<河岡教授らの鳥インフル論文、ネイチャー電子版に掲載> テロへの悪用を懸念した米国がストップをかけた論文だ…

更新2014年7月3日「H1N1インフル変異株開発成功、河岡義裕教授」記事を後段に追加> テロなどへの悪用が懸念されるとして、英ネイチャー誌への掲載が見合わせられていた鳥インフルエンザウイルス(H5N1)に関する東京大医科学研究所の河岡義裕教授らの論文が、3日付の同誌電子版に全文掲載された。▼米政府の諮問機関が3月末に全面公開を認める判断を示したのを受けた措置。同誌は論文と併せて、論文を公開すべきかどうかを検討した外部専門家の評価結果も掲載。「生物兵器に利用するには分子生物学の高度な知識などが必要で、たいていのテロ集団の能力を超えている。掲載しないと、ワクチン開発が遅れる懸念があり、研究者の意欲をそぐ可能性も問題」として、掲載を支持した。▼掲載された論文は、変異させたH5N1ウイルスは感染力は強いが、毒性は弱いことを動物実験で確認したとする内容で、実験に使ったウイルスが漏れ出したり、盗まれたりするのを防ぐ対策も盛り込まれた。(2012年5月3日13時55分  読売新聞) <http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120503-OYT1T00432.htm>

となると、ネイチャー(Nature)にどのように掲載されているか知りたくなる人も多かろう。 そこで早速ネイチャー(Nature)のHPへ行って調べてみた。 科学論文なので英文の難易度は高いが、どのように掲載されているのかを知るだけでも「better than nothing」と私は思う。

論文への行き方解説後、この件に関する日経の記事を紹介した。 電子版を読む限り、詳しく記事で取り上げているのは日経のようだ。

ネイチャー(Nautre)のホームページ <http://www.nature.com/nature/index.html> へ行くと、以下のようなイメージ。 矢印で示しいるように上段が「外部専門家の評価結果」、下段が「東京大医科学研究所の河岡義裕教授らの論文」へのリンクとなっている。 それらのリンクをクリックすると本文を読める。

直リンクは

「外部専門家の評価結果」 http://www.nature.com/news/mutant-flu-paper-published-1.10551

「東京大医科学研究所の河岡義裕教授らの論文」 http://www.nature.com/nature/journal/vaop/ncurrent/full/nature10831.html

ちなみに、実験に使われたイタチの一種で哺乳類のフェレット(Ferret)とはこんな顔している。 意外とカワイイではないか….


鳥インフルの感染解明 論争呼んだ論文公表
ワクチン開発に道
(日経 2012/5/3 2:07)

東京大学医科学研究所の河岡義裕教授らは、強毒性の鳥インフルエンザウイルス「H5N1」が哺乳類同士でも感染する仕組みを解明した。将来、大勢の死者を出す懸念がある新型インフルエンザの病原体になる可能性を示す成果で、論文が3日、英科学誌ネイチャー(電子版)に載る。世界的な大流行(パンデミック)を回避する予防ワクチン開発に道を開く。

同論文を巡っては、米政府が生物テロに悪用されかねないとして、掲載前、出版元に内容の一部削除を求め、論争を巻き起こした。

河岡教授らは、イタチの一種で哺乳類のフェレットで実験をした。遺伝子操作で感染に関わる2つのアミノ酸を改変したH5N1をフェレットに投与、鼻の粘膜で増えることを確認した。

さらに、感染したフェレットとそうでないフェレットとを狭い空間で一緒に飼育すると、飛沫感染することが判明。ウイルスを採取して調べると、アミノ酸が4つ変異しており、このわずかな変化で、哺乳類同士で感染すると結論づけた。

H5N1はこの十数年、主にアジアや中東地域で散発的に鳥の間で流行している。濃厚接触によって鳥から人にうつる例も報告されており、致死率は約60%。ただ、人から人へ感染するかどうかは意見が分かれており、ウイルスにどのような変異が必要なのかも、よく分かっていない。哺乳類同士でも感染することが今回明らかになり、人への脅威にもなりうることが分かった。

河岡教授によると、4つの変異のうち、すでに2つは、最近エジプトで鳥から見つかったH5N1で確認されているという。「エジプト株を参考にしたワクチン製造、備蓄を急ぐ必要がある」と話す。

http://www.nikkei.com/news/headline/article  /g=96958A9C93819595E2E0E2E2E38DE2E0E2E7E0E2E3E09C9CEAE2E2E2

テロ懸念、米政府が公表に「待った」
(日経 2012/5/3 2:07)

米政府が一時、河岡義裕教授らの研究論文の公表を見合わせるよう求めたのは、実験で作ったウイルスや詳細な研究内容がテロリストらの手に渡ると、殺傷能力の高い生物兵器につながると考えたからだ。今回の論文発表を巡る「騒動」は、急速に進展してきたバイオテクノロジーが、使い方を誤れば社会の脅威にもなるという「科学の功罪」を問題提起した。

一刻も早く研究成果を公表して、ワクチン開発などに取り組むべきだと主張する科学者らと、テロを恐れる米政府との考えは平行線をたどった。世界保健機関(WHO)が2月、打開策を探るため議論の場を設けた。ウイルスを外部に流出しないよう安全対策を徹底した上で公表するよう求め、4月下旬に米政府も正式に方針を撤回した。

3日の論文公表によって今回の騒動は一応、決着した形だが、テロへの脅威に対する不安が解消されたわけではない。

遺伝子改変技術が浸透し、比較的容易に病原体を操れる。バイオ研究が新しい治療薬開発など公衆への利益をもたらす一方、テロという大惨事を引き起こす道具にもなりうることを意識しながら、科学者らは研究に取り組まなければならない。

日本学術会議は9月をメドに、研究成果が悪用されないようにするための科学者らの行動規範をまとめる方針だ。

http://www.nikkei.com/news/headline/related-article /g=96958A9C93819595E2E0E2E2E18DE2E0E2E7E0E2E3E09C9CEAE2E2E2; bm=96958A9C93819595E2E0E2E2E38DE2E0E2E7E0E2E3E09C9CEAE2E2E2

米、鳥インフル論文の削除勧告を撤回 研究重要と
(日経 2012/3/31 12:25)

【ワシントン=共同】米政府の科学諮問委員会は30日、生物テロへの懸念を理由に米英の科学誌に求めていた鳥インフルエンザ研究論文の一部削除勧告を事実上撤回し、公表を認めることを決めた。ただちにテロの危険を招く内容はなく、流行を防ぐ上で研究の重要性が明らかになったとしている。

論文は東京大医科学研究所の河岡義裕教授が英科学誌ネイチャーに、オランダ・エラスムス医療センターの研究者が米科学誌サイエンスにそれぞれ執筆。

世界保健機関(WHO)が全文掲載を求めるなど、インフル対策とテロ防止のどちらを優先すべきかで議論になっていた。

2人は遺伝子操作技術を使い、H5N1型鳥インフルエンザウイルスのどの遺伝子が変異すれば感染しやすくなるかを、哺乳類の実験動物で発見した。

鳥インフルエンザは人に感染することはまれだが、感染した場合の致死率は高い。諮問委は論文が公表されればテロに悪用される恐れがあるとして、ウイルスの作り方などの部分の削除を求めていたが、今回の判断は最新の状況を盛り込んでまとめ直した論文を再検討した結果だとしている。

諮問委の会議では、河岡教授の論文はメンバーの全員一致で、オランダの研究者の論文は賛成多数で公表を認めることが決まった。 諮問委の決定について河岡教授は「われわれの研究成果の、公衆衛生上の有用性を理解したからだ」と話している。

http://s.nikkei.com/IwoOrZ

WTO 鳥インフル研究規制せず テロ懸念で論文公表は延期
(日経 2012/2/18 12:26更新)

【ジュネーブ=藤田剛】強毒性鳥インフルエンザウイルスに関する研究論文の公表の是非を討議していた世界保健機関(WHO)の緊急会合は17日、「全文を公表すべきだ」との勧告をまとめて閉幕した。ただ、生物テロに悪用される恐れがあるとの理由で一部削除を求めていた米政府に配慮し、WHOは研究施設の出入り制限などウイルスの安全管理を強化する国際基準を設ける方針。基準ができるまで、公表は延期するよう求めた。

会合には論文を執筆した研究者や米政府の専門家など22人が参加。勧告は全会一致で決まった。

論文執筆者で会合に出席した河岡義裕・東京大学医科学研究所教授は会合終了後の会見で「論文の情報が非常に重要であるとの合意が得られた」と語り、結果を評価した。ただ、1月下旬から停止している研究活動は当面再開せず、安全管理に関する国際基準の策定を待つ考えを示した。

WHOのケイジ・フクダ事務局長補は終了後の会見で、数カ月内に専門家会合を開き、安全管理の国際基準を策定する方針を示した。研究所に出入りする人を大幅に制限して盗難を防いだり、ウイルスが外部に漏れないよう施設を厳重に密閉したりすることなどが盛り込まれる見通し。WHOは各国政府に基準順守のための法整備を求める。

論文は、強毒性鳥インフルエンザ「H5N1」が哺乳類から哺乳類に感染するウイルスに変異する仕組みを動物実験で解明した内容。河岡教授のほか、オランダ・エラスムス医療センターのロン・フーシェ教授が、それぞれ個別に米英の科学誌へ投稿していた。

だが、米政府の科学諮問委員会が昨年12月、論文の全文掲載はテロへの悪用の恐れがあるとして一部の削除を要求。河岡教授らは、全文掲載はワクチンや治療薬の開発に役立ち新型インフルの世界的大流行(パンデミック)の防止につながると主張していた。

各国の研究者は1月下旬、研究の自主的停止を発表した。

http://s.nikkei.com/IFOqop

テロに悪用懸念、鳥インフル研究を自主的に停止
内外の研究者、60日間
(日経 2012/1/21 20:14)

国内外の39人の科学者は21日までに、「高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1)」のヒトからヒトへの感染などに関する研究を60日間、自主的に停止すると発表した。研究成果が、ヒトに感染しやすいウイルスをつくって広めるバイオテロなどに悪用されるとの懸念が米政府にあるためだ。停止期間中に政府や研究者が悪用を防止しつつ研究を進めるための対策を検討する。

H5N1は家きん類で広がり、ヒトには感染しにくい。しかし特定の遺伝子変異があると感染しやすくなることを示唆する研究成果もある。ヒトに感染すれば致死率が6割に達するといわれる。

東京大学医科学研究所の河岡義裕教授、オランダのエラスムス医療センターのロン・フーシェ教授らが米科学誌サイエンス、英科学誌ネイチャー上で自主停止を発表した。河岡氏らは哺乳動物間で感染しやすい変異株などを研究。論文もまとめたが米政府が一部削除するよう求め、まだ公表されていない。

発表文ではH5N1への感染に関する研究が「ヒトでの流行を防ぐワクチンなどを開発するためにも重要」と指摘。そのうえで悪用への懸念にも理解を示し「今後の研究のあり方を議論する時間が必要」と自主停止を決めた理由を説明した。

技術の進歩で遺伝子改変は容易になっている。研究者らは今後の研究の継続や成果の公表について議論する「国際フォーラム」を計画。世界保健機関(WHO)と連携し、2月末に開く方向で調整しているという。

http://s.nikkei.com/IHqboF

河岡義裕・教授_画像2014年7月3日追加記事】 河岡義裕教授(米ウィスコンシン大学)がH1N1型インフルエンザ・ウイルスを改変し、ヒトの免疫系を回避できる変異株の開発に成功した。 以下、AFPの記事をクリップ――

強力なH1N1インフル変異株、邦人研究者が開発
(AFP 2014年07月03日 10:46)

米国に拠点を置く日本人研究者が2日、H1N1型インフルエンザ(別名:豚インフルエンザ)ウイルスを改変し、ヒトの免疫系を回避できる変異株の開発に成功したことを明らかにした。

同研究を行っていたのは、米ウィスコンシン大学(University of Wisconsin)のウイルス学者、河岡義裕(Yoshihiro Kawaoka)教授。研究結果は論文としてはまだ発表されていないが、英紙インディペンデント(Independent)がこの研究について1日に報じている。

河岡教授の研究について同紙は、危険なインフルエンザウイルスの作製を目的とする「議論を呼ぶもの」と断じ、「(研究を)知る一部の科学者らは恐怖を感じている」と指摘している。

河岡教授はAFPへ宛てた電子メールで、「適切な管理下に置かれた研究室で、免疫を回避するウイルスを選別することにより、2009年(に流行した)H1N1ウイルスが免疫系を回避することを可能にする重要な領域を特定することができた」と説明した。

一方で、インディペンデント紙の報道については「扇情的」と批判。研究の目的が、自然界でウイルスがどのように変異するかを調べ、より優れたワクチンの開発につなげることにあると反論した。また世界保健機関(World Health Organization、WHO)にも研究について報告を行っており、好意的な反応が得られていると主張した。

2011年と12年には、オランダと米国の異なる研究チームが、H5N1型鳥インフルエンザの感染力を高めた変異株の開発に成功したと発表し、激しい議論が勃発。ウイルスがテロリストに悪用されたり、誤って研究室から流出したりする恐れがあるとの懸念を呼んだ。

http://www.afpbb.com/articles/-/3019545

上記AFPの記事で引用している河岡教授対する英インディペンデント紙の英文記事を探してみた。 インディペンデント紙電子版「科学」に7月1日付で以下のような記事が掲載されている。 記名記事で科学部門の論説記者 Steve Connor による執筆。 インディペンデント紙の記事の後に7月3日に掲載されたウィスコンシン大学の反論声明文も掲載してます――

Controversial US scientist creates deadly new flu strain for pandemic research
(the Independent 01 July 2014)

A controversial scientist who carried out provocative research on making influenza viruses more infectious has completed his most dangerous experiment to date by deliberately creating a pandemic strain of flu that can evade the human immune system.

Yoshihiro Kawaoka of the University of Wisconsin-Madison has genetically manipulated the 2009 strain of pandemic flu in order for it to “escape” the control of the immune system’s neutralising antibodies, effectively making the human population defenceless against its reemergence.

Most of the world today has developed some level of immunity to the 2009 pandemic flu virus, which means that it can now be treated as less dangerous “seasonal flu”. However, The Independent understands that Professor Kawaoka intentionally set out to see if it was possible to convert it to a pre-pandemic state in order to analyse the genetic changes involved.

The study is not published, however some scientists who are aware of it are horrified that Dr Kawaoka was allowed to deliberately remove the only defence against a strain of flu virus that has already demonstrated its ability to create a deadly pandemic that killed as many as 500,000 people in the first year of its emergence.

Professor Kawaoka has so far kept details of the research out of the public domain but admitted today that the work is complete and ready for submission to a scientific journal. The experiment was designed to monitor the changes to the 2009 H1N1 strain of virus that would enable it to escape immune protection in order to improve the design of vaccines, he said.

“Through selection of immune escape viruses in the laboratory under appropriate containment conditions, we were able to identify the key regions [that] would enable 2009 H1N1 viruses to escape immunity,” Professor Kawaoka said in an email.

“Viruses in clinical isolates have been identified that have these same changes in the [viral protein]. This shows that escape viruses emerge in nature and laboratory studies like ours have relevance to what occurs in nature,” he said.

Prior to his statement to The Independent, Professor Kawaoka’s only known public mention of the study was at a closed scientific meeting earlier this year. He declined to release any printed details of his talk or his lecture slides.

河岡義裕・教授 米ウィスコンシン大学にて_画像Some members of the audience, however, were shocked and astonished at his latest and most audacious work on flu viruses, which follow on from his attempts to re-create the 1918 flu virus and an earlier project to increase the transmissibility of a highly lethal strain of bird flu.

“He took the 2009 pandemic flu virus and selected out strains that were not neutralised by human antibodies. He repeated this several times until he got a real humdinger of a virus,” said one scientist who was present at Professor Kawaoka’s talk.

“He left no doubt in my mind that he had achieved it. He used a flu virus that is known to infect humans and then manipulated it in such a way that it would effectively leave the global population defenceless if it ever escaped from his laboratory,” he said.

“He’s basically got a known pandemic strain that is now resistant to vaccination. Everything he did before was dangerous but this is even madder. This is the virus,” he added.

The work was carried out at Wisconsin University’s $12m (?7.5m) Institute for Influenza Virus Research in Madison which was built specifically to house Professor Kawaoka’s laboratory, which has a level-3-agriculture category of biosafety: one below the top safety level for the most dangerous pathogens, such as Ebola virus.

However, this study was done at the lower level-2 biosafety. The university has said repeatedly that there is little or no risk of an accidental escape from the lab, although a similar US Government lab at the Centers for Disease Control and Prevention in Atlanta with a higher level-3 biosafety rating was recently criticised over the accidental exposure of at least 75 lab workers to possible anthrax infection.

Professor Kawaoka’s work had been cleared by Wisconsin’s Institutional Biosafety Committee, but some members of the committee were not informed about details of the antibody study on pandemic H1N1, which began in 2009, and have voiced concerns about the direction, oversight and safety of his overall research on flu viruses.

“I have met Professor Kawaoka in committee and have heard his research presentations and honestly it was not re-assuring,” said Professor Tom Jeffries, a dissenting member of the 17-person biosafety committee who said he was not made aware of Kawaoka’s work on pandemic H1N1, and has reservations about his other work on flu viruses.

“What was present in the research protocols was a very brief outline or abstract of what he was actually doing…there were elements to it that bothered me,” Professor Jeffries said.

“I’m a distinct minority on this committee in raising objections. I’m very uneasy when the work involves increasing transmissibility of what we know already to be very virulent strains,” he said.

Asked what he thought about the unpublished study involving the creation of a pandemic strain of flu deliberately designed to escape the control of the human immune system, Professor Jeffries said: “That would be a problem.”

Rebecca Moritz, who is responsible for overseeing Wisconsin’s work on “select agents” such as influenza virus, said that Professor Kawaoka’s work on 2009 H1N1 is looking at the changes to the virus that are needed for existing vaccines to become ineffective.

“With that being said, this work is not to create a new strain of influenza with pandemic potential, but [to] model the immune-pressure the virus is currently facing in our bodies to escape our defences,” Ms Moritz said.

“The work is designed to identify potential circulating strains to guide the process of selecting strains used for the next vaccine…The committee found the biosafety containment procedures to be appropriate for conducting this research. I have no concerns about the biosafety of these experiments,” she said.

Professor Kawaoka said that he has presented preliminary findings of his H1N1 study to the WHO, which were “well received”.

“We are confident our study will contribute to the field, particularly given the number of mutant viruses we generated and the sophisticated analysis applied,” he said.

“There are risks in all research. However, there are ways to mitigate the risks. As for all the research on influenza viruses in my laboratory, this work is performed by experienced researchers under appropriate containment and with full review and prior approval by the [biosafety committee],” he added.

■ Pandemic flu questions and answers

Why is this experiment different from what has been done before?

This is the first time that someone has taken a strain of influenza virus, called H1N1, known to have caused a global epidemic, in other words a “pandemic”, and deliberately mutated it many times over. It can then evade the neutralising antibodies of the human immune system, which have protected much of the human population since the virus first emerged in 2009.

What has been done previously in this laboratory?

Professor Yoshihiro Kawaoka of the University of Wisconsin-Madison attempted to increase the transmissibility of the H5N1 bird flu strain by genetic manipulation and repeated infection in laboratory ferrets, an animal model of human influenza. H5N1 is highly lethal when it infects people, but in the wild it is very difficult to transmit from one person to another and is usually caught by direct contact with infected poultry.

Professor Kawaoka’s most recent published research was on reconstructing the 1918 flu virus, the genetic structure which was known from samples retrieved from the frozen corpses of its victims buried in the Arctic, from wild strains of bird flu isolated from ducks. He managed to do this, but the study was widely criticised as “stupid” and “irresponsible”.

Why does he want to do this work?

The aim is to understand what is known as “gain of function”. What does it take, genetically, for a virus to become more infectious or more lethal? If we could understand this process then we would be in a better position to develop drugs, vaccines and other measures to protect ourselves from a sudden emergence of a new and deadly flu strain, or so Professor Kawaoka has argued.

Does he have the support of other scientists?

There is a big split within the scientific community over this kind of work. Some flu specialists support it, provided it is done under strictly regulated and controlled conditions. Others, mostly experts in infectious diseases outside the flu community, are passionately opposed to the work, claiming that the risks of an accidental (or even deliberate) release that will cause a devastating pandemic are too great to justify any practical benefits that may come out of the work.

Have there been any accidental releases from labs in the past?

Some experts cite the unexpected emergence of a new H1N1 strain of flu in 1977, which spread globally over three decades, as an early example of a flu virus being accidentally released from a lab. Genetic evidence points to it having escaped from a lab in China or the Soviet Union.

There are many examples of other infectious agents escaping from labs. Smallpox virus escaped from Birmingham Medical School in 1978 and killed a medical photographer, Janet Parker, the last person to die of smallpox. Foot and mouth virus escaped in 2007 from a veterinary lab in Surrey and in 2004 the SARS virus escaped from a high-containment lab in Beijing, infecting nine people before it was stopped.

http://www.independent.co.uk/news/science/exclusive-controversial-us-scientist-creates-deadly-new-flu-strain-for-pandemic-research-9577088.html

一部マスコミの批判的な報道を受けて、米ウィスコンシン大学(University of Wisconsin, Madison)はそのHP(http://www.wisc.edu/)のニュース・リリースのページで「ウィスコンシン大での重要なインフルエンザの研究は責任を持って安全に行われている」と題して以下の声明文を掲載している――

H1N1インフル変異株開発成功_河岡義裕教授_米ウィスコンシン大学の声明文UW’s important influenza research conducted safely
(University of Wisconsin, Madison July 3, 2014)

The UW-Madison Influenza Research Institute (IRI) has been safely conducting important influenza research since its opening at Research Park in 2008. However, press accounts of the results of recent studies as well as a biosafety incident at the U.S. Centers for Disease Control and Prevention in Atlanta have brought IRI into the news.

Research like that conducted at the IRI has been deemed a priority by both the National Institutes of Health (NIH) and the World Health Organization (WHO) as it is critical to the ability of public health officials to forecast, combat and potentially prevent the outbreak of pandemic disease. Wisconsin is home to some of the world’s leading influenza researchers and the ability to carry out their important work depends on the availability of state-of-the-art facilities like the IRI.

While the IRI has never experienced an event where public health or safety has been put at risk, some recent news accounts point to the possibility, however remote. UW-Madison takes accountability for the safe, secure and responsible conduct of all of its research with the utmost seriousness. While there is no such thing as zero risk, UW-Madison has invested considerable resources and effort toward making the research environment safe and secure. The university has and will continue to review and improve the many safeguards in place at the IRI and other labs on campus where pathogens are studied.

Other news accounts have been, simply put, sensationalist and irresponsible. The coverage from these outlets grossly misrepresents the work being done and in no way reflects the relative risk nor the objectives of the studies, which are being conducted to pave the way for improved influenza vaccine development.

The IRI is a high-level biosafety facility designated Biosafety Level 3 Agriculture, the highest in the Level 3 category. It operates under conditions very different from most other Biosafety Level 3 labs and was constructed expressly for the influenza work performed there. When appropriate, studies such as those on the seasonal influenza virus H1N1 are performed at a lower biosafety level, as they do not pose greater than a natural risk to the general population.

Since its inception, and when the lab is not operating (during annual routine maintenance, for example), the university has opened the IRI to journalists, elected public officials and others to illustrate the safety features of the lab, explain the program of research, and to exhibit a level of transparency that exists in few other labs of this kind worldwide.

The IRI operates under significant oversight at the campus and federal levels, and multiple layers of security are in place. The lab is monitored continuously and inspected regularly, including unannounced inspections, by campus and federal officials. The university works closely with local police and the Federal Bureau of Investigation to ensure the integrity of the IRI’s safety and security measures.

Studying pathogenic agents like influenza always carries risks, but this does not mean the work is not valuable or cannot be conducted responsibly and safely. We believe it can or we would not be doing such work on our campus. The management and eradication of many diseases would not have been possible without willing and responsible researchers to conduct such work.

http://www.news.wisc.edu/22969

ちなみに、河岡義裕教授は、昨年、2013年4月30日に米国科学アカデミーの外国人会員に選出され会員となっている。 米国科学アカデミー(NAS=National Academy of Science)は卓越した研究業績が認められた米国籍の研究者を新規会員として、外国人の場合は外国人会員として選出するが、昨年4月30日の発表の際は、新規会員84人と、14カ国・21人の外国人会員を発表した。 その時点でNASの会員総数は2,179人、外国人会員総数は437人となった。 昨年、日本から選出されたのはウィスコンシン大学教授の河岡義裕氏と、海洋生物学研究所特別上席研究員の下村脩氏の2人だった。 NASのサイトのこのリンクのページに行くと昨年の発表が掲載されている ⇒ http://www.nasonline.org/news-and-multimedia/news/2013_04_30_NAS_Election.html

米国科学アカデミー(NAS)外国人会員に河岡義裕教授と下村脩氏選出_2013年4月30日

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