理研発見の新元素113番「証明確実」 元素名「ジャポニウム」有力

理研発見の新元素113番「証明確実」 元素名「ジャポニウム」有力
(産経 2012.9.27 00:41)

理化学研究所は、平成16年に発見した113番目の元素の3回目の合成に成功したと発表した。新たな崩壊過程を確認したことで発見を確実に証明でき、新元素として国際的に認定される可能性が高まったという。日本物理学会の英文誌(電子版)に27日、論文が掲載される。

国際機関が新元素と認定すれば研究チームに命名権が与えられ、日本人が発見した元素の名前が初めて周期表に記されることになる。元素名は「ジャポニウム」が有力視される。

理研の森田浩介准主任研究員らは16年と17年の計2回、当時最も重い原子番号113の元素を加速器で合成。国際機関に申請したが、データ不足などを理由に認められなかった。

今年8月、3回目の合成に成功し、直後に壊れてドブニウムなどの元素に変わっていく様子を調べた。ドブニウムの崩壊パターンは2種類あるが、今回は過去2回とは違うタイプを観測。両方の現象を確認できたことで「113番の元素合成を百パーセント示せた」(森田氏)としている。

理研の野依良治理事長は「非常に説得力のある成果だ。新元素発見の証拠が一段と盤石になり、日本初の命名権獲得に大きく近づいた」と話す。

新元素は国際純正・応用化学連合など2機関が推薦する委員でつくる作業部会で審議。理研は今月27日に論文を送付し、年内にも命名権について見解が示される可能性がある。元素名はジャポニウムのほか、原子核物理学者の仁科芳雄氏にちなむ「ニシナニウム」などが候補に挙がっている。

ウランより重い元素は人工的に合成され、米露などが発見にしのぎを削ってきた。113番の元素は米露も発見したと主張しているが、理研チームが示したような崩壊過程での重要な証拠に欠けるという。

http://sankei.jp.msn.com/science/news/120927/scn12092700420001-n1.htm

新元素 日本、初めて発見か 認定ならジャポニウム?
(朝日新聞|科学 2012年9月27日0時12分)

理化学研究所のチームが2004年に発見を報告した新元素が、国際的に認定される可能性が高まった。再実験の結果、新元素の詳しい性質が明らかになり、発見の確度が高まったためだ。発見者と認定されればチームに命名権が与えられる。日本が発見した初の元素として、理研は「ジャポニウム」などの名を候補に挙げている。

元素は重くなると壊れやすくなり、放射線を出しながら、より軽い元素に変わる。ウラン(原子番号92)より重い元素は天然にほぼ存在せず、実験室で作ることによって新発見が積み重ねられてきた。

新元素は原子番号が113で、113個の陽子を含む原子核を持つ。自然界には存在せず、理研の森田浩介准主任研究員らのチームは03年から、加速器を使って亜鉛(同30)とビスマス(同83)の原子核を衝突させる実験を繰り返し、04年9月と05年、それぞれ一つずつ人工的に作って発見を報告した。ロシアと米国の共同チームも04年2月に発見を報告したが、成果を審査する国際専門委員会はいずれも「データ不足」として認定を見送っていた。

理研はその後、三つ目となる新元素を作って詳しく観測。崩壊して別の元素に変わる過程などをより詳しく調べ、論文にまとめて27日付の日本物理学会誌(電子版)に発表した。データ量が増え、「113番目の新元素」であることがほぼ証明された形だ。

審査する専門委は、化学者の国際機関「国際純正・応用化学連合」などが選ぶ5~6人の学者で構成される。委員の一人、中原弘道・東京都立大名誉教授は「理研のデータには高い信頼性がある。日本の発見が承認される可能性が高まったと言える」と話す。専門委は半年から1年かけて審議して、結論を出す見通しだ。

認定されれば、元素の周期律表に名前が記される。理研は名前の候補として、ジャポニウムのほかに、理研が生んだ国際的な物理学者、仁科芳雄博士にちなんだ「ニシナニウム」も挙げる。ノーベル化学賞を受賞した理研の野依良治理事長は「元素に日本の名前がつくことは、科学者を目指す日本の若者を元気づけるうえでも大いに意義がある」と話している。

新元素発見をめぐっては100年ほど前、東北帝大総長を務めた小川正孝博士が、自ら新元素を発見したと発表して「ニッポニウム」と命名したが、後に誤りとわかったことがある。今回の名称の候補として改めて「ニッポニウム」が挙がる可能性もあるが、略記号は「Np」がネプツニウム、「Ni」がニッケルですでに使われている。一方、ジャポニウムの「Jp」はまだ使われていない。

http://www.asahi.com/science/update/0926/TKY201209260710.html

☛ 【元素とは?】 元素 水素や酸素、金、鉄など物質を構成する基本的な要素。1869年にロシアの学者メンデレーエフが元素を順番に並べた「周期表」を提唱した。元素の中央にある原子核は陽子と中性子からなり、陽子の数が1個の水素から順に番号が付いている。自然界に存在しない元素は人工的に作る。現在は未認定を含め118番まであり、米国、ロシア、ドイツ、日本などが発見競争を続けている。

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理研発見の新元素113番「証明確実」 元素名「ジャポニウム」有力」への1件のフィードバック

  1. 最後の文章のとこですが、少し引っかかりましたので。
    元素記号に、J p が使われていないという文脈です。確かに間違いではありません。それどころか J すら、使われていないのです。ですので、J の1文字が有力なのでは?
    新たにJの付く元素が発見された時には、分別しやすいように小文字が続くのです。

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