<福島第1原発・危険な燃料棒> ワイデン米上院議員が藤崎一郎駐米大使にあてた書簡…なぜ日本のメディアは大きく取り上げない、指摘されている潜在的危険性を!

「日本は動きが遅い」、その通り! 指摘されるまでもなく「遅い」! 阪神淡路大震災の際に批判を受けた自民党政権でさえ、その後の対応は現民主党政権に比べるまでもなく迅速だった。 現民主党政権は「かたつむり」なのか「どじょう」なのか知らないけれど、おそーい、1年経っても何も先に進まない。

4月17日、東電は福島第1原発4号機の原子炉建屋のカバーの設置工事を本格的に開始した。 原子炉建屋にある使用済み燃料プールから燃料を取り出す際に放射性物質が飛散しないようにするためのカバーだ。

燃料プールには使用済み燃料が1331体そして未使用燃料が204体ある、すごい数だ。 忘れてはいけない、つい最近その燃料プールが一時、冷却不能になったことを。 ふたたび大きな地震が起きて4号機建屋が倒壊するようなことでもあれば、首都圏からの避難も必要になる「最悪シナリオ」が現実になりかねないのだ

その安全確保はどうなっているのか? それをなおざりにして、関西電力・福井県大飯原発の再稼動の話をどんどん進めるこの民主党政権とはいったい何なのか?

「燃料棒」の危険性は前々から指摘されいる、だが何もなされていない。 余りの対応の遅さに業を煮やしたアメリカの上院議員・ワイデン氏が4月に福島第1原発を視察し予想以上状況の悪さを目の当たりにし、アメリカに帰国後、藤崎一郎駐米大使に警鐘を鳴らす書簡を出した。 電子版で報道しているのは産経とウオ―ル・ストリート・ジャーナル(WSJ)ぐらいか?

日本の議員達は、大臣たちはワイデン上院議員のように防護服を着て原発事故現場まで行き自分の目で直に検証したか! 彼が鳴らした警鐘の音は、「党利党略、政争」という耳垢で詰まったその耳には聞こえぬのか!

悲しい程にお粗末な日本の政治家、そして亡国へと導く政策なきその政治。 黙っているわけには行かぬ。 上述の産経とWSJの記事を掲載する。 さらに、アメリカのサイトで入手したワイデン米上院議員が送った書簡を掲載する。 電子版の報道ではその書簡が公開されていることに言及していなかったが、米国サイトを探せば出てくる。 時間が無いので原文の英語版のみ掲載。 時間を見つけたらBunji94版抄訳を掲載する、多分今週末(だと思う)。

関東に住んでいる人達よ、福島第1原発4号機でひとたび事が起きれば今度はあなた方が避難しなければならないかもしれないのだ。 福島を他人事と思ってはいけない。

では、日本版版記事>英語版記事>英文書簡原文の順で掲載する。

使用済み燃料の移動を 米議員が日本政府に書簡
(産経 2012.4.17 13:39)

米民主党のワイデン上院議員は16日、東京電力福島第1原発にある使用済み燃料を安全な場所に移すために、国際的な支援を受け入れるよう求める書簡を藤崎一郎駐米大使に送ったと発表した。

同原発を6日に訪問したワイデン氏は「原発は今も破損した状態にあり、防波堤は小さく一時しのぎのように見える」と指摘。大量の使用済み燃料が保管されており、地震や津波が起きると放射性物質が環境中に放出される危険があるとした。

同原発の被害は予想以上に大きく、東京電力や日本政府だけで対策に取り組むには負担が重すぎると感じたという。ワイデン氏はクリントン国務長官やチュー・エネルギー長官らにも支援を促す書簡を送ったとしている。(共同)

http://sankei.jp.msn.com/world/news/120417/amr12041713400005-n1.htm

福島第1原発は非常に危険 米議員が燃料棒について警鐘
(WST 2012年4月18日 11:25 JST)

福島第1原発の状況はどのくらい危険なのか。4月に視察を行った米上院エネルギー委員会の有力メンバー、ロン・ワイデン議員によると、非常に危険だという。

ワイデン氏は藤崎一郎駐米大使にあてた16日付の書簡で、同原発の原子炉建屋が再び地震や津波に見舞われれば、崩壊し、「当初事故よりも大規模な放射性物質放出」が起こる恐れがあると警鐘を鳴らした。

特に、日本は動きが遅く、危険な核燃料棒を原子炉から取り出していない。米国はスピードアップに向けた支援をすべきだ。ワイデン氏は藤崎氏のほか、 スティーブン・チュー・エネルギー長官、ヒラリー・クリントン国務長官、 原子力規制委員会(NRC)のグレゴリー・ヤツコ委員長への書簡でもこう訴えて いる。

東京電力の広報担当者は書簡についてコメントできないと述べ、同社としては行程表を着実にこなすことしかできないと説明した。外務省はコメントを控えた。

福島第1原発では、昨年3月11日の地震や津波による停電を受け、原子炉3基でメルトダウンが起こった。同3基の核燃料の多くは溶けて圧力容器の下にたまっていると考えられている。悪い状態だが、少なくとも容器が放射性燃料と外の世界を隔てている。

ただ、事故のとき保守のため閉鎖されていた4号機では、核燃料棒はこうした容器の中ではなく、屋上のプールに保管されていた。この「使用済み燃料 プール」の水が、燃料棒を低温に保ち、外の世界から遮断しているのだ。しかし、水が漏れたり、地震でプールが崩壊したりすれば、この燃料すべてが外の空気にさらされ、過熱し、大量の放射性物質を放出するだろう。他の原子炉にも使用済み燃料プールはあるが、量は比較的少ない。

東電によると、4号機のプールを分析し、建屋を補強する必要はないとの結論に至ったが、補強を行って安全余裕(耐震強度)を2割高めた。できるだけ早期の燃料棒取り出しに向けて動いているという。すべてが行程表通りに進めば、14年に作業が始まる可能性がある。

ただ、ワイデン氏によると、この日程は使用済み燃料をすべて取り出す作業に最大10年を当てている。同氏によれば、あまりにリスキーな長さだ。

同氏は藤崎氏あての書簡で、「この日程は、また重大な地震関連の事象が起こると考えた場合に、甚大で継続的なリスクをはらんでいる」と警告。「同原発の本当の地震リスクに対する過小評価は深刻であり、未解決のままだ」としている。

http://jp.wsj.com/Japan/node_428640

上記、WST記事の英語原文

Fukushima Daiichi’s Achilles Heel: Unit 4′s Spent Fuel?
(WSJ April 17, 2012, 8:44 PM JST)

Just how dangerous is the situation at Japan’s crippled Fukushima Daiichi nuclear plant? Very, according to U.S. Senator Ron Wyden, a senior member of the Senate’s energy committee who toured the plant earlier this month.

Another big earthquake or tsunami could send Fukushima Daiichi’s fragile reactor buildings tumbling down, resulting in “an even greater release of radiation than the initial accident,” Mr. Wyden warned in a Monday letter to Japanese Ambassador to the U.S. Ichiro Fujisaki.

In particular, Japan isn’t moving fast enough to remove dangerous nuclear-fuel rods from the reactors, and the U.S. should offer its help to speed things along, Mr. Wyden urged, in letters to Ambassador Fujisaki, as well as U.S. Energy Secretary Steven Chu, Secretary of State Hillary Clinton and Nuclear Regulatory Commission Chairman Gregory Jaczko.

Yoshikazu Nagai, a spokesman for Fukushima Daiichi operator Tokyo Electric Power Co. said the company couldn’t comment on the letter, and that all it can do is “proceed steadily with the (cleanup) roadmap.” Japan’s Foreign Ministry declined to comment.

Mr. Wyden’s warning touches on what some experts think is the biggest problem at the Fukushima plant: another earthquake or tsunami that exposes the least protected of its nuclear fuel to outside air.

Fukushima Daiichi suffered meltdowns at three of its reactors last year after the March 11 earthquake and tsunami knocked out power in the area. Much of the nuclear fuel in those three reactors is thought to be in a melted lump at the bottom of the vessels that surround the core. That’s bad, but at least the vessels shield the outside world from the radioactive fuel.

But Fukushima Daiichi’s Unit 4 reactor was shut down for maintenance when last year’s accident took place, meaning the nuclear fuel rods were outside those protective vessels and sitting in a pool of water, high up in the reactor building, where they were being stored. The water in that “spent fuel pool” keeps the rods cool and insulates them from the outside. But if the pool should spring a leak, or another earthquake bring the pool crashing down, all that fuel would be exposed to the outside air, letting them heat up and release massive amounts of radiation. Other reactors have spent-fuel pools too, but they contain less fuel.

Tepco says an analysis it conducted on the Unit 4 pool showed the building didn’t need reinforcing, but it went ahead and reinforced the structure anyway, increasing its safety margin by 20%. Tepco says it’s working to remove the fuel rods as fast as it can. If all goes according to its timetable, the utility could start taking the rods out in 2014.

Mr. Wyden points out, though, that the schedule allows up to ten years to get all the spent fuel in all the Fukushima reactor pools out ? something he says is too risky.

“This schedule carries extraordinary and continuing risk if further severe seismic events were to occur,” he wrote in his letter to Ambassador Fujisaki. “The true earthquake risk for the site was seriously underestimated and remains unresolved.”

http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2012/04/17/fukushima-daiichis-achilles-heel-unit-4s-spent-fuel/

ロン・ワイデン上院議員の英文書簡原文

■ ロン・ワイデン上院議員が藤崎一郎駐米大使に宛てた書簡

ロン・ワイデン上院議員は藤崎一郎駐米大使に書簡を送ると同時にヒラリー・クリントン国務省間に福島第1原発「燃料棒危険性」への喚起と処理に対する支援要請の書簡を送った。 以下のように。

以下はスティーブン・チュー・エネルギー省長官(上段)とグレゴリー・ヤツコ原子力規制委員会(NRC)委員長(下段)に宛てた書簡(サムネイル画像クリックで拡大)。

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