<Yahoo USA (米ヤフー) CEOに学歴詐称疑惑>米国サイトを調べてみた…

今朝のNHKの電子版ニュスで米ヤフー(Yahoo USA)の「CEOに経歴詐称疑惑」というのが配信されていた。 午後になるとブルームバーグが「米ヤフーCEOが学歴詐称-株主のヘッジファンドが批判」と配信した。 こういう時はやはり米国サイトのニュース原文をあたるの一番だ。 さっそく調べてみた。 先ずは以下ののニュースを読んで見よう。 [追記。 5/9日の日米記事続報を掲載。]

ヤフーCEOに経歴詐称疑惑
(NHK 5月4日 9時15分)

アメリカのIT企業「ヤフー」の再建を担うCEO=最高経営責任者が、大学で取得したと公表していたコンピューター・サイエンスの学位を実際には取得していなかったことが明らかになり、大株主が「経歴の詐称だ」として調査を求めています。▼3日、ヤフーの株式の5.8%を保有する投資会社「サード・ポイント」が、ヤフーの取締役会に送った書簡の中で明らかにしたものです。▼それによりますと、ヤフーのスコット・トンプソンCEOは、ストーンヒル大学でコンピューター・サイエンスと会計学の学位を取得したと公表していましたが、グーグルのサイトで大学の卒業名簿を検索したところ、コンピューター・サイエンスの学位については取得した事実がなかったということです。▼この投資会社は、トンプソンCEOが経歴を詐称したのであればITの専門家としての信用が失われることになるとして、ヤフーの取締役会に対して独立した調査委員会を速やかに設け、社内規定に違反していないか調査すべきだと申し入れました。▼これに対し、ヤフーは事実関係を認めたうえで「故意ではない誤りで、トンプソンCEOがIT企業を率いる資質をもった有能な経営者であることは変わらない」とコメントしています。▼ヤフーは、検索最大手のグーグルにシェアを奪われて業績の低迷が続き、ことし1月に就任したトンプソンCEOの下で経営再建に取り組んでいますが、今回の問題が経営に影響を与えるか注目されます。 <http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120504/k10014888891000.html>

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米ヤフーCEOが学歴詐称-株主のヘッジファンドが批判
(ブルームバーグ 2012/05/04 13:08 JST)

5月4日(ブルームバーグ):米ヤフー株を約5.8%保有する米ヘッジファンドのサード・ポイントは3日、ヤフーのスコット・トンプソン最高経営責任者(CEO)が報告した学歴が不正確だと批判した。サード・ポイントはヤフーの取締会人事の変更を提案している。

サード・ポイントのダニエル・ローブCEOはヤフー取締役会への公開書簡で、トンプソンCEOはストーンヒル大学でコンピューターサイエンスの学士号を取得したとしているが、同大がこうした学士号を付与し始めたのは、同CEOが卒業してから4年後だと指摘した。ローブ氏は、トンプソンCEOが取得した学位は会計学のものだとしている。

ヤフー取締役会はこの指摘を受けて、この件を調べた上で、「株主に対してしかるべき情報公開する」と発表した。同社はこれより先、「不注意な間違い」だと説明、「トンプソン氏が消費者向けテクノロジーの大企業を率いる十分な経歴を持つ有資格の経営幹部であるという事実に変更はない」としている。

サード・ポイントは3月、同社が示した4人の取締役候補について、株主投票を求める方針を発表。米グーグルやフェイスブックとの競争に苦しんでいるヤフーは「最もまずい経営の1社」だとして、改革を求めている。

サーブのローブCEOは書簡で、人選委員会を率いたパティ・ハート取締役も学歴を誇張していると指摘した。

米eベイ傘下のオンライン決済サービス、ペイパルの社長だったトンプソン氏は今年1月にヤフーCEOに就任した。  <http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M3H9YC6JIJUW01.html>

株主総会で支配権を得るため「委任状争奪戦」(Proxy Fight)で有名な米ヘッジファンドのサード・ポイント(Third Point)社の代表、ダニエル・ローブ(Daniel S. Loeb)氏が、色々調べて米ヤフー・トンプソンCEOのあら捜しに成功して突っついているというのが事の次第のようだ。

ダニエル・ローブ氏は米ヤフーHPに掲載されているトンプソンCEOの経歴に書かれているコンピューターサイエンスの学士号の学歴に注目し、事実と違うことをつきとめ米ヤフーに質問状を送ったわけだ。 もう修正されたが、質問状を送った時点では米ヤフーHPにはこのように掲載れていた(右サムネイル、クリックで拡大)。


ダニエル・ローブ氏が送った質問状はこのような内容だった。


このブログ投稿はまだ書きかけだが、英文記事だとこの辺りを読み比べてみた。

“Yahoo CEO Scott Thompson caught padding his resume”
http://money.cnn.com/2012/05/03/technology/yahoo-thompson-education/

“Yahoo! CEO’s Resume Error Revealed By Hedge Fund”
http://www.forbes.com/sites/abrambrown/2012/05/03/hedge-fund-questions-new-y
ahoo-ceos-resume-accuracy/

“Yahoo shareholder exposes exaggeration in CEO’s credentials; company calls
it ‘inadvertent’”
http://www.washingtonpost.com/national/yahoo-shareholder-exposes-exaggeratio
n-in-ceos-credentials-company-calls-it-inadvertent/2012/05/03/gIQA9sQ5zT_sto
ry.html

“Yahoo Cites ‘Inadvertent Error’ in CEO Academic Record”
http://online.wsj.com/article/SB10001424052702304746604577382443071391940.ht
ml


[Yahoo USA CEO学歴詐称疑惑 続報 5/9]

米ヤフー(Yahoo USA) CEOの学歴は「疑惑」ではなく「学歴詐称」が濃厚になってきた。 スコット・トンプソンCEOは現職に留まっているが、彼をCEOに選出するにあたって取締役会を主導したパティ・ハート取締役は次の株主総会で再選を辞退した。 この問題に対し、取締役会は特別委員会を設置し調査を開始する…..

米ヤフー、CEO「学歴詐称」で特別委 本格調査を開始
(日経 2012/5/9 8:19)

【シリコンバレー=岡田信行】 インターネット大手の米ヤフーは8日、取締役会に特別委員会を設置し、今年1月に就任したスコット・トンプソン最高経営責任者(CEO)の「学歴詐称問題」について本格調査を始めたと発表した。トンプソン氏は7日午後、従業員に電子メールを送り、「会社や従業員に与えた影響を思い、深く後悔している。全責任は私にある」と謝罪。米ヤフーの経営再建の行方は混沌(こんとん)としてきた。

トンプソンCEOは前職のネット決済大手、米ペイパル社長時代から、大学で会計学とコンピューター科学の学位を取得したとしていたが、同氏の母校がコンピューター科学の学位を授与するようになったのは、同氏の卒業後と判明。同氏が長年にわたって学歴を詐称してきた疑いが浮上していた。

米ヤフーは当初、「不注意による誤り」と説明したが、これに反発した大株主がトンプソンCEOの解任を要求。社内外に波紋が広がって、さらなる対応を迫られていた。

また、米ヤフーは同日、パティ・ハート取締役が次の株主総会で再選を辞退し、今期限りで退任すると発表した。ハート氏は2010年からヤフーの取締役を務め、キャロル・バーツ前CEOの解任後、トンプソンCEOに決まるまで取締役会で後任探しを主導した。

ハート氏がCEOを務める米カジノ機器大手、インターナショナル・ゲーム・テクノロジー(IGT)の取締役会がハート氏に米ヤフーから手を引くように求めた。ハート氏は「熟慮の結果、IGTのCEOとしての責任を優先する」とコメントした。

http://www.nikkei.com/tech/news/article /g=96958A9C9381959CE2EBE2E2998DE2EBE2E7E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2; da=96958A88889DE2E0E2E5EAE5E5E2E3E7E3E0E0E2E2EBE2E2E2E2E2E2

Yahoo director out after CEO resume scandal
(CNN Money May 8, 2012: 6:42 PM ET)

Yahoo director Patti Hart, who was in charge of the company’s CEO search, will not seek re-election at the next shareholder meeting. An exact date for the meeting has not been set, but last year’s event was held in June.

Yahoo said Tuesday that it will not replace Hart on its board, bringing the total number of directors down to nine. The company’s short statement about Hart’s departure simply thanked her for her service and wished her well. Tech blog AllThingsD reported Hart’s exit earlier in the day.

Hart, who joined Yahoo’s board in 2010, is the CEO of International Game Technology (IGT). Statements from both Yahoo and IGT said that IGT’s board asked her not to seek re-election at Yahoo.

“We believe her service as a member of Yahoo’s board of directors could become a distraction from her responsibilities to IGT,” IGT chairman Philip Satre said.

Hart’s is the first head to roll in the scandal that erupted late last week, when activist shareholder group Third Point first alleged that Thompson lied about his college degree. Thompson’s published bios have claimed that he holds a Bachelor’s degree in both accounting and computer science from Stonehill College, but his degree in in accounting only.

Third Point also took a shot at Hart, whose published bios said she held a bachelor’s degree in marketing and economics. Yahoo later clarified that Hart received a bachelor’s degree in business administration, with specialties in marketing and economics, from Illinois State University.

IGT said its board thoroughly reviewed Hart’s academic credentials and “found no material inconsistencies.”

The criticism aimed at Thompson wasn’t so easily smoothed over. Yahoo admitted last week that it had incorrectly stated Thompson’s academic background, claiming the mistake was an “inadvertent error.” The company’s board said Tuesday that it has hired an outside counsel to conduct a review of the false statement.

It appointed the company’s three independent directors to oversee the investigation. All three directors were named to Yahoo’s board under Thompson’s watch, after a board shakeup that wiped out most of Yahoo’s previous directors. Hart’s exit extends the tumultuous year for Yahoo’s board.

http://money.cnn.com/2012/05/08/technology/yahoo-patti-hart/

それからどうなったか――

結局、この米ヤフーCEO・トンプソン氏のに学歴詐称疑惑問題は彼の5月13日の辞任という形で決着がつく。 米ヤフーは、投資会社Third PointのDaniel Loebの要求をのんでThird Pointが指名する取締役3名受け入れた。 米ヤフーとThird Pointが手を打った形でけりを付けた。  (TechCrunch 2012-5-14 「米ヤフー、トンプソンCEOの学歴詐称問題は辞任で決着」 http://jp.techcrunch.com/archives/20120513no-more-beating-around-the-bush-at-yahoo-thompson-is-out-levinsohn-in-as-ceo-effectively-immediately-amoroso-new-chairman/

米ヤフーは7月16日に新しいCEOに、Googleの副社長のマリッサ・メイヤー氏が就任することを発表する

グーグルの「顔」として知られた37歳の女性エンジニアだ。 グーグルでの最後の役職は地図情報と、地域・位置情報サービスの製品を担当する副社長。 スタンフォード大学でコンピューター科学を専攻、人工知能が得意分野。 1999年に20番目の社員としてグーグルに入社し、グーグルでは初めての女性エンジニアで、検索のほか、メールや地図情報、ニュースの閲覧など100を超えるサービスの立ち上げに関わった。 グーグルの戦略を説明する「スポークスウーマン」としても知られている。

米ヤフーがメイヤー氏に接触したのは6月18日。 ほぼ1か月で引き抜きに成功したことになるが、メイヤー氏に示された報酬が、ヤフーが19日にアメリカの証券取引委員会に提出した「オファーレター」の内容から明らかになっている――年俸は100万ドル、賞与が年200万ドル、これにストック・オプションなどを加えると、5年間で総額5900万ドル(日本円にして46億円)の報酬が得られる可能性がある。 メイヤー氏は、電話1本でグーグル側に副社長辞任を申し出たというが、破格の巨額報酬も、メイヤー氏を動かすきっかけになったのかもしれない。

さて、米ヤフーの復活はなるのか?

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