<JAXA・月探査ロボット> 試作機が完成、中田島砂丘で走行実験、成功! なぜこの砂丘を使ったのか…? 問題は政府の予算削減だ!

JAXA(宇宙航空研究開発機構)の月探査ロボット試作機が完成し、3月13日に静岡県浜松市の海岸にある中田島砂丘で走行テストし無事テストをクリアした。 月面探査機は月面のレゴリス(非常に眼の細かい砂)をクリアしなければならない、中田島砂丘は細かな砂や岩などで覆われており月の表面と似ているため実験の舞台にはうってつけなのだ。

先ずはメデタシ、メデタシ。

しかし、難問が立ちはだかっている、そこで日本の月面ロボット開発の課題を少々考えてみたい。 末尾に、丁寧な記事のNHKニュースをクリップし付け加えておいた。 ともかく、走行実験に参加した国産ロ月探査ボット諸君はこの面々だった。


◆ 月面探査ロボットの開発には課題がある、何か?

■ 月や火星を探査するロボットはその表面を移動探査するためローバーと呼ばれる。 「ローバー」とは英語ではRoverと書き、rove(動詞)あちこち動き回る -> rover(名詞) あちこち動き回る人->自走探査機が語源である。

これまでに月・火星に送り込まれ正常に動作したロボットは意外に少なく、以下の4機しかいないのだ。

・ルノフォート(月探査、旧ソ連、1970年、1973年)

・アポロ月面車(アポロ計画で使用された月面車、1971年~1972年に3回打ち上げ)

・ソジャーナ(火星探査、米国、1997年打ち上げ)

・スピリッツ/オポチュニティ(火星探査、米国、2004年打ち上げ)


■ なぜ開発が難しいのか? 

  • 月の場合、月面はレゴリスと呼ばれれる非常に眼の細かい砂で覆われており重力も地上の1/6しかないため月面を移動するのは地球上と同様という訳には行かない。 レゴリスは小さな隙間からでも機器の内部に侵入して故障の原因となる。 さらに、月面の夜間は2週間も続くため、探査機やロボットが夜間を生き延びるためのエネルギーの確保や、極低温への機器の耐性等も大きな問題だ。
  • 小惑星探査の場合、探査対象となる天体の形状、表面特性等が正確に判っておらず、地球から遠方の場合、通信時間の遅れが大きくなるため、ロボット自身による自律的判断が必要となる。 また、小惑星では重力が小さいため小惑星の表面に留まること自体が課題となる。
  • 一番の問題は予算だ!!! JAXAの予算は削られっぱなしである。 JAXAで開発される宇宙技術は必ずや後世日本の貴重な資産となるものだ。 しかし、人気取りの福祉に金をばら撒くしか能が無い「民主党政権」はパフォーマンス仕分けでJAXAをターゲットにした。 技術や科学に対する仕分け人のコンセプトは事もあろうに――「二番じゃダメなんですか」….アホ、「一番を目指さざる者は二番にも成れぬ」という経験則もしらんのか! 「二番でいいではないか」とは、かつての「ゆとり教育」と基を同じくする思考だろう。 「ゆとり教育」の結果、日本はどうなったか、皆さん既にお分かりだろう...
  • かつての長岡藩大参事、かの小林虎三郎の「米百俵」の精神なくして、国土が狭く資源に乏しい日本の生存はない。 ポピュリズムの成れの果ての財源無き福祉ばら撒きを止め、限られた財源が故に後世のために使わなければ。 「はやぶさ2」の予算も削ってはならぬ。 今の日本に夢があるか、ない。 しかし、初代「はやぶさ」はこれから日本を背負ってたつ日本全国の小・中・高校生に希望と元気と自信を与えたではないか――「日本も捨てたもんじゃない、まだまだやれる」と。 
  • 「はやぶさ2」、「月面探査機」の金を削って生活保護・失業保険に金を回し無為徒食の人間を増やしていくことで日本に未来はあるか、ない。 セーフティーネットは必要だ、しかしこの国は社会主義の国ではない。 過度の国家負担による社会保障では国が亡びる、社会主義国家はキューバを除き全て消えてなくなったという歴史的事実があるではないか。
  • 日本の未来を担(にな)うのは、目を輝かせて「はやぶさ2」や「月面探査機」を待つ小・中・高校生達ではないか。 そしてその中からさらなる技術者、科学者が育って行くのである。 民主党政権の金の使い方は、「仕分け」などのパフォーマンスを使って一見もっともらしく見せたが、長期展望がなく「サンク・コスト(sunk cost、埋没費用)」が多すぎる。 ワシに言わせると「単なるアホ国会議員集団」以外のなにものでもない。
  • 「はやぶさ2」よ、高く遥か彼方に飛べ。 そして必ずその父祖の地、地球に、日本に、戻ってくるのだ。 「はやぶさ」の如く美しき閃光を放て。 世界の民に再び知らしめよ、日本の科学と技術が散り際にも美を重んじることを。

[注: 「米百俵」の精神 長岡市HP http://www.city.nagaoka.niigata.jp/kurashi/bunka/komehyaku/kome100.html ]

JAXAでは「月面着陸・探査ミッション 検討状況」というPDFスライドをHPに掲載している。 これが結構ためになる。 http://www.jaxa.jp/press/2010/08/20100811_sac_moon.pdf

JAXA 「宇宙ロボットへの期待」 http://robotics.jaxa.jp/about/index.html

主要国の月探査、有人宇宙活動等に係わる計画・構想一覧(JAXA)


月探査ロボット試作器 砂丘で実験
(NHK 3月13日 18時53分)

将来の月面探査に備えて研究開発が進められている月探査ロボットの試作機が完成し、月面に似た環境の砂丘で、ロボットの性能を確める実験が行われました。

月探査ロボットは、JAXA=宇宙航空研究開発機構が将来の月面探査に欠かせない技術を取得しようと、おととしから国内の大学や企業と共同研究を進めているものです。

13日は、完成した7台の試作機が静岡県浜松市の海岸にある中田島砂丘に初めて勢ぞろいし、このうちの4台のロボットを使って走行テストが行われました。

砂丘は細かな砂や岩などで覆われた月の表面と似ているため、実験の舞台にはうってつけで、このうち水の探査を目的に開発された東京工業大学のロボットは、砂にめり込まない柔軟性のあるタイヤが特徴で、滑りやすい砂地の急斜面もスムーズに上り下りしていました。

大手ゼネコンの研究所が開発した月面基地を放射線から守るフェンスを作るロボットは、土のう袋に砂を詰め込んで積み上げる作業をしましたが、途中で機械が砂をかんでしまい、思うように動かず、実験室と実際の現場との違いを感じていました。
月面基地を巡っては、政府の懇談会が2020年以降の実現を目指す計画を打ち出していますが、多額の予算がかかることから具体化していません。

JAXAの西田信一郎室長は、「いつでも実現できるように課題を一つ一つクリアしていきたい」と話しています。

■ 月探査の歩みと現状

月探査は、1950年代の終わりから1970年代中ごろにかけて、旧ソビエトのルナ計画やアメリカのアポロ計画で、月面着陸や有人探査が活発に行われましたが、その後、一時途絶えました。

再び脚光を浴びたのが、1990年代に入ってからで、日本が1990年に打ち上げた「ひてん」によって、日本が、旧ソビエト・アメリカに続いて月に探査機を送り込んだ3番目の国になりました。

その後、アメリカやヨーロッパ、そして中国、インドが相次いで探査機を打ち上げ、再び月探査ラッシュの時代を迎えています。
中でも月面の鮮明なハイビジョン映像の撮影などに成功し、3年前に運用を終えた日本の「かぐや」の数々の成果は、新たな月探査に道を開くことになりました。

最近では、月に大量の水が存在する可能性を示唆する研究結果も相次いで出されていて、各国とも月に探査機を着陸させ、資源探査などを行う計画を検討しています。

日本もおととし、政府の懇談会が「かぐや」に続く次の月探査計画をまとめ、2015年ごろに無人の探査機を着陸させ、2020年ごろに無人の月面基地を造るとしていました。

しかし、厳しい財政事情のなかで2000億円ともされる多額の予算がネックとなって計画は具体化しておらず、研究が続けられている程度です。

また、各国とも、自国の予算だけでは負担が大きすぎるとして、世界14の宇宙機関が連携して探査計画を検討する動きも出ています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120313/t10013689512000.html

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