<AIJ年金消失> 浅川社長、高橋成子取締役の役員報酬は一体いくらだったのか?(毎日vs日経)

更新2013-10-28 「AJI事件その後」後段に追加】 浅川社長、高橋成子取締役の二人は一体いくら役員報酬を取っていたのか? 毎日の見出し「AIJ企業年金消失:社長ら2人、報酬45億円 9年間「身内」会社通じ」は錯誤を起こしかねない、また記事も分かり難い。 日経の見出し「AIJ社長と事務担当役員、年間報酬計1億円超」は記事とも一致している。 毎日の記事をよく読むと9年間で「管理報酬45億円のうち成功報酬9億円」とでている。 つまり、二人で年一億円。 毎日の記事の上面(うわつら)だけをよむと9年間で45億円の報酬だったのかと受け取ってしまう人も多いのではないか。 日経の記事は説明が丁寧だ。 二人で年1億円。 ただし強制捜査の結果、もっとボロボロ出てくるんだろう….

毎日と日経の記事を併記した。 現時点で判明している両社の記事を読み比べて見て欲しい。
追記。 NHKと毎日の続報(AIJの報酬と偽造監査報告書)が配信されたので日経の記事の後に追加した。

AIJ企業年金消失:社長ら2人、報酬45億円 9年間「身内」会社通じ
(毎日新聞 2012年3月24日 東京朝刊)

金融商品取引法違反(契約の偽計)容疑で証券取引等監視委員会による強制調査の対象となったAIJ投資顧問の浅川和彦社長と高橋成子取締役が、英領バージン諸島の管理会社を通じて計約45億円の報酬を得ていたことが23日、監視委の調べで分かった。監視委は同日の会見で「受託資産の明確な不正流用は確認できなかった」としたが、偽計に伴う高額報酬が判明した。

監視委によると、AIJの集めた年金資産の受け入れ先となった英領ケイマン諸島籍の「AIMグローバルファンド」の収入は、03年3月期から11年3月期の9年間で、年金基金の受け入れが1458億円、株の売買が14億円の計1472億円。一方、支出は運用損失1092億円▽基金への解約支払い17億円▽委託手数料61億円▽管理報酬45億円▽監査報酬6億円▽投資事業組合への出資181億円(うち現預金などAIM持ち分32億円)▽海外ファンド持ち分21億円▽現預金49億円--の1472億円で、収支が均衡していた。

ただし、支出のうち管理報酬45億円は、浅川社長と高橋取締役が役員を務める「身内」のファンド管理会社「エイム・インベストメント・アドバイザーズ(AIA)」への支払い。同社は2人の実質的なペーパーカンパニーとみられ、45億円のうち9億円は運用の成功報酬名目とされる。

監視委によると、報酬はAIJとAIAが交わした規約などで決められていたが、一方でAIJの運用受託報酬は7900万円(10年度)と低額。監視委は、浅川社長らが管理会社を通じ、顧客の目に付きにくい形で高額報酬を得ようとしたとみて解明を進める。【川名壮志】

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20120324ddm001020025000c.html

AIJ社長と事務担当役員、年間報酬計1億円超
(日経 2012/3/24 12:04)

証券取引等監視委員会の強制調査を受けたAIJ投資顧問の年金消失疑惑で、同社の浅川和彦社長(59)と事務を担当していた高橋成子取締役(52)が1年間に、2人で合計1億円を超える役員報酬を得ていたことが24日、関係者の話で分かった。受託資産の運用損が膨らむなか、高額報酬を受領していた形で、今後、契約先の年金基金の加入者や運用担当者から批判の声が上がりそうだ。

証券取引等監視委員会の調べや関係者の話によると、AIJが2003年3月期~11年3月期に、年金基金などの顧客から運用を受託したのは1458億円。

同社はこのうち約67億円について運用実務を委託していたシンガポールの金融ブローカーと海外の監査法人などに支払う一方、約45億円を自社と私募投資信託を管理する英領バージン諸島の関連会社への運用報酬に回したという。

AIJ側に渡った45億円のうち浅川社長は月600万円、高橋取締役は月350万円以上を役員報酬として得ており、2人合わせた年間の報酬額は1億円を超えたとみられる。

浅川社長と高橋取締役は、私募投資信託の正規の運用成績などを2人だけで管理し、虚偽の運用成績を作成し直して顧客などに提示していたことが既に判明。監視委は、高橋取締役への報酬に、運用損を外部に漏らさないための“口止め料”の趣旨が含まれていたとみている。

同社は年金基金の運用業務を始めた03年から多額の運用損を出していた。契約先の厚生年金基金の常務理事は「加入者が老後の蓄えを失いかねない状況にあったことを知りながら、高額報酬を受け取っていたことは、契約者への裏切り行為に等しい」と話した。

これまでの監視委の調べなどによると、浅川社長らは09年以降、各地の複数の年金基金と投資一任契約を結ぶ際、運用先である私募投資信託の資産評価や運用実績を良好に見せかけた報告書などを顧客に提示し契約した金融商品取引法違反(契約に関する偽計)の疑いが持たれている。

http://www.nikkei.com/news/latest/article /g=96958A9C93819695E0E1E2E7E68DE0E6E2E1E0E2E3E09191E2E2E2E2

AIJ 報酬など100億円前後
(NHK 3月24日 19時9分)

AIJ投資顧問が1000億円を超える企業年金の資金を失わせた事件で、AIJは、巨額の損失を隠す一方、報酬や手数料として100億円前後を得ていたことが関係者への取材で分かりました。

証券取引等監視委員会は、高額の報酬を得ようと客にうその勧誘を続けていたとみて、調査を進めています。

東京のAIJ投資顧問は企業や年金の基金から預かっていた資金の運用に失敗し、1092億円に上る巨額の損失を出しましたが、こうした事実を隠して客と契約していたとして、23日、証券取引等監視委員会の強制調査を受けました。

これまでの調べによりますと、AIJは預かった年金資金の中からイギリス領のバージン諸島に設立したペーパー会社に管理報酬の名目で45億円を移しかえていたということです。

さらに、契約した顧客が系列のアイティーエム証券に支払った手数料のうち、およそ50億円を受け取っていて、AIJが報酬や手数料として得ていた金額は合わせて100億円前後に上っていることが、関係者への取材で分かりました。

AIJが受け取るこうした報酬や手数料は、客から集めた資金に比例して増える仕組みになっていたということです。

また、浅川和彦社長は、年間7000万円以上の給料を受け取っていたということで、証券取引等監視委員会は、AIJが高額の報酬を得ようとして客にうその勧誘を続けていたとみて、調査を進めています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120324/t10013947051000.html

AIJ:顧客に偽造監査報告書を提示…巨額損失隠し勧誘
(毎日 2012年3月24日 21時32分)

AIJ投資顧問による企業年金消失問題で、同社は運用の失敗で巨額の損失を抱えることを示す監査報告書を作成させながら顧客に開示せず、それでも請求する顧客には偽造した監査報告書を見せていたことが証券取引等監視委員会の調べで分かった。こうした処理は04年ごろには行われていたとみられ、AIJが実際の運用実績を長年隠したまま顧客を勧誘していた実態が鮮明になった。【川名壮志】

監視委によると、AIJは年金基金側から集めた資金を、信託銀行や関連のアイティーエム証券(ITM)を経由して香港のファンド受託銀行に移し、シンガポールの金融ブローカーに運用を委託したり海外ファンドで運用するなどしていた。

こうした運用の監査は外資大手会計監査法人のケイマン籍の監査事務所が担当。この監査事務所はAIJから独立しており、AIJの財務状況を審査して取引実績や運用損による巨額損失を把握、それを反映した監査報告書を作成したという。

しかし、監査報告書の送付先2カ所のうち1カ所は、AIJの浅川和彦社長が取締役を務めるファンド管理会社「エイム・インベストメント・アドバイザーズ(AIA)」で、AIJと事実上一体化していた。もう1カ所のITMは、監査報告書の内容を確認しないままAIJに渡していた。

このため正規の監査報告書は外部に知られることはなく、AIJは顧客の年金基金側から開示を求められても拒否。それでも開示を求める顧客には、知人の公認会計士に偽造を依頼した虚偽の監査報告書を提示し、運用実績が上がっていたように装っていたという。

監査報告書を巡っては、ITM側が03年9月から04年にかけて、内容に目を通していた可能性があるといい、偽造工作はそれ以降に行われたとみられる。

監視委は、ITMが当時、AIJの運用実績を虚偽だと気づく可能性があったのに確認せず、AIJの金融商品を販売し続けたとして23日、6カ月の業務停止命令を出している。

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20120325k0000m040061000c.html

当ブログのAIJ問題関連記事リンク:

■ <いま年金に何が~AIJ事件・そして公的年金~>NHKスペシャル・今夜4月28日9:30、必見! AIJなどの一任投資顧問が展開する無謀な、バクチに等しいハイリスク投資手法をあばく。 (投稿日 2012-4-28)

■ 浅川社長、高橋成子取締役の役員報酬は一体いくらだったのか?(毎日vs日経  (投稿日: 2012-03-24)

■  受託金最終運用はシンガポールの証券証券会社だった (日経3/22)  (投稿日: 2012-03-22)

■ 証券監視委、アイティーエム証券を強制調査へ ― 預かり資産で損失穴埋めの疑い(日経)  (投稿日: 2012-03-20)

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(投稿日: 2012-03-14)

■ そのカラクリはこうだ、スキーム図解! 解約用に資金プールも…  
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■ あえぐ年金基金、むらがる野村OB、はびこる社保庁OB天下り 
(投稿日: 2012-3-6)

■ <AIJ、旧社保庁OBの関与> 旧社保庁幹部23人が厚生年金基金に天下り  (投稿日: 2012-03-03)

■ 「AIJ投資顧問」企業年金資金消失問題に思う  (投稿日:2012-2-26)

AIJ事件のその後】(2013-10-28追加)

で、この事件はどうなったか――

AIJ事件、その後(2013-10-28)AIJ事件、審理再開=次回結審へ――東京地裁
(WSJ 2013年10月11日 12:30)

AIJ 投資顧問の年金資産詐欺事件で、詐欺と金融商品取引法違反(契約の偽計)罪に問われた元社長浅川和彦被告(61)ら3人の公判が11日、東京地裁(安東章 裁判長)であった。判決言い渡しの予定だったが、年金基金への被害弁償に関する追加証拠が提出されたため、審理が再開された。判決期日は指定されず、次回 期日の30日に改めて結審する。

検察側は論告で、浅川被告に懲役15年、元役員高橋成子(54)、傘下のアイティーエム証券元社長西村秀昭(57)両被告に懲役8年、3人に追徴金計約218億円を求刑している。

浅川被告の弁護側は最終弁論で、詐欺罪については無罪主張に転じ、金商法違反は認めた。高橋被告は全面無罪を訴え、西村被告はいずれも認めていた。

[時事通信社]

http://jp.wsj.com/article/JJ11251640617794984064016552372382648549329.html

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