<AIJ、年金消失問題> そのカラクリはこうだ、スキーム図解! 解約用に資金プールも…

私の前書きの後に以下の記事を掲載する。

『AIJ、解約用に資金プールか 監視委「自転車操業」』(西日本新聞 2012年3月9日 02:04
『AIJ 実体ない会社通し運用報告』(NHK 3月9日 5時20分)
『AIJ運用資産、関連会社が評価改ざんか』(日経 2012/3/8 2:00)

「解約用に資金プール…自転車操業」というのは今回の事件がまさに詐欺ケース「ホンジ・スキーム」の典型だという事を示唆している。 こういう事件が起きるとその構図を称して「スキーム」という言葉が使われるがスキーム―とは英語だと「scheme」(計画、構想、悪巧み、陰謀、図表、図解、地図)。 今回の場合だと Conspiracy Scheme (策謀)といいたいのだが、経済用語として「スキーム」が通用している日本では誰も聞いてくれそうもない。

ポンジ・スキーム (Ponzi scheme)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%BB %E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%A0

破滅を運命づけられた詐欺の手法「ポンジ・スキーム」
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2550172/3617338

それではそのスキームはとういうと日経が図解してくれいる、ただし現時点での一部と考えるべきだろう。


「自転車操業」、「実体ない会社通し運用報告」、「関連会社が評価改ざん」、これらは既にある程度報道されているが日経が今回記事にしている構図は具体的に「エイム・インベストメント・アドバイザーズ」の名前を出している。 実はこの名前はAIJがそのHPに掲載している事業報告書の2ページ目に出ているのだ。 そこには英語で「AIM Investment Advisors Ltd 」と表記されており、AIJの浅川和彦社長と高橋成子取締役がAIM Investment Advisors Ltdの取締役を兼務していると表記されている。 (事業報告書のPDFは http://www.aim-ij.com/20120224-22rep.pdf)。 では、その会社の社長は誰なのか? その人物がキーパーソンのように思われて仕方ないのだが、捜査で解明されるまでは分からないことなのか….

AIJ、解約用に資金プールか 監視委「自転車操業」
(西日本新聞 2012年3月9日 02:04)

AIJ投資顧問(東京)の年金資産消失問題で、AIJが預かった年金資産の一部を運用に回さず、解約に応じるための資金としてプールしていた可能性があることが8日、分かった。AIJと取引のある信託銀行が問題の発覚後、AIJ傘下の証券会社の口座を調べ、本来存在しないはずの残高を確認した。

関係者によると、口座には昨年12月時点で、少なくとも数十億円程度が残されていた。

証券取引等監視委員会は、「解約する客にうその利回り分を上乗せして支払うため、新しい客のカネを流用する、自転車操業だった」(監視委幹部)とみて、出入金記録と運用の実態解明を急ぐ。

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/290913

AIJ 実体ない会社通し運用報告
NHK 3月9日 5時20分

預かった企業年金の資金のほとんどがなくなり、問題になっているAIJ投資顧問は、海外での資金運用でどのような実績が出ているかについて、社長がみずから設立した実体のないグループ会社を通すことで、順調に利益が出ているように装う報告を続けていたことが分かりました。

AIJ投資顧問は、企業年金基金から預かった資金をカリブ海のケイマン諸島などにファンドを設定し、現地の信託銀行に資金の管理を委託していました。

運用でどれだけの収益や損失が出ているかは、通常は現地の信託銀行から定期的に日本に報告されますが、AIJ投資顧問は浅川和彦社長が設立した実体のないグループの「管理会社」を通して最終的に顧客に報告する仕組みにしていました。
AIJ投資顧問が顧客に出した「販売説明書」では、海外での運用に本格的に乗り出した2004年の時点で、すでにこうした仕組みが取られていたことが記載されています。

この仕組みは、現地の法律などに違反はしていないということですが、関係者によりますと、身内の「管理会社」を通すことでほとんどの資金がなくなっている実態を隠して順調に利益が出ているよう報告を改ざんしていたということです。
AIJ投資顧問のこうした一連の仕組みについて、専門家は「資金を預かる運用担当者はきれいな収益の実績をみせたくなるものだ。投資家は第三者の監視があるのか確かめることが必要だ」と話しています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120309/t10013593731000.html

AIJ運用資産、関連会社が評価改ざんか
第三者のチェック排除
2012/3/8 2:00

AIJ投資顧問が年金資産の大半を消失させた問題で、同社が運用指示していた私募投資信託の資産評価を海外にある実質的なグループ会社に任せていたことが判明した。この会社が投資先の資産評価を改ざんし、虚偽の情報を顧客に伝えていた公算が大きい。運用や資産評価という私募投信の運営に不可欠な中核業務をグループで囲い込み、第三者によるチェックを巧みに排除する仕組みを作り上げていた。

日本経済新聞が7日までに入手した資料などで判明した。このグループ会社は英領バージン諸島に設立された「エイム・インベストメント・アドバイザーズ」。浅川和彦社長らAIJ投資顧問の幹部が同社の取締役を兼務しており、実質的なグループ会社にしていた

AIJ投資顧問は英領ケイマン諸島で設定した少数のプロを対象にした私募投信を年金資金の受け皿にしていた。エイム社はAIJの運用指示を受け、株や金融派生商品など投資商品を証券会社などに発注したり、投資対象の時価を調べて資産評価したりする役割を担っていた。私募投信の時価を示す基準価格はエイム社の資産評価に基づいて算出。AIJの営業を担当していたアイティーエム証券(東京・中央)に伝えられ、信託銀行などを通じて顧客の年金基金に報告されていた。

私募投信が投資対象にしていたとされるのは、株価指数に連動した金融派生商品や未公開株などだ。日々の市場で値が付く上場株と違い、時価による資産評価は難しい。評価の難しい資産については第三者の会社などに任せたうえで、複数の証券会社が提示する時価の平均値などに基づいて資産評価するのが一般的とされる。AIJはこうした第三者を起用せずにグループのエイム社に資産評価を任せていた。第三者がAIJの資産内容をチェックするのを巧みに排除するために作り上げたとみられ、今回の虚偽報告の温床になった可能性が高い。

運用会社が節税効果などを狙ってケイマンなど租税回避地でファンドを設定することは珍しいことではない。AIJのようにグループ会社に資産評価を任せること自体は違法ではないが「顧客との利益相反を排除したり、第三者のけん制を働かせたりするのが難しい。通常はあり得ない仕組みだ」(国内独立系投資顧問の幹部)との声が多い。

証券取引等監視委員会や金融庁もこうした構図は把握しているもようで、AIJ問題の全容解明を急いでいる。

http://s.nikkei.com/yIcEgz

◇ 続報 ◇

AIJ、客だまし損失付け替えか
(NHK 3月10日 18時17分)

「AIJ投資顧問」が預かっていた企業年金の資金のほとんどがなくなっていた問題で、AIJ投資顧問は、価値が大幅に目減りしている金融商品を新規の客に高値で買い取らせ、損失を付け替えていたことが関係者への取材で分かりました。証券取引等監視委員会は、客をだまして契約していた疑いが強いとして、今月下旬にも強制調査に乗り出す方針を固めました。

「AIJ投資顧問」が預かっていた企業年金の資金のほとんどがなくなっていた問題で、AIJ投資顧問は、価値が大幅に目減りしている金融商品を新規の客に高値で買い取らせ、損失を付け替えていたことが関係者への取材で分かりました。証券取引等監視委員会は、客をだまして契約していた疑いが強いとして、今月下旬にも強制調査に乗り出す方針を固めました。

東京の投資運用会社「AIJ投資顧問」は運用していたとするおよそ2000億円の企業年金の資金のほとんどがなくなっていることが分かり、業務停止の処分を受けました。 浅川和彦社長は、証券取引等監視委員会に対し、運用に失敗して巨額の損失を出したと説明しているということです。関係者によりますと、AIJ投資顧問は巨額の損失が出ているのに、利益が出ているとうそを言って客を勧誘していました。 そして新規に契約することを決めた客には、価値が大幅に目減りしている金融商品を帳簿上の高い価格で買い取らせて損失を付け替えていたことが分かりました。一方で預かった資金は、契約を解除した別の客への払い戻しに充てられ、運用がうまくいっているよ見せかけていたということです。 証券取引等監視委員会は、新規の客をだまして契約していた疑いが強いとして、今月下旬にも金融商品取引法違反の疑いでAIJ投資顧問の強制調査に乗り出す方針を固めました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120310/t10013629421000.html

当ブログのAIJ問題関連記事リンク:

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■  受託金最終運用はシンガポールの証券証券会社だった (日経3/22)  (投稿日: 2012-03-22)

■ 証券監視委、アイティーエム証券を強制調査へ ― 預かり資産で損失穴埋めの疑い(日経)  (投稿日: 2012-03-20)

■ <AIJ、衆院参考人質疑> こんなジジ達に質疑して何の意味がある。衆院財務金融 委員会のパフォーマンス、税金の無駄づかいだ! 
(投稿日: 2012-03-14)

■ そのカラクリはこうだ、スキーム図解! 解約用に資金プールも…  
(投稿日: 2012-3-9)

■ あえぐ年金基金、むらがる野村OB、はびこる社保庁OB天下り 
(投稿日: 2012-3-6)

■ <AIJ、旧社保庁OBの関与> 旧社保庁幹部23人が厚生年金基金に天下り  (投稿日: 2012-03-03)

■ 「AIJ投資顧問」企業年金資金消失問題に思う  (投稿日:2012-2-26)

 

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