<深海探査シャトルビークル> 下町の中小企業4社が挑戦、めざせ深海8000m!(サイエンスニュース3.23配信)。 「まいど1号」が宇宙なら、「江戸っ子1号」は深海探査だ!

<江戸っ子1号> 下町の中小企業4社が、海洋研究開発機構(JAMSTEC)、芝浦工業大学、東京海洋大学などの支援を受け、深海探査シャトルビークルの開発を開始しました。その名も「江戸っ子1号開発プロジェクト」。 水深8000mの超深海層に送り込める、簡易型の探査機を中小企業の技術で開発し、事業化を目指す挑戦的な試みです。(サイエンスニュース 2012.03.23配信)

ガンバレ、日本のモノづくり!

(後段に「江戸っ子1号」に関する動画ニュース追加)

産経が1月にこの話を取り上げていたので記事をクリップ――

まいど1号」が宇宙なら、こちとら海底でい! 「江戸っ子1号」東京・下町の町工場が深海探査機を共同開発
(産経 2012.1.22)


東京・下町の町工場が共同で無人深海探査機「江戸っ子1号」を開発し、水深8千メートルの日本海溝を目指すプロジェクトが始動し、17日、東京都墨田区両国の東京東信用金庫本部で調印式が行われた。深海は、希少金属(レアメタル)を含む鉱物資源や微生物が豊富だといわれるが、各国とも未着手で市場は形成されていない。そこに商機があるとみて、民間、それも中小企業が探査製品を開発するのは、世界に例がないという。

共同開発するのは「江戸っ子1号プロジェクト推進委員会」。 杉野ゴム化学工業所(葛飾区)の杉野行雄社長を委員長に、墨田区の浜野製作所、大田区のツクモ電子工業、千葉県のパール技研がタッグを組む。

それぞれがゴム、通信、充電、撮影の得意分野で知恵を絞り、海洋研究開発機構芝浦工業大学東京海洋大学が支援する。

開発契約の調印式で、海洋大の松山優治学長は「海洋を長らく研究してきた者として、開発は感無量。深海は各国とも未着手。江戸っ子1号で市場を切り開こう」と語り、4人の社長は深くうなずいた。

きっかけは、杉野社長の“夢”だった。不景気で、後継者や技術伝承者がなく仲間がどんどん廃業するなか、「なんとか現況を打ち破りたい」と案じていたとき、大阪の中小企業が開発した小型衛星「まいど1号」の活躍を報じたニュースに接した。

「小さな町工場でも、力を結集すればイノベーションが実現できる。大阪が空の上なら、東京は海底へ行こう」と考えたという。

杉野さんの呼びかけに賛同の声が多く寄せられた。しかし、試算1億円という高い開発費と、高い技術の壁に突き当たった。宇宙の気圧差は1気圧といわれるが、深海へ行くには、1000気圧を克服しなければならず、宇宙へ行くより難しいといわれる。

「一度はくじけかけた」という杉野さんたちを支えてくれたのが、東京東信金だったという。取引先などに声をかけ、開発の役割分担や専門家の支援などに奔走し、この日の開発調印式にこぎ着けた。

「海洋機構で探査機を見学したとき、たいへんな難関の技術に驚き、木っ端みじんに砕かれる野望だと気づいた。その半面、使われている部品が海外のものが多いことに、私たちモノ作り(職人)は非常に腹が立った。何で海外なんだ? なぜ国産でできないのか? 初の国産の機器で、海底探査しようじゃないかと誓った」(杉野さん)

現在、部品の組み立てが始まっており、3月末から4月の耐圧試験を経て、平成24年度中の試験潜水を目指す。

探査機の大きさは未定だが、球形で母船から海に投入し、重りによって沈む方式。海底で土の採取や3Dのハイビジョン撮影をした後、重りを切り離し浮上する。機体には、深海の高い水圧に搭載機器が耐えられるように特殊なガラスを採用、繰り返し探査に使うことを想定する。

脊椎(せきつい)動物撮影の世界最深記録は7700メートルとされ、8000メートルで成功すれば世界新になるという。

開発費は約2000万円。試算1億円の壁は、高価なチタン製ではなく耐圧ガラス製へ変更するアイデアでクリアした。海に恵まれた日本は近海に深海があり、小型船で行くことができるため、専用母船も持たない。

費用をぐっと抑えることで、事業化の道を模索する。

資源小国の日本だが、島国ゆえに、周辺海域の広さは世界屈指。海底は、希少金属(レアメタル)など鉱物資源が豊富だといわれるが、深海探査はほとんど手つかずだ。芝浦工大の柘植綾夫学長は「ヒトの健康維持に有用な細菌など新種がいるかもしれない」と、未知の世界に期待を寄せる。

「沈み行く日本と呼んでも過言ではないいま、江戸っ子1号は、単なる技術開発ではない。総合技術力を結集して、日本の安全保障やエネルギー政策にも関わる分野へ踏み込んでいく。沈み行く日本を、浮かび行く日本に転回しよう」(柘植学長)

杉野委員長も、江戸っ子1号に使われるガラス球の模型を前に、「不景気のこんな時勢だからこそ腕を磨いて、日本のモノ作りの技術を生かし、未知の深海探査に夢を賭けたい」と言葉に力を込めた。

光も届かない、8000メートルの超深海。町工場の技術を結集する江戸っ子1号は、私たちにどんな夢を持ち帰ってくれるのだろう。

http://sankei.jp.msn.com/science/news/120122/scn12012218000002-n1.htm

江戸っ子1号プロジェクトの推進体制
江戸っ子1号プロジェクト1江戸っ子1号プロジェクト詳細実用試験海域図

江戸っ子1号プロジェクト3 江戸っ子1号プロジェクト2

【江戸っ子1号】動画ニュース

■ MXTV特集 「江戸っ子1号プロジェクト」

■ スタートから3年 深海探査艇「江戸っ子1号」ついに海に!

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