを新正殿に供える。 御装束神宝読合は新正殿に納める品々を確かめる儀式。赤や青の装束に身を包んだ神職と池田厚子祭主が新社殿の中にある四丈殿で、新たな調度品などを目録と照らし合わせた。 夕刻の川原大祓には黒田清子臨時祭主と神職、臨時出仕として遷御に奉仕する全国の神社関係者らが参列。神宝が納められた十六の辛櫃(からひつ)とすべての参列員をはらい清め「お引っ越し」の準備が整った。

(参考:<伊勢、外宮でも5日夜に「遷御の儀」 準備整う>(日経 2013/10/5 13:29))

■ 外宮で1500年間、一日も絶えることなく続けられている祭事

豊受大神宮御垣内にある御饌殿(みけどの又はみけでん)があり、毎日朝夕の二度、天照大御神、豊受大御神をはじめ神々にお食事がたてまつられいる。 この祭事はナント鎮座いらい1500年間、一度も絶えることなく続けられいる。 日本の神道はスゴイ! 1500年間、一度も絶えることなくこの祭事を続けいる! (「韓国よ、日本のこの律義さをよーく理解してから靖国神社の話をせよ! 軍国主義に結びつけるのは単なる無知、要は日本の、日本文化の律儀さの問題なのだ! 1500年間続けるのは世界で日本人しかいないだろ。」と言いたい。)

外宮、朝夕二度の食膳祭事<参照: 豊受大神宮HP http://www.isejingu.or.jp/shosai/geku/geku.htm; NHKニュース「伊勢神宮外宮できょう遷御の儀」動画(10月5日6時46分)>

■ 伊勢神宮式年遷宮 外宮で「遷御の儀」が終了

20年に1度、社殿などを造り替える伊勢神宮(三重県伊勢市)の式年遷宮は5日夜、内宮(ないくう)に続き外宮(げくう)でもハイライトとなる「遷御(せんぎょ)の儀」が営まれ、ご神体が新宮に移された。6日は天皇陛下からの捧げ物「幣帛(へいはく)」を奉る「奉幣(ほうへい)」などが行われ、内宮と外宮では祭事が終了。 8年にわたり続いてきた遷宮祭が幕を閉じる。

これまでの正殿から西隣の新社殿にご神体を移す外宮の遷御は、天皇陛下の使者である勅使や臨時祭主の黒田清子(さやこ)さん、鷹司尚武大宮司ら約120人が奉仕。皇族代表として秋篠宮さまが参列され、2日の内宮の遷御とほぼ同様に行われた。

「カケロー」という鶏の鳴き声をまねた神職の発声後の午後8時、神職らが絹の覆いに囲まれたご神体を正殿から運び出し、約300メートル先の新正殿へ。約4000人の特別奉拝者に1300年以上続く秘儀を見守られ、ご神体はゆっくりと新宮に納められた。

外宮で「遷御の儀」1外宮で「遷御の儀」2外宮で「遷御の儀」3伊勢神宮式年遷宮 外宮で「遷御の儀」(産経 2013.10.5 21:51)より>

私は今58才であり、この次の式年遷宮まで存命しているかどうか定かではない。 最後となるかもしれないので、とりあえず「桜吹雪」で式年遷宮のお祝いだ~

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