<航空自衛隊>航空総隊司令部が米軍横田基地内に移転、連携強化。 2013年3月までには陸自・中央即応集団司令部が在日米陸軍司令部がある神奈川県キャンプ座間に移転する。 2006年「2プラス2」で合意した再編なのだ。

戦闘機部隊の指揮や中ロの領空侵犯・北朝鮮などの弾道ミサイルの対処を指揮する航
空自衛隊の作戦中枢である航空総隊司令部が3月26日に府中基地(東京都府中市)か
ら米軍横田基地(東京都福生市)に移転し運用を開始した。

移転したのは総隊司令部をはじめ防空指揮群や作戦情報隊など中枢組織で隊員は約800人。 一方、救難や輸送を任務とする航空支援集団司令部と一部の気象関連部隊
は府中基地に留まる。

この移転は、2006年5月に日米安全保障協議委員会(2プラス2)で合意した再編の
一環で、2012年度中には陸上自衛隊の中央即応集団司令部が在日米陸軍司令部がある神奈川県のキャンプ座間に移転することになっている。 日米連携の強化は着々と進
められている。

4月には北朝鮮による長距離弾道ミサイルとみられる発射実験が行われる模様だが、
この空自航空総隊司令部の移転による日米連携強化が試されることになるでしょう。

以下、結構詳しい毎日の記事。


自衛隊:航空総隊司令部、米軍横田基地内に移転 連携強化
(毎日新聞 2012年3月26日)

戦闘機部隊や北朝鮮の弾道ミサイル対処などを指揮する航空自衛隊航空総隊司令部
が、空自府中基地(東京都府中市)から在日米軍司令部がある米軍横田基地(東京都
福生市)内に26日移転した。移転は自衛隊と米軍の連携強化が目的。日米の司令部
が近接して置かれるのは、神奈川県横須賀市の海上自衛隊と米海軍に続いて2カ所目
となる。

06年に日米で合意した再編の一環で横田基地内に空自横田基地として司令部庁舎
や厚生棟などを約600億円かけて新設し、府中から司令部や作戦情報隊などの約7
60人が移った。

司令部地下には、大型スクリーンを備え、有事や災害時などに日米の幕僚らが詰め
る「共同統合運用調整所」を設置。4月とみられる北朝鮮の「衛星」打ち上げへの対
処でも、ここで日米が情報を共有し、地上配備型迎撃ミサイル「パトリオット(PA
C3)」や海自のイージス艦の配置などを調整しながら、総隊司令官が指揮を執る。

空自幹部は「これまでは府中と横田を結ぶホットラインで指揮官が連絡を取り合っ
ていた。米軍との一体化という批判的な見方もあるかもしれないが、普段から同じ場
所にいて顔を合わせることは、日本側の考え方を米側に理解してもらう上でも意味は
大きい」と強調する。

来年3月には陸自も中央即応集団司令部を朝霞駐屯地(東京都練馬区)から在日米
陸軍司令部があるキャンプ座間(神奈川県座間市)内に移転させる。

横田基地で26日午前に行われた運用開始式には、斉藤治和・航空総隊司令官と
フィールド在日米軍司令官が出席し、テープカットした。【鈴木泰広】

http://mainichi.jp/select/world/news/20120326k0000e040163000c.html

航空総隊司令部 横田基地に
(NHK 3月26日 16時40分)

弾道ミサイルに対処する部隊などを指揮する航空自衛隊の航空総隊司令部が、東京・府中からアメリカ軍横田基地に移転し、26日から運用を始めました。

北朝鮮が来月中旬に打ち上げを予告している「人工衛星」に関して、自衛隊に「破壊措置命令」が出された場合は、この司令部で部隊の指揮が行われる見通しです。

航空自衛隊の航空総隊司令部は、戦闘機などの部隊の指揮を行っていますが、弾道ミサイルなどに関して自衛隊に「破壊措置命令」が出された場合には、海上自衛隊のイージス艦や、地上配備型の迎撃ミサイル「PAC3」の部隊なども一元的に指揮することになっています。

司令部は、平成18年の在日アメリカ軍再編に関する日米合意に基づいて、アメリカ軍横田基地の中に移転したもので、26日から運用を始めました。

司令部の庁舎は、在日アメリカ軍司令部に隣接していて、26日は地下1階に設けられた日米共同調整所が報道陣に公開されました。

調整所は日米間の情報共有態勢の強化などを目的としたもので、数百平方メートルの広さがあり、日米のレーダーなどが捉えた情報を表示する大型の画面や関係部隊と連絡を取るための通信機器などが設置されています。

北朝鮮が来月中旬に打ち上げを予告している「人工衛星」に関して、防衛大臣から自衛隊に破壊措置命令が出された場合は、この調整所で日米の担当者が情報を共有しながら対応に当たる見通しです。

航空総隊司令部トップの齊藤治和司令官は、横田基地で行われた記念式典で、「司令部の移転によって防空や弾道ミサイル防衛の際に、日米の連携が強化され対処力が向上すると考えている」と述べました。

◇ より迅速に弾道ミサイルに対処

防衛省・自衛隊は航空総隊司令部の移転によって日米間の情報共有態勢が強化され、より迅速に弾道ミサイルへの対処が行えるようになるとしています。 弾道ミサイルに対処する「ミサイル防衛システム」は発射を探知したあと、レーダーで追尾を行い、飛行コースを予測したうえで迎撃ミサイルを発射する流れになっています。 最も早く発射を探知するのはアメリカの早期警戒衛星で、その後、全国に配備されている高性能レーダーや、海上に展開した日米のイージス艦のレーダーなどで追尾を行い、情報を共有します。

しかし、ロケットエンジンを推進力に用いる弾道ミサイルは音速の数倍から十数倍もの速度で飛行することから、発射から着弾まで10分程度しかかからない場合もあります。 2009年4月に北朝鮮は人工衛星と称してミサイルを発射していますが、このときは発射からおよそ7分後にロケットの1段目が、13分後にはロケットの2段目が日本海や太平洋に落下したとみられています。

今回、航空総隊司令部に設けられた日米共同調整所では双方の担当者たちが集約された情報を基にその場で判断できることから、防衛省・自衛隊は日米間の情報共有態勢が強化され、より迅速に弾道ミサイルへの対処が行えるようになるとしています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120326/k10013974941000.html


[関連情報続報]

自衛隊 PAC3配備へ調査
(NHK 3月28日 14時5分)

北朝鮮が「人工衛星を打ち上げる」と予告していることに対し、防衛大臣から「準備命令」が出されたことを受けて、自衛隊は28日、沖縄県の石垣島で迎撃ミサイル「PAC3」を配備するための調査を始めました。

北朝鮮が来月中旬に「人工衛星を打ち上げる」と予告していることに対し、田中防衛大臣は27日、一部が日本国内に落下する場合に備えて沖縄などに迎撃ミサイルなどを配備するため自衛隊に「準備命令」を出しました。

これを受けて自衛隊は28日、沖縄県の石垣島で、PAC3をどこに配備するか調べる調査を始めました。

石垣空港には、午前8時すぎ、航空自衛隊と陸上自衛隊の輸送機とヘリコプターが相次いで着陸し、自衛隊の隊員らおよそ50人が降り立ちました。

そして機材などを乗用車に移し替えて空港を出発し、午前中は石垣港で調査を行いました。
自衛隊は、一日かけて候補地の調査などを行うことにしています。

PAC3について、防衛省は、沖縄県では石垣島のほか、那覇市や南城市にある航空自衛隊の基地と宮古島にも配備を検討しています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120328/t10014025681000.html

当ブログ・シリーズ「北朝鮮・ミサイル発射実験12年4月を追う」リンク

<北朝鮮・ミサイル発射実験12年4月を追う>(1)「北朝鮮・弾道ミサイルのおさらい」
<北朝鮮・ミサイル発射実験12年4月を追う>(2)「北朝鮮はまた核実験をするのか?」

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