消えゆく政党へのレクエイム<民主党政権・失敗の本質>(2)マニフェスト文化 挫折…朝日が連載した特集記事、紙面版クリップ

今日(4月11日)の衆院の党首討論を見ただろうか? この不毛の党首討論を見てはいかなる党にも投票しようとは思わなくなってしまう。 まるで高校の生徒会の討論レベルではないか。 この人達が国家を担っているのが日本の現実なのだ。

ならば、石原慎太郎、橋下徹に任せた方がましではないかと多くの人が思い始めているのではないか。 幻想では国家は成り立たない。 理屈はもっともらしく言うが、自分では金勘定さえ出来なかった民主党。 何事をなすにも財源の確保が肝心だ。

我々国民はもっと賢くならなければ。 小泉純一郎氏の「劇場政治」で夢を見てその結果、国が疲弊したのは確かだ。 なのに、民主党の「マニフェスト」という財源無き夢をまた見てしまった。 その結果、国は加速度的に疲弊した。 松下政経塾を作った故・松下幸之助氏は墓場の陰で嘆いているはずだ「よりによって、ワシの松下政経塾出身者は国を壊すバカばかりだった」、「そんなつもりで塾を作ったのではない!」。

私は問いたい、国をよくするために松下政経塾に入ったのか、それとも権力を握る近道として入ったのか? 答えは後者だろう。 前原君、野田君、キミたちは何をしたいのか? 確かなことは、国民はあなたがたを単なる権力の亡者だと思い始めている事だ。 もう取り返しがつかないと思う。

「マニフェストは国民と新しい政府との契約書だ」とは、アメリカ合衆国成立理念―国民とと国家の関係を「契約」と捉える―理念の単なるコピーではないか。 アホ、その程度か!

消えゆく政党へのレクエイム、朝日が連載した特集記事<民主党政権・失敗の本質>(2)「マニフェスト文化 挫折」….私は、 会えぬ君に伝えたい…

「民主党政権 失敗の本質」(1) 「脱官僚」の裏で握手   (2012-4-5)
「民主党政権 失敗の本質」(2) マニフェスト文化 挫折    (2012-4-6)
「民主党政権 失敗の本質」(3) 年金争点化 遠のく改革  (2012-4-7)
「民主党政権 失敗の本質」(4) 政府と与党 一元化の幻  (2012-4-8)


「民主党政権 失敗の本質」(2) マニフェスト文化 挫折

■ 細かく列挙 変化に追いつけず

政権交代のおよそ1年も前のこと。 長崎県の五島列島で民主党が開いた「マニフェスト公聴会」に島民500人が詰めかけ、会場に入れない人々が外のテレビモニターに群がった。 漁師が手を挙げ、「原油高、民主党ならどうする」と熱く迫った光景を思い出す。 マニフェストへの期待は全国海々浦々に浸透していた。

子ども手当を年31万2千円支給▽月7万円の最低保障年金▽高速道路を無料化。 いつから何をやるのか、具体的な金額や年月がずらりと並ぶ。 何か新しい政治が始まる――担当記者だった私もそう思った。

長らく自民党の公約はあいまいだった。 政策は選挙と関係なく官庁が練り上げ、彼らが選んだ学者らでつくる審議会のお墨付きを得て、与党が了承した。 政策決定過程は水面下に潜り、族議員が横行して政官業癒着の温床となった。

そんな自民党政治に対抗する新しい政治文化がマニフェストだった。

衆院議員任期の4年間で実行する政策を細かく列挙し、選挙で有権者に直接示す。 選挙に勝てば「これは国民との契約だ」と主張して官僚や業界の抵抗をはねのけ、利害調整を省いて着実に執行していく。 政策決定は早まり、水面下で政策がゆがむこともない。

2003年総選挙で党代表として初めてマニフェストを掲げた菅直人は、党の全候補者に署名させた。 政調副会長だった福山哲郎は「選挙は白紙委任でなく、国民との契約であるという価値観をつくりたかった」と振り返る。

朝日新聞も社説で「公約の説得力を有権者の前で競う『マニフェスト選挙』にしなければならない」と後押しした。 民主党の初代厚生労働相の長妻昭は初登庁日、マニフェストを掲げて官僚たちに叫んだ。 「国民と新しい政府との契約書だ」

■      ■

ところが、民主党は新しい政治文化を各界各層に深く理解させることができなかった。 政権交代直後の「八ツ揚ダム」問題でその詰めの甘さが露呈する。

「マニフェストに書いてありまずから中止します」

国土交通相の前原誠司が初登庁日に宣言すると、記者会見で「地元の話を聞く前に中止するのか」と問われた。 前原は「今の質問はおかしい。 すべて掲げて選挙を戦い、マニフェスト通りやる立場を頂いた」と説明したが、関係自治体は猛反発し、朝日新聞も一転、社説で「地元と十分に話し合いを」と促した。 前原に押し通す覚悟はなく、建設の是非を再検証すると表明した。

「契約」は一言一句履行されてこそ効力を持つ。 いきなり例外を認めたことが「アリの一穴」となり、その後に相次ぐマニフェスト違反の導火線となった。

東日本大震災や欧州債務危機も想定外だった。 最優先課題はそれらに移り、財源確保のため子ども手当などマニフェストの看板政策を次々に修正する一方、マニフェストにない消費増税や復興増税を進めた。 菅内閣で官房副長官を務めた福山は「政治だから、震災や金融危機の中で優先順位をつけるのは仕方がない」と語るが、マニフェストを信じて投票した人々の理解を得るのは簡単ではない。

財源の裏打ちが甘かったことや、ねじれ国会で法案成立が難しくなったこともマニフェスト崩壊の要因だが、経済がグローバル化して先行き不透明になり、素早い危機対応が求められる時代に、4年間でやる政策を細かく列挙して政権運営を縛る手法そのものに無理があったのではないか。

■      ■

大阪市長の橋下徹は「あんなに政策を具体的に並べて政治家の裁量の範囲を狭くしたら、政治なんかできない。 選挙では大きな方向性を示して訴える。 ある種の白紙委任」という。 これに対し、マニフェストを仕掛けた菅は「政策の方向性と財政との整合性を高めれば、変わらず政治に必要なツールだ」と反論する。

しかし、足元の民主党議員の多くは「もうマニフェストは信用されない。 次は何を掲げて選挙を戦えばいいのか」と悩んでいる。 総選挙をにらんだ駆け引きが加速しているのに、民主党内にマニフェストを作る動きは鈍く、マニフェストで示した「政権交代」に代わる次の物語も描けていない。

公約は大きな方向を示すのが良いのか、詳細な列挙が良いのか。 そもそも「政策」で選ぶことに限界はないのか。 米国では、指導者の資質を見抜くため1年以上かけて政治家を丸裸にし、大統領を選ぶ。 政策、資質、実績….。 何を基準に一票を投じるのか。 新しい政治を目指したマニフェストの「挫折」は、根源的な課題を浮かび上がらせた。  =敬称略
(蔭西晴子)

「民主党政権 失敗の本質」(3) 年金争点化 遠のく改革
に続く…..  Coming soon….

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