<AIJ、旧社保庁OBの関与> 旧社保庁幹部23人が厚生年金基金に天下り

AIJ投資顧問が預かった企業年金の資金のほとんどがなくなっていた問題で、AIJ投資顧問は、旧社会保険庁のOBの協力で年金運用についてのセミナーをたびたび開き、営業活動をしていた。 セミナーには、旧社会保険庁から天下った企業年金の担当者が数多く参加していたということで、証券取引等監視委員会は、OBの人脈が利用され、契約が広がっていったとみて調べている。

各紙の報道を総合すると ― この旧社会保険庁OBとは年金コンサルタント会社「東京年金経済研究所」代表取締役・石山勲氏。 約5年前まで4年間、AIJが主催するセミナーで講演し、コンサルタント料を年間約600万円受け取っていた。 AIJは石山氏が運営するコンサルタント会社に資本金の半分を出資、17年2月から19年6月までAIJの女性役員(高橋成子氏)が東京年金経済研究所の役員に就き、石山氏が顧問契約を結んでいる全国各地の企業年金のもとへ出張した際の旅費の精算のほか給料の支給なども行っていた。 [続報: 3月24日産経によると、高橋成子役員は石橋氏のコンサル会社の実印を預かり、会社の庶務については実質的な決定を行い実務全般を取り仕切っていた。(ブログ中段に産経記事追加)]

*石山勲氏はエム・ケイ・ニュース社が発行している投資情報誌「フューチャーズ・ジャパン」の2006年一月号のFJ新春インタビューで年金基金運用とオルタナティブ投資に関し5ページに渡って語っている。 全文は http://www.mknews.jp/fj/tatiyomi_bk/tatiyomi_bk_pdf/200601_14.pdf で読める。

*石山勲氏の略歴
1966年4月厚生省へ出向 社会保険庁総務課人事班長 厚生省保険局医療課課長補佐(総括)。 90年10月愛知県民生部保険課長にて退職、その後社会保険診療報酬支払基金幹事長を5年半務める。 96年4月東日本文具販売厚生年金基金常務理事、2004年2月退職。 同年4月株式会社東京年金経済研究所設立。 (参考資料: セミナーインフォ社の「過去のセミナー」2006.2.21記録)

*石山勲氏のセミナー内容 (ウエブ上で確認できるもの)
セミナー事業を行っている(株)セミナーインフォ社の「過去のセミナー」記録によれば石山氏による以下のセミナーの内容を閲覧することができる。

◇ ◇
[続報]

旧厚生OBの会社操る 実印監理、勧誘に利用
(産経 2012.3.25 02:07)

AIJ投資顧問の年金消失問題で、年金基金に対してAIJを勧めていた旧厚生省(現厚生労働省)OB(75)の年金コンサルタント会社の実印をAIJが管理し、実務全般を取り仕切っていたことが24日、関係者への取材で分かった。AIJの浅川和彦社長(59)が、親類をこのコンサル会社に雇用させていたことも判明。旧厚生OBのコンサル会社を実質的に操り、年金資産の取り込みに利用していた実態が浮かび上がった。

関係者によると、AIJが実質的に操っていたのは、旧社会保険庁(現日本年金機構)にも勤務していた旧厚生OBが平成16年に設立したコンサル会社。同社は年金基金に天下りした旧社保庁OBらに対し、AIJを年金資産の「優良委託先」の一つとして紹介していた。

AIJは、このコンサル会社の設立資金の約半額にあたる1千万円を負担したうえ、自社の総務統括担当取締役、高橋成子氏(52)を事務・経理業務全般を取り仕切る役員として送り込んでいた。高橋氏はコンサル会社の実印を預かり、会社の庶務については実質的な決定を行っていた。

また、浅川氏のおいを約3年間にわたってコンサル会社に雇用させ、旧厚生OBの下で働かせていた。その給与の一部はAIJ側が肩代わりしていたとみられる。

AIJは旧厚生OBの人脈を利用して、旧社保庁OBが天下りしている年金基金に勧誘活動をさせるため、高橋氏や浅川氏のおいを送り込み、旧厚生OBの会社を実質的に操っていたとみられる。

旧厚生OBは「自分は高橋氏が自分のコンサル会社の役員となっていることは知らなかった。おいは浅川氏から『修業させてほしい』といわれ、受け入れただけ。実印を預けていたのは事実だが、AIJだけ優先的に顧客に勧めていたということはない」と話している。

AIJをめぐっては、証券取引等監視委員会が23日、金融商品取引法違反(契約の偽計)の疑いで強制調査に着手。関係先数カ所への家宅捜索で、押収した書類の分析を進めている。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120325/crm12032502070002-n2.htm

当ブログのAIJ問題関連記事リンク:

■ 浅川社長、高橋成子取締役の役員報酬は一体いくらだったのか?(毎日vs日経  (投稿日: 2012-03-24)

■  受託金最終運用はシンガポールの証券証券会社だった (日経3/22)  (投稿日: 2012-03-22)

■ 証券監視委、アイティーエム証券を強制調査へ ― 預かり資産で損失穴埋めの疑い(日経)  (投稿日: 2012-03-20)

■ <AIJ、衆院参考人質疑> こんなジジ達に質疑して何の意味がある。衆院財務金融 委員会のパフォーマンス、税金の無駄づかいだ! 
(投稿日: 2012-03-14)

■ そのカラクリはこうだ、スキーム図解! 解約用に資金プールも…  
(投稿日: 2012-3-9)

■ あえぐ年金基金、むらがる野村OB、はびこる社保庁OB天下り 
(投稿日: 2012-3-6)

■ <AIJ、旧社保庁OBの関与> 旧社保庁幹部23人が厚生年金基金に天下り  (投稿日: 2012-03-03)

■ 「AIJ投資顧問」企業年金資金消失問題に思う  (投稿日:2012-2-26)

◇ ◇

<旧社会保険庁(現・日本年金機構)幹部23人が全国の厚生年金基金に天下り>

旧社会保険庁幹部の厚生年金基金への天下り状況一覧リスト

天下り先での役職

日本証券業

常務理亊

全固システムハウス業

常務理亊

中国薬業

常務理事

全国建設機械器具リ一ス

常務理亊

全日本バルブ

常務理亊

日本金型工業

事務長

屋外広告ディスプレイ

亊務長

中部ゴルフ場

常務理亊

日本赤十字社

常務理亊

全国信用組合

事務局長

北海道石油業

事務長

東京都電機

専務理亊

日本工作機械関連工業

亊務所長

東曰本二、ント

亊務所長

外食産業ジエフ

事務所長補佐

ダイハツ販売

常務理亊

出版

職員

酒フーズ

基金事務所所長代理

日本金型工業

亊務所長

東京金厲亊業

事務局長

東京都電機

制度推進管理室長

兵庫県建設業

一般職員

東北七県電気工亊業

常務理亊

※1999年8月16曰〜2010年9月30曰、就職曰順

※本省の課長、企画官相当職以上で退職した職員

<AIJと投資一任契約を結んだ企業年金、事業法人、学校法人、94の一覧リスト>

同社に委託した資産も2043億円と厚生労働省が28日発表した昨年3月末時点より増え、影響が拡大している実態がわかった。厚生年金基金が81と約9割を占めており、その大半が中小企業が集まって作る「総合型」。大企業の企業年金も11あった (日経 2012/2/29)

名称 委託
残高
(億円)
1 富士電機 97.6
2 愛知県トラック事業 89.3
3 SCSK 69.2
4 長野県建設業 66.9
5 日本ユニシス 55.6
6 神奈川県印刷工業 54.5
7 東京都石油業 53.1
8 栃木県建設業 53.1
9 日本リネンサプライ業・介護事業 52.0
10 福岡県・佐賀県トラック 51.3
11 民間放送 49.5
12 愛鉄連 46.7
13 東部ゴム 45.7
14 栃木県石油業 41.8
15 北海道石油業 40.2
16 甲信越印刷工業 40.0
17 東日本紙器 40.0
18 北信越管工事業 39.9
19 東京空調衛生工事業 39.2
20 全国卸商業団地 38.7
21 茨城県建設業 36.7
22 長野県病院 36.6
23 岐阜県石油業 36.2
24 全九州電気工事業 32.1
25 関東百貨店小売業 31.6
26 三重県石油業 30.2
27 全国光学工業 30.0
28 神奈川県石油業 25.9
29 埼玉県トラック 25.6
30 北関東自動車整備 23.3
31 北海道トラック 22.4
32 静岡県西部機械工業 21.9
33 全国商品取引業 21.4
34 長野山梨石油 20.9
35 愛知県石油 19.8
36 京都府建設業 19.1
37 コスモ石油 18.3
38 ライオン 17.8
39 北海道電気工事業 17.6
40 アドバンテスト 17.1
41 長野県卸売業団地 16.1
42 全国宅地建物取引業 15.8
43 兵庫ゴム工業 15.6
44 中部電気工業 15.1
45 北海道乗用自動車 14.9
46 千葉県管工事業 14.8
47 静岡県中部機械工業 14.3
48 埼玉県自動車販売整備 14.1
49 神奈川県情報サービス産業 12.5
50 福岡県食品産業 12.2
51 日本文具事務機器 12.2
52 埼玉県医師会 11.9
53 新潟県機械金属工業 11.8
54 メルコ連協 11.6
55 名古屋乗用自動車 11.5
56 岐阜繊維卸売業 11.5
57 全国楽器 11.3
58 関東六県電気工事業 11.1
59 全日本シティホテル 11.0
60 京都府トラック事業 10.8
61 長野県機械工業 10.6
62 ホンダ販売 10.5
63 鬼怒川ゴム 10.4
64 長野県食品 10.1
65 富山県中小企業団地 10.1
66 大日本印刷 10.0
67 日本造船・関連工業 9.9
68 中日本段ボール 9.1
69 栃木トヨペットグループ 9.1
70 岐阜県木材 9.0
71 埼玉県管工事業 8.7
72 神奈川県電設 8.5
73 石川県病院 6.7
74 南九州コカ・コーラグループ 6.1
75 横浜金沢 5.9
76 近畿印刷工業 5.9
77 富山県機電工業 5.9
78 松蔭女子学院 5.2
79 京都織物卸商 5.0
80 安川電機 4.9
81 全国産業廃棄物 4.9
82 日本鉄リサイクル工業 4.8
83 京滋管工事業 4.8
84 福井県機械金属工業 4.2
85 富山県病院 4.2
86 徳島県トラック 4.2
87 仙台卸商 3.5
88 ヒューマンアカデミー 3.3
89 福井県トラック 3.3
90 外国運輸金融 3.2
91 ア イ 3.0
92 長崎県トラック 2.0
93 岩手県自動車販売 2.0
94 兵庫印刷工業 1.9
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<AIJ、旧社保庁OBの関与> 旧社保庁幹部23人が厚生年金基金に天下り」への1件のフィードバック

  1. 突然のメール失礼いたします。私、TBSで「みのもんたの朝ズバ」を担当している杉江といいます。
    今、なんとかして、「東京年金経済研究所」代表取締役・石山勲さんと連絡を取りたく、模索しております。
    なんでも構いません、何か連絡先の手がかりのようなものをご存知でしたら、教えていただけませんでしょうか?突然のお願いで失礼とは思いますが、何卒お力をお貸しください。宜しくお願いいたします。
    杉江携帯090-4811-0686

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