<富士山噴火に備え協議会発足(NHK6/8)>

富士山噴火に備え、神奈川、山梨、静岡の3県の防災担当者らが避難計画を検討する協議会が8日、静岡市で発足し、2012年度中に広域避難計画を定め、14年度までに合同で避難訓練を実施することを決めた。▼住民や観光客らの具体的な避難方法やルートなどの課題を各県に持ち帰り、検討を進める。次回は来年4月下旬に山梨県で開催する。▼協議会では、火山の専門家が富士山の生い立ちや噴火の特徴などを報告。藤井敏嗣東大名誉教授は「東日本大震災で日本の地殻構造は大きく変化した。南海トラフの巨大地震も予想され、富士山の活動が活発化する可能性は十分にある」と指摘した。(中日新聞=共同 2012年6月8日 18時12分 http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012060801001922.html)

富士山噴火に備え協議会発足
(NHK 6月8日 18時42分)

富士山の大規模な噴火に備えるため、国と地元の自治体による協議会が発足し、広域での避難計画作りや防災訓練の実施など、今後の防災対策を検討していくことになりました。

協議会は、富士山が噴火した場合の防災対策を話し合うために新たに設けられ、静岡市で開かれた初会合には、内閣府や気象庁、静岡、山梨、神奈川の各県の防災担当者、それに火山の専門家などが参加しました。 会合では、委員を務める静岡大学の小山真人教授が意見を述べ、「最新の研究では、過去の大噴火で出た溶岩の量がこれまで考えられていたより多かったことが分かってきた。こうした成果を基に、噴火の規模や被害の想定を再検討することが必要だ」と述べました。

富士山の噴火を巡っては、8年前の平成16年に国や自治体がさまざまな噴火を想定したハザードマップを作りましたが、大規模な噴火が発生した場合に複数の県にまたがる可能性がある避難の計画は策定されていません。 このため協議会は、広域での避難計画を今年度中をめどに検討し、平成26年度に合同の防災訓練を行うため準備を進めていくことになりました。

会合のあとの記者会見で、火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣会長は、「富士山が今すぐに噴火するとは考えていないが、去年3月の巨大地震などの影響でしばらくたってから火山活動に変化が出る可能性もある。関係する自治体が日頃から顔の見える関係を築き、噴火に備えた計画を作ることが大切だ」と話していました。

■ 協議会発足の背景

国や自治体が協議会を発足させた背景には、富士山で過去に巨大地震のあと、大規模な噴火が発生したケースがあるため、活動に大きな変化がないこの時期に防災対策を進めておこうというねらいがあります。 富士山の周辺では、去年3月の巨大地震の4日後にマグニチュード6.4の地震がありましたが、その後、富士山では噴火の兆候を示すような活動の変化は観測されていません。

しかし、富士山で300年余り前に起きた最後の噴火「宝永噴火」は、東海から西の太平洋沿岸で起きた「宝永地震」と呼ばれる巨大地震の49日後に発生していました。 また、世界各地でもマグニチュード9クラスの巨大地震が発生すると、直後から数年後にかけて近隣にある火山で大規模な噴火が起きています。
このうち、インドネシアでは、8年前、2004年のスマトラ島沖の巨大地震の直後から近隣の島々の火山で噴火が相次ぎ、おととし2月にマグニチュード8.8の巨大地震が起きた南米・チリでも、地震の1年余りあとの去年6月、震源地近くの火山で半世紀ぶりの大規模な噴火が発生しました。

気象庁によりますと、去年3月の巨大地震以降、東日本や東北などの20の火山で地震が増加したり、地表の温度が上昇したりするわずかな変化が確認されています。 専門家は、今後、各地の火山活動に顕著な変化が現れないかどうか、注意深く監視する必要があると指摘しています。

■ ハザードマップと防災対策

富士山では、12年前の平成12年に地下深くで発生する火山性の地震が一時、増加したことを受けて、観測態勢が強化されました。 現在は、気象庁や大学などの研究機関が山麓(さんろく)に地震計やGPSなどの観測機器を設置し、24時間態勢で監視を続けています。

平成16年には、国や地元の自治体などで作る検討委員会が、火口の位置や噴出物の種類ごとにさまざまなタイプの噴火を想定したハザードマップを作成しました。 平成18年、政府の中央防災会議は、富士山で噴火の危険性が高くなった場合の住民や観光客の避難に関する基本方針をまとめ、周辺の自治体に対策を進めるよう求めていました。

しかし、自治体の枠を超える広域避難を想定した具体的な計画はこれまで作成されていません。 協議会では、広域避難が必要になった場合の避難指示区域や警戒区域の設定の在り方を検討するほか、国や県がふもとの市町村をどのように支援していくのかも話し合うことにしています。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120608/t10015703871000.html

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