「エア・オーストラリア破たん、数千人立ち往生」とワシントン・ポストが報じていたが… 海外で立ち往生している乗客をジェットスターとカンタスが振替便運行で支援しているようだ

何故か日本ではあまり報道されていないようだが、「Air Australia goes under, thousands stranded」(エア・オーストラリア破たん、数千人立ち往生)と題してAPの記事(タイ・プーケット空港のビデオクリップ)を掲載している。

Air Australia goes under, thousands stranded (1:00)

Thousands of travellers from Hawaii to Thailand were stranded Friday after budget airline Air Australia ran out of money and went into voluntary administration, immediately grounding its fleet. (Feb. 17) (The Associated Press)

http://www.washingtonpost.com/world/air-australia-goes-under-thousands-stranded-100/2012/02/17/gIQA3rlvJR_video.html

*goes under は「破たんする」という意味。 budget airlineは「格安航空会社」の意味でLCC (Low Cost-Carrier, 格安航空会社)のかわりに使われることが多いようだ。 voluntary administrationは「任意管理」を意味する(ブログ末尾に詳細説明)。

■ また、アーストラリアのスカイニュースの今日の報道によるとジェットスターとカンタスが振替便運行で支援しているようだ。

Jetstar helps Air Australia passengers
Saturday February 18, 2012

Jetstar has scheduled an additional flight to assist stranded Air Australia passengers in Thailand.

The flight, which seats 180 passengers, will leave Phuket on Sunday and land in Darwin on Monday morning.

About 4,000 passengers have been left stranded overseas after Air Australia was placed into voluntary administration on Friday grounding its entire fleet.

Jetstar and Qantas are also assisting stranded passengers on existing services, and Qantas says it may schedule additional flights.

Jetstar says passengers must show evidence of their Air Australia itinerary to get a seat on the flight.

In a statement early on Friday, voluntary administrator Mark Korda of Korda Mentha said Air Australia would no longer accept bookings….

http://www.skynews.com.au/national/article.aspx?id=719796&vId=

■ この件で日本のネットのニュースを調べてみたが、朝日デジタル版が短く報じているだけだ。 「豪格安航空、経営難で全便運航停止 空港に4千人足止め」 http://www.asahi.com/business/update/0217/TKY201202170548.html

それじゃ、その長い方の記事はというとこうだ。

豪格安航空、経営難で全便運航停止
空港に4千人足止め

オーストラリアの格安航空会社(LCC)エア・オーストラリアが、資金繰りに行き詰まったことから任意管理に入り、全便の運航を停止した。 管理会社の広報担当者がげ目、朝日新聞の取材に明らかにした。

タイ・プーケットやインドネシア・パリ、ハワイ・ホノルルなど国内外の空港には搭乗予定だった計約4千人が取り残されるトラブルが生じ、豪航空大手カンタス航空が振り替え便などの支援に乗り出した。

エア・オーストラリアはエアバス社のA330など計5機の機体を保有し、国内便と国際便を運航していた。従業員数は約300人。管理会社の広報担当者は、資金繰り難に陥った理由については明らかにしなかったが、燃料の購入さえ難しくなり、運航停止に追い込まれたと説明した。

豪州や東アジアでは近年、LCCが急成長。 既存の航空会社をしのぐほどに成長した企業もあるが、新規参入も相次いで値下げ競争が激化している。 エア・オーストラリアは貨物などを輸送する航空会社だったが、昨年11月に社名を変更するなどして、格安航空事業を本格化させたばかりだった。

■ 「任意管理」(voluntary administration)ってなんぞいな?

任意管理(Voluntary Administration)とは、オーストラリアの会社更生または破産のためによく取られる手続き。 会社が財政的に苦しくなった時に、会社をこれからどうするべきか(再建できるか、解散するべきかなど)を債権者が検討するために、任意管理人(voluntary administrator)が、会社の経営権を取締役の手から一時的に離し、会社の資産を保全しつつ、会社が取るべき選択肢を債権者に提示し、決定します。 任意管理に入ると、例外的な場合を除き、会社の資産は一時的に凍結されてしまう。

-> 朝日さんよ、記事をのっける時はこれぐらい説明してくんなまし。 読者思いでないとますます発行部数が減るでありんす。

■ 格安航空会社の破綻はそのうち起きるだろうと思っていたが、ちと早い気がする。 それだけ価格競争と客の取り合いが激化しているという事だろう。 格安航空会社を使う人は航空会社の破綻で空港で立ち往生するリスクがあるということは覚悟しておいた方がいいですね。

そういう私も1991年にシカゴ、セントルイス間であと一歩で空港で立ち往生する目に会うところでした。 私の便がシカゴを飛び立った後に航空会社が破綻しその後の便は全面ストップ。 セントルイス空港に到着したら航空会社破綻ニュースが流れていた、という経験があります。
Eastern Airlinesですよその航空会社。 http://en.wikipedia.org/wiki/Eastern_Air_Lines

◇追加情報◇

エア・オーストラリアのホームページ http://www.airaustralia.com/ に行くと会社が2月17日をもって任意管理下に入ったことと任命された任意管理人名が掲示されている。 チョット分かり難いがFAQへのリンクが左下にあり、それをクリックするとPDFで任意管理下でどうなるかの色々な情報が掲載されている。 代替え便の手続きや支払い済みの航空運賃の処理などが書いてあるのでチョット紹介しましょう。

スクリーンショットにあるようにクリックするとPDFが出てくる。 PDFへの直リンクは http://www.airaustralia.com/~/media/Files/Air%20Australia%20FAQs%20180212.ashx

その1ページの中段ぐらいにこういう説明が書いてある(ワシの概要翻訳も英語の後に付け加えた)。

I have a booking – what happens now?
The flight will not take place. You should make alternate arrangements. Included at Appendix Two are the contact details for a number of airlines that fly from and to the destinations previously serviced by Air Australia.

おたくの航空便の予約をとってたんだけど、どうなっちゃうの?

-> 当社の飛行機は飛びませんので代替え便の手続きをお願いします。 Appendix Two(別表2)に代替え便を利用できる航空会社のリストと連絡先が記載されていますのでそれちらへ連絡して下さい。

I paid for a flight ― what happens now?

As the flights will not take place, under existing consumer guarantee provisions of the Australian Consumer Law you will be entitled to a refund and/or compensation and as a result you may become a creditor of Air Australia. We recommend that you do one of the following depending on how you paid for your ticket (including if the purchase was made online) to increase your chances of being able to recover this entitlement.

― Credit Card: you should refer to Appendix One of this document ― it is possible you will be able to recover a ‘chargeback’ via your card issuer;

― Cash: you can do either or both of the following things:
1. Contact your insurer if you have a travel insurance policy that covers the event of insolvency (i.e. financial failure of an airline);
2. Contact KordaMentha on airaustralia@kordamentha.com to register as a creditor of Air Australia;

― Travel Agent: you should contact your travel agent and if they are unable to assist, take one of the steps outlined above.

払っちまった運賃はどうしてくれるんだい!?

->  飛行機が飛びませんので、オーストラリア消費者法にようり返金、補償の権利を有することになります。 結果的には債権者となります。 航空券のお支払方法によって以下の何れかの手続きをおとりになる事をお勧めいたします。

  •     クレジットカード払いの場合。 Appendix One (別表 1)を参照ください。 お客さまのクレジットカード発行会社に連絡してチャージバックすることで支払金を回収することが可能です。
  •     – 現金払いの場合。 次の何れかまたは両方の方法が可能です。

        1. 旅行保険にお入りの場合は保険会社に対し「破産事故」(航空会社の破綻など)による被害手続きで補償を受けられます。
        2. 任意管理人に任命された KordaMentha airaustralia@kordamentha.com に連絡し債権者登録して下さい。

  •     – 旅行代理店に支払っている場合。 旅行代理店に連絡してください。 旅行代理店が対応できない場合は上記現金払いの場合」の方法をお取りください。

いつ何時、自分もこいう羽目にならぬとも限らないので一応調べてみたという訳デス~。 転ばぬ先の杖。

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