「中国4大国有商業銀行すべてが北朝鮮への送金業務停止」と朝日新聞が5/10朝刊1面記事に掲載した…

更新2013-5-12】 中国の国有銀行大手の中国銀行が7日、北朝鮮の貿易決済銀行である国営の朝鮮貿易銀行に対して、取り引きの停止と口座の凍結を通知した。 朝日新聞は5月10日朝刊の1面記事で「中国4大国有商業銀行すべてが北朝鮮への送金業務停止」と報じた。 5月12日産経電子版によると、中国は北朝鮮の“ネズミの穴”も塞ぎ始めたらしい(“ネズミの穴”とは中朝国境を往来する中国朝鮮族などの商売人による「現金持ち込み」の送金闇ルートを指す)。中国は北朝鮮締め付けに本腰を入れ始めたのか?――

中国4大銀行、北朝鮮へ送金停止(朝日2013-5-10)中国4大銀行が送金停止
北朝鮮向け、制裁理由
(朝日新聞朝刊1面 2013年5月10日)

中国の4大国有商業銀行すべてが、北朝鮮への送金業務を停止していることが分かった。4銀行の複数の関係者によると、いずれも北朝鮮のミサイル発射や核実験を受けた制裁措置の一環で、中国政府機関からの直接の指示があったという。北朝鮮に対する中国の懸念を示すもので、中国で働く北朝鮮人の本国送金などに影響が出ているとみられる。

送金業務を停止しているのは、中国銀行、中国工商銀行、中国建設銀行、中国農業銀行の4行。北朝鮮が核実験をした今年2月から3月ごろに始められた措置だといい、「弾道ミサイル発射などで制裁国家になった」(建設銀行の支店幹部)ことが理由だという。

外貨取引が多い中国銀行の関係者らは、外貨取引を管理する政府機関から通知があったことも明かした。また、中国銀行は9日、朝日新聞に「朝鮮貿易銀行の口座閉鎖を通知し、当該口座への送出金業務の受け付けを中止した」とし、口座の閉鎖を確認した。

こうした措置を受け、遼寧省丹東市の中国の貿易会社関係者は北朝鮮に送金ができない状況にあることを認める。中朝貿易に一定の影響が出ている模様だ。

ただ、口座を閉鎖された朝鮮貿易銀行の取引額などは明らかになっておらず、実際にどれだけ制裁効果が出ているのかは不明だ。「中朝貿易は現金取引や物々交換も多い」(北京の外交筋)、「お金の運び屋が北朝鮮に運んでくれる」(中国の貿易会社関係者)といった指摘もある

一方、米国務省のベントレル副報道官代行は8日の会見で「中国による制裁強化の措置を歓迎する」と述べた。朝鮮貿易銀行への制裁は米国が3月に実施したが、同行と米国企業の取引はほとんどないとみられる。ベントレル氏は「引き続き影響力を行使することを中国に求める」とした。 (北京=奥寺淳、上海=斎藤徳彦)

中国がついに北朝鮮を見限る?金正恩氏の贅沢もお預け…
(産経 2013.5.12 07:00)

中国が北朝鮮に金融制裁を本格化させ、相次いで北朝鮮の口座を閉鎖、取引停止を開始した。ミサイル発射や核実験を繰り返す北朝鮮に対して中国政府による独自経済制裁は初めてで、国際社会に「中国の本気度」をアピールしている。取引停止は対外貿易の70%を中国に頼る北朝鮮にとって心理的、経済的な圧迫となるが、気になるのは金正恩体制の権力の源泉「秘密統治資金」への影響だ。この国際経済包囲網で北朝鮮の核ミサイル挑発を弱体化できるのか? (久保田るり子)

■ 中朝国境の“ネズミの穴”ふさぐ

中国の国有商業銀行の中国銀行が北朝鮮を代表する外貨取引銀行、朝鮮貿易銀行に口座閉鎖を通告したのは5月7日だった。韓国メディアなどによると、このほかにも中国建設銀行など複数の中国金融機関が今春から北朝鮮口座を凍結しているもようだ。

だが、中国銀行の朝鮮貿易銀行の口座で出入りしてのは金一族の統治資金ではなく、あくまで貿易決済だ。また中朝関係者によると、北朝鮮は貿易取引でも突然の取引停止などに備えて「常に抜け道を無数につくっている」といい、今回の中国大手金融機関の措置は制裁効果より北朝鮮の体面を潰す影響の方が大きいとみられている。

しかしこの関係者は、「中国が北朝鮮に警告を発することに本腰を入れているのが事実。中国は北朝鮮の“ネズミの穴”をふさぎ始めた。これは過去になかったこと」と新事実を暴露した。

“ネズミの穴”とは、1300キロに及ぶ中朝国境を往来する中国朝鮮族などの商売人たちを指すという。「中国は今年4月から往来の人々の所持品、カバン、荷物などをことごとく検査している。そのうえで北朝鮮の持ち込まれるドル、ユーロ、中国元など外貨をすべて没収している」(同)

中朝国境から北朝鮮に流入する外貨は、北朝鮮の闇市場取引資金のほか金融機関を使った送金などで捕捉されないための「地下銀行」などの闇ルートとして活用されてきた。

このため、中国の商業銀行の口座を凍結されるより、中朝国境で現金を没収されるほうが北朝鮮にとってはダメージが大きいと観測されている。中朝を往来する中国側の業者は、現金没収措置に驚いているという。

■ 正恩氏の“サイフ”はどうなる?

2005年9月、米財務省はマカオの銀行「バンコ・デルタ・アジア」(BDA)を北朝鮮のマネーロンダリングに関与した疑いがあると指定し、これを受けてマカオ当局は同銀にある52の北朝鮮口座(2500万ドル=約24億5000万円)を凍結した。この影響で各国金融機関は北朝鮮との取引をストップした。その結果、北朝鮮は貿易決済ができなくなり国家経済は大打撃を受けた。

この金融制裁に懲りた北朝鮮はその後、世界中の秘密資金口座を見直し、外国人名義や外国企業の名を借りる「別人名義」にするなどの偽装工作を行ったとされる。偽装口座は中国、ロシア、東南アジア、スイス、オーストリア、南米など数十カ国におよび数百口座に上るとされ、国際機関や欧米情報当局が追跡調査している。

秘密口座で管理されているのが金正恩一族の権力の源泉ともなっている秘密統治資金だ。一族のぜいたくな暮らしの財源で、北朝鮮政権幹部を潤し忠誠を誓わせる統治資金でもある。朝鮮労働党38号室は秘密資金の管理、いわゆる「金庫番」部署で、39号室は麻薬、偽札など秘密資金捻出のための外貨稼ぎ機関だ。一族の秘密資金総額は「米韓両国が把握しているのは50億ドル(約4900億円)」(韓国紙、朝鮮日報)というが実態は不明。韓国統一省が調査した金正恩体制の権力機構の活動状況で、一時消滅したとみられていた38号室、39号室が活動を再開したことが確認されている。

中国が表玄関の金融機関での北口座閉鎖に加え、裏口の中朝国境での現金没収を始めたことで、金正恩氏の統治資金管理にどのぐらい影響が及ぶかはまだ、予測不能。だが、BDAのとき同様、北口座を扱うこと自体がその金融機関自体の信用問題とみなされるようになれば話は別だ。あらゆる金融機関が北朝鮮関連口座を排除にかかるだろう。

■ 中国が北朝鮮を締め上げる理由は?

米財務省は3月、米国の銀行に朝鮮貿易銀行との取引禁止銀行に指定。4月訪米した中国の武大偉・朝鮮半島問題特別代表に対し、中国銀行もこの制裁に加わるよう要請していた。今回の措置はこの米国の要請に応えたもので、一般的には「中国の国際社会へのアピール」との見方が多い。

しかし、別の見方もある。いま、中国が最も神経を注いでみているのは金正恩体制の安定度だ。核ミサイルを「撃つぞ、撃つぞ」と振り回し、制御できなくなった北朝鮮は中国にとっての外交カードにはならない。今回のように、中国が国境封鎖や金融制裁圧力まで使って「いい加減にしないと秘密資金を締め上げる」といわんばかりの脅しを実行するのは珍しい。

北朝鮮内部に暴走暴発など不確定要素が高まってきた?中国の動向はその可能性も示唆しているようで不気味だ。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/130512/kor13051207010000-n1.htm

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