B787 日米合同で機体調査・データを解析|空飛ぶ「電気飛行機」B787のトラブル、その原因は…

最新鋭機B787機の連続トラブルは世界中で運航停止になる事態に発展した。 日米合同調査が開始され機体データの解析も行われている。 こうした中で、米ボーイングはトラブルが相次いでいる新型機「787」の航空会社への引き渡しを当面見合わせることを決めている。 空飛ぶ「電気飛行機」ともいわれるB787、メーンバッテリー(GSユアサが供給するリチウムイオン電池)が黒く炭化していたことが明らかにされているが…その高性能バッテリーが裏目に出たのか、全体システムの問題なのか…原因は特定できていないが、解明が待たれる――


B787 調査チーム増員検討
(NHK 1月26日 5時9分)

B787 調査チーム増員検討全日空のボーイング787型機が緊急着陸したトラブルで、国の運輸安全委員会は、日本のほか、アメリカやフランスのメーカーなど、関係する企業が増えているため、調査チームのメンバーを増やすなど、態勢の強化を検討しています。▽このトラブルで、国の運輸安全委員会は、焼け焦げたバッテリーを、製造した京都市のメーカーに持ち込み、分解しながら調べていますが、バッテリーが異常な高温になった原因は分かっていません。このため、バッテリーに過剰な電気が流れ込むのを防ぐ充電器についても詳しく調べることを決め、この装置を製造したアメリカのメーカーに送るとともに、事故調査官を現地に派遣して調査することにしています。▽このほか、バッテリーシステム全体はフランスのメーカーが設計を担当しているほか、バッテリー内部にある温度や電圧を監視する装置は神奈川県の別のメーカーが製造するなど、調査が進むにつれ、関係する国や企業が増加しています。このため運輸安全委員会は、調査チームのメンバーを増やすなど、態勢の強化を検討しています。▽一方、アメリカの空港で出火した日本航空の787型機のバッテリーについて、アメリカの事故調査機関は、バッテリー内部で温度の上昇が制御できなくなる熱暴走が起きたことや、電池がショートしていたことが確認されたと発表していて、運輸安全委員会は、アメリカ側と情報を共有しながら調査を進めることにしています。http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130126/k10015074601000.html

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☛【関連する国と企業】
● リチウムイオン電池向けの充電装置(Battery Charger Unit and Start Power Unit)の製造⇒セキュラプレーン社(Securaplane Technologies、米アリゾナ州)(英メギット(MGGT)の傘下)
● バッテリーシステムを製造 ⇒ フランスのフランスのタレス社(Thales Group)
● 補助動力装置(APU) ⇒ ユナイテド・テクノロジー・アエロスペース(United Technology Aerospace Systems、米アリゾナ州)(米ユナイテッド・テクノロジーズ(UTC)傘下)
● バッテリー・モニタリング・ユニット(BMU) 関東航空計器(神奈川県藤沢市)が製造しGSユアサに納入
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米でB787の火元バッテリー公開
(NHK 1月25日16時2分)
787型機のバッテリー、熱暴走相次ぐトラブルで運航が停止されたボーイング787型機を巡って、アメリカのNTSB=国家運輸安全委員会は今月7日、アメリカ東部、ボストンの空港で一時出火した日本航空機の火元となったバッテリーを報道関係者に公開しました。

NTSB公開バッテリー画像1 NTSB公開バッテリー画像2
<<NTSBが公開、画像クリックで拡大。 画像はNTSBのオリジナルにリンク。>>

ボーイング787型機を巡っては、今月、全日空の機体が飛行中に煙を感知し、高松空港に緊急着陸したほか、アメリカでも東部ボストンの空港で、日本航空の機体が一時出火するなどトラブルが相次ぎ、アメリカの航空当局は運航の停止を要求しました。 これらのトラブルは、機体にある同じタイプのバッテリーの異常から起きており、原因を調査をしているアメリカのNTSBが24日に公開した日本航空機のバッテリーは、8つのリチウムイオン電池が黒く焼け焦げ、電池の中にある長さ10メートルのリチウムなどでできた膜も激しく焼けていました

会見したNTSBのハースマン委員長は、8つの電池のうち3つの損傷が特にひどく、少なくとも1つでは、内部の温度が制御不能になり、異常に発熱してしまう「熱暴走」が起きていたほか、異常な発熱につながるショートが起きていたことを明らかにしました。 このため、NTSBでは、電池の異常な発熱が出火につながったとみて、原因の特定を急ぐとともに、異常な発熱を防ぐための対策が十分ではなかったとみて、詳しく調べています。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130125/k10015056931000.html


運輸安全委 電池メーカーで詳しい調査
(NHK 1月24日 12時14分)
運輸安全委 電池メーカーで詳しい調査1  運輸安全委 電池メーカーで詳しい調査2
全日空のボーイング787型機が緊急着陸したトラブルで、国の運輸安全委員会は、損傷したバッテリーを製造した京都市の電池メーカーにバッテリーを運び込んで調査を始めました。▽運輸安全委員会の3人の航空事故調査官は、24日午前8時半ごろ、バッテリーを製造した京都市の電池メーカー、GSユアサに到着しました。運輸安全委員会は、23日まで都内にあるJAXA=宇宙航空研究開発機構の施設で、損傷したバッテリーの内部をCTスキャンを使って撮影して調べてきました。そして、24日からはバッテリーを製造した京都市の電池メーカーに運び込み、分解してさらに詳しく調べています。▽これまで、運輸安全委員会がフライトレコーダーの解析結果を基に調べたところ、飛行中、煙を感知したのと同じころ、バッテリーの電圧が急激に低下し始めていましたが、直前まで過剰な電圧は確認できなかったということです。運輸安全委員会は、バッテリー本体を詳しく調べるとともに、関連する電気系統の調査を進め、どのようなきっかけで異常が起きたのか、解明することにしています。http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130124/k10015024551000.html


B787 バッテリーの電圧急激に低下
(NHK 1月23日 18時39分)
B787 バッテリーを分解し調査へ全日空のボーイング787型機が高松空港に緊急着陸したトラブルで、煙を感知したのと同じころ、バッテリーの電圧が急激に低下し始めていたことが国の運輸安全委員会の調査で分かりました。▽一方、直前まで過剰な電圧は、確認できなかったということで、どのようなきっかけで異常が起きたのか、調査を進めることにしています。▽このトラブルで、国の運輸安全委員会は、バッテリーが何らかの原因で異常な高温になり煙が発生したとみて、バッテリー本体や関連する電気系統について調査しています。このうちバッテリーについて、フライトレコーダーの解析結果を基に調べたところ、煙を感知したのと同じころ、バッテリーの電圧が急激に低下し始めていたことが分かったということです。▽一方、直前まで過剰な電圧は確認できなかったということで、どのようなきっかけで異常が起きたのか、調査を進めることにしています。▽運輸安全委員会の後藤昇弘委員長は会見で、「バッテリーに問題があった可能性はあるが、今の時点では分からない。過剰な電圧がなかったかどうかについても結論づけるのは時期尚早で、さまざまなデータを踏まえ原因を明らかにしたい」と述べました。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130123/k10015008751000.html


B787 バッテリーの電圧急激に低下
(NHK 1月23日 18時39分)
B787 バッテリーの電圧急激に低下全日空のボーイング787型機が高松空港に緊急着陸したトラブルで、煙を感知したのと同じころ、バッテリーの電圧が急激に低下し始めていたことが国の運輸安全委員会の調査で分かりました。▽一方、直前まで過剰な電圧は、確認できなかったということで、どのようなきっかけで異常が起きたのか、調査を進めることにしています。▽このトラブルで、国の運輸安全委員会は、バッテリーが何らかの原因で異常な高温になり煙が発生したとみて、バッテリー本体や関連する電気系統について調査しています。このうちバッテリーについて、フライトレコーダーの解析結果を基に調べたところ、煙を感知したのと同じころ、バッテリーの電圧が急激に低下し始めていたことが分かったということです。▽一方、直前まで過剰な電圧は確認できなかったということで、どのようなきっかけで異常が起きたのか、調査を進めることにしています。▽運輸安全委員会の後藤昇弘委員長は会見で、「バッテリーに問題があった可能性はあるが、今の時点では分からない。過剰な電圧がなかったかどうかについても結論づけるのは時期尚早で、さまざまなデータを踏まえ原因を明らかにしたい」と述べました。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130123/k10015008751000.html


B787 バッテリーをCT検査 (NHK 1月22日 20時54分)
全日空のボーイング787型機が、飛行中に煙を感知して緊急着陸したトラブルで、国の運輸安全委員会は、JAXA=宇宙航空研究開発機構の協力を得て、損傷したバッテリーをCTスキャンを使って撮影し、内部の状態を詳しく調べています。▽このトラブルで、国の運輸安全委員会は、バッテリーに過剰な電気が流れて異常な高温になり、煙が発生したとみて、バッテリー本体や関連する電気系統について調査しています。▽このうち、バッテリーは、ケースの中に8つのリチウムイオン電池が並べられ、配線で結ばれていますが、今回のトラブルで内部が炭化するなどして、原形をとどめていない状態です。このため、運輸安全委員会は、JAXA=宇宙航空研究開発機構の協力を得て、22日、損傷したバッテリーをCTスキャンを使って撮影し、どの部分で最も炭化が進んでいるかなど、内部の状態を詳しく調べています。さらに、今後、バッテリーを電池メーカーに持ち込み、分解するなどして、調査を進めることにしています。▽このほか、当時の機体の状態を記録したフライトレコーダーを解析し、バッテリーにつながるさまざまな電気系統の電流や電圧のデータを一つ一つ確認するなどして、バッテリーに異常が起きた原因を調べています。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130122/k10014984881000.html


2013-1-21追加記事】 米運輸安全委員会(NTSB)は20日、米東部ボストンのローガン国際空港で起きた日本航空のボーイング787の出火事故について、補助動力装置(APU)用のバッテリーに過電圧はみられなかったとの見解を示した(産経)。 その後、21日11時56分のNHKニュースは「国土交通省の航空局は、アメリカのFAA=連邦航空局と共に21日午前11時から、バッテリーを製造した京都市の電池メーカー、GSユアサの本社に立ち入り検査に入った」と報じている。 この件に関しては朝日の記事のほうが詳しいようだ(ようやく朝日の記事に「タレス社」の名が出てきた。タレス社の事は中段に記述。) 産経と朝日の記事を掲載する――
B787_ユアサ立ち入り調査

B787トラブルで立ち入り バッテリーのGSユアサを
(朝日 2013年1月21日13時31分)

ボーイング787型機のトラブルで、国土交通省は21日、バッテリーを製造したGSユアサの京都市の本社に、航空法に基づき立ち入り検査した。米連邦航空局(FAA)と合同で検査し、炭化した全日空機のバッテリーの設計や製造が適切だったかを調べる。▽国交省によると、検査は同省航空局1人とFAA2人の態勢で、FAAは米国内の法令に基づいて検査に入った。工場で実際の製造工程も確認する。▽ユアサは787型機用のリチウムイオン電池を製造し、フランスのタレス社に納入している。高松空港に緊急着陸した全日空機のバッテリーは内部が炭化しており、国交省航空局の高野滋参事官は「我が国の航空機の安全を確保するのに検査が必要だ」と述べた。▽GSユアサの広報担当者は「立ち入り検査を受けているかも含めてコメントできない」と話した。▽また、日本の運輸安全委員会は、全日空機のデジタル飛行データ記録装置(DFDR)を週末に解析し、バッテリーに関連する電圧などのデータを航空局に提供した。充電器も持ち帰り、バッテリー以外にも異常がなかったか、電源系統を中心に調査している。今後、米国家運輸安全委員会(NTSB)の調査手法を参考に、CTスキャンなどを使ってバッテリーを詳しく調べる必要があるか検討するという。  http://www.asahi.com/international/update/0121/TKY201301210070.html

バッテリーの過電圧なし、日航機出火で米当局
(産経 2013.1.21 11:08)

米運輸安全委員会(NTSB)は20日、米東部ボストンのローガン国際空港で起きた日本航空のボーイング787の出火事故について、補助動力装置(APU)用のバッテリーに過電圧はみられなかったとの見解を示した。▽NTSBによると、日航機のフライトレコーダー(飛行記録装置)のデータの解析から、「APU用のバッテリーは設計上の電圧の32ボルトを超えていなかった」ことが判明した。▽このバッテリーは、ジーエス・ユアサコーポレーション(GSユアサ)製。16日に高松空港に緊急着陸した全日空機にも搭載されており、日本の運輸安全委員会はバッテリーに過剰な電圧がかかり、内部の液体が過熱で漏れ出た可能性があると指摘していた。▽ただ、NTSBや米連邦航空局(FAA)は、出火原因との関係が疑われているバッテリーについて引き続き、配線や回路基板などを含めて調べている。▽ロイター通信によると、日本の運輸安全委員会の幹部は、NTSBの発表内容を今後の調査の参考にする意向を示したが、具体的な言及は避けた。 http://sankei.jp.msn.com/world/news/130121/amr13012111090003-n1.htm


B787_小杉調査官787 日米合同で機体のデータを解析
(NHK 1月19日 14時34分)

B787トラブル フライトデータ解析全日空のボーイング787型機が高松空港に緊急着陸したトラブルで、アメリカの調査団が、19日、日本の運輸安全委員会を訪れ、全日空機のフライトレコーダーに記録された当時の機体のデータを合同で解析するなどしている。 19日午後1時すぎ、アメリカのNTSB=国家運輸安全委員会やFAA=連邦航空局などの調査団が、東京にある、日本の運輸安全委員会を訪れた。 アメリカの調査団は、18日、高松空港で、運輸安全委員会の事故調査官とともに、煙を感知し緊急着陸したボーイング787型機の機体や異常が起きたバッテリーの状況を確認した。 バッテリーは、中のリチウムイオン電池が原形をとどめないほど炭化し、ケースのふたが膨らむなど変形していて、運輸安全委員会は、バッテリーに過剰な電気が流れて異常な高温になり、煙が発生したとみている。 このため19日は、日本の運輸安全委員会がアメリカの調査団と合同で、全日空機のフライトレコーダーに記録された当時の機体のデータを解析するなどしている。 そして、バッテリー周辺の電気の流れを詳しく調べるなどして、異常が起きた原因の調査を進めることにしている。

フライトレコーダーで何が分かる

フライトレコーダーは、飛行中のパイロットの操縦や、各システムの動きなどを詳細に記録する装置で、トラブルなどの原因調査に欠かせないも。 国の運輸安全委員会は、全日空機から取り下ろしたフライトレコーダーを持ち帰り、19日から本格的にデータの解析を始めた。 今回のトラブルで、機長席の前にあるディスプレーには、床下の電気室で「煙を感知した」という表示が出たあと、バッテリーの「電圧低下」や「充電機能に異常」といった表示が次々に出た。 こうしたデータはフライトレコーダーに記録されていることから、運輸安全委員会は、いつ、どのような内容の不具合が表示されたのか詳しく調べることにしている。 また、各システムの電流や電圧の状況を調べるのも重要なポイントだ。 フライトレコーダーには、バッテリーにつながるさまざまなシステムの電流や電圧のデータが記録されている。 このため運輸安全委員会は、データを基に、機内の電気の流れを幅広く確認することで、バッテリーに異常が起きた原因を調べることにしている。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130119/t10014914661000.html

B787 バッテリー内部原形とどめず
(NHK 1月18日 19時39分)

全日空のボーイング787型機が高松空港に緊急着陸したトラブルで、国の運輸安全委員会が撮影した全日空機のバッテリーの写真からは、今月7日にアメリカの空港で駐機中、出火した日本航空の機体のバッテリーと同じように、ケースの中が黒く炭化している様子が分かった。 国の運輸安全委員会は、18日で現地での調査を終え、今後もアメリカ側と情報を共有しながら調査を進めていくことにしている。

B787 バッテリー 1B787 バッテリー 2B787 バッテリー 318日は、アメリカのNTSB=国家運輸安全委員会やFAA=連邦航空局などの調査団が、午前8時半ごろ、高松空港に到着た。 16日、全日空のボーイング787型機が飛行中に煙を感知し高松空港に緊急着陸したトラブルについて、国の運輸安全委員会は、16日夜から現地で調査を行っている。 これまでの調査で、バッテリーから可燃性の電解液が漏れ出し、中に並べられた電池が炭のようになっていたことが分かり、バッテリーに過剰な電気が流れて異常な高温になり、トラブルが起きたとみられている。

バッテリーの状況は

B787 バッテリー 4国の運輸安全委員会が撮影した全日空機のバッテリーの写真からは、アメリカの空港で駐機中、出火した日本航空の機体のバッテリーと同じように、ケースの中が黒く炭化している様子が分かる。 ケースの中には8つのリチウムイオン電池が並んでいますが、すべて原形をとどめないほどに炭化し、基盤や配線が黒く変色している。 ケースもふたの部分が膨らむなど変形していて、外側には電解液が流れ出た跡が黒く筋状に残っている。 787型機を巡っては今月7日、アメリカ東部ボストンの空港で、日本航空の機体のバッテリーから出火するトラブルが起きており、このときの日本航空の機体のバッテリーの写真と今回の写真を比べると、よく似た状態になっていることが分かる。 今回は、ボストンのトラブルと異なり出火は確認されていないが、バッテリーは異常な高温になっていたとみられ、その状況が写真からもうかがえる。

米当局と連絡を取り合い原因究明へ

運輸安全委員会とアメリカの調査団は、操縦室付近の床下にある、バッテリーが収められていた電気室を中心に状況を確認した。 バッテリーには、過剰な電気が流れるのを防ぐ保護回路が備えられていますが、今回は、この回路が働かなかった可能性もあるとみられることから、空港の施設に保管されているバッテリーについても詳しく調べた。 運輸安全委員会の小杉英世事故調査官は、「ボストンのトラブルと非常に似通った現象が起きたと考えている。アメリカの当局とも連絡を取り合いながら原因究明を急ぎたい」と述べた。 運輸安全委員会は、18日で現地での調査を終え、今後もアメリカ側と情報を共有しながら調査を進めていくことにしている。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130118/k10014902531000.html

B787 日米合同で機体調査開始
(NHK 1月18日 12時9分)

B787調査団1B787調査団2全日空のボーイング787型機が高松空港に緊急着陸したトラブルで、国の運輸安全委員会は、アメリカの航空当局の担当者らと共に、18日から合同で機体の調査を始めた。 アメリカの、NTSB=国家運輸安全委員会やFAA=連邦航空局などの調査団は、18日午前8時半ごろ高松空港に到着した。 16日に全日空のボーイング787型機が飛行中に煙を感知し高松空港に緊急着陸したトラブルについて、国の運輸安全委員会は、現地で原因の調査を進めている。 これまでの調査で、搭載されているバッテリーから可燃性の電解液が漏れ出し中に並べられた電池が炭のようになっていたことが分かり、バッテリーに過剰な電気が流れて異常な高温になりトラブルが起きたとみられている。 このため、運輸安全委員会とアメリカの調査団は、午前中、操縦室付近の床下にある、バッテリーが収められていた電気室を中心に状況を確認したとみられる。 バッテリーには、過剰な電気が流れるのを防ぐ保護回路が備えられているが、今回は、この回路が働かなかった可能性もあるとみられることから、日米の担当者は、別の施設に保管されているバッテリーについても詳しく調べることにしている。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130118/k10014888761000.html

B787トラブル その原因は…

■ バッテリー中心に調査

B787トラブル その原因は1このトラブルは、16日、山口宇部発羽田行きの全日空のボーイング787型機が、飛行中、操縦室のディスプレーにバッテリーの不具合や煙を感知したことを示す表示が出て高松空港に緊急着陸し、乗客が緊急脱出したもの。

17日は午前8時すぎ、国の運輸安全委員会の事故調査B787トラブル その原因は2官5人が高松空港を訪れ、本格的な調査を開始した。 16日夜の調査で、不具合の表示が出た操縦室付近の床下にあるバッテリーは、ケースが大きく膨らみ、中の液体が漏れ出した痕が黒く筋状に残り、床まで達していたことが分かっている。 このため、運輸安全委員会は、バッテリーの温度が異常に高まり、中の液体が漏れ出して、トラブルが起きた可能性が高いとみて、バッテリーを中心に詳しく調べた。

B787トラブル その原因は3その結果について、運輸安全委員会の小杉英世事故調査官は「バッテリーは、中のものが炭化し、液体が漏れ出すなどして、もともと28キロ余りあった重量が4.7キロ軽くなっていた。 また、バッテリーに過剰な電気が流れるのを防ぐ仕組みが働かなかった可能性もある」と話している。

■ 発煙の可能性も

B787トラブル その原因は4また、機内で煙が出ていたのかどうかも焦点の一つ。 このトラブルでは、全日空機の操縦室の画面に煙を感知したことを知らせる表示が出たほか、高松空港の管制官が「機体から煙のようなものが出ているのが見える」と指摘しているが、機内で煙は確認されいなかった。 このため、運輸安全委員会などが煙の有無を調べたところ、バッテリーがある電気室などで煙を感知すると、機内の空気を外に出す排気口にすすが付着していたことが分かった。 また、飛行高度に応じて機内の空気の圧力を調整するため客室内の空気を外に出す、胴体の左側前方に設けられた排気口にも、すすが付着していることが分かった。 小杉調査官は「排気口の一つに濃い茶色のすすが2メートルから3メートルにわたって付いていた。バッテリー周辺に火が出たような痕はないが、電気室内で煙は出ていたと考えている」と話している。

■ 異常な高温になったか

B787トラブル その原因は5今回のトラブルについて次世代電池の研究が専門で、東京理科大学の駒場慎一准教授は、「通常の電池の中にある電解液は水だが、リチウムイオン電池は高い電圧を実現するため、可燃性の有機溶剤が使われている。今回は何らかの原因で電池の温度が上昇して電解液が気化し、ケースを膨張させたのではないか。液体は漏れ出た電解液の一部だと考えられる」と分析している。 また、温度が上昇した要因については「充電時に、設計時の想定を超えた高い電圧がかかったことなどが考えられ、バッテリーそのものだけでなく、バッテリーにつながる回路を含めて電源システム全体を調べなければ真の原因は分からない」と指摘している。

■ 日米合同で調査へ

今月7日には、アメリカ東部のボストンで、日本航空のボーイング787型機のバッテリーから出火するトラブルも起きていて、原因に関するアメリカ側の関心も高まっている。 このため、運輸安全委員会は、18日、アメリカのNTSB=国家運輸安全委員会や、FAA=連邦航空局の到着を待って、合同で調査を行うことにしている。

(NHK Web特集「B787トラブル その原因は」 1月17日22時20分 http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/0117.html

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☛ メーンバッテリーはGSユアサが供給するリチウムイオン電池ではあるが、多くのメディアは製造元のGSユアサが一部品メーカーとしてボーイングに電池を納入しているかのような報道をしている。 しかし、GSユアサとボーイングの間にはランスのタレス社(Thales Group)という企業が介在している。 電池と航空機電源のマネジメントをするソフトウェアなどのシステムは、このタレス社製なのだ。 故に、タレス社のソフトの欠陥も疑われているのだ。 ただ、タレス社も相当のハイテク技術を持った会社である。 タレス社というのはフランスの宇宙航空・防衛に関するハイテク技術を扱う国策会社で、フランス政府が筆頭株主、年商は2兆円弱あり従業員も7万人近くおり、民生用ではエアバス・軍事用ではダッソー社(仏)のミラージュや最新鋭のラファール戦闘機などに使われる高度な電子システムのノウハウを持った企業だ。 (タレス・グループ(Thales Group)☛ Wikipedia  http://ja.wikipedia.org/wiki/タレス・グループ
以下に続く朝日の記事はタレス社には何にも触れていない点を留意して読んで頂きた。
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B787高性能電池が裏目B787、高性能電池が裏目
(朝日朝刊 3面 2013-1-8)

ボーイング787型機のバッテリートラブルは、世界中で運航停止になる事態に発展した。長期化が懸念される背景には、従来機より電気を多用する最新型機の特徴がある。

<翼、かじ、ブレーキ、空調> 電気を多用、重い負荷

「電気飛行機」

787型機の最大の特徴を、航空関係者はこう口をそろえる。翼やかじ、ブレーキなど、従来は油圧で動かした部品を電気信号とモーター駆動に置き換えた。重い油圧パイプがなくなり、大幅な軽量化が図れる。機内の空調も、従来はエンジンから圧縮空気を送り込んでいたが、家庭用エアコンと同様の電気式にした。

徹底した軽量化で燃費は2割向上し、コストに厳しい航空業界で、次世代機の座を射止めつつあった。 その結果、従来の2倍とも言われる大量の電気が必要になった。重要になったのが高性能バッテリーだ。

エンジンが止まっている駐機中や非常時に使う重要電源として、航空機はバッテリーを積んでいる。従来のニッカド電池式では巨大になり、旅客機として初めて軽量小型で大容量のリチウムイオン電池式のバッテリーを採用した。17日の運輸安全委員会の調査では、このバッテリーが高温になった形跡が確認された。

バッテリーは通常、飛行中は充電状態だ。開発したGSユアサによると、電気系統に不具合が起き、バッテリーに過剰な電流が流れる「過充電」状態になった可能性があるという。過電流が流れるとバッテリー自体が熱を持ち、膨張する恐れがある。安全装置もあるが、瞬間的な大電流は防ぎきれないという。

リチウムイオン電池に問題があっても従来のバッテリーに取り換えるわけにはいかない。航空機は設計段階で、バッテリーを含めた設計の審査で「型式証明」を取得しているからだ。審査には数カ月かかることも少なくない。GSユアサの担当者は「新たな代替品の開発には、サンプル製作や実験、テスト飛行で数年かかる」と話した。

代替機での運航、限界も

国内2社B787路線ボーイング787型機の運航停止命令を日米の当局から突きつけられ、航空会社は対応に大わらわだ。

「機材、乗員にも限りがある」。17日に国土交通省で記者会見した日本航空の米沢章・国際路線事業本部長は見通しを述べた。

日航は19~25日の運航予定も発表し、787を使う予定だった78便のうち70便を予備機を使うなどで運航し、欠航は8便にとどめた。だが、こうした「やりくり」をいつまでも続けることは難しい。

18日に国内・国際線で計30便を欠航させた全日空も19日以降、さらに欠航が相次ぐ可能性が高い。787を日航の7機より多い17機保有しており、影響はより大きい。

両社とも予備機に加え、787以外の飛行機を定期検査に入るぎりぎりまで飛ばすなどすれば穴埋めにある程度は使える。ただいずれこうした飛行機も検査入りが必要で、限界がある。

乗務員の確保も課題だ。パイロットはそれぞれ操縦できる飛行機が決められており、飛行機変更でやりくりがつかなくなることも予想される。慶応大の中条潮教授(公共経済学)は「今は緊急事態なので乗務員を無理させているはずだ。いずれ人繰りの根本的な見直しが必要となる」。機材と乗務員のやりくりによる対応は「1週間程度で厳しくなるのでは」(航空業界関係者)との指摘もある。

運航停止が長びけば経営へのダメージも現実味を帯びる。欠航なら収入はゼロ。代わりの飛行機を飛ばしても、従来機より燃料が約2割節約できる787よりコストはかさむからだ。

観光業界にも影響は及ぶ。787は乗り心地の良さも売りで、旅行会社も「ボーイング787で行くドイツ五大世界遺産」といったツアー旅行を売り込んできた。だがJTBは18日に予定していた20人前後の独フランクフルト行きツアーを、欠航の可能性があったため事前に中止した。

日本の部品業界、影響大きく B787トラブル
(日経 2013/1/17)

相次ぎトラブルを起こしたボーイング787型機は、日本企業との関わりが深い。三菱重工業、川崎重工業、富士重工業の3社で機体構造物の35%を担当。東レは翼や胴体向けの部材として炭素繊維と樹脂の複合材を各社に供給する。「現時点でボーイングから生産計画変更などの通知は受けていない」(富士重工)としているが、問題が長期化すれば影響は大きい。

三菱重工は名古屋航空宇宙システム製作所大江工場(名古屋市)に主翼の専門工場を設置。複合材を焼き固める特殊設備を増設するなど、ボーイングが2013年末をメドに予定する月産10機体制に向けた準備を進めている。川崎重工や富士重工も生産設備を増設。「早期解決を期待したい」(三菱重工)

増産に備え米国に配電装置の生産移管を進めるナブテスコも頭を痛める。「一時的に生産機数が落ち込むことも予想される」と指摘する。

16日の東京株式市場では787型機向け部材を生産する企業の株価が軒並み下落した。三菱重工と川崎重工株はそれぞれ3%、東レ株は4%下落。エンジン部品などに使うチタンを手掛ける東邦チタニウム株は6%、ジーエス・ユアサコーポレーション(GSユアサ)株も4%下落した。

現時点では影響が読み切れないが、設計や生産計画の見直しにつながれば業績にも響きかねないとの懸念が市場で広がる。SMBC日興証券の大内卓シニアアナリストは「来期の生産機数が減少に転じれば、失望感が出かねない」と話す。

787型機は試験飛行中のトラブルなどで、全日空への初号機引き渡しも3年以上遅れた。設備投資を終えていた日本勢は出荷が滞り「工場で在庫があふれた」とのため息も漏れた。引き渡しから1年超が過ぎ、ようやく収穫期に入ると見ていただけに、各社は今後の行方に気をもんでいる。 http://www.nikkei.com/article/DGXNASDC16010_W3A110C1EA2000/

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