<北朝鮮・ミサイル発射実験12年4月を追う>(3)「発射失敗、その後どうなってるのか?」

[4/20追記] 朝鮮日報4/20の記事は、北朝鮮は衛星の打ち上げ継続を表明し、韓国政府消息筋は「北朝鮮はロケットを2基運搬し、東倉里にはまだ1基残っている」と報道している。 2回目の発射実験の可能性があるということだ。 東京新聞4/20も2基目のミサイルに関し同様の報道をしている。

ミサイル:北朝鮮、発射の継続を表明
(朝鮮日報 2012/04/20)

 北朝鮮は19日「光明星3号が軌道に乗らなかった原因について、具体的かつ科学的な解明を終えた。われわれの平和的衛星は、宇宙空間に引き続き力強く打ち上げられるだろう」と発表した。

朝鮮宇宙空間技術委員会は19日、報道官の談話を通じ「世界は、無限大の宇宙空間に休みなく打ち上げられるわが共和国の尊厳ある衛星を見て、自主権守護のための正義と真理の闘争がいかにして勝利するかをはっきり知ることになるだろう」という趣旨の発表を行った。

光明星3号の発射(13日)を敢行した北朝鮮に対し、国連安全保障理事会は16日、強く糾弾する議長声明を採択した。にもかかわらず北朝鮮は、人工衛星の打ち上げに見せ掛けた長距離ミサイルの発射テストを継続することを明らかにしたわけだ。続いて談話では「われわれには宇宙開発機器を最先端の要求に合わせて拡大・強化し、実用衛星を引き続き打ち上げることを含む、総合的な国家宇宙開発計画がある」とも表明した。

韓国政府の消息筋は19日「北朝鮮は、先月24日に平壌の山陰洞ミサイル工場から特殊列車を用いて東倉里発射場に銀河3号ロケットを運搬した際、1基ではなく2基運搬した。今回は発射に失敗したが、もう1基が東倉里試験場の組立棟内に残っている状態」と語った。北朝鮮が運搬した2基目のロケットは、銀河3号と同型だとみられる。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/04/20/2012042000470.html

北朝鮮ミサイル発射場にもう1基 失敗挽回で打ち上げも
(東京新聞 2012年4月20日)

【ソウル共同】  韓国政府筋は20日、共同通信に対し、北朝鮮が13日に人工衛星と主張する長距離弾道ミサイルを発射した北朝鮮北西部・東倉里の発射場の施設内に、もう1基のミサイルが残されていると明らかにした。米偵察衛星の情報とみられる。

韓国政府内では、北朝鮮が13日の打ち上げ失敗を挽回するため、引き続き長距離弾道ミサイルを発射する可能性があるとの見方が出ている。

同筋によると、平壌のミサイル工場から発射場に長距離弾道ミサイル2基分の胴体などが列車で運ばれたことが確認され、13日の発射はこのうちの1基。残り1基もまだ発射場の施設内にあると推定されている。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012042001001654.html

[4/17追記]   韓国国防部は4月16日に「北朝鮮の『銀河3号』(テポドン2号)の残骸(ざんがい)捜索・引き揚げ作戦を17日午後5時を期して打ち切る」と発表した(朝鮮日報4/17)。 残念ながら残骸を何も発見・回収ることなく捜索は打ち切られる。

◇ ◇ ◇ 以下は、4月14日から15日に投稿した記事 ◇ ◇ ◇

さて、発射失敗したロケットの残骸回収を米韓の軍隊は急いでいる事だろう。 北朝鮮が黙ってみている訳がない。 武力衝突なんぞが起きなければいいなと思っているのだが…  「北朝鮮ミサイル発射失敗のその後」に焦点をあてて追っていきたい。

<北朝鮮・ミサイル発射実験12年4月を追う>(1)「北朝鮮・弾道ミサイルのおさらい」
<北朝鮮・ミサイル発射実験12年4月を追う>(2)「北朝鮮はまた核実験をするのか?」
<北朝鮮・ミサイル発射実験12年4月を追う>(3)「発射失敗、その後どうなってるのか?」 

[関連情報4・15] <北朝鮮・大型弾道ミサイル公開> ICBMと思われる大型の弾道ミサイルが、軍事パレードで初めて公開された…さらなる実射実験をするかも知れない。

[多少、前置きの蘊蓄(うんちく)を…..読み飛ばして結構です]

日本の政府もメディアも皆同じ。 事への対処が一過性なのだ。 「北朝鮮・ミサイル発射失敗」で話は政府の対応迷走問題へと移っている。 東日本大震災、福島第1原発事故での民主党政権の危機管理“無”能力をみればだれでも分かる話で、ましてや国防のエキスパート・議員のいない民主党政権が迷走したからといて驚く程のことではない。 「やっぱりな~」、だろ。

各メディアは、特にワイドショー系TVは沖縄・石垣島にレポーターを送って用意万端で備えていたつもりが、北朝鮮の不意の早朝ミサイル発射で後手後手にまわり放送予定はメチャクチャ。 政府は一向に「発射確認」ができず、平壌プレスセンターは沈黙、石垣島に警報も流れなかった。

情報の確認のもたつき・遅れに頭にきたTV放送局が流した番組はこんなタイトルになった――「『北朝鮮ミサイル』3・11繰り返し―政府混乱・情報出し渋り」(日本テレビ系「スッキリ!!」)、「日本の警戒システム沈黙!北朝鮮の失敗笑えないトラブル」(モーニングバード)、「『J-ALERT』役立たず!本番で音なし―発射から1分で警報のはずが…」(フジテレビ系「とくダネ!)。

国会議員、政府閣僚、メディアの皆さんにいいたいが…スマホでも持って、リアル・タイムで速報を流す韓国・聯合(れんごう)ニュースのモバイル版(http://japanese.yonhapnews.co.kr/11/9605000000.html)とか米軍・北米航空宇宙防衛司令部(NORAD = North American Aerospace Defense Command)がツイッターで流している情報(http://www.twitter.com/noradnorthcom)をモニターするくらいはしていなかったのかい?  そっちの方が早かったりして???

日本のメディアや野党がまたまた視野の狭い揚げ足取りを始めているが、私は「発射失敗後の朝鮮半島」の動きが非常に気に掛かる。 民主党政権なんぞは「外交能力なし」、「財政能力なし」、「国防能力なし」、「人材なし」、「政権返上・下野(げや)する気なし」というナシ・ナシ政党の烏合集団であり、「ミサイル発射対応の遅れ・迷走」を大きく取り上げるのは時間の無駄というものだ。 てんでんばらばらの民主党はどうにもならん。 早く総選挙。 「ああ くずれてしまえ あとかたもなく…」(みずいろの雨)

それでは本題を….

各メディアや関係国は米軍・北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)の公式発表を基にして北朝鮮ミサイル発射失敗・落下を確認している。 NORADの公式発表はこうだ。


NORAD and USNORTHCOM Acknowledge Missile Launch

April 12, 2012

PETERSON AIR FORCE BASE, Colo. ― North American Aerospace Defense Command and U.S. Northern Command officials acknowledged today that U.S. systems detected and tracked a launch of the North Korean Taepo Dong-2 missile at 6:39 p.m. EDT. The missile was tracked on a southerly launch over the Yellow Sea.

Initial indications are that the first stage of the missile fell into the sea 165 km west of Seoul, South Korea. The remaining stages were assessed to have failed and no debris fell on land. At no time were the missile or the resultant debris a threat. <http://www.norad.mil/News/2012/041212.html>

[米軍・北米航空宇宙防衛司令部(NRAD)は、テポドン2号(Taepo Dong-2)が米国東海岸時間4月12日午後6:39(日本時間4月13日午前7:39であり、ロケットの1段目はソウルの西方165キロの洋上に落下し、地上への破片落下はなかった、発表いしている。]

[チョット寄り道の話]  NRAD(ノーラッド)はコロラド州コロラドスプリングスピーターソン空軍基地に所在する。 私はその昔、その周辺を2回ほど旅行したことがある。 近くには米空軍士官学校(Air Force Academyが)がる。 NRAD(ノーラッド)は北朝鮮と大きな因縁があるといえる。 といのはコロラドスプリングスの隣町がプエブロ(Pueblo)という所で、その町の名前から取ったアメリカ海軍の環境調査艦「プエブロ号」が佐世保を出航し対馬海峡におけるソ連海軍の活動の監視および北朝鮮に対する電波情報収集任務中に、北朝鮮東岸の公海上で北朝鮮の警備艇とミグ21戦闘機の攻撃を受け拿捕(だほ)されるという「プエブロ号事件」が1968年にあったのだ―。 一触即発の状況になり、当時は戦争になるのではないかと政界中が注視した大事件だたのだ。 両国の戦争も辞さない白熱する11か月の交渉の末、82名の乗組員は11ヵ月後に開放されることになるのだが。

<東倉里(トンチャンリ)西海衛星発射場から発射されたテポドン2号ロケットはどこに落ちたのか?>

銀河3号(テポドン2号)の落下地点は、韓国軍によれば韓国西海岸の平沢・群山から100-150キロ沖合とみられている。 地図でいうとこのようになる。

<北朝鮮ミサイル失敗の原因や残骸回収を日本のメディアは報道しているか?>

この時点では残念ながら日本のメディアの報道は失敗の原因や残骸回収・分析に力点を置いていないいない。 メディアは発表が遅れた日本政府への批判にばかり目を向けている。 メディア自身が平和ボケではないか? 事は日本の安全保障の問題だだよ。 のど元過ぎればなんとやら、発射失敗となったその原因もその後の残骸回収も「知ったこっちゃない」。 これではメディアの報道に頼っている多くの国民が「平和ボケ」になるのも無理からぬことだ。   残骸の回収は北朝鮮の軍事力の解析・分析上きわめて重要な事案なのだ。

さすが国防問題に強い産経は、4月13日の深夜には早速「残骸の回収」とそれに伴って予想される軍事的緊張の記事を配信している。 読売新聞はこの事案ににつて4月14日の午前になってから申し訳程度の記事を配信している。 読み比べてみよう。

「欲張った結果、失敗に」軍事アナリスト小川和久氏
(産経 2012.4.13 21:03)

北朝鮮が「人工衛星」と称する長距離弾道ミサイル発射の失敗に対し、軍事アナリストの小川和久氏は「金日成主席生誕100年のビッグイベントを盛大に成功させようと欲張った結果、失敗した」との見方を示す。

失敗の原因について小川氏は「南向きのコースを取ったのが大きな原因」と分析する。地球の自転を利用できる東向きのコースと異なり、燃料を2割程度多くして推力を増やさなければならないといい、「燃料が増えたことで、強度やバランスがうまく取れず、空中分解した可能性がある」と指摘する。

今回は、事前に外国メディアに発射場が公開されるなど“異例ずくめ”の発射だった。小川氏は「開かれた金正恩体制を世界に示そうとした意味合いが強い」と強調した上で、北朝鮮が失敗を認めた点を挙げ、「(軌道に乗らなかったことで)北朝鮮が自爆装置で爆破した可能性も排除できない」との見解も示した。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/120413/kor12041321040037-n1.htm

韓国沖で残骸の回収 軍事的緊張高まる朝鮮半島
(産経 2012.4.13 23:34)

【ソウル=加藤達也】「人工衛星」と称する北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射を受け韓国の金寛鎮国防相は13日午後、国防省で米国のソン・キム駐韓大使、シャーマン在韓米軍司令官と緊急会談した。

韓国はミサイルの発射失敗が朝鮮労働党第1書記に推戴(すいたい)されたばかりの金正恩氏の威信に傷を付け、北朝鮮が軍事挑発に出る可能性を懸念。会談では北朝鮮情勢の分析や有事の際に米韓が共同で行う対応について確認したもようだ。

「発射」の一報を受けたとき、青瓦台(大統領府)で物価関係閣僚会議の最中だった李明博大統領は、その場で外交安全保障関係閣僚会議招集を決めた。会議後記者会見した金星煥外交通商相は「北朝鮮は発射に対する応分の責任を取らなければならない」と言明した。

韓国は米国との取り決めで、保有する弾道ミサイルの射程を300キロと制限されているが、韓国側には「北朝鮮との射程格差が大きすぎる」との認識があり、北朝鮮のミサイル射程には重大な関心を向ける。失敗したとはいえ、今後韓国側が射程延長の要求を強める可能性もある。

韓国軍は同日、ミサイル1段目が落下する見通しだった黄海にイージス艦を展開し不測の事態に備えた。

韓国軍はミサイルの残骸を回収する方針で落下位置の確認を急いでいるが、北朝鮮側は残骸の回収についても「即時に無慈悲な攻撃で断固懲罰する」と警告しており、朝鮮半島の軍事的緊張は高まっている。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/120413/kor12041323360044-n1.htm

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北朝鮮、ミサイル破片の回収妨害も…防衛副大臣
(読売 2012年4月14日11時51分)

渡辺周防衛副大臣は14日、BS日テレの番組で、北朝鮮の長距離弾道ミサイルの発射失敗を受けて米韓両国が破片捜索を始めたことに関連し、「北朝鮮は破片回収を『自国に対する侵害だ』と言ってきた。直近の危機は軍事的緊張を高めてくることだ」と述べ、捜索を妨害するため北朝鮮が軍事行動に出てくる可能性があるとの見方を示した。

また、渡辺氏はミサイル発射を巡る政府の情報提供が遅かったと批判されていることについては「未確認でも出すべきだとの指摘もある。早急に検証しなければならない」と語った。

一方、外務省では14日午前、未明に米国から帰国した玄葉外相らが協議し、北朝鮮の弾道ミサイル発射問題を協議する国連安全保障理事会の理事国などへの働きかけを強めていく方針を確認した。同省は同日午後にも、玄葉氏と中国の楊潔チ(ヤンジエチー)(よう・けつち)外相との電話会談を行う方向で調整している。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120414-OYT1T00333.htm

<北朝鮮ミサイル失敗の原因や残骸回収を韓国のメディアはどう報道しているか?>

韓国・聯合(れんごう)ニュースは今の所なにも配信していない。 しかし、韓国の中央日報と朝鮮日報は結構詳しく報道しているのでそれを時系列で追ってみたい。 (最新記事は末尾に配列)

2012-4-14 09:01  ミサイル:1段目の分離失敗、液体燃料漏れか (朝鮮日報 )
2012-4-14 09:02  ミサイル:2段・3段ロケットの捜索に全力 (朝鮮日報 )
2012-4-14 09:47   北ミサイルの残がい、韓国・群山沖に落下 哨戒艦で位置確認後、潜水救難艦「清海鎮」から特殊部隊を投入(朝鮮日報 )
2012-4-14 10:21  <北ミサイル失敗>原因は燃料もれ? 自動爆破の可能性も (中央日報)
2012-4-14 12:05  <北ミサイル失敗>韓国海軍、潜水士を投入…残骸回収作戦 (中央日報)

■ ミサイル:1段目の分離失敗、液体燃料漏れか
(朝鮮日報 2012/04/14 09:01)(画像クリックで拡大)

13日に北朝鮮が発射した事実上の長距離弾道ミサイル「銀河3号」は、発射から2分15秒後に爆発し、9分7秒後にかけ20個の残がいに分かれ、西海(黄海)上に落下した。北朝鮮も認めざるを得ない「完全な失敗」だった。ロケット専門家は「1段目の異常」「分離の失敗」「発射日程を急いだこと」などを失敗原因として挙げている。

銀河3号の1段目は、爆発後に17の残がいに分かれ、北朝鮮が当初予測した韓国・全羅北道辺山半島沖よりはるかに手前の忠清南道泰安半島沖にばらばらに落下した。

延世大機械工学科の尹雄燮(ユン・ウンソプ)教授は「(1段目の)分離で問題が発生した場合、1段目は燃料を使い果たすため、爆発する可能性は低い」と指摘した。ロケットの打ち上げ失敗事例の56%は、ブースター(1段目)の異常が占める。

1段目の爆発原因としては、推進機関(エンジン)から液体燃料が漏れたか、ターボポンプに異常が生じた可能性が指摘されている。

韓国航空宇宙研究院の「羅老号」発射推進団の趙光来(チョ・ガンレ)団長は「1段目と2・3段目の分離過程で失敗があった可能性も否定できない」と述べた。趙団長は「北朝鮮による(事前の)発表内容などを分析すると、爆発が起きた高度(70.5キロ)と時間(発射後2分15秒後)は、1段目と2・3段目が分離される時間と一致する」と分析した。

このほか、2009年にテポドン2号が推力不足で人工衛星軌道への進入に失敗したことから、今回推力をを高めるため、エンジンを無理に改良し問題が起きた可能性や、ミサイルが軌道を外れたため、北朝鮮が遠隔操作で爆破した可能性、自動爆発システムが作動した可能性を指摘する意見もある。

[日程に無理か]

北朝鮮が政治的な理由で発射を急ぎ、事故が起きた可能性もある。東倉里の発射場に霧がかかっている状態で、当初予定を1日繰り上げた13日朝に発射を強行したことも疑問だ。東倉里の発射場はもともと大型の垂直組み立て棟でミサイルを組み立てた後、発射台に移す構造で設計されたが、垂直組み立て棟が完成せず、タワークレーンで組み立てを行った。固定レーダー施設もなく、移動式レーダーを使った。

韓国政府の関係者は「東倉里発射場の設備の不備を考えると、北朝鮮は発射を急いでいるという印象を受けた。4月11日の金正恩(キム・ジョンウン)氏の第1書記就任、15日の金日成(キム・イルソン)主席生誕100年に合わせ、無理に発射を進め、最終点検などがないがしろにされたのではないか」と述べた。

[技術レベルめぐり論争]

09年4月のテポドン2号は、衛星の軌道進入にこそ失敗したが、2・3段目の切り離しには成功した。しかし、今回は2・3段目の切り離し以前に、1段目の切り離しにも失敗し、空中爆発を起こした。このため、北朝鮮のミサイル技術が後退したのではないかとする指摘も出ている。1998年のテポドン1号発射まで含めると、北朝鮮はこれまで4回の長距離ミサイル発射またはロケット打ち上げにいずれも失敗したことになる。

今回の失敗は、06年7月の失敗とも比較される。当時、テポドン2号は発射から約40秒後、二つに折れ、咸鏡北道花台群舞水端里の発射場の沖に落下した。これについて、韓国軍消息筋は「先進国でも以前打ち上げに成功した発射場で爆発を起こすケースがある。技術的に後退したと断定はしにくい」と述べた。あるロケット専門家は「北朝鮮の長距離ロケット(ミサイル)がまだ西側と比べ外観などが劣るのは事実だが、98年のテポドン1号発射以降、改善が進んでいる」と述べた。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/04/14/2012041400309.html
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/04/14/2012041400309_2.html

■ ミサイル:2段・3段ロケットの捜索に全力
(朝鮮日報 2012/04/14 09:02)

韓国西海岸の平沢・群山から100-150キロ沖合に落下したとみられる銀河3号(テポドン2号)の残がいを回収するため、海軍は13日午前から大掛かりな捜索・回収作戦に乗り出した。

墜落した残がいの大まかな位置については、銀河3号発射から54秒後に捕捉した韓国海軍のイージス艦「世宗大王」が、半径10-15キロの範囲内にあることを確認したという。とりわけ三つに大きく破壊した2段・3段ロケットの残がいは回収の可能性が高いことから、これらが落下したとみられる群山沖合で重点的な捜索作業を行っている。ある韓国軍筋は「当初の予想より多くの残がいが落下したため、エンジン部品など北朝鮮の長距離弾道ミサイル技術を把握するに当たり、予想以上の成果を上げられる可能性もある」と述べた。李明博(イ・ミョンバク)大統領も、国防部(省に相当)の金寛鎮(キム・グァンジン)長官に対し、残がいの回収に最善を尽くすよう指示したという。

今回の捜索・回収作戦に、海軍は潜水救難艦「清海鎮」(4300トン)や機雷の捜索・除去を行う哨戒艦4隻など10隻以上の艦船と、P-3C海上哨戒機を投入している。水深40-100メートルの位置に沈んだと推定される残がいの正確な位置は、まず哨戒艦に搭載されている「サイドスキャンソナー(音響探知機)によって突き止める。

哨戒艦で残がいの位置が確認されると、清海鎮と海軍特殊部隊「SSU(海難救助隊)」が現場に投入される。 SSUが引き揚げ可能な海の深さは世界最高だ。清海鎮は水深300メートルで作業が可能な深海用潜水機器と、457メートルまで潜水可能な救助艇(DSRV)を搭載している。1999年3月に南海で韓国海軍に撃沈され、水深150メートルの海底に沈んだ北朝鮮の半潜水艇を引き揚げたのもこれらの装備だ。この際、潜水艇内に残っていた工作員の手帳から、暗号で記載されていた協力者の住所と電話を調べ出し、この協力者を検挙するなどの成果も上げた。

一部では、北朝鮮が残がいを回収する権利を主張する可能性がある、との見方もある。落下した平和利用目的の人工衛星ロケットやその残がいなどは、回収後、それらを発射した国に返還するよう国際的に取り決められているからだ。韓国軍関係者は「銀河3号は人工衛星と偽った長距離弾道ミサイル実験だということは明らかだ。そのためミサイルの残がいを北朝鮮に返還する必要などない」と語った。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/04/14/2012041400310.html

■ 北ミサイルの残がい、韓国・群山沖に落下
(朝鮮日報 2012/04/13 09:47)

韓国軍幹部は13日、北朝鮮が同日未明に発射した事実上の長距離ミサイルについて、1段目と2段目が分離せず、数分後にいくつかに分かれ、落下したようだと語った。

同幹部によると、残がいは韓国西海岸の全羅北道群山市の西190-200キロの海上に落下したとみられるという。同幹部は「1段目と2段目が分離しないまま、そこまで飛行したと分析している」と述べた。

北朝鮮からミサイルが発射された直後、韓国軍のイージス艦「世宗(セジョン)大王」が、発射とその後の軌跡を追跡したという。

北朝鮮が発射したミサイルは、発射直後にレーダーから消えた。残がいは一部が北朝鮮側海域に、一部が韓国側海域に落下したとみられる。

韓米の軍当局は現在、北朝鮮のミサイル発射が失敗した原因の解明や残がいの落下地点の特定など詳細な分析を進めている。

日本政府も同日、北朝鮮が発射したミサイルが120キロ上空から落下したとの情報を明らかにした。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/04/13/2012041300842.html

■ <北ミサイル失敗>原因は燃料もれ? 自動爆破の可能性も
(中央日報 2012-4-14 10:21)

北朝鮮の長距離ロケット発射は‘無難’に成功すると予想されていた。09年に咸鏡北道(ハムギョンブクド)舞水端里(ムスダンリ)発射場から3864キロ離れた太平洋まで飛ばした経験があったからだ。北朝鮮は当時、2段目のロケット分離まで成功した。1、2段目も予告地点に落ちた。北朝鮮はノドンミサイル4基を連結した1段目発射体を使用した。韓国情報当局者は「4基の発射体からそれぞれ均一な推進力を出させるのは高難度技術」とし「ロケットが大気圏内に再進入する一部の技術さえ確保すれば、米国本土まで飛んで行く大陸間弾道ミサイル(ICBM)保有は時間の問題」と評価していた。

13日に北朝鮮が発射して失敗したロケット「銀河3号」は09年の発射体とほとんど同じと、情報当局は判断している。しかし失敗の原因は確認されていない。残骸物を回収して正確な原因分析をするには時間がかかるというのが当局者の説明だ。

ひとまず北朝鮮が無理に発射を推進したという見方がある。韓国航空宇宙研究院チョ・グァンレ羅老(ナロ)号発射準備推進団長は「飛行中であるロケットには想像できない振動が発生し、燃料供給管に亀裂が発生する可能性がある」とし「構造の欠陥で1段目から燃料が漏れて爆発につながったのかもしれない」と述べた。地上で十分に実験をせずに発射したということだ。09年には予告から44日後に発射したが、今回は準備期間が28日にすぎなかった。技術的に準備された後に発射したのではなく、13日の最高人民会議、15日の金日成(キム・イルソン)誕生日100周年など政治日程に追われた。

新しく建設した東倉里(トンチャンリ)発射場の組立施設の不備による構造欠陥が原因という分析もある。国策研究機関ロケット専門家は「ロケットは高い圧力と速度に耐えられなければならないが、連結部分に亀裂が生じれば爆発につながる」とし「これを防ぐためにレーザーで徹底した検査を行わなければならないが、新しく建設した東倉里施設にはそのような装備がなかったようだ」と述べた。

気象条件も原因に挙げられている。北朝鮮の長距離ロケット発射は98年、06年、09年に続いて今回が4度目。成功したと分析された98年と09年はそれぞれ午後12時7分と午前11時30分に発射している。霧が晴れて湿度が低くなる時間だ。しかし13日午前7時39分の湿度は96%に達した。雨が降る直前の天気だ。湿度が90%以上なら電子装備と電気装置に誤作動が発生するおそれがあり、ロケットを発射する条件ではない。このため、今回の北朝鮮のロケット発射は技術的な準備も不十分で、天気も良くなかったため、「予想された失敗」という指摘が出ている。

飛行中断システム(FTS)作動で空中爆発が発生した可能性もある。ロシアのイタルタス通信はこの日、「1段目のエンジンが予定された2分ではなく約1分間だけ稼働した後、爆発が起きた」とし「操縦システムの異常で自動爆破装置が作動したようだ」と伝えた。エンジン故障による軌道離脱で自動爆破装置が作動したという意味だ。しかし韓国軍当局に確認したロケット軌道には特異事項がなかったという。

http://japanese.joins.com/article/422/150422.html?servcode=500&sectcode=500

■ <北ミサイル失敗>韓国海軍、潜水士を投入…残骸回収作戦
(中央日報 2012-4-14 12:05)

北朝鮮の13日の長距離ロケット発射が失敗に終わった中、韓国軍が平沢(ピョンテク)-群山(クンサン)沖に散らばったと推定される残骸の回収に乗り出した。軍は潜水艦救難艦「清海鎮」(4300トン級)を残骸が落ちた海域に急派した。韓国国防部の関係者は「この海域は私たちの領海ではないが、排他的経済水域(EEZ)」と述べた。

北朝鮮ロケットであることを証明する残骸の確保は政治的に意味が大きい。北朝鮮の挑発とこれに対応した対北朝鮮制裁の強力な根拠になるためだ。軍事的な価値もある。軍当局者は「残骸をできるだけ確保して組み合わせれば、失敗の原因をより具体的に知ることができる」とし「残骸の合金成分を分析すれば、北朝鮮ミサイル製造技術も把握できる」と述べた。中国・ロシアの情報収集艦と偵察機も西海(ソヘ、黄海)上で活動中であることが分かった。

「清海鎮」はこの日午後、海上浮遊物を引き上げたが、ロケットの残骸かどうかは確認されていない。韓国海軍は「清海鎮」の高性能水中音波探知機を利用して水中探索を行い、2010年に韓国哨戒艦「天安(チョンアン)」引き揚げ当時に活躍した海軍海難救助隊(SSU)の深海潜水士を投入して残骸を確認する予定という。海底で残骸が見つかれば、底引網漁船を動員して引き揚げる方針だ。

http://japanese.joins.com/article/426/150426.html?servcode=200&sectcode=200

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