ウナギ激減、高騰、ついにアフリカ産を初輸入!?

ウナギの稚魚(シラスウナギ)が減少し、ウナギは激減し価格が高騰している。 そもそも、ウナギは日常食品ではないのに、大量消費社会になってあたかも日常食品がごとくスーパーでも売られるようになってしまった。 消費量が度を越せばウナギの減少は当然起こる事だ。 かつてニシンが枯渇した。 今はカニやマグロが激減している。 大量消費社会はもう限界にきている。

日本の漁法の根本的問題もある―乱獲という問題だ。 儲かるとなると魚資源の再生産の限界を超えて魚を取ってしまう、産卵前に魚を取ってしまうので再生産されずに魚はドンドン減って行く。 それが流通機構にのってスーパーに並び、大量消費され、日本人は魚資源を枯渇させてきている。 ウナギも同じ道を歩んでいる。

漁業は魚の自然界での再生産を考えた漁法へ移行しし、消費者は資源を大切にしながら食生活を送るそういう社会に切り替えて行かなければとんでもないことになる。 美味い物を安く毎日でも食べたいという現在の我々の欲望のツケは我々の子孫に回される。 我々の子孫はエビも、カニも、マグロも、そしてウナギも図鑑でしかお目にかかれないという羽目になってしまう。

老子いわく、「足るを知る」。 アフリカ産まで輸入してウナギを供給する必要があるのだろうか…君はどう思う? 以下、NHKニュースより――

うなぎ激減 アフリカ産を初輸入
(NHK 7月3日 4時52分)

うなぎは近年、稚魚が減り供給量が激減していますが、消費が増える夏を迎え、量が豊富なアフリカ産を輸入する新たな動きが出始め、関係者は、安定供給にめどが立つのではないかと期待しています。

うなぎは近年、稚魚の極端な不漁が続き、日本鰻(うなぎ)輸入組合によりますと、供給量は最盛期の20分の1に激減しています。

こうした状況を受け、消費が増える夏を迎えて、静岡県浜松市の卸業者が先月下旬、アフリカ・マダガスカル産の食用うなぎの輸入に踏み切りました。 また、東京の業者も、今週中にもマダガスカルからうなぎを輸入する予定です。

組合によりますと、これまで輸入の実績があるヨーロッパ産やオーストラリア産は出荷に制限がかけられ、稚魚が豊富で量が確保できるアフリカ産が注目されるようになったということで、日本への輸入は初めてだということです。

アフリカ産は、現在、高騰が続いている日本のうなぎの6割ほどの価格で流通が可能だということで、2つの業者は、味や調理のしやすさを確認して、問題がなければ流通に乗せることにしています。 浜松うなぎ販売組合の加茂仙一郎副組合長は「この夏、うなぎを提供できるか不安があったが、これで安定供給にめどが立つのではないか」と話しています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120703/k10013283161000.html

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■ ウナギ高騰の理由は

なぜ、ウナギはこんなにも高騰するのか? 最大の要因は、うなぎの稚魚=「シラスウナギ」が激減しているためだ。 ピーク時の昭和30年代には、全国で200トンを超えていたシラスウナギの漁獲量は、年々減少し、去年はわずか9.5トンまで激減している。 これに伴って、シラスウナギの価格もまさに“うなぎ登り”で上昇。 平成18年に1キロ当たり26万6000円だった価格が、去年は3倍以上の86万5000円まで高騰した。

シラスウナギの減少の理由ははっきりとは分かっていないが、専門家は、エルニーニョ現象などによる海流の変化に加え、乱獲が原因ではないかとみている。 実は国内で消費されているうなぎの6割近くは、中国や台湾産である。 しかし、その多くが国産と同じ海域で育ったシラスウナギのため、中国や台湾産も減っている。

こうしたなか、これまでとは別の海域で育ったウナギに、今、注目が集まっている。 その1つが、オーストラリアのタスマニア。 ウナギの産地として知られる静岡県浜松市にある水産卸会社では、タスマニア産のウナギを販売しているが、国産と比べ1.5倍近い大きさ。 この会社では、5年前から細々とタスマニア産ウナギを扱ってきたが、最近のうなぎの高騰で輸送費などのコストを入れても、タスマニア産の方が割安感が出てきている。 このため、ことしに入って専門店や小売店などからの引き合いが増え、出荷量は去年の2倍にまで増加している。


■ 日本のウナギはどうなる

しかし、オーストラリアなどから来るウナギは、絶対量が少なく、国内の需要を満たすには十分ではない。 また、卵から養殖する技術が完全には確立されていないため、シラスウナギの漁獲量を減らすしか有効な対策はないというのが実情だといわれている。 日本の伝統食でもあるウナギを今後も食べ続けていくには、ウナギを有限な資源として守っていくことが不可欠だと専門家は指摘している。

東京海洋大学大学院の田中栄次教授は「日本近海では、ウナギは卵を産む前に捕獲されてかば焼きになり、卵を産む親がますます減っていくという悪循環に陥っている。 ウナギの消費量を少し抑えて、資源の回復を図ることが必要な時期にきている。中国や台湾などと協力して資源管理に取り組まないと、ウナギの資源を持続的に利用できない状況まで来ている」と警鐘を鳴らしている。

田中教授が指摘している資源管理に関して、水産庁や業界団体の間では、シラスウナギの漁獲量を制限するといった対策を検討する動きが出始めている。

(NHK Web特集 6月13日 「うなぎ 過去最高水準の高値に」より抜粋。 http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/0613.html

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